酔いどれ日記 2023年09月

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9月30日(土)
沢から転進!三ツ石山の紅葉

本日は岩手山の正徳沢(有根沢の隣の沢)を遡行する予定で網張温泉スキー場へと向かいました。しかし、入渓地点に立つと気持ちが変わり「今日はお昼から雨が降るし、気分も乗らないしなぁ…やっぱり止めよう!」となったのです。で、急遽 奥山道から紅葉の三ツ石山を登ることにしました。

紅葉のベストシーズンだけあって三ツ石山は凄い人でした。駐車場も満車状態!毎週山を登っていると紅葉と寒さの進み具合が良く分かります。特に寒さは週毎に身に沁みて一気に寒くなって参りました。

「フリースや手袋を持ってくれば良かった…」と後悔するほど本日は寒かったです。三ツ石山の紅葉は、結構進んでいて見頃に近い感じでした。全体的にオレンジが多く赤色が少ないかな?って思いました。

山頂に到着すると岩手山はじめ秋田駒ケ岳や乳頭山、和賀岳も一望出来て見事な紅葉に感動しました。紅葉の時期に幾度も三ツ石山を登っていますが、何度見ても感動します。帰路、走行しながら春子谷地付近で岩手山を望むと雲に覆われていましたので、午前中の早い時間だけお天気が良かったようです。本日は、まさに天気予報通りのお天気でした。

今回の反省点…長靴で登れば良かったなぁ~!って。登山道がドロドロで登山靴が泥んこだらけになりました。下山後、網張温泉にて入浴(600円)!硫黄の匂いが凄く ちょっと熱目の湯で、とても大好きな温泉です。帰路、すき家で新メニューの「旨辛すきやき牛丼(600円)」を食べて帰りましたが、途中買い物をしてお昼過ぎに帰宅すると同時に雨が降って来ました。

来週末の体育の日の連休、そろそろ沢納めになるのかなぁ~?プチ遠征(沢2本遡行予定)に伴い当初はキャンプ場でのテント泊を考えていたのですが、ダメもとで温泉宿に電話を入れたところ、なんと宿泊予約が取れちゃいました!これにはビックリです。

それも、以前より「泊まりたい!」と思っていた憧れの宿なんです。温泉宿の予約が取れたことでテンションアップ!ひとつ大きな楽しみが増えました。あとは晴れてくれることを祈るばかりです。PS.今回撮影した写真を「酔いどれ画像掲示板」に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪上の写真は、三ツ石山の山頂から望む岩手山と紅葉です。

●『画像掲示板』三ツ石山の紅葉


9月27日(水)
キッツ川左俣へ行く予定が…

本日27日は、仲間三名で金ヶ崎駒ケ岳のキッツ川左俣の支流(640m右沢)へ行く予定でしたが無情の雨…断腸の思いで中止にしました。仕事を休んででもどうしても遡行してみたい沢でしたので、気合を入れていたのですが残念!遡行記録のない沢ですので、まったく未知の世界で何が出てくるかわからず…無理は禁物!と判断した結果です。

この日のためにトレーニングを積んでいたのになぁ~!今シーズンの沢登り期間も残すところ僅か…来シーズンの楽しみにしよう!と思っています。東北の冬は早いです。標高の高い山では10月下旬ともなれば雪が降ります。ここ北東北では、沢に入れるのは10月の中旬頃まででしょうか?あと2~3本は、沢へ入れるかなぁ~!

