左膝の靭帯損傷(外側々副靭帯損傷)と診断されてちょうど一週間後の昨日29日(木)、怪我して以来 初めて近所を1時間ほど散策してみました。まだ痛みが残るもののやっと歩けるようになりましたので「どこまで歩けるか?どれだけ痛むのか?」試してみたくなったのです。先週末も、そして今週末も秋晴れお天気で、早く山に沢に復帰したい思いで一杯です。
平地を歩く分には問題ありませんが、坂道などで踏ん張るとやはり痛みが出ます。沢登りでは飛んだり跳ねたりが当たり前ですので、さすがに「沢登りは 無理だ!」と思いましたが、よく整備されたハイキング道で数時間(短時間)であれば「歩けそうだ!」と分かりました。再発を防ぐためには、痛みが取れたら筋肉を付けないといけない!らしいですしね。
今週末はお天気が良いみたいです。本格的な沢登りや登山はまだまだ無理ですので、まずは試しに2~3時間のハイキングと景勝地巡りのドライブを組み合わせた「リハビリコース」から始めよう!と思っています。山の紅葉を楽しむのもよし、三陸沿岸の断崖絶壁の景勝地巡りとハイキングの組み合わせも楽しそうだしね♪できる範囲内(無理のない範囲内)で週末を堪能出来たら…と思っています。
春に左膝の滑液包損傷になり、そして、今月 秋には同じく左膝の靭帯損傷となり思うように歩けず、今シーズンは さっぱり沢へ行けていません。去年は20本も沢へ入ったのですが、今年はまだ8本しか遡行出来ていません。
早く治して、せめて今シーズンあと一本は入りたいなぁ~!と思っているのですが、それまでに治るかどうか?ここ北国では、沢シーズンも残すところ半月ばかり…。なるようにしかならない!今、自分が出来ることに一生懸命取り組むのみ!「今でしょ!精神」で頑張ります。
本日30日(金)靭帯損傷と診断されて初めて登山に挑戦してみました!近所の岩山(340.5m)まで。たった40分の登山でしたが、どうにか登ることが出来て嬉しい限りです。飛んだり跳ねたり走ったりは、まだ痛みがあり無理そうですが、着実に痛みが緩和され良くなっている感じがして嬉しいです。
PS.来月10月20日(木)~22日(土)に岩手県盛岡市みたけの運動公園で開催される「IFSCクライミングワールドカップ」。観覧申込抽選結果のメールが2日前に届きました!抽選の結果、なんと当選!ですって。とっても嬉しいです。ここ岩手(盛岡)で世界大会が見れるなんて夢のようです♪しかも、会場が いつも私たちがクライミングの練習しているみたけの運動公園なんです。生涯 生で見れる最初で最後の世界大会かも知れません。
この数日間で①バーナー ②ボンベ(ガスカートリッジ)③クッカー(ビリー缶)④食器の4点を見直して参りました。本日は、その総括をしてみたいと思います。結局いくらお金を掛けてどれだけ軽量化できたの?の結果発表です。結論から申し上げますと…今回かけた費用は以下の通りです。
①ガスバーナー1,980円(BRS 3000T)②ガスカートリッジ2個 1,320円(キャプテンスタッグ CS-150)③クッカー・エバニュー 3,492円(Backcountry Almi Pot )④食器・エバニュー2,433円(Ti 570FD Cup )⑤Ti 570FD Cup用の蓋 1,500円(EBY277)購入金額の総計は…10,725円でした。で、それだけ掛けてどれだけ軽量化できたの?ってことですが、トータルで何と580gの軽量化に成功しました!
約600gの軽量化は凄いことだと思っています。お金を掛けた甲斐があった!というものです。上の写真は、従来使用していたアイテムです。右から①100円ボンベ ②クッカー(ビリー缶小)③食器小中セット ④SOTOのガスバーナーです。これら4つの総重量は1,100gでした。一方、下の画像は、今回新たに見直し購入したアイテムです。①OD缶ガスカートリッジ (CS-150)②クッカー(バックカントリーアルミポット)③食器(Ti 570FD Cup)④ガスバーナー(BRS 3000T)です。これら4つの総重量は、580gでした。よって、この差は580g!
特にクッカー(調理鍋)と食器に関しては、かれこれ30年以上も愛用していることから「買い替え時」だと以前より思っていました。今回購入した商品を仮に30年間使い続けたとしたら、私は90歳になっています。さすがに90歳では沢登りはやっていないと思いますので、今回が最後の買い替えです。
2年前には、エアーマットを見直しました。従来は「thermarest(サーマレスト) のプロライト(Sサイズ)」を長年愛用していましたが、重いし嵩張るし…。私のサマーシュラフとほぼ同じくらいの大きさでしたもの。もっと軽くてコンパクトな良い商品がないものか?と。で、探し当てた商品が史上最小で最軽量の「ネオエアー ウーバーライト」でした。
あまりの軽さと小さにビックリ!何と170gしかなく手の平サイズなんです。でも、寝心地の良さはプロライトに軍配が上がります。気になるお値段は、現在3万円以上もします(私はヤフーオークションで新品を16,400円で落札し購入)。軽量化には、どうしてもお金が掛かります。軽量化って、一つ一つを細かく見直し「1gでも軽くするぞ!」と言った真剣な心構えがないと達成できないものかも知れませんね。
「塵も積もれば…」じゃないけど、これは本当に必要なモノか?と精査し、かつ安全を脅かすものでなければ徹底的に軽量化を図り山で最高のパフォーマンスを発揮できる重量にするのがベストだと、私は思っています。10年前(50歳頃)までは軽量化など考える必要もなく、お酒もおつまみもガンガンとザックに詰めて登っていましたが、加齢と共にそれが出来なくなってしまいました。末永く安全に山や沢を楽しむためには、軽量化は止む得ない事だと思っています。
今回購入したアイテムを泊りの山や沢で活かせる日が待ち遠しいです。左膝の靭帯損傷を一日でも早く治し、一日でも早く山に復帰したいものです。やっと歩けるようになって参りましたので、今週末からぼちぼちリハビリに励む予定です。この日記が軽量化したい中高年の皆様の一助になれば嬉しく思います。PS.今回軽量化したアイテムの数々を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね♪
