逆川~バッカイ沢 1

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南八甲田 逆川~バッカイ沢 1

逆川を遡行するめには、まずは荒川本流に 降りなければなりません。2万5千図には 記載されていませんが、酸ケ湯温泉と笠松峠 の間に水道敷用の道があり、それを利用します。

車2台停まっている場所がその道の入口です。 その路肩に無理やり路肩駐車しました。

2009年6月28日撮影

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これがその道の入口です。登山道並みの 立派な道でした。今の時期、山菜採りで この道を利用する人が多いようです。

5時半にはこの場所に到着したのに、 既に満車状態でして! 沢支度をして5時40分に出発♪

2009年6月28日撮影

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下ること約20分で荒川本流に降り立ちました。 そこは沢(荒川)が左に大きくカーブする所で、 赤水沢とバッカイ沢の間に降りたようです。 (バッカイ沢寄りです)

2009年6月28日撮影

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荒川を下ること2~3分で バッカイ沢の出合に到着しました。 帰りはこの沢を下降する予定です。

2009年6月28日撮影

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荒川本流です。 どんどん下って行きま~す! なんかドブ臭いのが気になりました。 道路に並行した川なので汚染されたのかも? とても飲めるような感じじゃありませんでした。

2009年6月28日撮影

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ここが逆川の出合で~す!

出合は広い河原になっていました。 いよいよ逆川の遡行開始で~す♪

2009年6月28日撮影

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最初はゴーロ歩きが続きました。 地元の山菜採りの方に多数お会いしました。 そうそう、今回は単独行なんですよ!

事前にネットで山行記録を調べまくったのですが 詳細な記録は皆無で、行き当たりバッタリ勝負! 果たしてどんな沢か?ワクワク・ドキドキです♪

2009年6月28日撮影

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ゴーロ歩きに飽きたころ、最初の滝が♪ 深い釜を持っていて、ここは右壁を トラバースして滝上に! 朝早い時間でしたので、水は冷たく とても泳ぐ気になれませんでした。

2009年6月28日撮影

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これまた深い釜を持った小滝が…。 ここも右壁をトラバースしました。

この沢にかかる滝のほとんどが、 深い釜や瀬を持っていました。 ヘツリのよいトレーニングになりましたよ♪

2009年6月28日撮影

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上の写真の小滝を超えた後に撮影したもの。 ここで沢が大きく右に曲がり、一気に沢幅が 狭まりゴルジュ帯に突入しま~す♪

2009年6月28日撮影

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この滝は7Mほどだろうか? ここも深い釜を持っていました。 右岸(左壁)より登り落ち口へ。

ホールドが細かいが、問題なし。 初級者同行時、ザイルを要するかも?

2009年6月28日撮影

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上の写真の滝の落ち口より下を望む。 結構豪快なり♪

2009年6月28日撮影

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右岸から流れ落ちる水の流れが とても綺麗でした♪ 沢幅がさらに狭まり興奮しそうな私…。

遠方に雪渓のブロックを発見! ここでの高巻きは勘弁して~!

2009年6月28日撮影

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ふぅ~!そのブロックは既に崩壊済みで 何なく通過できました♪ほっ!

2009年6月28日撮影

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後ろを振り返るとこんな感じ…。 結構深い。水に入りたくない一心で (だって冷たいだも~ん!)出来るだけ ヘツる私でした。

2009年6月28日撮影

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この滝は、左岸(右壁)より直登しました。 この沢、たくさんの滝が出てきますが、 どれもこれも登れる滝ばかりで 気分爽快でしたよ~♪

易し過ぎず難し過ぎず適度な困難度で 単独で登るにはちょうど良かったです。

2009年6月28日撮影

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そりゃも~次から次へと滝が連続し その対応に忙しいです。 笑いが止まりませんでしたよ~♪

いい沢、見つけたなぁ~!って、感動♪ この滝は、左岸(右壁)を直登しました。

2009年6月28日撮影

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沢の初級者を案内するには とても素晴らしい沢だと思いました。 このような沢を経験させてあげると きっと沢登りを好きになってくれる かも知れませんね♪

2009年6月28日撮影

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それにしても、青森県の沢って、 情報量の少なに驚きます。 「○○沢へ行きました!」という記事は ネットで拝見出来るのですが、その詳細が 記載されていないことが多くて…。