遡行場所は既に決めてあるんです。10月に入れば沢納めにふさわしい「温泉とグルメを絡めた癒し系の沢」へ行くことに決めていますので、これはこれで楽しみです。来週の連休(体育の日)は、紅葉の沢を楽しみに久し振りにプチ遠征の予定です(宮城蔵王と吾妻連峰の沢)。それを楽しみに(ご褒美に)日々の仕事に励んでいます。

去年は膝が痛く(滑液包損傷と靭帯損傷)まともに登ることが出来ず、たった8本しか遡行出来ませんでした。今年は膝の調子がとても良く右手小指の骨折で遡行できない期間がありましたが、それでも現時点で15本遡行しました。今シーズン、あと2~3本は遡行したいな~!と考えていますので、合計17~18本は行けるかな?と。

単独での沢登りが多く厳しい沢へは行けませんが、それでも私にとって「週に一度の大きな楽しみ♪」なんです。今シーズンは仕事が忙しくって、なかなか連休が取れず「まだ泊りの沢へ行ってないよなぁ…沢で焚火したいなぁ~!」と思うこの頃です。本日の山行中止でポッカリ予定が空いてしまいました。この雨じゃ~どこへも行けず…。今日は何して過ごそうかな?今後の沢計画とパソコンの勉強に励もうと思っています。


9月24日(日)
栗駒山・大地沢

先週の三途ノ川に引き続き今週(23日)も栗駒山域の沢へやって参りました~!大地沢はアプローチが長く、過去の遡行記録を拝見すると核心部の大地滝を登った人も高巻いた人も7~8時間くらい掛かっていました(私より20~30歳も若い方で)。還暦を過ぎた熟年沢屋の私の場合、プラス1~2時間は多く見ないと…「9~10時間くらい掛かるかなぁ?」と思い早朝出発!

一関の松屋の開店に合わせて朝5時ちょうどに入店!いつもの「玉子かけごはん(290円)」を食べました。これで290円、お腹一杯になります。先週まで暑い日が続いたのにすっかり秋の気配です。朝は肌寒くカッパを着込み世界谷地の駐車場を6時15分に歩き始めました。まずは、世界谷地の湿原よりドッキノ沢を下降し大地沢の出合を目指しますが、これがとても長く感じられました。

この大地沢までのアプローチが長いのがネックで(出合まで約1時間半)遡行者が少ないのでしょう。さらにクライマックスの大地滝(大滝)下までも退屈なゴーロ歩きが約1時間も続きます。よって、世界谷地の駐車場から大地滝下まで2時間30分!忍耐力が要求されますが、大地滝とその上部の「ナメナメ天国」は実に素晴らしく一見の価値があり、アプローチの苦労を忘れさせてくれます。

核心部は大地滝(40m)の高巻きで(右岸を巻いた)難しくはありませんが簡単でもなく、40分も掛かってしまいました。小さく高巻くことが出来ず大高巻きを強いられ、さらに上部で大きな岸壁帯(垂直)に進路を阻まれてしまいました。「この岸壁帯をどう越えるか?」が核心部でしょうか。

その岸壁帯基部を右へ行ったり左へ行ったりで時間をロス、どうにか確実に登れそうなライン(弱点)を発見!あとは問題なし。ザイルパートナーがいれば、もっと効率良く小さく高巻くことが出来たかもしれませんが…。

核心部の大地滝を超えると、それ以降は「ナメナメ天国♪」実に美しく癒し系MAX!まさに「デート沢」状態が続きました。①大地滝下まではひたすら退屈なゴーロ歩き。②核心部の大地滝の大高巻きに汗をかく。③大地滝上から登山道はナメナメ天国♪実に変化に富んだ楽しい沢でした。全行程6時間15分!当初の予想に反し3時間も短縮出来ました。61歳、熟年沢屋もまだまだ捨てたもんじゃありませんね!