山での軽量化を真剣に考えなければならない年齢(60歳)になりました。軽くてコンパクト!が理想です。特に泊りの山や沢へ行く際は「1gでも軽く!」を念頭に必死に軽量化に励んでいます。
で、今回はクッカー(料理鍋)と食器に関して見直しました。左(上)の写真は、従来愛用しているクッカー(ビリー缶)と食器です。どちらも30年以上愛用しています。右からMサイズ鍋~Sサイズ鍋~食器小中セット(2段に重ねている)です。右端のMサイズ鍋は2~4人のパーティーで沢へ行く時にのみ使用しています。
単独で行く時はMサイズ鍋は持っていかず、写真真ん中のSサイズ鍋と左端の食器セットのみ持参しています(コーヒー用のお湯を沸かす時などは写真左下の食器中で直火可能)。以前より気になっていることがありました。この写真真ん中のSサイズの鍋(ビリー缶)一人用としてはちょっと大き過ぎるのです(1160ml)。
ご飯をこのSサイズ鍋で一人分だけ炊いてそのまま食べる時は、深過ぎて食べ難いのです。ラーメンを食べる時もしかり。「食器に移して食べればいいんじゃないか!」と思うかもしれませんが、面倒なのでそのまま食べちゃうことが多いのです。食器は、主におつまみ入れやおかず用で使っています。焚火で利用可能な小鍋(ビリー缶)で、これより小さなサイズの商品が、これまで売っていなかったのです。ところが…最近(といっても去年)一人用のさらに小さなSサイズ鍋(ビリー缶)が、なんとエバニューから発売されたのですよ~♪
その商品名は「バックカントリーアルミポット」です(左(下)写真 真ん中の商品)。焚火で使えて一人用に超ピッタリなサイズ(寸法:12.2D x 12.2W x 6.7H cm、容量:650ml)。しかも、生産中止したロータスの復刻版!これぞ 私が探し求めていた商品なのです!これまで使用していたSサイズ鍋(右の商品)に比べると約2/3の大きさです。
一人分のお米を一合だけ炊く、インスタントラーメンを一人分だけ作る!といった用途に丁度良いピッタリサイズ!ソロキャンパーや単独で泊りの沢へ行く際には重宝しそうです。単独行のキャンパーや沢屋にとって、究極の軽量化とコンパクト化を実現した感動の商品と言えます。気になるお値段は、アマゾンで3,492円でした。
従来使用していたSサイズ鍋を今回購入したバックカントリーアルミポットに買い替えたことで90gの軽量化とコンパクト化を実現できました!食器セットに関しても従来使用していた食器小中セット(170g)をエバニューのチタン製 Ti 570FD Cup(蓋は別売り1,500円 77g)(下一番左の商品))に買い替えたことで(アマゾンで2,433円で購入)93gの軽量化が出来ました。このTi 570FD Cupは、食器と鍋の両方に使えて便利です。よって、クッカーと食器セットの両方を含めると合計183gの軽量化を実現できたことになります。
軽量化って、お金が掛かりますねぇ~!今回はクッカーと食器セットを30年振りに見直してみました。合計7,425円の投資で183gの軽量化を実現したことになります。何よりもコンパクト化出来嵩張らないのが気に入っています。この二日間、ネットを駆使して調べ上げ最良の商品を選択出来た!と思っています。軽量化を考えている中高年の山や沢を愛する皆さんの参考になれば幸いです(自己責任で判断して下さい)。
山での軽量化を真剣に考えなければならない年齢(60歳)になりました。軽くてコンパクト!が理想です。特に泊りの山や沢へ行く際は「1gでも軽く!」を念頭に必死に軽量化に励んでいます。
で、今回はガスバーナーとガスボンベに関して見直しました。山用ガスバーナーに関しては、かれこれ10年以上もSOTOのST-310を愛用しています。このバーナーのメリットはCB缶(100円ボンベ)が利用でき、火力も足場も安定している(グラグラしない)ことです。とても気に入っているのですが、重いのが唯一の欠点!何と360g(袋込み)もあるんです。
100円ボンベの本体重量が 350gありますから、ガスバーナーとガスボンベ二つ合わせると710gにもなります。仲間と行く際は荷物を均等分けしますので、さほど気にならない重さですが、特に単独でのお泊り山行の際には「もっと軽量化できないものか?」と気になっていた装備の一つです。
で、ネットで色々調べた結果「世界最軽量!BRS-3000T」が話題になっていることを知りました。その重量わずか25gというから驚きです。バーナー一つ買い替えるだけで335gも軽量化できる魅力は大きいです。またお値段もアマゾンで1,980円と、コストパフォーマンスにも優れています。また収納サイズに関しても「親指ほどの大きさ」でコンパクト性(携帯性)にも優れているようで、まさに願ったり叶ったりの商品です。
但し、デメリットもあるようです。①安定感に欠ける(大きな鍋や長時間の料理には適さない) ②風に弱い(風がある際には、とろ火料理が出来ない) ③着火装置が無い ④OD缶専用のため100円ボンベが使えない ⑤燃焼音がうるさい ⑥中国製品(中国のアウトドアメーカー)。
私の場合(特に単独時)は、フリーズドライが中心の食事になるため、調理と言ってもお湯を沸かす程度で済みますので これで十分!と判断しました。また、焚火メインの調理の際など、万が一に備えて予備のガスバーナーを持参したい時など重宝するかも知れません。何たって25gしかありませんので、まったく気にならない重さです。
次に、ガスボンベ(カートリッジ)も見直してみました。ガスボンベのミニサイズの中で一番充填量が多いのがキャプテンスタッグのガスカートリッジ CS-150(本体重量 280g)であることが判明!単独で1泊山行の場合は、ボンベサイズは これで充分かな?って感じです。上記100円ボンベに比べて70gの軽量化となります(燃焼時間は短くなりますが)。従来の組み合わせ ①ガスバナーST-310(360g)+100円ボンベ(350g)合計710g。
