今回の骨折のことで、県内・県外の多くの山仲間とクライミング仲間、そして当スクールの生徒さんより心温まる「お見舞いメール」をたくさん頂戴いたしました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました!お陰様で怪我して5日が経過しますが、劇的に回復しつつあります。
今では、痛みはほとんどなくなり、車の運転もこれまで通り支障なく出来るようになりました。今まで痛くて出来なかったことが、日に日に出来るようになり喜びを感じています。この調子だと、秋頃には沢登りに復活できるかも知れません。沢仲間が私の「復活山行」を企画してくれているようで、何とも嬉しい限りです。「気が早いヤツだなぁ~!私をエサにしての宴会山行だな!」って、笑っちゃいましたけど…。
今回の遡行でラバー沢靴の良い所と弱点がハッキリわかった気が致します。「苔やヌメリには全くフリクションが効かず、スケートリンク状態!」っていう意味が、体で理解できました。まさに「1か0の世界」で、乾いた(ヌメリのない)岩では完璧なフリクション性能を発揮しピタリと止まり1、ヌメリがあると超滑って0って感じです。
よって、遡行する沢によってフェルトとラバーの沢靴を履き分ける必要がありますが、その選択を間違えると地獄を見ることになります。遡行記録がなく未知の沢へ行く場合など、どちらにしたら良いのか?困ってしまいます。何か良い解決方法はないものか?と調べていたところ、モンベルよりラバーの沢靴に装着できるフェルト足袋が販売されていることが分かりました。その名は「サワーサンダル フェルト(6,600円)」で、本日購入しました!いざという時の「お守り代わり」に持参しようと考えています。
ラバーの沢靴、ヌメリのある岩以外では100点満点でした(慣れが必要)。特に乾いた岩、高巻き時や下山が超楽チン♪下山に神経を使わなくても済みます(フェルトだと登山道の下りは滑って大変)。トータルで考えると個人的にはフェルトよりラバーの方に軍配が上がると思っています。もっと早くラバーの沢靴を履いておけばよかった…と思うこの頃です。
今回の私の怪我は「神様からの贈り物」だと前向きに捉えています。今シーズンはハイペースで入渓しており、遡行本数11本目での事故でした。「ペース早過ぎ!これを契機に休息しなさい!」とのお達しなのだと。さらに、反省すべき点はきちんと反省し次回に活かしなさい!でないと重大な事故に直結するよ!」との神様からの啓示だとも思っています。
今回怪我に至った経緯を冷静に分析してみました。ゴルジュ帯を進みながら前方にちょっと厄介そうな小滝が見えてきました。「左から楽に巻けそうだな!(約3分ほどで)」と。単独時や初級者同行の場合であれば、間違いなく高巻いていたことでしょう。しかし、今回は頼りになるメンバーの面々でしたので「私自身、ちょっと遊んでみたくなった!」といった甘えの気持ちが生じたのだと思います。これが(高巻かなかったことが)一つ目の判断ミスです。
小滝の下に到着し登攀ルートを観察「登れそうだ!」と判断しました。結構なシャワーを被ることは一目でわかりましたが、ちょっとの距離だから雨具を着なくて大丈夫だろう!と。結果、予想以上に水が冷たく水勢が強く「こりゃ堪らん!早く抜けたい!」との気持ちになりムーブが雑になってしまって、ちょっとバランスを崩してしまった。これが(カッパを着なかったことが)二つ目の判断ミスです。
ラバーの沢靴で遡行するのが今回で2回目。まだまだラバーの感覚に馴染めず不慣れでした。あと一手で抜けられる(登り切れる)ところで突然のスリップ!落ちる心の準備もなく突然の出来事でした。頭というか肩の方から落ちて行ったので頭を守るべく、とっさに(無意識に)左手を突いてしまったようです。ラバーの沢靴への過信(突然のスリップ)これが三つ目の判断ミスです。
沢床に落ちた瞬間、あ…やっちまった!と思いましたが、左手首は動くし単なる打撲程度に軽く考えていました。カッパを着ているのと着ていないのとでは、冷水に対する体感温度が全く異なります。その後、カッパ(雨具)を着て、同じルートで登ったところ楽に登れましたゆえ。素直に高巻いていれば落ちることはなかったし、面倒くさがらずカッパを着てさえいれば楽に登れたのに…今回の反省点です。
