タイの扉

プラナンのクライミング記録 2000年

はじめに

タイの扉について

2000年4月12日から24日まで約10日間、タイ王国はライレイ島のプラ・ナン岬へクライミングをしに行った時の記録です。山の雑誌「Rock&Snow」に次のように紹介されているのを見て、どうしても行きたくなってしまったのです。18年前の古い記録ですので、参考にならないと思います。

「プーケットから車で3時間の田舎に、いま風のクライミングがたっぷり楽しめる秘境がある。半径1K圏内に25のエリアと250本のルートが密集。登れる人も登りたくない人も、プロもどきも初心者も…全てのクライミング好きを虜にするロストワールドだ!」と。

プラ・ナン岬は石灰岩の岸壁と二つの岩峰、その間を埋める砂州で構成されている。かつての海底がそのまま隆起して、地上に姿を現したような不思議な岩脈が立ち並ぶ。その独特の地形のため周辺から隔絶されており、小さなテイルボートでしか上陸する事ができない。半島内に車が走る道路はなく自転車も持ち込まれていない。今だ大資本が入っていない秘境のリゾートというべきか…。

リゾート客の大半は欧米人で、泳いだり、浜に寝転んだり、本を読んだり、男女でベタベタしたり、そして一部の人はクライミングをして過ごしている。ここにいると無限に時間を使える気分になってくる。気温と湿度、空と海の色、異邦人の人々の視線としぐさ、いろいろなものが、この時の流れに無抵抗に従えと言うかのようだ。『Rock&Snow』より。
文明から隔離された秘境の地、腹が減ったらメシを喰えばいい、疲れたら寝ればいい、のどが渇いたらビールを飲もう!暑くなったら海へ飛び込めばいい…。
そして登りたくなったら岩場へ行こう!歩いて5分だ!ここにいると時間の概念が無くなってしまう。時の過ぎ行くままにこの身を任せよう!そんな気分にさせてくれるのがプラナンの最大の魅力だと私は思います。

クライミングについて 1

バンガローから近い所で5分、遠い所でも30分で岩場に着く。ロングルートが沢山あるのでヌンチャクは多めに持参した方が良いだろう。30M近いルートで☆☆☆ルートが結構あるので1パーティーに1本は60Mロープが欲しいところだ。

クライミングについて 2

気をつけなければならない事は、海の潮の満ち引きである。その状態によって、または時間帯によって行けるエリアとそうでないエリアがある。

怖いのは、行った時は潮が引いてて行けても、帰りには潮が満ちて満水となり、帰る事が困難になることもあるので注意が必要。仲間のビレイをしていたらアレヨアレヨと潮が満ちてきて危うく装備が流されそうになったことも。

クライミングについて 3

もう一つ気を付けた方が良い事は、1ピン目がやたらと遠いルートが結構あリ。下部取り付きがハング(核心だったりする。)で、それを乗越した後にクリップというルートもあったので自信がない場合は躊躇せずスティック・クリップをした方が良さそう。

クライミングについて 4

日中はとても暑くてエリアによってはクライミング所じゃなくなってしまう。「Fire WAll」というエリアがあるが、クライミング中は、まさにファイアーだ。

心がファイアーなら良いのだが体がオーバーヒート、卒倒しそうになった。西側と東側のエリア、お日様と良く相談した上で、登る時間帯とエリアを選ぼう!

ルートについて 1

One Two Three(1,2,3)とMuai Thai(ムイタイ)のエリアは、いつもクライマーで一杯!クライミング講習会も大体ここで行われるので、このエリアを登る場合は早朝が良いだろう。

9時過ぎると混み出してくるのでその前に登ろう。プラナンの初日にウォーミングアップするには良い所だと思う。

ルートについて 2

Ton Say Bay(トンサイベイ)は上級者向きのエリアといえるだろう。傾斜120~160度の世界で、世界の力自慢のクライマーで賑わっていた。登らなくても(登れなくても)ボ~ッと眺めているだけでも楽しい所!

ここは、観光客がほとんどいなくて、まさに、クライマー天国!静かで景色の良い素晴らしい所でした。

ルートについて 3

1,2,3とムイタイのエリア以外は、大体空いている事が多かった。どこのエリアも面白いルートで一杯なのになぁ~。ボートでライレイ島へ。

ルートについて 4

島内だけでクライミングエリアが34ヶ所もあり、ロングルート、ショートルート、ハング系、フェース系、マルチ、などなど選り取り緑でゲップが出るほどクライマーを酔わせてくれる。

クライマーにとっては、まさに夢の国、おとぎの国のようなところ。

ルートについて 5

我々は実質クライミングをしたのは1週間。5(5.8)から7a+(5.11cd)まで約40本登った。一番多く取り付いたのは6b+(5.10d)でオンサイト狙いで楽しく登れた。