単独でのお泊り山行時における今後想定される新しい組み合わせ ②ガスバーナーBRS-300T(25g)+ガスカートリッジ CS-150(280g)合計305g。①-②の差が何と405g!これは、かなり大幅な軽量化に繋がります。軽量化を考えている中高年の山や沢を愛する皆さんの参考になれば幸いです(自己責任で判断して下さい)。上の写真は、今回アマゾンより購入した世界最小・最軽量のガスバーナー
BRR-3000T(YouTube紹介動画)です。とりあえず、試しに使ってみようかな?って思っています。
三連休最終日の今日、外は青空いっぱいの快晴!本当は沢へ行く予定でしたが、先の日記に書きました通り「左膝の靭帯損傷(外側々副靭帯損傷)」のため、家で大人しく仕事に励んでいます。くぅ~!自業自得とはいえ悔し~い!痛めた左膝には湿布とサポーターをして、さらに処方された痛み止めを飲んで…。痛めてから4日が経過しますが、驚異的に回復しています。
怪我した当初は、ほんと痛くて立ち上がるのがやっとでしたが、今では痛いながらもどうにか歩けるまでに回復しました。でも、まだまだ無理は出来ず、山へ行くには程遠い感じです。今シーズンは、過去経験したことがないほど怪我に苦しみ翻弄されました。4月一杯までは順調だったのに、5月に入り急に左膝が痛み出し登山することが苦しくなりました。
あまりの痛さに6月15日のこと、病院(茶畑の大澤クリニック)で診てもらうと「滑液包損傷」と診断されました。沢で痛めた古傷の後遺症のようです。先生曰く…「治ることはありませんし、痛みを取り除くこともできません!痛みに慣れてもらうしかありません。登山を続けたいのなら登ることに意識を集中し、痛みから意識を逸らすこと!」と言われ、何か「禅の修行」のようだと思いました。
てっきり「今後、山登りは諦めて下さい!」と言われるとばかり思っていた私「痛みに耐えれれば山登りを続けてもいいんだ!」と安堵しました。その後、山や沢へ行く度に痛みましたが、痛いなりに徐々に体を慣らし(痛みに慣れ)どうにか山登りを続けることが出来るようになりました。無意識に左膝をかばっているせいなのか?今度は、腰が痛くなったり右膝が痛くなったりで大変でしたが…。
左膝を痛めて(滑液包損傷)4か月後の9月6日、クライミング仲間と岩手山の焼切沢へ行った際は、ほとんど痛みを感じることなく(膝のぐらつきも感じることなく)回復し遡行出来たのです!もしや、治ったのかも?「これなら重い荷物を背負って泊りの沢へ行けるかも知れない!」
まずは、手始めに森吉山の赤水沢~甚兵衛沢~中ノ又沢~裏安歩道の全長25キロもあるロング(周回)コースに1泊2日で単独挑戦してみることに!結果、問題なく歩けたことが大きな自信につながりました。医者からは「一生 痛みは取れないし治らない!」って言われていたのですが…。
自信を得た私は、その翌週にSさんと南八甲田の黄瀬川(全長30キロもある超ロングコースを1泊2日で遡行)へ挑戦!左膝はまったく問題なく遡行出来、さらに自信を深め完全復活を確信しました。思い通りに足を動かせ痛みを感じることなく遡行できる喜びを噛み締めていました。苦労した分、喜びも大きいです。ほんと、諦めないで良かった…。
そんな矢先の今回の「靭帯損傷(外側々副靭帯損傷)」で再び左膝を痛めてしまった私…。このショックはあまりにも大きく、再び山や沢へ行けなくなった私…。前回の滑液包損傷より今回の靭帯損傷の方が痛みがひどいです。くぅ~!残念無念!でも、ここで諦める私ではありません!一日も早く治し再び沢へ復活したいと思っています。「今シーズンの沢納めには絶対に間に合せるぞ!」と心に誓い(紅葉の沢を楽しみに♪)今は治療(絶対安静)に専念しています。皆さんもお体、大切になさってくださいね!
昨日のこと、いつものクライミング仲間とみたけの運動公園でボルダリング(クライミング)の練習に励んでいました。終了時間5分前に「最後の一本!」と思い登り始めたルート。あと一手二手でゴールという所で左膝がプチン!と違和感が…。激痛が走りそのままフォールしマットに背中から落ちてしまいました。その日は、とても寒い一日で体が硬くなっていたのが原因かもしれません。
その時は、どうにか足を引きずり車に乗って帰宅したのですが、徐々に痛みが激しくなり歩行困難に陥るほど激痛が…。「一晩寝て明日まで様子を見よう!」ということに。ところが、今朝起きたら、さらに痛みが激しく立ち上がるのがやっと!って感じでした。「もうダメだ、病院へ行こう!」と決心した次第です。
午前中の授業が終わった後、さっそく近所の大澤クリニックの整形外科で診てもらいました。診断の結果「左膝・外側々副靭帯損傷(がいそくそくふくじんたいそんしょう)」と診断されました。どうやら、左膝外側の靭帯が伸び損傷してしまったようで「痛みが取れるまで 安静にするように!」とのこと。くぅ~!明日からシルバーウィークの後半が始まるというのに…。行きたい沢があったのになぁ~!この痛みでは断念せざるを得ません。だって、歩くことさえままならないのですから…。
春に痛めた左膝の「滑液包損傷」がやっと治って泊りの沢へも行けるようになって、喜んでいた矢先の出来事でショックは大きいです。怪我した際のクライミング時、特に激しいムーブをしたわけではないのにね。「歳なのかなぁ~?」って、悲しくなりました。怪我したのはしょうがない!この足では連休は、山にも沢にも行けそうもありませんので、みっちり仕事を入れちゃいました。せっせと働くことにした次第です。ここ北国では沢シーズンも残すところ僅か!一日でも早く治し、今シーズン最後の沢へ復帰したいものです。
今回の黄瀬川での事態を踏まえ遭難対策を見直すべく「ココヘリ」に加入しました!ココヘリとは「山岳遭難者を早期発見するサービス(年会費5,500円)」です。発信機型会員証と全国エリアの捜索ネットワークを使い、遭難者の居場所を素早くかつ正確に把握し、救助組織へと引き継ぎます。