帰りは高速を使わずに、のんびり下道を走って帰盛!矢巾町の矢巾温泉(550円)にて汗を流しました。その後、今年4月20日にオープンした津志田の大人気ラーメン店「町田商店」に初めて入りちょっと早い晩飯を食べました。このラーメン店、いつも長蛇の列でして…。今回は空いていてチャンス!と思い入店してみました。

一番人気の「MAXラーメン」を食べてみました。ボリューム満点で美味しかったですが、お値段もMAXで1,050円でしたが「自分へのご褒美」です。千円を超えるラーメンを食べたのは初めてかも?でも、また食べてみたいと思う美味しいラーメンでしたよ♪

PS.今回撮影した写真を「酔いどれ画像掲示板」に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪1枚目は核心部の大地滝(40m)です。まさに名瀑!右岸を大高巻きましたが、直登した記録もあります。2枚目は大地滝を超えると「ナメナメ天国」が続き癒し系のデート沢へと一変します。3枚目の写真は津志田の人気ラーメン店「町田商店」の一番人気メニューの「MAXラーメン(1,050円)」です。 お天気に恵まれ、沢と温泉と高級ラーメンで充実した一日となりました。

●『画像掲示板』栗駒山・大地沢


9月20日(水)
Photoshop 生成塗つぶし

先日、画像処理ソフトの最高峰 Adobe・Photoshopの大型アップデートがありました!今回のアップデートは凄いです!その目玉が「生成塗りつぶし」で、その素晴らしさに驚かされています。昨今のAIブームの中、フォトショップも「ついにここまで来たか!」って感じです。

どんな機能か?と言いますと「AI画像生成機能を用い画像の指定した部分に追加、削除、置き換えが出来る」ということです。百聞は一見に如かず!まずは「321web」のページをご覧下さい。従来は「ないものを自動で生成」することは出来ませんでした。それが、AIの力によって出来るようになった進化にはビックリです。

頭に帽子を被せてみたり、自分の側に犬を配置してみたり、カジュアルな服装からフォーマルウェアに変えてみたり、顔主体の写真から全身が写っている写真に変えてみたり(被写体の途切れた部分を補完)、テーブルに置かれているコーヒーカップをワイングラスに変えてみたり、髪型を変えてみたり、笑顔にしてみたり、不用な人物や電線を消してみたり、ほんと様々なことが出来ます。

二日間 実験的にあれこれ試してみましたが、その合成精度の高さに驚かされました。まさに「魔法」です。これはYouTube動画でその凄さを感じてもらった方が良いかも?です。Mappy Photoさんの「Photoshop2024最新メジャーアップデート情報まとめ(バージョン25.0)画像生成AIついに商用利用可!」がお勧めです。①なかったものを追加 ②いらないものを消す ③別のものと置き換える ④生成拡張!ご興味のある方は、ご覧下さいませ~!


9月18日(祝)
栗駒山・三途の川は天国でした!

巷は三連休、16日(土)と18日(祝)は仕事!昨日17日(日)だけお休みを取って栗駒山の三途の川へ沢登り(単独)へ行って参りました。岩手の山仲間「きつつき」さん、ヤマレコの遡行記録をいつも楽しみに見させて頂いている「mooree」さん両名の先月8月20日の遡行記録を拝読、興味をいだき遡行してみることにしました。ありがとうございました!

朝4時半、小雨降る中 晴れることを信じて自宅を出発!久し振りに高速道路(一関ICまで1,720円)を利用しました。南下するにつれ雨は止みましたが、どんよりした曇り空。一関の「松屋」でモーニング「玉子かけごはん(290円)」を食べました。コンビニでおにぎりやパンを買うより安く済みお腹も膨れます。

栗駒山の山岳道路に入ると濃霧で視界は10m程度、ところが須川高原温泉駐車場に到着すると驚くなかれ~ドピーカン!このギャップに驚きました。標高1,100m以上では雲の上で晴れ、その下は曇り(小雨と濃霧)だったのです。今回、入渓地点と下山地点が離れていることと入渓地点の須川橋一帯は駐車禁止のため自転車を利用!車デポ地の須川高原温泉駐車場から須川橋まで4.4キロを自転車走行しました(約20分)。この折り畳み自転車は今年4月に購入したものですが、今回が山デビューです!