最初は、きっとアドレナリンがたくさん出ていたお陰で「大した怪我ではない!」と思ったのでしょう。その後、徐々に痛みが増してきて左手はまったく使い物にならなくなりました(ちょっとでも力を入れると激痛)。多少腫れてはいるものの「まさか骨は折れていないだろう!」と思っていました。異変が起きたのは翌朝です。怪我した左手がアンパンマンのようにパンパンに腫れて膨れ上がり、さらに内出血もしていました。この時点で「折れているかも?」と観念し、近所の整形外科で診てもらうことにしました。
レントゲンの診断結果「左手首骨折、全治2ヶ月」とのこと。「来月(8月)下旬、仲間達と沢へ行く約束をしているのですが、それまで治りますかね?」と先生に聞いてみたところ「とんでもない!それどころか、今シーズンの沢登りは厳しいと思った方がいいよ!」と言われてしまいました。処方された痛み止めを飲んでいるせいか、だいぶ痛みは緩和されてきました。ギブスのまま沢登りが出来そうな感じ(勢い)なんですけど…ね。
ちょっとしたことで事故(怪我)が起きるんだな!と改めて痛感しました。もっと気を引き締めないと!と反省している次第です。左手が使えないだけで、不便極まりないです。車の運転は出来ないし(ギアチェンジ、バック、サイドブレーキ等の操作が出来ない)パソコンの文字入力もギブスが邪魔で思うように打てないし。これまで左手が使えて当たり前だと思っていましたが、これからは「当たり前のことにも感謝しながら生きていこう!」と心に誓った次第です。
PS.一番下の滝の写真(3枚目)が、今回 私が怪我(滑落)した滝です。怪我はしたものの私自身含めパーティー内の悲壮感は全くなく、いつも通り冗談言い合ったりして皆で楽しく遡行を続けていました。一日も早く沢登りに復帰したいよ~!今回の怪我、不幸中の幸い、この程度で済んでほんと良かったです。私はラッキー(幸運)な人間です。神様に感謝ですね♪
21日(日)仲間3名で早池峰山の大作沢を遡行して参りました。本当は単独で行く予定でしたが、遡行前日のお昼頃「私も、ぜひ行ってみたい!」とのご相談があり、仲間二人加わり急遽3名で行くことになりました。岳の峰南荘前駐車場(バス停)5時15分出発!まずは、大作沢出合を目指して車道歩きから始まります。
この沢は日本登山体系に掲載されており、次のように紹介されています。『2段80m、3段100mの滝があり、流域では最も充実した遡行を楽しめる!』と。以前(20年以上前)より気になっていた沢の一つですが、何故か?まったく遡行記録が出てこない…。沈黙を破ったのが、4年前の2020年9月27日に遡行されたbaltoro04さん(ヤマレコ)の遡行記録です。
それ以降、2021年9月3日のヤマセミさん(ヤマップ)、2023年8月11日のmikiosamさん(ヤマレコ)の遡行記録があるのみです。これら3件の貴重な遡行記録では、いずれも10時間~13時間も掛っています。来月の飯豊の沢に向けて良い体力トレーニングになりそうと思い企画しました。2週間前の7月6日に偵察山行で途中(1090m二俣先)まで遡行してますので、アプローチはバッチリです。さらに足の揃ったメンバーですので、かなり快調なペースでした。
標高1010mの二俣から渓相がガラリと変わり滝とゴルジュのオンパレード!それが標高1300mまで延々と続きゲップが出るほど楽しませてくれます。しかも、ほぼ全て直登可能なのですから笑いが止まりません。渓相は明るくて開放的、まるで谷川連峰の沢を遡行しているみたいでした。KさんもTさんも楽しそうで、笑顔がはじけていました。
あれは標高1150m付近のゴルジュ帯の滝を登っていた時のことでした。単独であれば間違いなく巻いていた所ですが(左より簡単に巻ける)今回は頼もしいメンバーと一緒でしたので、ちょっと欲が出てしまったのがいけなかった…。登れる!と判断し直登したところ、思いの外、水が冷たく水勢強く、もう半歩で抜けられる!という所で不意にスリップし滑落!決して難しい滝ではなく水の冷たさと勢いに耐えきれずムーブが雑になってしまったことと、ラバーを過信していたことが原因です。その後、雨具を着て再度取り付き登ったところ、楽勝でしたので。
落ちた際、体を守ろうと条件反射で左手を突いてしまい怪我をしてしまいました。それ以降、激痛で左手は使い物にならず…。ちなみに、お二人は私の滑落現場を見ていません(私が先行して登っていたので)。痛みで左手は使えなくなりましたので、右手一本でどんどん滝を登っていくしかありませんでした。これまで遡行してきたゴルジュや滝を右手一本で下降するのは無理、下降よりも登った方が安全!と判断したゆえです。