GPSでは不可能な山間部でもピンポイントで、かつ短時間で遭難者を発見することが可能!道迷いやケガ、体調不良により、もしも自力で下山できなくなってしまった場合、通報があればヘリで迅速に捜索し、受信した遭難者の正確な位置情報を警察などの救助組織へ知らせることで、救助までの時間を大幅に短縮!遭難時の心強い味方です。
それだけでなく、ココヘリは遭難における捜索・救助費用を最大550万円まで補てんしてくれます。さらに、アウトドア活動中に起こした第三者に対する法律上の賠償責任を最大1億円まで補償!アウトドア活動中の登山用品の破損・盗難事故も最大3万円まで補償します。沢でカメラを壊してしまったこと数知れず…の私にとってありがたい補償サービスです。
つまり ①遭難時のヘリ捜索 ②捜索・救助費用(550万円)③個人責任賠償補償(1億円)④アウトドア用品補償(3万円)これら4つのサービスを同時に受けられるメリットは、山屋にとって極めて大きいです。これで年間5,500円とは安い!と思いました。これまで、ココヘリについては何となく知ってはいたものの詳しくわかりませんでした。この度 山仲間から話を聞いたりネットで調べたりして仕組みとサービスの理解を深め「これは入るしかないな!」という思いに至りました。
ココヘリ加入の一番の決め手になったのは「遭難時、山や沢でスマホが通じない(圏外の)場合の対処について」考えた時でした。スマホが圏外の時の最大の問題点 は「自力で救助要請することが困難」ということです。スマホが通じる場所まで移動するしかありません(沢の場合、尾根まで上がらないと繋がらない)骨折して動けなくなった場合は、移動すら出来なく救助要請もさることながら遭難場所を伝えることすら出来なくなります。
先週は森吉山域の赤水沢~中ノ又沢の全行程25キロのロングコースを遡行してきたのですが、スマホが通じたのは高場森の山頂のたった一ヶ所だけでした。で、今回の南八甲田・黄瀬川の場合は、全行程30キロでスマホの電波が通じた場所は一ヶ所もありませんでした。
ココヘリの場合、もし遭難者本人が連絡できない場合(スマホが圏外、怪我で意識不明など)家族や友人がココヘリの遭難要請窓口へ電話することでヘリが出動!発信機のID探知機能で遭難者の位置を特定し警察などの救助組織により救出される!という仕組みのようです。遭難場所が特定されるメリットは極めて大きいです。ココヘリの実勢は、40%が60分以内、86%が3時間以内での発見を実現しているようで心強い限りです。
これは、生死を分ける「72時間の壁」を大幅に下回る捜索時間です。2019年5月、ここ岩手の早池峰山でもココヘリに助けられた方がいるようです。遭難しないのが一番ですが「備えあれば患いなし!」もしもの場合に備え、防衛手段を考えることも必要なのかもしれませんね。自分のためだけでなく、家族や仲間のためにも…。ご興味のある方は、ココヘリ紹介映像(YouTube)をご覧いただけます。
PS.ココヘリに新規加入申し込みされたい方がいらっしゃれば、お問い合わせページよりご一報くださいませ!私の紹介で入会金3,300円が無料になりますよ~♪(ご友人招待キャンペーン)
八甲田を代表する黄瀬川、ほんと「私の感性にピッタリ!」の沢で、まさに東北を代表する名渓の一つだと思っています。水量豊富な渓ゆえ、淵と釜と滝とナメの連続!さらに美渓で、変化に富みまったく飽きさせず遡行者を魅了します。簡単過ぎず難し過ぎずの「ほど良い難易度」の滝や淵やゴルジュが連続し楽しませてくれます。
初日は長根沢出合100m先の「極上物件の天場」に泊まるのが一般的ですが、翌日の行動が長くなるため、我々はそこからさらに1時間先の柱状節理手前の幕営地を予定していました。2日目の行動を少しでも楽にするために!と、欲を出したのがいけなかったのかな?と、今となっては反省です。
予定通り順調に遡行し長根沢出合から30分ほど進んだ小滝を登ってる最中にハプニング発生!Sさんが「足がつった!力が入らいない…」とのこと。どうやら人生初の肉離れを起こしたようです。直ぐにお助けロープを出しフォローしましたが症状重く突破できず、さらに泳いだことによる体の冷えも重なり「これ以上の行動は無理!」と判断、テントを張れそうな場所を探し急遽ビバーク体制に入りました。
幸いにもその現場近くにどうにかテントを張れそうな場所(ビバーク地)を発見!直ぐにテントを設営し寝袋に入って静養してもらいました。今は、Sさんの症状の回復を祈るしかありません。まずは、安静第一!
昨夜は寝ていないと言うし、重いザックを背負っての長時間行動で、さらに泳いだことによる体の冷えも重なって、体力抜群のさすがのSさんの体も悲鳴をあげたのかも知れません。命に別条はないものの、足に力が入らず(踏ん張れない)歩行に支障があるとなると…明日の行動をどうするか?撤退を視野に考える必要があります。
最悪の場合を想定し、長根沢出合まで戻り(約30分)その上の林道まで這い上がりエスケープすることも考えていました。「大丈夫!何とかなる!」と、私の心は至って冷静、余裕がありました。明日の行動は、明朝のSさんの状況次第で決めればいいこと!下山するにせよ遡行を続けるにせよ、まずはSさんの荷物を出来る限り軽くすることが最重要課題です。「Sさん、もう若くないんだからね!無理しちゃダメだよ~!」と私。
夜は焚火して心まで温まりました。焚火が持つ不思議な力でSさんも徐々に元気を回復したみたいです。やっぱ焚火はいいなぁ~♪Sさんが持参した超豪華な食事やデザートの数々を堪能し、疲労回復に努めてもらうべく早めに寝てもらいました。美味しくいただいて文句を言うのは何だけど、これじゃ~重くなって当然だよ~!きっと私に「美味しく食べてもらおう!」と張り切ったのかもしれませんが…。
翌朝4時起床!朝からこれまた超豪華な食事です。「調子はどう?」と聞くと「だいぶ良くなった!」とのこと。で、実際に歩き始めると…元気一杯のSさん!昨日とは別人のようで安堵しました。驚くべき回復力です。一方、私の方はというと…腰が痛くて大変だよ~!Sさんの歩くペースの速いこと~!ちょっと待ってよ~!と私。これなら心配ないね!