標高が下がると再び雲の中に入ってしまい濃霧の中、7時35分 須川橋下より遡行開始!核心部で一番の見せ場である「鬼姫の滝(大滝)」に到着する頃には晴れてくれると嬉しいなぁ~!想像以上に水量が多くてビックリです。さすが本流!それに沢ではなく「川」ですから。磐井川本流は2010年10月2日に遡行していますので三途の川の出合いまでは同じなのですが、13年も経てば記憶がほとんどありません。

標高940m右岸枝沢を過ぎ945m付近より徐々に沢が狭まってきてゴルジュ帯へと突入します。標高960mにある7m滝が最初の難所でしょうか。左岸の水線際を登れそうな気もしましたが、単独なので無理せず右岸より高巻きました(安全を期し10mの懸垂下降)。その後、深い釜と小滝が連続し楽しませてくれます。このゴルジュ帯、水の色がミルキーブルーで美しく、まるで尿前本沢のようでした。そのゴルジュ帯を抜けると、いよいよ三途の川の出合いです。

ちなみに、この沢は温泉成分が含んでいるため飲用には適しませんのでご注意を!三途の川に入り、いよいよ本日の(この沢の)目玉!「鬼姫の滝(大滝)」が見えて参りました~!といっても濃霧で(かつ巨大過ぎて)全体像が望めなかったのが残念です。帰宅後、GPSの軌跡を元に計測してみた結果、全部で5段、高さ(落差)67m、距離110mであることが判明致しました。これほどの巨大な滝をフリーソロで全て直登できるのですから嬉しさマックス、楽しいのなんのってぇ~♪

4段目までは階段状で楽勝です(私は4段目まで終始左岸(右壁)を登りましたが、左右どちらからでも登れそうです)。最上段の5段目(8m)は垂直ゆえここをどう登るか?が核心部です。ここは右岸(左壁)よりカッパを着込みシャワークライミングで直登しました(写真赤線のライン)。

見た目は一見難しそうに見えますが、取り付いてみたらガバがあり楽に登れました。でも、初心者同行時はロープが必要かも?です。きつつきさん達の鬼姫ノ滝 最上段(YouTube)が参考になりました。この最上段は、ブッシュを利用し左右どちらからでも高巻けそうにも見えました。

この鬼姫の滝を超えるとお天気が一変!なんとガスが晴れ晴天(青空)に!鬼姫の滝がちょうど雲の境目だったのですね。先ほどまで肌寒かったのですが、この滝を超えた途端、暑いのなんのってぇ~!直ぐにカッパを脱ぎました。お天気だけでなく渓相も一変し美しいナメとナメ滝の連続で「癒しの渓相」が続きます。登山道と合流した後も遡行を続け、標高1280mで脱渓しコルを乗越しゴールの昭和湖を目指しました。ヤブの中、コル下より昭和湖が見えた時は、そりゃもう感動モンでしたよ♪

11時27分、昭和湖に到着!最高のフィナーレです!ちなみに期間限定で昭和湖まで入山できていますが(2023年7月28日~10月12日まで)再び入山禁止(火山ガス高濃度のため)の措置が取られるかもしれませんのでお気を付けくださいませ。沢だけでなく下山(昭和湖や大湿原の景観美)も楽しいのが、この沢の魅力でもあります。

全行程4時間55分!この三途の川、下流部、中流部、上流部と水質と渓相が異なり変化に富み飽きさせず、とても楽しかったです。今度はお天気の良い日にもう一度遡行してみたいなぁ♪って、思ったほどです。

下山後、自転車を回収し一関の「かつや」にてランチタイム!初めて入るお店で「おすすめ」と書かれていた「ロースカツ定食(792円)」を頼みましたが、とても美味しかったです♪帰りはのんびり下道を走って帰宅の途に就きました。三途の川、遡行グレードは2級程度でしょうか。とても綺麗で楽しく素敵な沢で、初級者に沢登りの楽しさを知って貰う良い沢だと思いました。