次の休憩地点でサブリーダーのKさんに初めて怪我したことを打ち明けました。さすがに隠し通せないと思いましたので…。この先、私が登れない滝が出てきたら申し訳ないけどKさん、リード頼んでいいかな?と。そしたら「任せて下さい!」と頼もしいお返事をいただき嬉しく思いました。痛みはありましたが、いつも通り明るく楽しく振る舞うように心がけました。そう、リーダーはどんな時も沈着冷静でなければいけませんので…。
その後、80m滝と100m滝が続きましたが、右手一本でも問題なく登ることが出来ました。登れど登れどどこまでも続く滝、滝、そして滝…。怪我のことなどすっかり忘れ私自身も楽しんでいました。我々は標高1390mで本流より離脱し薄いハイマツ帯に進路を取りました。点在する岩群を繋ぐようなルートで中岳を目指しました。このハイマツ帯のツメ、最初は薄くて良かったのですが、中間部が特にひどく「ハイマツ地獄(背丈を没するハイマツ)」に陥り苦しめられました。
右手一本でのハイマツ漕ぎは痛みが伴い大変な重労働でしたが、途中でKさんが「トップを交代させてください!私にルーファイさせてください!」と言ってくれてホント助かりました。この最後のツメ(ハイマツ漕ぎとルートファンディング)が大作沢の最大の核心部でした。これさえなければ、最高の沢なのになぁ~!地獄のハイマツ帯、単独で来ていたら、きっと心が折れていたかも知れません。今回、三人で来れてほんと良かった!そうそう、今回はメインロープ30m、補助ロープ20mを持参しましたが、結局一度も使いませんでした。
14時30分、無事 小田越登山口に到着!全行程9時間10分。最終一本手前のバス、15時42分に間に合いました。万が一16時12分の最終バスに乗り遅れてしまうと、岳までの車道を8キロ約2時間も歩かなければなりません。バスは超快適♪ Kさん、Tさん、ほんとお疲れさまでした。そして私の山行計画にお付き合いいただきありがとうございました。怪我はしたものの、ほんと楽しい山行でした!感謝!
帰路、大迫の「ぶどうの湯(500円)」で汗を流したのですが、右手一本だと体を上手く洗えないわ(特に背中)パンツを履くのにも一苦労でして、情けない限りでした。帰宅後、最後のハイマツ漕ぎを回避し短時間で下降できるルートを模索し素敵なルートを発見!翌日 近所の整形外科(大澤クリニック)で診てもらったところ、何と左手首骨折と診断されました。打撲、運が悪くてヒビ程度に軽く考えていた私ですが…まさか折れていたとは!道理で痛かったワケです。
現在、私の左手にはギブスが巻かれています。左手が使えないだけで、こんなにも不自由だなんて…。これからは(治ったら)左手に感謝しながら生きていこうと思います。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方はご覧下さいね~! 上の写真は溝のようなゴルジュ帯を進むTさんとKさん。2枚の写真は80m滝にて。3枚目の写真は100m滝にて。4枚目の写真は現在の私の左手(ギブス)、まるでボクサーのようになってしまいました(汗)。
ある歴史研究家の方より「歴史に関するホームページ」の制作依頼(受注)をいただき、もっか日々頑張って作っています。これまでたくさんのホームページを作って参りましたが、歴史に関するホームページ制作を依頼されたのは初めてで、日々勉強に励んでいます。
クライアント様より岩手の歴史に関する彼が調査しまとめた膨大な資料を拝借し「これらを全部読んで作って欲しいのです!」とのご希望で、毎日歴史の勉強に没頭しています。でも、地元岩手に関する貴重な歴史ですので、勉強していて楽しいです。盛岡に住んでいながら知らなかった、明治時代に実はそんなことがあったのか…と、ビックリすることばかりです。
歴史の教科書にも載っていない(世間では知られていない)貴重な史実で、依頼者(クライアント様)は26年間も掛けて調査したようです。その中には宮沢賢治や「岩手の馬に関する知られざる歴史」など、貴重な資料もありました。ご提供いただいた写真の多くは、明治時代に撮影された白黒写真ばかりですが、今回AIを駆使してカラー化に挑戦してみました。その他、イメージ写真もAIを駆使して作ってみました。例えば、宮沢賢治の銀河鉄道のイメージ写真など。