遡行2日目も美しい渓相が続き遡行していて楽しいです。見事な柱状節理の側壁や黄瀬松島などの絶景が素晴らし~い♪通常10時間以上掛かるところ、遡行すること8時間50分で猿倉温泉に無事下山出来ました(ちなみに初日は7時間行動)。下山後、日本三秘湯の谷地温泉(600円)で汗を流し盛岡市内の大戸屋さんで晩飯タイム!「もろみチキンの炭火焼きと鶏ごぼうの生姜焼きご飯(930円)」を食べて帰宅しました。
Sさんの肉離れと低体温症という予期せぬハプニングがありましたが、本人の驚異的な回復力のお陰で、結果的にはとても充実した楽しい二日間になりました♪今回の教訓!「肉体は(技術も)加齢と共に衰える!中高年であることを自覚しよう!」この日記が沢を愛する中高年の皆さんの一助になることを祈って!今回の日記は、Sさんの許可をいただき書かせていただきました。
PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味にある方は、ご覧下さいね♪上の写真は、長根沢出合手前にて淵をへつるSさん。真ん中の写真は標高690mの巨大な柱状節理の側壁。下の写真は、標高800m付近の「黄瀬松島」の絶景スポット!この沢の見所の一つ。まるで日本庭園のようです。巨岩と一枚岩の上を流れる落ちる30mほどのナメ滝は、見る者を魅了します。画面左下に小さくSさんが見えます。スケールの大きさが分かるかな?二日間で合計30キロのロングコース!とっても充実しましたよ~♪
台風の影響が出始める前の16日(金)~17日(土)の2日間(山中1泊2日)で南八甲田は奥入瀬川水系の黄瀬川(おうせがわ)をSさんと遡行して参りました。お天気に恵まれ楽しい二日間でしたが、反省すべき点も浮かび上がった山行となりました。黄瀬川はSさんは19年前に、私は14年前に遡行しています。川というだけあってスケールが大きくて美しく「もう一度遡行したい渓だな!」って、思っていました。
個人的には「日本百名谷」の葛根田川より美渓で滝やナメ、ゴルジュなどの見せ場も多く楽しめる沢だと思っています。この黄瀬川、私が14年前(2008年)に遡行した当時は、遡行記録が少なくマイナーな沢だったように思います。しかし、2016年発売の豊野則夫編著「沢登り銘渓62選(沢ガイド本)」に東北を代表する沢の一本としてこの黄瀬川が紹介されて以降、急に遡行者が増えネットでも遡行記録を数多く見かけるようになりました。
14年前当時の数少ない遡行記録を拝見すると皆さん2泊3日で遡行されていました(とにかく長い沢なので…全行程30キロ)。当時「どうしたら1泊2日で遡行できるか?」を思案し実行した結果、何と「日帰り」出来てしまったのです(1泊2日の食料と装備を背負っての単独遡行、全行程11時間30分)。ヤマップやヤマレコの最近の遡行記録を見ると1泊2日で遡行されている記録を数多く見かけますが、2日目の行動時間は10時間を超えるものばかりです。よって、1泊2日で計画される場合は、健脚者のパーティーでないと厳しいです。
今回14年振りに遡行してみて、この長い沢を日帰りしただなんて「昔(14年前)の自分って凄かったんだなぁ~!」と感心したほどです。14年前というと私が46歳の時!南アルプスの赤石沢や和賀山塊の小鷲倉沢など遡行し、現役バリバリ「まだまだ5級の沢へ行けるぞ!」と自信に溢れていました。
今回、私もSさんも「過去、楽勝で遡行している沢だから…」という油断があったことは否めません。「お互いに歳を取ったかな?」と痛感させられた山行となりました。それと…長時間行動は 60歳の身に堪えました。14年前はサクっといとも簡単に遡行したのになぁ~!しかも、単独日帰りで!
8月16日(金)八甲田の猿倉温泉に7時30分待ち合わせ!Sさんは夜勤明けで仕事が終わった後、そのまま現地に直行「ほとんど寝てない」と言います。Sさんの車を猿倉温泉にデポし、私の車で入渓地の黄瀬に移動し準備を整え8時出発!それにしても、Sさんのザックが大きくて重そうです。「美味しいもの」がたくさん詰まってるのかな?Sさんのザックは、今回に限らず毎回「重そうだな!」と感じていましたが、問題なく歩けていたので(というより、私より足が速く体力抜群なので)特に気にしていませんでした。
私はというと遡行2日目の10時間行動に体力的な不安を感じていましたので「1gでも軽く」をスローガンにスーパー軽量化!私は滝や難所などでリード(トップ)で登る機会が多く、ザックが重いと身動きが制限されパフォーマンスを発揮できない恐れがあるため、荷物の軽量化は最優先で考えているのです(例:お酒はウィスキー350mlのみ)。
一方、大きく重いザックのSさんのペースが速く「さすがSさんだなぁ~!なんてタフなんだろう!」って、いつものように感心していました。特にゴーロ歩きでは、Sさんのペースについてくのがやっとでした。
話戻って…黄瀬川に入渓するには、まずは長~い8.5キロの林道歩きから始まります(2時間15分)。この林道歩きさえなければ、入渓者はもっと増えるでしょうに…。長い林道歩きを経て「日本の滝百選」の松見の滝(90m)を目指します。松見の滝を見学した後、滝の上から入渓!14年前の記憶が蘇ってきました。意外と覚えてるもんですね!ほんと「美しい渓」で変化に富み楽しく、もっと多くの人に遡行してもらいたい素敵な沢だと思います。今日はここまで~!次回の日記に続きます。
PS.上の写真は「日本の滝百選」の松見の滝(90m)にて。真ん中の写真は側壁をヘツるSさん。さすが沢ではなく川だけあってスケールが大きいです。下の写真は滝下にてSさんです。これからSさんの重いザックをロープで引き上げる所です。ザックが重過ぎて腕がもげるかと思った…。今回、新調した20mロープがとても重宝しました。このエーデルリッド・ガイドアシストプロドライ(8,046円)水を吸水せず濡れても重くならないのですよ。また長さもちょうど良く、この渓にドンピシャリでした。
昨日の日記の続きです。まずは、赤水沢・桃洞沢分岐の登山道歩きで蚊の猛攻撃を食らいました。防虫スプレーを忘れてしまった私…。立ち止まると一斉に襲ってきますので、歩き続けるしかありません。9月だしもう虫はいないだろう!と甘く見ていました。赤水沢に入渓し高度を上げるにつれ蚊はいなくなってホッと一安心♪本日は快晴無風!絶好の沢日和です。
まるで舗装道路のような広大なナメとスラブの側壁が圧巻で遡行していて超気持ちい~い♪この開放感、堪らんです!登山口から大滝の兎滝(40m)まで2時間20分!なかなか順調なペース。この兎滝、過去3回懸垂下降で下っていますが、登るのは初めてです。遠目では「コレ、本当に登れるのか?」と不安になるほど立派な滝です。
下部は垂直!しかもホールドが細かいです(Ⅲ級+~Ⅳ級くらいあるかな?)。ハーケンが連打されていましたが、単独なので関係ありません。空身で登って上からザックをロープで引き上げることも考えましたが、重いザックを背負ってでも「どうにか登れそう!」と判断しました。滝の上部はマタギステップがありますので楽勝(下部~中間部まではマタギステップがなく核心)。
大滝の兎滝を登り終えて安堵したのも束の間、小粒ながらも厄介な滝が出てきて難儀しました。過去3度、ノーザイルで下っているのですが、どうやって下ったのか?記憶にございません。中央突破でトライするもあと一手がなく断念。右岸側壁から登ろうと取り付くもホールド細か過ぎて途中で断念。
結局、左岸スラブから高巻きました。その後もナメと小滝が連続し楽しませてくれます。桃洞沢から赤水沢本流に合流する地点(標高750m)で5~6人のパーティーにお会いし「今日は最高のお天気ですね~!」と会話。駐車場に停めてあった栃木だか茨木のナンバーの方々かな?