ロングルートの終了点から見渡す広大な海は、より一層クライミングに満足感を与えてくれた。

ルートについて 6

トポ(クライミングルートの本)は、島内のクライミングショップで売っている。B450(1,200円)成り。その他、ちょっとしたクライミング道具も揃えている。

クライミングガイドについて 1

現地でクライミングガイドを雇う事ができる。ガイドのレベルはまちまちだが大体5.12前後だと思われる。雇う人のほとんどが初級者でロープの結び方やビレ―の仕方を教わり、トップロープで岩登りの楽しさを学ぶというもの。

中級者以上であれば(というよりある程度の経験者であれば)、「〇〇エリアの〇〇ルートをリードで、またはトップロープで登りたい!」と言えば、ガイドしてくれる。特にボートでしか行けないエリアであればガイドしてもらう価値あり。

クライミングガイドについて 2

我々は最終日に、半日だけガイドを雇ったがボート代込みで一人B400(1,100円)であった。「このルートにトップロープをセットしてくれ!」と言えばセットしてくれるし、「この核心部のムーブはどうするんだい?」と言えば親切に教えてくれる。最後にEnjoy!Happy!を連発しよう!以下の価格は、その当時のガイド料金。

■ガイド料金一人当たり
(ハーネス・シューズがない場合)
半日 B500(1,400円)
一日 B1,000(2,800円)

我々の生活パターン

05:45~06:10 起床そして出発!
06:30~09:30 クライミング三昧!
※ 朝は涼しいし、ルートが空いていてGOOD!
10:00~10:30 朝食(バンガローで)
10:30~14:30 暑くてクライミングにならず
※ 観光見物、海水浴、エリア散策など

15:00~18:00 クライミング再開
※ 夕方も涼しくて登りやすい
18:30~20:30 晩飯&Beer Time 乾杯!
21:00~23:00 部屋でゴロゴロ
23:00~23:30 消灯

バンガローについて 1

宿のほとんどすべてバンガロー形式で1棟(朝食付)でいくら…となる。ファン付(天井の設置された扇風機・この形態が一番多い)、エアコン付、トイレシャワー付、風呂付き、TV付など各宿で価格は、まちまち。日中は35度を越えるし、夜も30度近いので暑さに弱い人はエアコン付がお勧めだが、値段が一気に跳ね上がる。

ハイシーズンの1月2月は予約を入れないと良い部屋(特にエアコン付)がとれない。我々はシーズンオフに行ったにもかかわらず、エアコン付の宿はどこも一杯で、一部屋だけ空いていた高級バンガロー?(Sand Sea、TV付)に泊まるハメになった。

バンガローについて 2

よくガイドブックに載っているライレイ島の最高級バンガローはRayavadee Premier Resortで1泊なんと、¥58,000なり。(その当時電話で確認した価格)このバンガローがライレイ島で一番美しいビーチ、プラナンビーチを占拠しているが敷地内に入らなければビーチへ行っても構わない。我々は主にここで泳いだ。クライミングに疲れたら行ってみよう。

バンガローについて 3

我々は、最初の2日間は「Sand Sea」で、残り全泊は「Rai Lay Bay」バンガローに宿泊。下記に宿泊料金を明記しましたが、ハイシーズン、ローシーズンでは価格差が出る。また、連泊すると宿によっては安くなる。我々は6日目でB1,800からB1,100になった。

■宿泊料金1棟朝食付き
Sand Sea B2450(\6,900)AC,TV付
B1800(\5,000)AC付とても綺麗な部屋で快適!

食事について 1

タイ料理は旨い!まさに絶品である。特に晩飯は、お金に糸目をつけず、バンバン飲んで食べていた。飲んで喰って腹一杯、これで一人大体B200(約560円)だから驚く!

胃腸の弱い人はナマモノや、ナマ水、ジュースに入っている氷で下痢するかもしれない。我々は全然平気だったが、食べ過ぎて太ってしまったくらいだ。

食事について 2

ライレイ島の中で我々の一番のお気に入りレストランは「CoVo」レストランであった。地元の人に聞いたが、やはりCoCoを勧められた。特にバナナの葉っぱで包んだ鳥の唐揚げやカニのカレー煮が美味しかった。(共にB80/¥230)

食事について 3

ビーフの料理は肉が硬くて今一、白身魚は大味で日本の方が美味しく感じられた。どこの店でも鳥料理が美味しい!但し、トム・ヤン〇〇ではじまる料理は香辛料が強く辛くて舌がピリピリ状態になるので特に胃腸の弱い人は気を付けた方が良いかもしれない。

タイビール(チャング・ビアー)はB40~B500(\110~\140)で飲みやすくて最高!

防虫対策について

蚊が多いので防虫スプレーと蚊取り線香は日本から持って行った方が良いだろう。現地でも買えるが、余り効き目がないようだ。

岩場(特に森の中にあるルート)には必携です。だいたい皆、下は短パン、上は裸で登っているので、蚊のターゲットになりやすい!