未知なる沢への探検!って感じで、 それはそれで楽しかったです♪

2009年6月28日撮影

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ここは左岸(右壁)をトラバースして登りました。 今回はホントよいヘツリのトレーニングが 出来ましたよ~♪

2009年6月28日撮影

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ここも左岸(右壁)をトラバースしながら突破! 次から次へと滝が連続し、ゲップが出そうな ほど楽しいのなんのってぇ~!欲を言えば、 もうちょっと難しい滝が出てきてくれれば…。

2009年6月28日撮影

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右の支流が、980M左岸枝沢です。 とても美しいところでしたよ♪本流は左の沢です。

2009年6月28日撮影

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ネットの遡行記録で見た滝と一緒だぁ~! ここが1,050Mの二俣で~す♪ この二俣は両方が滝となって落ちていました (どちらも10Mほどあろうか)。

本流が左奥の滝ですが登れそうにない。 よって、手前の右俣の滝を登り本流の 滝上に出ました。この本流の滝上もゴルジュ になっていて面白かったですよ~♪

2009年6月28日撮影

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上の写真の本流滝上から下を望むと… 瓢箪型の滝壺でした。 これは登れまい…。

2009年6月28日撮影

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その滝上はさらにゴルジュになっていて… 写真中央、水線左の岩を登りました。

2009年6月28日撮影

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その上から下を望むとこんな感じ…

2009年6月28日撮影

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ゴルジュも終わり、癒される光景♪ ここで滝もお終いかな?と思いきや…。

2009年6月28日撮影

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また滝だぁ~! ここは左岸(右壁)をボルダーチックに 登り滝上に。出だしが被っていました。 この滝を最後に沢は穏やかになりました。

2009年6月28日撮影

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1,100Mの二俣で~す! ここは支流の左へ進みました。 1,250Mラインの大湿原を目指すなら やはり、ここは左です。

2009年6月28日撮影

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その左俣はこんな感じ…。

2009年6月28日撮影

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やがて1,140Mの二俣へ到着! 多くの遡行記録はここを右へ行っています。 しかし、今回私はあえて左の枝沢へ進んで みることにしました。ヤブ漕ぎ覚悟で…。

1,140Mの二俣を左に入った方が1,250M ラインの大湿原のド真ん中に出られるからです。 大湿原のルートファインディング容易になります。

2009年6月28日撮影

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初めて入る沢ゆえ慎重にルート選択しました。 これは、1,140Mの二俣を左に入ったところ。 一気に水量が減り、藪モードに…。

1,250Mの大湿原まで標高差は たったの100Mちょいなのに…。

2009年6月28日撮影

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雪渓が出てきました。こういう時はラッキー♪ 順調に高度を稼ぎ、この分だとヤブ漕ぎなしで 大湿原に出られるかも?と思っていたのですが… 1

,220M付近で沢幅が狭まり蛇行を 繰り返し高度上がらず。しかも、両岸は ヤブが濃く…。完全なヤブ漕ぎに~!

2009年6月28日撮影

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もう勘弁してぇ~!とヤブを漕ぐこと約20分。 沢から外れ左に行ってみると小湿原が~! 私の高時計は1,140Mを指していました。

ということは、大湿原までもうちょっと~! 写真右側に小さく沢が流れています。

2009年6月28日撮影

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この小湿原にはお花がイッパイ♪ チングルマで~す♪めんこいの~!

2009年6月28日撮影

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イワカガミで~す! 別名は…「アポロチョコ?」

2009年6月28日撮影

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その小湿原から藪を多少漕ぐと櫛ヶ峰が~♪ さらに大湿原を探しに左に進むと…

2009年6月28日撮影

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おぉぉぉぉ~!出たぁ~!大湿原だぁ~! ついに1,250Mラインの大湿原に出ましたぁ~♪ 正直、この光景を目にした時、鳥肌が立ちました。

そして、一言「まるで天国だ~♪」と。 どこまでも果てしなく続く大湿原、しかも、 ほとんど人が踏み入れてない手付かずの湿原! まさに原始の姿のままの大湿原でした♪

2009年6月28日撮影

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遠くに北八甲田の山々、そして目の前 には南八甲田の櫛ケ峰が聳えていました。 山々に囲まれた湿原、ほとんど人の足が 踏み込まれてない大湿原♪