そこから先は、まったく未知の世界でマタギステップも消失します。その後もナメと小滝が延々と続き感動モンでした♪「どうか登れない滝が出てきませんように!」と祈るような気持ちで遡行!結局、それ以降の全ての滝を直登できホッと一安心♪このナメは最終的に源頭部 標高910mの尾根の乗越し付近まで(赤水沢の最後まで)続いていてビックリでした。
尾根を乗越しパヤパヤのヤブを漕いで甚兵衛沢へと降り立ちました。甚兵衛沢の標高870~860m付近で裏安歩道が交差するはずで、当初はその付近に幕営する予定でした。が、いくら探せど見つけることが出来ませんでした。裏安歩道はどこだ、どこだ?と探しながらどんどん下降していくと…美しいナメと小滝と甌穴の連続!両岸のスラブがこれまた美し~い♪それと同時にこの地形だと幕営地を探し出すことは困難極まります(プチゴルジュの高巻きで一ヶ所だけ10mの懸垂下降)。金兵衛滝を過ぎ中ノ又沢へと名前を変えます。相変わらず美しい渓相が続き感動!この中ノ又沢源流の一帯は「天空の箱庭」と呼ばれているようです。
結局5年前に利用した裏安歩道の交差地点 標高810mの二俣に幕営することにしました(広々していて明るくて快適)。楽しみにしていた焚火は、驚くほど焚き木がなく断念せざるを得ませんでした。くぅ~!ナメとスラブの地形ゆえ、流木は全て流されるのでしょうね。
本日の行動時間は6時間30分!どうにか膝の痛みもなく安堵!赤水沢は桃洞沢の下降だけで利用するのはもったいない!と思うほど素晴らしい沢です。甚兵衛沢~中ノ又沢と繋げることで遡行価値がさらに高まると思います。
山の夜は結構冷え込みます。今宵は十五夜の満月!満月を見ながら ウォークマンで音楽を聴きながら一人宴会もまた楽しいもんです。翌11日(日)は下山日!裏安歩道を歩くだけですので気楽!ということもあり、ついつい酔いどれてしまった私…夜9時頃には就寝しました。
翌11日(日)4時起床、ご飯を炊いてお茶漬けをお腹一杯シッカリ食べ朝5時30分出発!この裏安歩道、5年前に歩いた時はあまりの立派さに驚きましたが、今回歩いてみて「最近、刈り払いされていないのかな?」って感じでした。でも、踏み跡はわかりますので迷うことはありません(高場森から先は刈り払いがされておりハイウェイ状態)。裏安歩道は、桃洞杉とブナの原生林を満喫出来るルートで森吉の「森の魅力」を感じることが出来ます。
この日は、10キロのコースを3時間30分で歩き9時に下山!昨日は赤水沢~中ノ又沢を15キロ歩きましたので 2日間で25キロ歩いたことになります。二日間ともアップダウンが少なく距離ほどあまり疲れを感じませんでした(帰宅後、どっと疲れが…)。まさに「ナメと森の贅沢コース♪」の二日間を満喫出来て大満足の山行でした!
帰路、森吉山荘で入浴しようとしたら何と閉館ですって!あれほど大人気の温泉宿が…。雫石の道の駅「あねっこ」で入浴しよう!ところが臨時休業の張り紙が…。ガーン!お昼に大戸屋さんに寄ってランチタイム!こちらは満席で順番待ち状態…。待ちます、いつまでも…。大戸屋一番人気メニューの「鶏と野菜の黒酢あん定食(890円)」を食べましたが、とても美味しかったです。
今回の山行の収穫は、医師からは「この左膝の痛み(滑液包損傷)は一生消えませんよ!山へ行きたかったら痛みに耐え痛みを忘れるトレーニングをして下さい!」と禅修行のようなことを言われていましたが「あら不思議?自然治癒力なのかな?」痛みはほとんど感じなくなりました(数ヶ月前まで階段の上り下りがシンドイほど痛かった)。
重い荷物を背負って6時間半行動が出来たことで、体力面でも不安が払拭できました。帰宅後、腰の痛みが出たことは想定外でしたが…。この調子ならシルバーウィークの沢泊り山行も相棒のSさんにご迷惑を掛けず何とか実現出来そうで嬉しい限りです。お天気に恵まれ、ほんと楽しい二日間でした♪
その他の注意事項:25キロの全行程の中でスマホ(au回線)の電波が通じたのは唯一 高場森の山頂だけでした。単独遡行で万が一事故った際、スマホが通じず救助が呼べませんので行動は慎重に!