アトラクションについて

クライミング講習会をはじめ、冒険ツアー、スキューバーダイビング、カヌー、象さんトレッキングツアーなど、各種アトラクションも楽しめる。

我々は、レスト日にアオナンで象さんツアーに参加した。アオナンのジャングルを象に乗りトレッキングするというものだが、一人半日B700(約2,000円)、最初は気乗りしなかったが、相棒がどうしても…というものだから付き合った。そしたら、結構楽しかった。象の背中に乗れるなんて、そうめったにないことだしネ~!

その他について

買い物について
ミニスーパーが何軒かあるので食べ物、飲み物、生活用品のほとんどはここで買える。銀マットも不要だ。現地でゴザを買えば良い。ビーチサンダルも買えるし、アルコール類も揃っている。タイビール(チャング・ビア)はとても飲みやすくて水代わりに飲んでいた。

トイレについて
タイの水洗トイレは管が細いので大をした後、トイレットペーパーは流さないように・・・。流すとタイヘン、管が詰まって大爆発?大惨事になりかねない!処理した後の紙はトイレのゴミ箱にポイすればOK!(バンガローにはトイレにゴミ箱が付いている。)
換金
換金所は島内に2,3箇所あるがレートが悪いので、アオナンかクラビーで換金した方が良いだろう。日本円をそのまま持参しても大丈夫。タイ国内は日本円の両替ができるので、あえてドルやバーツに替える必要はない。安全性を考えて、円のトラベラーズチェックを持って行き、クレジットカードを併用するなどして現金は最小限にとどめた方が良いだろう!

電話について
公衆電話は島内にはない。お金を払って、携帯もしくは無線電話を借りられる所が数ヶ所ある。また、E-mailできる所もある。(料金は、?です。)

会話について
客商売をしている人はだいたい英語を話すが(訛りがあって、聞き取りにくい)、それ以外の一般市民はあまり話せない。中には、片言の日本語を話す人もいたが…。馴れ馴れしく近づいて来たら要注意。(商売目的が多い)

物価について
プラナンはリゾート地である。客の7~8割は欧米人で、よって物価も内地(クラビー)に比べると2~3割高かった。クラビーの町は大きくて私が住んでいる盛岡の町より大きいのではないだろうか・・・?クラビーは総合病院、デパートや商店街などなどズラリと揃っている。プラナンの物価(特に宿代)は、ハイシーズンとローシーズンではかなり価格差が出ると思われる。

病院について
ライレイ島(プラナン)にも小さな病院が一軒あるが、施設が充実していない為、万が一病気や怪我をした場合、ここで応急処置をしてもらいクラビーの総合病院へ行った方が良いだろう。(病気や怪我の程度にもよるが・・・)

出国について
往復券を購入した場合、帰路便のリコンファームはTG便(タイ国際空港)は不要。他の会社は必要なので、到着後すぐに空港内のオフィスでリコンファームを済ませておけば安心。出国時、プーケット空港で「空港使用料」B500(約1,400円)を支払わなければならないので、その分は残しておこう!

アプローチについて

下記リストを参照してください。チョットお金がかかりますが(特にタクシー代)、最も一般的で早く着ける方法です。成田からプーケット空港への直行便は週に三便、月木土。その他はバンコク経由もしくはシンガポール経由となります。日本との時差は2時間。よって、私が乗ったTG643便はプーケット空港着15時25分(タイ現地時刻)、日本時間だと17時25分です。

タクシーにはメーターがなく交渉制なので良く相場を調べていった方が良いと思います。特に日本人はカモのターゲットにされやすいようです。別表リストに価格(タイバーツ=B)を付記しましたので参考にしてください。その当時の相場通りの価格だと思いますがシーズン中とオフではかなり価格差があるようです。2000年4月時点の為替レートは、1バーツ(Baht)=約2.8円です。(日本円=¥/タイバーツ=B)

4/12 盛岡バスセンター 22:30 ― ― 夜行バス ¥7,850

4/13 東京八重州口 06:00着 東京駅 06:30 成田空港 17:30 成田エクスプレス ¥2,900 ―成田空港 10:00 タイ・プーケット空港 15:25 TG643便 ¥60,000(11日オープン往復)プーケット空港 16:50 アオナン 19:20 タクシー B2,000

宿泊場所 アオナンビーチ・ゲストハウス B1,400(TV・AC・シャワー・冷蔵庫あり)

4/14 アオナンビーチ 08:30 ライレイウエストビーチ 08:45 ボート B40 ライレイ島(プラ・ナン)

プラナン到着までの最低費用 上記の合計 約 ¥80,500 日本円に換算
※ 4月14日、朝9時前にプラナンへ到着!その後、宿を探し昼頃からクライミングを開始!