PS.今回撮影した写真を「酔いどれ画像掲示板」に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪三途の川、お勧めの一本です。雨天後など水量の多い時の遡行は厳しいと思いますが、変化に富み美しく楽しい沢だと思いました。 1枚目は磐井川のゴルジュ帯にてミルキーブルーが美し~い♪2枚目は「鬼姫の滝」の4段目にて。3枚目の写真は「鬼姫の滝」の最上段5段目にて。4枚目の写真はゴールの昭和湖にて感動のフィナーレでした。ちなみに紅葉にはまだ早く、その気配すら感じられない状況でした。

●『画像掲示板』栗駒山・三途の川


9月14日(木)
酔いどれパソコン講座

久し振りの「酔いどれパソコン講座」です。先日、ある生徒さんから「ホームページにカルーセル(スライダー)を入れたいのですが、教えてもらえませんか?」との授業依頼がありました。カルーセルは、限られたスペースに複数のコンテンツを設置できるメリットがあります。キャンペーンや商品PRによく利用されます。

画像だけのカルーセルであれば、私が利用している「Kadence Blocks」の「Gallery(Adv)」で充分なのですが、画像の上に見出しやボタンの設置が出来ません。さらにブログなどの投稿記事をカルーセルにすることも出来ません。slickを利用しソースコードを学んでもらえば様々な用途に応じカスタマイズ可能なのですが、それを生徒さんに強いるのは酷というもの…。

「プラグインを利用し簡単に設置できないものか?」と模索しました。なるべくシンプルで簡単なヤツを!あれこれ探しまくること数日、やっと「これだっ!」というものを二つほど見つけることが出来ました。ちなみにカルーセルやスライダーの場合、その多くが有料版でした。無料版だと機能制限があり用途(目的)を満たすまでに至らないことが多かったです。

一つ目のプラグインは「Gutenslider」です。Proプラン(有料版)もあるようですが使用した結果、無料版でも十分役割を果たしてくれました。気に入った点は、画像の上に見出し、文章、ボタンなど各種ブロックが追加可能で様々カスタマイズ出来ることです。

無料版でもYouTubeのソースコード埋め込みも可能で驚いたほどです(カスタムHTMLブロック)。全て英語ですが、触っているうちに「何が出来るのか?」が、分かりました。トヨタ自動車さんのようなページもこのプラグインを利用することで近い感じに作れちゃいます。

二つ目は「Smart Post Show」です。主にブログなどの投稿ページをカルーセル(スライダー)したい場合に利用できるプラグインです。これも有料版がありますが使用してみた結果、無料版でも十分に役割を果たしてくれました。特定のカテゴリーだけを表示させたい場合、多くのプラグインが有料版だったのに対し、このプラグインは無料版でも対応していました。設定画面は英語なのですが、とても分かりやすかったです。

カルーセルを使用する際は一長一短がございますので、それらを理解した上で使用されることをお勧めします。最後に カルーセルのWebサイト リンク集をご紹介いたします。このリンク集を見ても分かるように大手企業さんはじめ、かなり使わていることが分かります。多少なりとも皆様のご参考になれば嬉しく思います。


9月11日(月)
虎毛山 皆瀬川中流部ゴルジュ帯

先月8月23日に骨折して以来18日振り!やっと沢登りに復帰!堪能して参りました。9月8日(金)に右手小指に巻かれていたギブス(プレート)が外され、昨日は骨折以来初の沢登りとなりました。医師曰く「痛みが取れるまであと1~2ヶ月は掛かるよ!沢へ行くなら自己責任でね!」と。まだ痛みは残っていますが、握力も完全ではありませんが7~8割程度は復活しました。

昨日10日(日)は、小安峡の皆瀬川中流部ゴルジュ帯(虎毛山に突き上げる川)を遡行して参りました。虎毛沢や春川ダイレクトクーロワールを遡行する際にアプローチで必ず通過する道、登山道から眺めては「凄いゴルジュ帯だなぁ~!いつか遡行してみたいなぁ~!」って、過去 幾度も通る度に思っていました。