AIを駆使してホームページを作るのは今回が初めての経験で、自分自身良い勉強になりますし、新たな挑戦でもあります。正直、ページ数がハンパなくて膨大な作業量に卒倒しそうです。作業の流れとしましては…①頂戴した歴史の資料を読み込み理解する ②ホームページに落とし込むレイアウトを考える ③内容にあった写真の作成(時にはAIを駆使して)④文章内容を精査し実際のホームページに反映。
日々のパソコンの授業をこなしながら空き時間に制作していますので、このところ早起きして作業に没頭しています。毎日無我夢中で(寝食を忘れて)作っていますが、ほんと楽しいです。歴史研究家(クライアント様)の「自分が生きているうちに史実(岩手の知られざる歴史)を伝えたい!」とのお気持ち、とても熱いものを感じましたし、その思いに微力ながらお応え出来たら…と思っています。私が思うに…一個人が私財を投げ打ってやることではなく、岩手県や盛岡市が率先して取り組むべき内容(貴重な史実)だと感じています。
先日購入したモンベルのラバーソールの沢靴(サワークライマー)の履き心地を試したくて岩手山の正徳沢を遡行して参りました。去年10月14日に開拓した沢で結構楽しかったしラバーの沢靴を試すには絶好の沢だと思い、再訪してみることにしました。このところの長雨の影響でしょうか?入渓早々「水量が多いな!」と感じました。
正徳沢、短いながらも滝とナメが連続し楽しく、さらに下山も楽ちん♪寝坊した時、沢登り講習会や懇親会山行に利用するには良い沢で、ルートの選び方次第では、初級者から上級者まで幅広く楽しめる沢だと思います。今回は沢靴(ラバー)の検証と敢えて前回と違うルートで登ることをテーマにして遡行することにしました(色んなルートを試したくて)。
入渓早々、最近人が入った形跡があり(真新しい踏み跡があった)ビックリ!去年開拓したばかりなのに認知され始めたのかな?と嬉しくなりました。帰宅後、何と前日に山仲間のきつつきさんと相棒ちゃんが遡行されていたことを知りビックリ!きつつきさんのヤマップによると…このお二人、この沢の大滝を直登したそうな…。しかも、フリーで!凄いです。正徳沢、お二人にも気に入っていただいたようで嬉しい限りです。
そうそう、沢靴(ラバー)の検証結果ですが…岩に吸着しピタリと止まる安心感にビックリでした。滝登りだけでなく、高巻き時も滑らず快適でチェーンスパイクは必要ない!と感じたほどです。さらに下山時も楽ちんでした。
遡行後、スキー場を下ったのですが、草付きはフェルトだと結構滑って足の置き場所に注意を払いながら慎重に下るしかないのですが、ラバーの沢靴だと気を遣うことなくガシガシ下ることが出来て快適でした。一方で、ヌメっているところは、いきなり滑るので気を付けないと…って感じです。
渓流ソックス(ネオプレーン)は、今回モンベルの0.5mmを履いて遡行したのですが、水がとても冷たかったこともあり足が冷え冷え状態でしたので、同じくモンベルの2.5mmが欲しくなりました。しかし、0.5mmの場合、水中以外の場所は蒸れずに超快適でした。ただまぁ~秋や泊りの沢の場合は、2.5mmの方が良いかも知れないな!と感じました。沢靴、結構キツキツのサイズで買ったので、2.5mmにした場合、足が入るかどうか?痛くならないか?ちょっと心配です。
この正徳沢は、岩手山の焼切沢、五葉山の桧山川に続き、私が世に知らしめた沢の中では「大当たりの沢」で、短いながらも滝とナメが連続しエッセンスが凝縮されている沢だと思います。ツメ上げた先の岩手高原スキー場のゲレントップからの眺望も素晴らしく最高のフィナーレを迎えることが出来ます。さらに、下山も1時間ちょっとで楽ですし、下山後は直ぐに網張温泉(600円)で汗を流せるのも魅力です。一人でも多くの方に遡行して貰えたら嬉しいです。
PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方はご覧下さいね~! 上の写真は標高930mにある大滝が見えてきました(奥に見える2段の滝)。下の写真はその大滝の滝頭より撮影。暴れん坊将軍状態の圧倒的な水量の中、この大滝をきつつきさんと相棒ちゃんが登ったというから驚きです。ちなみにこの大滝、2段まとめて容易に高巻く(右岸より)ことが出来ます。
この度、モンベルのサワークライマー(ラバーの沢靴 サイズ23cm ¥18,700)を購入しました~♪かれこれ32年間、私はフェルトの渓流足袋一筋!このままフェルトの渓流足袋で沢人生を終えるものと思っていたのですが…。登攀的な沢(特に乾いた岩の滝登り)に圧倒的なパフォーマンスを発揮すると言われるラバーソールを試してみたくなりました。