水量次第では遡行時間が大幅に変わります(今回は平水での遡行)。今回の周回コース、遡行条件が良く沢慣れた足の速い人なら日帰り遡行も可能(8~9時間)だと思いました。時間に余裕がある場合は、安の滝の滝頭まで足を延ばすことをお勧め!さらなる絶景を満喫できます。私は、過去3度も見ていますので今回はパスしました。
PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味にある方は、ご覧下さいね♪上から1番目の写真は標高820mの二俣に掛かる多段の金兵衛滝です。2番目の写真は中ノ又沢の源流部にてナメと甌穴が美し~い!3番目の写真は天場にて宴会シーン♪アクエリアスのボトルに入っているのはウィスキーです。4番目の写真は裏安歩道の立派な桃洞スギの原生林。5番目の写真は美し過ぎるブナの原生林。まるで「もののけ姫」の世界にいるのようでした。
10日(土)~11日(日)の週末は、今シーズン初の沢泊山行(単独)に行って参りました!森吉山域の赤水沢~甚兵衛沢~中ノ又沢~裏安歩道の全長25キロもあるロング(周回)コースです。事の発端は…沢仲間のSさんから「3連休が取れましたのでシルバーウィークは泊りの沢へ行きましょう!」との嬉しいお誘いをいただきました。
「いいよ~!」と二つ返事でOKしたものの、その後不安が襲ってきたのです。今シーズンはまだ泊りの沢へ行っていなくて「果たして重い荷物を背負っての長時間行動、痛めた左膝は大丈夫だろうか?腰は痛まないだろうか?体力は持つだろうか?Sさんに迷惑かけられないし…なら、本番前に試すしかない!山行を組むにしても今の自身の体の状態を把握する必要があるし…」
てなことで、本番前に自身の健康状態を検証するための山行を組んでみました。本コースを選んだ理由は、2017年9月30日に桃洞沢~中ノ又沢~安の滝~シシアナトヤバ沢~裏安歩道の周回コース(単独日帰り)を遡行した際、あまりの素晴らしさに感動!「来年は赤水沢から中ノ又沢へとつなげる周回コースへトライしてみよう!」と思ったものの、気付けば早いもので5年の歳月が流れていました。てっきり2~3年前だと思っていたのですが…。
桃洞沢~赤水沢への合流点(標高750m)から先の赤水沢上流部は未知の世界です。さらに中ノ又沢の上流域である甚兵衛沢も未知の世界!当時ネットで検索するも情報は一件もヒットしませんでした。
今回、出発前にダメ元で再度ネット検索してみたところ、何とサワグルイさん達の遡行記録(今年の7月)がヒットし超ビックリ!(コースは異なりますが)。地元でもないのに、こんなマニアックな周回コースを思い付くなんてさすがだなぁ~!しかも日帰りで!
サワグルイさんとは何度かメールでやりとりさせて頂いことがあり「酔いどれさんのことは、以前より存じ上げています。東北の沢へ行く際には、いつも参考にさせて頂いています!」とのありがたいお返事を頂戴しました。
赤水沢の源流部は枝沢が多数派生しておりとても複雑です。「中ノ又沢とどうつなげるか?」が問題でしたが、私が思い付いた遡行ラインとサワグルイさん達の記録が合致しており「考えることは一緒だな!」と思いました。サワグルイさん達のように桃洞沢と赤水沢の源流部を繋げて遡行するのも超魅力的なコースですが、私としては裏安歩道の桃洞・佐渡杉とブナの原生林の方に魅力を感じています。まさに「ナメと森の贅沢コース♪」よって、5年前も今回も下山ルートに裏安歩道を利用しました。
快晴無風!週末こんなに晴れるなんて、いつ以来でしょうか?自宅から登山口の森吉山野生鳥獣センターまで150キロ、約3時間30分も掛かります(田沢湖経由)。朝3時50分に起床し4時ちょい過ぎに自宅を出発!準備を整え7時40分から歩き始めました。
赤水沢は側壁のスラブが凄くて万が一登れない滝が出てくれば高巻きは不可能に近く敗退を余儀なくされる可能性があります。また、遡行中に膝や腰が痛み出したりした際も敗退が濃厚になります。万が一の敗退に備えて懸垂下降用に40mロープを持参しました。今シーズン初の沢泊り山行でザックが重いです。
赤水沢は過去幾度も遡下降しています(桃洞沢下降合流点の標高750mまで)。桃洞沢~赤水沢が3回、九階の滝が4回、赤水峠までは1回の合計8回。何度遡行しても素敵な沢で感動します。個人的には桃洞沢より赤水沢の方がスケールが大きく好きです。果たして全長25キロのロングコースを重い荷物を背負って歩き通せるかなぁ~?「左膝が痛くなりませんように!どうか登れない滝が出てきませんように!」と祈るような気持ちで遡行を開始しました!続きは、後日の日記に続きます。
PS.上の写真は赤水沢の真骨頂!舗装道路のようなナメが延々に続きます。真ん中の写真は赤水沢の象徴的な大滝・兎滝(40m)です。果たしてフリーソロで登れるかなぁ~?下の写真は意外と手こずった7~8mほどの滝です。中央突破は無理でした(あと一手)。右岸側壁からも登れませんでした。試行錯誤の結果、左岸側壁のスラブを高巻きました。
昨日 9月6日(火)は、クライミング仲間と沢仲間とで岩手山の焼切沢(中流部)を遡行して参りました。参加者は40代から70代まで総勢9名(男性5名、女性4名)久し振りの大人数での遡行となりました。毎週みたけの運動公園でクライミング(ボルダリング)の練習に共に励んでいる私のクライミング仲間が主なメンバーで「毎年恒例」となりつつあります。
今年はそのクライミング仲間の皆さんから「焼切沢に連れてって~!」とのご要望に応じ企画しました。三つの山岳会による合同山行で、ちょっとした「沢屋交流会」となり、楽しい一日となりました。今回沢登り初体験のSさん(女性)や2回目というSさん(男性)の参加もあり、長雨による増水と台風接近のリスクを鑑み決行するか、中止にするか?悩みました。
先月8月9日に行く予定が雨で中止を余儀なくされ本日に延期したわけですが、さらに来月10月に延期すると水も冷たくなるしなぁ…。焼切沢は登山道と並行しているため、いざという時は登山道へ直ぐにエスケープできるのが救いです。私にとっては焼切沢(中流部)は今回で10回目の遡行となります。多少の悪条件でも遡行(案内)できる自信はありましたが、沢登り初体験の方や初級者の方に果たして「楽しんでもらえるか?」が心配でした。
7時30分、七滝登山口集合!準備を整え7時50分出発!台風の影響が気になります。せめて午前中だけでも もってくれれば…。お昼頃には下山したいな~!入渓早々「水量が多いなぁ~!」と直ぐに分かりました。このところ毎日のように断続的に雨が降り続いた影響だと思われます。
迫力があって素晴らし~い!と感動しつつも、遠回りしてでも出来る限り安全なルートを模索しながら先導することにしました。特にゴルジュ帯は まさにジェット水流でしたので、万が一流されでもしたら一大事です!