そう思うのは私だけではなかったようで、今回 ポムチムさんの遡行記録を参考にさせていただきました。その記録の中で「沢初めて」の方を連れて行っていますが、それは「沢のスペシャリスト」であるポムチムさんだから成し得ることで、一般的には厳しいかなぁ?と感じました。ゴルジュ帯と並行して登山道があるためエスケープが容易と判断!リハビリ(復活)山行にはお手頃な沢だと思ったのも遡行場所に選んだ理由です。

今回の遡行計画は、皆瀬川ゴルジュ帯を板井沢出合まで、状況を見て可能なら田代沢出合まで遡行する計画で出発!我が家から入渓地点の奥小安峡・大湯温泉阿部旅館付近まで140キロ、下道を走って2時間30分掛かりました。川に降り立つポイントですが、予定していた場所から楽に川床へ降りることが出来ました(かすかな踏み跡有り)。初めて入る沢(川)は、とってもワクワク・ドキドキ!冒険チックで超楽しいです。わぁ~!でっかいなぁ~!このスケール感、ハンパな~い!

今回の遡行テーマは「ヘツリ」です。「出来るだけ泳がないで突破しよう!」と心に決めて遡行することにしました。条件を加えることでより難しくなり楽しくなるからです。決して泳ぎが嫌いでも苦手なわけでもありません(過去、本州最難関の一つ、北アルプス 黒薙川 北又谷本谷の泳ぎでは、全て私がリードしたほどですから)。結果、一度も(1mさえも)泳ぐことなく水線突破できました(一ヶ所だけ小さく巻いたけど)。ゴルジュ帯の側壁をヘツってヘツってヘツリまくりながら前に進んでいきました。フリクションはバチ効きで楽しかったぁ~!

徒渉と側壁のヘツリの連続!まるでパズルを解くような面白さで興奮したほどです。全体的に流れが強く徒渉ポイントを見極めるのに神経を使いました(この川、温泉成分が含んでいるせいか?濁っていて川の深さが掴み難かったので余計に)。さらに泳がずして対岸に渡れる場所の見極めにも神経を使いました。

この川水、温泉成分で濁っていて飲用にも適さないので水分補給は枝沢でした方が良いです。この日も猛暑でしたのでアブなどの虫攻撃を警戒していたのですが、さすがに9月ともなれば一匹もおらず安堵しました。8月の遡行時は、アブの猛攻を覚悟した方が良さそうです。

遡行に行き詰まったら直ぐ上の登山道へエスケープ出来る!と容易に考えていたのですが、側壁が急峻過ぎてエスケープできるポイントは極めて少なかったです。このゴルジュ帯の特筆すべきことは「スケールの大きさと美しさ」です。ほんと綺麗でウットリしました。アルプスや朝日・飯豊の大渓谷を遡行する際のプレトレーニングに良い沢だと思いました(スケール的には、ほぼ同じ)。

最初の目標地点である板井沢出合まであとちょっと!目と鼻の先の所で行き詰ってしまいました。泳げば突破可能でしたが、今回の遡行テーマに反しますので右岸より側壁を登って小さく巻くことに!そしたら、何と登山道に出てしまったのです。再び沢へ降りるのもシンドそうだしなぁ…登山道を歩くこと数分で板井沢出合に到着!田代沢出合まで遡行を続けるかどうか?否!十分満足しました~!お腹一杯です!今回はリハビリ山行なので無理は禁物!(この先は単独では厳しい)と思い、本日は「ここまで!」としました。

