正徳沢

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正徳沢 1

岩手山の鬼ヶ城に突き上げる正徳沢は、岩手高原スノーパークの直ぐ側の沢でアプローチが良いにもかかわらず遡行記録が見当たらず(日本登山体系にも記載されていない)まったく未知の沢!正徳橋を100mほど過ぎた左側のスペースに車をデポし7時10分出発!

2023年10月14日撮影

正徳沢 2

この橋を渡り切った直ぐに沢と並行して廃林道があり、それを利用し沢へアプローチ、最初の砂防堰堤の手前まで続いていました(半ヤブ状態)。我が家から車で50分という「近場の沢」で、下山後に私のお気に入りである網張温泉に入浴できるのも魅力です。

2023年10月14日撮影

正徳沢 3

正徳橋上からみた正徳沢です。直ぐ隣が有根沢なのですが、有根沢の水量の1/3ほどの規模でショボイ感じです。2万5千分の一地形図を見る限りV字状の渓相で期待できそうな沢なのですが「遡行記録がないのはなぜ?」と以前より気になっていた沢でした

2023年10月14日撮影

正徳沢 4

最初の砂防堰堤を右岸より高巻き入渓しました。今回が今シーズンの沢納めかな?と思いつつ、久し振りに開拓者魂に火が付きました。。「どんな沢か?」ワクワクドキドキ!楽しみです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 5

二つ目の巨大堰堤です。これも右岸より高巻きました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 6

堰堤を超えるとゴーロ歩きが続きます。最初に出てきた標高720mにある小滝(F1)です。

2023年10月14日撮影

正徳沢 7

部分的にナメも出てきますが、ゴーロ歩きが続き「この沢、外れかな?」と思ってしまいました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 8

歩けど歩けどゴーロの連続で「こりゃやっぱり外れか!」と再びガッカリする私。「せっかく来たのだからせめてキノコでも採って帰ろう!」と自分を鼓舞しながら遡行を続けました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 9

標高840mにて。このあたりから小滝が連続しワクワクし始めました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 10

やっと見応えのある滝が出て参りました!この標高860mにある8mY字滝から連瀑帯が始まりました。右壁から登ったのか?右岸を小さく高巻いたのか?記憶が定かではありませんが、おそらく左岸(右壁)より登り中段で右岸へ水流をまたいでジャンプし直登したようにも思います。

2023年10月14日撮影

正徳沢 11

上の写真の滝です。登りながら撮影しました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 12

これも~!そのY字滝の落口付近にて。この8m Y字滝を皮切りに滝とナメの連続!このギャップには超ビックリ!「ウヒョ~!す、す、凄いぞ!こりゃ当たりの沢だ!」と驚喜しました。私の読みは間違っていなかった!

2023年10月14日撮影

正徳沢 13

しかも、直登できる滝が多く楽しいのなんのってぇ~!1~2回だけ高巻いたでしょうか?側壁も迫力があって凄く「次、何が出てくるのだろう?登れない(高巻きも出来ない)滝が出てきたらヤバイぞ!」とハラハラドキドキの遡行でしたが、これがまた楽し~い♪開拓者の特権かも知れませんね。

2023年10月14日撮影

正徳沢 14

癒し系の小滝もあります。

2023年10月14日撮影

正徳沢 15

ナメも出てきて美しいです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 16

深い釜を持った7m滝も見ごたえがありました。ここは、右岸より登りました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 17

上の写真、7m滝の落口より下を望みます。

2023年10月14日撮影

正徳沢 18

7m滝の直ぐ上にある小滝です。

2023年10月14日撮影

正徳沢 19

小滝とナメの連続でとっても楽しいです♪「この沢、当たりかも?」と思い始めました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 20

ナメ滝と絶壁状の左岸側壁が凄かった~!写真では、分かりませんが…。

2023年10月14日撮影

正徳沢 21

小滝が連続します。

2023年10月14日撮影

正徳沢 22

奥に何やら大きな2段の滝が…。ドキドキします。

2023年10月14日撮影

正徳沢 23

2段で15mほどでしょうか?結構大きな滝でした。これは登れそうになく右岸より高巻きました。この沢、登れる滝と登れない滝がハッキリしています。高巻きはどれも難しいものはありませんでした。

2023年10月14日撮影

正徳沢 24

その滝の落口より下を望みます。

2023年10月14日撮影

正徳沢 25

再びナメ~!

2023年10月14日撮影

正徳沢 26

これも~♪赤ナメが美し~い!

2023年10月14日撮影

正徳沢 27

写真ではわかりませんが、右岸側壁が絶壁状で凄かった~!