核心部の第二ゴルジュ帯の右岸から左岸へジャンプするところは、水量が多過ぎて危険と判断!安全第一で高巻きました。第三ゴルジュ帯に突入すると台風の影響が出始め、雨が降り出し強風が吹き始めました。「いよいよ来たか!予想より早いな!」その第三ゴルジュ帯を抜けるところで遡行を打ち切り登山道へエスケープ(本来の遡行終了点 300m手前)。
全行程4時間30分、予定通りお昼には無事下山出来てホッと一安心♪今回は 水量が多くお天気も今一つで決して良い遡行条件ではありませんでしたが、それでも皆さんに喜んで貰えたようで嬉しい限りです。皆さん、沢登りの経験が少ないだけで、クライミングに関してはハイレベルな方々ばかりですので。「どこが一番大変だった?」と聞くと意外な答えが返ってきてビックリしました。なんと「高巻き」だったようです。確かにクライミングにおいて高巻くことは「ありえない行動(ムーブ)」ですものね。
参加していただいた皆さん、お疲れさまでした。そして、ありがとうございました♪少しでも沢登りの楽しさを知って頂けたら嬉しい限りです。また今回の山行のために遠路 秋田からご参加いただいたSさんとWさんにも感謝です。たくさんフォローしていただきありがとうございました。
帰路、ユートランド姫神(温泉)にて汗を流しました。平日だと盛岡市民限定で450円で入浴できるのが魅力です。その後、みたけの大戸屋にてランチタイム♪9月3日のTV番組「ジョブチューン」で大戸屋 VS 超一流料理人を見て「人気No.1メニュー」の「すけそう鱈と野菜の黒酢あん定食(920円)」を食べてみたくなったのです。大戸屋さん、今後クセになりそうです。沢と温泉とグルメと、ほんと楽しく充実した一日となりました♪
PS.上の写真は入渓早々標高860mの「ちょっと被った小滝」にて。真ん中ん写真は焼切沢の名物?標高900mの飛び跳ねるジェット水流「ヒョングリ」です。私は「暴れん坊将軍」と呼んでいます。一番下の写真は第三ゴルジュ帯にて頑張るTさん(女性)です。とても72歳とは思えぬ軽やかな身のこなしです。これもクライミング(ボルダリング)の練習の賜物でしょうか?『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味にある方は、ご覧下さいね♪
今日は『感謝』について述べたいと思います。特に「ありがとう!」という感謝の言葉は、一番耳慣れた言葉ではないでしょうか。言った方も言われた方も「幸せな気持ち」に包まれるのですから、まさに「魔法の言葉」なのだと思います。著書『脳にいいことだけをやりなさい!』のマーシー・シャイモフ氏の次の言葉が大好きです。
「幸せだから感謝するのではありません。感謝するから幸せなのです」「感謝の気持ちに理由はありません。持っているものがどんなに少なくても、感謝することはできますよ。感謝とは、あるがままの状況を素晴らしいと考え、一瞬一瞬を満たされた気持ちで生きることです」
著書『夢をかなえるゾウ』水野敬也氏の次の言葉も好きです。「朝起きた時でも寝る前でも、いつでもええ。親にでも、友達でも、モノにでもええ。世界をかたちづくっている何にでもええから、感謝するんや。足りてない自分の心を『ありがとう』て言葉で満たすんや。ありがとう、ありがとう、みんなのおかげて私は満たされています。幸せです。そうやって感謝するんやで」
こうして生きて、仕事や山登りが出来ることに幸せを感じます。特に3.11の震災以来「日常の当たり前のことの中に本当の幸せがあるんだな…」と、つくづく思い知らされました。生きていることに感謝、健康であることに感謝、仕事が出来ることに感謝、山へ行けることに感謝、お酒が飲めることに感謝、もちろん、生徒の皆さん、そして山仲間、友人知人、親兄弟にも感謝の気持ちで一杯です。今後も、もっとたくさんいろんなことに感謝できるようになりたいです。
そういえば…あの松下幸之助氏も「感謝の人」と呼ばれていたようです。以下、江口克彦著『成功の法則-松下幸之助はなぜ成功したか』より抜粋いたします。『松下幸之助は、事業の成功が自分の力、努力によるものであるとは、まったく考えていなかった。「今日、松下電器が一応の成功をしたのは、いい人がわしの周りに自然に集まってくれたから」というのが口癖であった。
「人は、松下さんは成功した、結構ですなと言うてくれる。なぜに成功したんですか?とよう尋ねられるけども、どうして成功したのか?わしにもわからん(笑)。いい部下に恵まれたこと、ひいきにしてくださるお客様がたくさんできたこと。そういうことやろうな。今日のわしの成功は、部下とお客様のおかげやな。成功の理由はそれやな。ありがいたいことやとしみじみ思う」そのような感謝の思いは、自然と社員に伝わる。社員を感動させる。
昭和五十三年は、松下電器が創業してちょうど六十周年となる年であった。その式で松下幸之助の結びの言葉は次のようなことであった。「そういう意味で私は、この六十年間にこれだけの仕事をしてくださった皆さんに、心からお礼申し上げたい」そう言って、松下は、壇上から降りてきたが、途中で立ち止まると、社員に向って深々と三回頭を下げたのである。
一人の老創業者が、こんにち会社の発展あるのは、ひとえに社員の皆さんのおかげだと、頭を下げていたのだった。松下はそれでもなお、自分には感謝の心がまだ足りないと考えていた。「昨晩、もっともっと自分は感謝報恩の恩に徹しないといかんと、そう思ったんや。これからは不平不満が出てきたら、感謝報恩に徹しよう、徹する努力をしよう。
その努力を始める今日が第一日目であること。これから皆さんに合っても誰にあっても、感謝報恩の念で頭を下げようと思う。ぼくがそうでない時は皆さん、あきまへんといって注意してください」こう話したのは、松下が八十三歳の八月であった。もともとの松下電器の成功への出発点は、感謝であったと思う。』
この話、とても大好きなんです。生涯で、どれだけ「ありがとう」と感謝できるか…そこにこそ、人の人生の幸福度があるように思います。誰だって、感謝されると嬉しいですものね。感謝する方も、される方も心が爽やかになります。先日、ある新規の生徒さんに「パソコンが面白くなってきました!先生、ありがとう!」って、帰り際に言ってくれた時には、とっても嬉しかったです。『感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく』 松下幸之助