帰りは水平歩道(登山道)であっという間です。帰路、林道入口付近のゴルジュ帯に降り立ってみましたが、これまた美しく泳ぎの連続になりそうな地形でした。

さらに下流部の大湯温泉・阿部旅館付近より遡行すれば、充実すること請負です。実質、遡行時間はたったの2時間でしたが(板井沢出合まで)内容の濃い遡行が出来てリハビリにはちょうど良く、とても楽しく充実しました。帰路、小安峡の大噴湯に寄って観光見物も楽しかったです。

湯沢の町に来たらお昼はやっぱり名物の「本場 稲庭うどん」ですよね!通り道でもありますし。稲庭うどんの名店「佐藤養助 総本店」に行ってみたのですが、物凄い人で混雑していて断念!その近くにある「寛文五年堂」で「二種三味うどん(10,60円)」を食べました。

稲庭うどんを三種類の味で楽しめて、かつ大盛りが無料!とのことでお得感があり美味しかったです。今回の遡行で、完全復活とまではいきませんが「ほぼほぼ大丈夫!」との自信を得ました。残り1ヶ月の沢シーズン、堪能したいものです。PS.今回撮影した写真を「酔いどれ画像掲示板」に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪皆瀬川中流部ゴルジュ帯、お勧めの一本です。雨天後など水量の多い時の遡行は厳しいと思いますが、スケール感を味わえる素敵な沢(川)だと思いました。

●『画像掲示板』虎毛山 皆瀬川中流部ゴルジュ帯


9月7日(木)
沢登り日帰り用ザックを購入!

沢登りと限らず日帰り山行の際は、ネットで購入した池袋・秀山荘の沢登り専用に開発されたザック「ウォータークライム(28L)」を9年間ほど愛用していました。その前もやはり同モデルのウォータークライムを20年間も使っていました。泊り用のザックもやはり秀山荘の「ウォータークライム(60L)」です。

それなりのお値段ですが使い勝手が良く気に入っていましたので、東京時代から「沢登りと言えば秀山荘グッズ」を長年愛用していたのです。特に沢グッズの老舗中の老舗であり歴史が古かった秀山荘!ところがその秀山荘が数年前(2021年3月)に閉店してしまい、沢グッズが買えなくなってしまったことは、悲しいです。

ザックの寿命は5年から8年くらいと言われています。今回は9年間も使いました。その前は何と20年です。しかも、沢登りという過酷な環境条件下で…。秀山荘無き今、どのメーカーの何を買おうかな?とネットで調べまくりました。沢登りで使うことを考えれば…①軽くてシンプルなもの。②耐久性(丈夫な生地)③撥水性。④アイスハンマーを固定できるもの(結構大事なこと)の四つです。

中でも①と④の両方の条件を満たしている日帰り用ザック(25L~30L)が、なかなか見つけられませんでしたが、頑張って探しましたよ~!マジックマウンテンの「K2ソロアルファ PCT006A(26L)」が、これらの条件にピッタリのザックでした!

山野井泰史のK2単独登頂に使われたアタックザックで、通称「山野井モデル」をヨドバシドットコムより9,900円で購入しました。お手頃価格なのも魅力です。シンプルな構造で590gという超軽量な点も気に入りました。

このK2ソロアルファと同モデルの一回り大きなサイズ36L用(K2プラスアルファ)もあるようです。1泊2日の小屋泊まり山行に使えそうかな?と思っています。小屋泊まりや仲間と行く際は荷物が少なくなり、現在泊り用に使用している60Lザックでは大き過ぎますゆえ。まずは、今回購入した26Lザックの使い心地を試してから36Lザックも購入するか否か?決めようと思います。新しいザックは良いですね♪早く山へ行きたくなります。

PS.上の写真の説明です。私の沢用ザックの遍歴です。①は約20年間愛用した秀山荘の「ウォータークライム(28L)」です。②は2014年7月に購入した同モデルの当時の最新版。これをつい先日まで約9年愛用していました。9年使った結果が③です。まだ使えそうですが…。④は今回ヨドバシから購入したマジックマウンテンの山野井モデル「K2 ソロアルファ」です。