今回ラバーの沢靴を購入しようと思った理由の一つに、長年(15年以上)愛用していたカモシカ渓流保温タビ(SS 23cm 8,250円)が廃盤になり買えなくなってしまったからです。私の足にぴったりフィットし超お気に入りでした。予備にもう一足ありますが、まさか買えなくなるなんて…とても残念です。これを機会にラバーを試してみようかな?と。
二つ目の理由は、今早出川のガンガラシバナの大岩壁を登ってみたいな!と思ったことです。過去2度 計画したものの雨で中止を余儀なくされた因縁の沢なのです。おそらくフェルトの渓流足袋でも登れるとは思いますが、ヤマップやヤマレコ等の遡行記録を拝見すると「ラバーが絶対お勧め!バチ効き!」とコメントされている方が多くラバーに興味を抱きました。さらに、来月予定している飯豊の沢(中級)でも「ラバーがお勧め!」と記載されている方が多かったのです。
てなわけで「どうせ登るなら快適に登りたい!」と思ったわけです。私、加齢と共に楽を求めるようになってきたのかも知れませんね。サワグルイTV(YouTube)の【沢靴、ラバーソールは滑らない?特徴と使用感を語る!】が参考になります。さらに同じくサワグルイTV(YouTube)の【沢靴について色々雑談】も参考になりました。
そうそう、沢靴の他に同じくモンベルの渓流ソックス(ライト クリマプレン サワークライムソックス Sサイズ 4,400円)も一緒に購入!渓流靴とソックスの2点で合計23,100円のお買い物となりました。今週末にでも早速 近場の沢で「試し履き」をしてみたいと思っていて、楽しみです。試し履きの結果は、後日の日記にてご報告させていただきますので、お楽しみに~!
本日は、早池峰山の大作沢へ偵察山行に行って参りました。本当は直前までガチで遡行する予定でしたが、昨夜から今朝に掛けての大雨で「10時間以上も要する沢、悪条件での完全遡行は時間的に厳し~い!」と判断しました。「標高1,090mの二俣までなら増水していても問題ないだろう!」と次回の本番に備えて急遽 偵察遡行に切り替えました。
減水することを待って敢えて遅い出発としました。峰南荘前の駐車場に車をデポし7時15分出発です。ガチ遡行の際は5時30分前にはスタートする予定でした。大作沢、過去の遡行記録を拝見すると皆さん10時間以上掛かっているようでしたので、早出は必須条件になります。
来月仲間達と久し振りに飯豊の沢(中級レベル)へ行くことになり、体力トレーニング兼ねて大作沢を選んでみたのですが、雨天の影響で偵察山行になってしまい残念でした。しかしながら、完全遡行出来なくても沢に入れるだけで幸せな私です。体力トレーニングにと岩手山を登ることも考えたのですが、この猛暑の中(盛岡では32度)では辛そうだし…。
大作沢は日本登山体系に次のように紹介されています。『2段80m、3段100mの滝があり、流域では最も充実した遡行を楽しめる。』と。以前(20年以上前)より気になっていた沢の一つですが、何故か?まったく遡行記録が出てこない…。沈黙を破ったのが、2020年9月27日に遡行されたbaltoro04(ヤマレコ)さんの記録です。それ以降、数件ほど遡行記録が散見されるようになりました。
標高1,010mまではゴーロ歩きが続くのですが、それ以降は怒涛の滝の連続で楽しいのなんのってぇ~!もう最高!もっと登りたいよ~!下山したくないよ~!このペースならこのまま遡行を続け山頂を目指しても小田越の最終バスにギリギリ間に合うかも?と思ったものの無理は禁物!次回の楽しみにとっておくことにしました。
今回は標高1,090mの二俣を過ぎた先で遡行中止、下山開始しましたが、この上にはさらに80m滝や100m滝が待ち受けているようです。何か楽しそうな沢でしたので、今度は仲間を誘って来ようかなぁ~♪ PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方はご覧下さいね~! 上の写真は1,090mの二俣にて。右俣の先にゴルジュ帯が見える。下の写真は、そのゴルジュ帯にて。
金ヶ崎駒ケ岳、キッツ川の空白部分(遡行記録がない沢)キッツ川左俣(640m支流)を山岳同人翡翠のSさんとWさん、私の3名で29日(土)に遡行して参りました。去年9月に一度計画したのですが雨天中止に!2度目の計画になります。梅雨前線の影響で遡行3日前まで絶望的な予報でしたが、出発前日の朝に予報が急変し晴れマークに!これなら行けるぞ~!