2023年10月14日撮影

正徳沢 28

奥に何やらまた大きな滝が…。左右絶壁に囲まれていて高巻きは厳しそうです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 29

右岸側壁は、こんな感じ。写真で見ると傾斜が緩そうに見えますが高巻きは厳しそうです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 30

その滝(8m)に接近!ふむふむ、左岸(右壁)より直登できそうでホッとしました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 31

紅葉が美しいです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 32

これも~♪

2023年10月14日撮影

正徳沢 33

これで滝は、おしまいかな?と思いきや…

2023年10月14日撮影

正徳沢 34

滝、まだありました。倒木滝が…。これが最後の滝(標高1,040m)でした。この滝を超えるとゴーロ帯になります。

2023年10月14日撮影

正徳沢 35

ゴーロ帯上部は、倒木が多く結構荒れていました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 36

この沢、下部と上部がゴーロで退屈ですが、中間部が連瀑帯になっていて楽しませてくれます。

2023年10月14日撮影

正徳沢 37

遡行中、硫黄の匂いがしました。この沢、実は温泉の沢だったのですね。

2023年10月14日撮影

正徳沢 38

標高1,110mの二俣です。この先もおそらくゴーロが続くのだろう!と思い、岩手高原スノーパークの山頂駅(ゴンドラの終点)へ薄いヤブを漕いでエスケープしました。この二俣から10mほど戻った枝沢よりツメてスキー場の山頂駅を目指します。

2023年10月14日撮影

正徳沢 39

ヤブは薄く歩きやすくてラッキーでした。

2023年10月14日撮影

正徳沢 40

ブナの紅葉が素晴らし~い♪ほんとこの沢を最後まで遡行して良かった!下部はゴーロが長く外れだと思い「途中下山しようかな?」って思ったほどなんです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 41

背の低いヤブで歩きやすいです。但し、山頂駅付近のヤブは濃厚でちょっと難儀します。

2023年10月14日撮影

正徳沢 42

車デポ地より歩くこと2時間50分でスキー場の山頂駅に到着です!短い沢ですが、変化に富み実に面白く楽しい沢でした。

2023年10月14日撮影

正徳沢 43

リフト終点です。ここからの眺めは絶景でした。天気に恵まれ紅葉も素晴らしく最高のフィナーレを迎えました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 44

あとはスキー場を下山するだけですが(下山が楽!というのもこの沢のメリット)紅葉と絶景を満喫しながらの下山は、楽しいものでした。

2023年10月14日撮影

正徳沢 45

左より高倉山~秋田駒ケ岳~笊森山を望みます。紅葉も素晴らし~い♪

2023年10月14日撮影

正徳沢 46

和賀岳を望みます。

2023年10月14日撮影

正徳沢 47

左側に志和三山を望みます。短いながらも滝とナメが連続し楽しく、寝坊した時や沢登り講習会等に利用するには良い沢かもしれません。沢納めに「当たりの沢」を発見し「素敵な締めくくり」をすることが出来て嬉しい限りです。

2023年10月14日撮影

正徳沢 48

岩手高原スノーパークのゲレンデ下に到着です!山上の白い建物から下山しました。スキー場を下るので下山は楽ちんです♪

2023年10月14日撮影

正徳沢 49

岩手高原スノーパークの玄関建物にて。ここ、始めて来ました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 50

その入口です。その後、車道をちょっと歩き車デポ地に向かいます。車デポ地より山頂駅まで2時間50分、下山に1時間20分、合計4時間10分であっという間の遡行でしたが「来年もまた遡行したいな♪」と思いました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 51

下山後、網張温泉にて入浴(600円)しました。硫黄の匂いが凄く、私のお気に入りの温泉です。

2023年10月14日撮影

正徳沢 52

帰路、みたけの大戸屋にてランチタイム!昼時に行ったにもかからず順番待ちがなくラッキーでした。茄子と豚肉のコク旨味噌炒め(980円)を頼みました。

2023年10月14日撮影

正徳沢 53

現物がコレ!とっても美味しかったです♪ご飯が進みます。正徳沢、沢よし、展望よし!で、そこそこ「お勧めの沢」だと思います。

2023年10月14日撮影

GPSの軌跡

<2023年10月14日(土)>
行動時間 4時間10分(休憩時間含む)
登り:2時間50分 / 下り:1時間20分

正徳橋車デポ地(7時10分)~860mY字滝(8時5分)~1,100m二俣(9時30分)~山頂駅(10時)~車デポ地(11時20分)
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