9月4日(月)
リハビリ山行 in 氷上山

右手小指骨折のリハビリ山行の第二弾は、陸前高田の氷上山(873.7m)を登って参りました。午前中は授業(仕事)をこなして、お昼前に自宅を出発!里山ハイク的な山ですので日帰り山行でも十分なのですが、今回はあえて山小屋に泊まって一人のんびり過ごすことにしました。沢の復帰山行に備えての歩荷と体力トレーニングを兼ねています。

先日キッツ川左俣右沢でご一緒したメンバーのKさん、何と本を出版された!ということで「氷上山の山小屋でマッタリと読みたいなぁ~!」と思い、今回の山行を考えました。その本のタイトルは…『ドラゴン、山に登る~マッターホルン&エベレスト街道 奮戦記』。お酒とおつまみを飲み食べしながらの読書三昧!至福のひと時でした♪Kさんの山に対する情熱がビンビンと伝わってきて、面白くって一気に読んでしました。

身近な人が本を出版されるなんて、そうあることではないですしね。カラー写真もたくさん掲載されていて山の様子が手に取るように伝わってきて、夢中になって読みました。特にヒマラヤへトレッキングされる方には、高山病や食べ物のことなど、注意事項もたくさん載っていて優れた参考書になると思います。私もヒマラヤへ行ったことがありますので「そうだよなぁ~!」って、頷きながら読んでいました。

自宅を出発する際に盛岡は雨が降っていましたが、沿岸に近づくにつれ晴れてきてラッキー!我が家から110キロ、車で約2時間。13時15分、登山口の玉乃湯温泉から登り始めましたが、暑いのなんのってぇ~!直ぐに汗だく状態になりました。

それに軽量化を全く考えずに荷物をガンガン詰めたためか?ザックが重いこと~!のんびり登ることにしました。土曜日だというのに登山者は誰もおらず貸し切り状態!(山小屋でも)。

のんびり登ること1時間40分で山小屋(登奈孝志荘"となこしそう")に到着!小屋側の水場でビールと日本酒を冷やし、その後山頂アタックに出掛けました。海(広田湾や大船渡湾)が間近に見えて感動します。五葉山もバッチリ見えました。小屋に戻り、あとはお酒と読書三昧の至福のひと時を過ごしました。山小屋には薪とストーブがあり、水場も近いですし特に冬場は重宝します。4年前の12月末にSさんとここで忘年会をしたっけ。

一方で夏場は問題があります。小屋内の窓が全て開かず換気が出来ないのですよ…。最初小屋に入った時は、蒸し風呂状態で暑くて堪らなかったです。入口のドアを全開にして換気するしかありませんでした。

幸い虫がいなくて良かったですが…。夜は一体どうなることか?と心配しましたが、さすがに山だけあって涼しくなってホッとしました。晩飯にはセブンイレブンの「金のビーフシチュー」を食べてみましたが、これがまた美味しかったぁ~♪

翌朝は海からのご来光を楽しみにしていたのですが、ガスで何も見えませんでした。それに昨夜それなりに雨が降ったらしく、山全体が濡れていました。帰りは1時間掛からず玉乃湯へ下山し、一路盛岡を目指しました。途中、無性にラーメンが食べたくなり幸楽苑で「煮干しらーめん(690円)」を食べて帰りました。午後からは仕事(授業)が入っていましたが、余裕で間に合いました。

仕事と仕事の合間の空き時間を利用しての小屋泊り山行!怪我をしなければ今回のような「マッタリ山行」を企画することもなかったと思うと、これはこれで楽しかったです。でも、一日も早く沢へ復帰したいです。沢シーズンも残すところ約1ヶ月、間に合ってくれよ~!PS.今回撮影した写真を「酔いどれ画像掲示板」に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪

●『画像掲示板』リハビリ山行 in 氷上山

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