実際に遡行した感想は…キッツ川の様々な沢の中で、一番難度が高く充実する沢だと思いました(と言っても、遡行グレード2級上位でしょうか?)。640mの支流に入ると顕著なV字谷になり、滝の連続で楽しませてくれます(高巻きは厳しく直登した方が安全)。「この先、登れない滝が出てきませんように!」と祈るような気持ちで遡行していました。
640m出合からゴルジュ帯の終了点・標高850mまでは怒涛の滝の連続ですが、それを過ぎると渓相が一変し「ナメナメ天国」の癒しの渓相に激変したことにビックリ!緊張から癒しの世界へ!ツメは、支流で水量が少ないにもかかわらず、コル直前まで沢形が続き(流水もあり)またもやビックリでした(支流ゆえ、それ相応のヤブ漕ぎを覚悟していた)。ヤブも薄くて下降する沢へ楽に降り立つことが出来ました。
実はキッツ川左俣(640m支流)北上山岳会の守護神・tbfさんが、去年2023年8月28日に標高760mの二俣まで偵察山行されています。「あとは酔いどれさんに頼みました!行って来てください!」とのことで、バトンを渡されたのです。その時のtbfさんのヤマレコの遡行記録を参考にさせていただきましたが、偵察とはいえ単独で挑戦されるとは流石だなぁ!と感心しました。貴重な情報、ありがとうございました!
【キッツ川開拓の歴史】①右俣右沢(北上山岳会ルート)2020年8月17日北上山岳会の3名により初遡行される。②右俣左沢(酔いどれルート)2023年8月11日 私とSさんで開拓。③左俣右沢(天国の回廊ルート)2023年8月23日 北上山岳会と私含めた合同チームで開拓。④右俣右沢(ダイレクトルート)2023年9月7日 北上山岳会の2名が開拓。
⑤左俣(640m支流)先日の2024年6月29日 今回 私とSさんとWさんの3名で開拓。キッツ川の沢、5本のうち実に3本の沢開拓に携われたことを嬉しく思います。開拓は未知の世界で何が出てくるか?分からず怖い部分もありますが、やはり楽し~い♪最後の課題…⑥経塚山にダイレクトに突き上げる左俣左沢は未遡行のまま残っていますが、上部のツメを考えると厳しい感じです。また入山と下山場所が大きく離れるため、車を下山口に回しておく必要があります。
特筆すべきことは、ここ岩手に未開拓(遡行記録が皆無)の沢がまだ残っていたことです。4年前の2020年に初遡行されたばかりなのです。実は、北上山岳会さんが初遡行される前に私も狙っていた沢でもありました。特に③の左俣右沢(天国の回廊ルート)は、楽しく美しい沢で超お勧め!三ツ星の沢で多くの沢好きな方に遡行してもらいたい名渓だと思います。
今回我々が遡行した左俣(640m支流)を遡行し、標高980mで右岸尾根を乗越し③の左俣右沢(天国の回廊ルート)を下降すれば、ゲップが出るほど最高に楽しく充実した周回ルート(まさに「良いどころ取り」)になると思います。
キッツ川、地元岩手の北上山岳会さんや私含め北東北の有志(岩手と秋田)によって開拓されたことが、何より嬉しく思います。今回お付き合いいただいたSさんとWさんに感謝申し上げます。ありがとうございました!PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方はご覧下さいね~! 上の写真は3段25m滝を登るSさんです。傾斜は緩いもののヌメヌメで滑るのなんのってぇ~!真ん中の写真は大滝30mを登るSさんとWさんです。下の写真はゴルジュ地帯が終わる標高850m付近より970mまで断続的に続く長大な「ナメナメ天国」を歩く私です。