その湿原の中 には、様々な高山植物が咲き乱れていました。 何時間でも居座りたくなるような 天国的な場所でした。まるで映画の ワンシーンのような光景です。

2009年6月28日撮影

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大湿原に点在する池塘(ちとう)です。 「こんな素晴らしい沢、どうして世にあまり 知られていないのだろう?」って、 逆に疑問に思ったほどです。

まさに宝物を探し当てた気分になりました。 遡行グレードは2級レベルだと思います。 初級者をこのような沢へご案内すると、きっと 沢登りを好きになってくれるかもしれませんね♪

2009年6月28日撮影

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滝の連続とフィナーレは大湿原♪ まさに至れり尽くせりの名渓だと思いました。 この沢なら、またぜひ遡行してみたな! と、思いましたもの。 ニッコウキスゲです。

2009年6月28日撮影

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これも大湿原に点在する池塘(ちとう)です。

2009年6月28日撮影

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ゴルフが出来そうな素晴らしい芝生?です。 遠方に櫛ヶ峰を望みます。

2009年6月28日撮影

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その上記の湿原から80度の方向に 大湿原をトラバースし、10分ほどヤブを 漕ぎ、次なる湿原へ…。 これまた大きな湿原だなぁ~♪

2009年6月28日撮影

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上の樹林と草原の境目がバッカイ沢でした。 ここまで来ればもう安心♪ここでマッタリと ランチタイ~ムです♪

2009年6月28日撮影

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可愛いピンクの花っこ♪ショウジョウバカマです。 これから咲くところのようです。 いやはや、癒されましたぁ~!

2009年6月28日撮影

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雪渓の下付近一帯には水芭蕉の群生が~♪ これにも感動しましたよ~!

2009年6月28日撮影

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その水芭蕉をズームアップ!

2009年6月28日撮影

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その大湿原でマッタリとランチタイムを取る私… いつまでも居たくなるような場所です。

2009年6月28日撮影

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そろそろ下降しなくっちゃ~! バッカイ沢の下降開始は10時! バッカイ沢の1,240M付近より下降開始!

2009年6月28日撮影

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最初はヒョロヒョロの沢でした。

2009年6月28日撮影

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おぉぉ~!雪渓が崩壊したばかり~! 生々し~い!

2009年6月28日撮影

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沢沿いにタカネスミレが咲いていました♪ めんこいの~♪

2009年6月28日撮影

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沢を下りながら北八甲田の山々を望む。

2009年6月28日撮影

南八甲田 逆川~バッカイ沢 55

単調なゴーロ歩きが続きます。 正直、嫌になりました。

2009年6月28日撮影

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と思っていたら、下流部でやっと滝が~! ここは小さく巻きながら下降しました。

2009年6月28日撮影

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上の写真の滝下はこんな感じで プチゴルジュ!やっと楽しくなってきた!

2009年6月28日撮影

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その下から見るとこんな感じ。 ここはフリーで下れました。

2009年6月28日撮影

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赤岩と水の色がとても美しかったです♪

2009年6月28日撮影

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ふぅ~!バッカイ沢を下ること約2時間、 やっと荒川本流に戻りましたよ~! この日は猛暑で、汗だくです。

2009年6月28日撮影

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その荒川を遡上すること約3分で来た時の 道に合流しました。この道は、とても 歩きやすい道でした。 12時10分、車デポ地に到着!

2009年6月28日撮影

南八甲田 逆川~バッカイ沢 62

帰りは須川温泉に寄ろうと思ったのですが、 駐車場はすでに満杯状態でした。 よって、帰り道に大川原温泉に寄りました。

なんと入浴料が200円には驚きました♪ いや~今回の遡行、とっても満足♪ またぜひ行ってみたい沢です。

2009年6月28日撮影

GPSの軌跡

<2009年6月28日(日)>
行動時間6時間半(休憩含む)

水道敷入口出発(5時40分)~980M左岸枝沢(7時40分)~1,250M大湿原(9時10分)~第2湿原 バッカイ沢下降開始(10時)~荒川本流(11時45分)~水道敷入口の車デポ地着(12時10分)
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