酔いどれ日記 2026年8月

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9月7日(月)
真昼山塊・和賀川支流・本内川

白い岩肌の間を、透き通ったエメラルドグリーンの水が流れていく——。「ここは本当に岩手なのだろうか?」思わずそう感じるほど美しい渓谷を求め、昨日は真昼山塊を流れる和賀川支流・本内川を遡行してきました。沢登りの後には真昼温泉、そして締めくくりはラーメン。自然と温泉とグルメを一度に満喫できる、最高の一日になりました。

本内川を知ったきっかけは、きつつき君とボルダーで一緒になったときのことです。「水量豊富で、とても綺麗な癒やし系の渓ですよ。」そんな話を聞けば、行ってみたくなるのが沢屋というもの。しかも、下山後すぐに真昼温泉へ入れるとのこと。これはもう、行くしかないでしょう!!!

車は、きつつき君のYAMAP山行記録を参考にして、同じ場所へデポ。比較的広く、3~4台ほど駐車できそうでした。土日の真昼温泉は午前11時から営業するため、入浴時間に合わせて午前8時15分に出発。いつもの沢登りより、少し遅めのスタートです。

渓へ下る尾根はヤブが薄く、思いのほか歩きやすい状態でした。ただし、川へ降り立つ直前はかなりの急傾斜。ブッシュをしっかりつかみながら、慎重に下降します。そして、水辺に立った瞬間に感じたのは——。「これは沢というより、川だ~!」本内川は和賀川の支流とはいえ、水量豊富で流れにも勢いがあります。先週まで続いた長雨の影響もあり、やや増水していたのかもしれません。

徒渉できる場所を慎重に見極めながら進みます。両岸には見事な絶壁が迫り、場所によっては増水すると逃げ場がありません。天候や直前の降雨量を必ず確認し、水量が多い日は入渓を避けるべきでしょう。

遡行の中で、一番目を奪われたのが本内川ならではの美しさです。まぶしいほど白い岩肌。その間を流れる、透明感のあるエメラルドグリーンの水。まるで北アルプスの渓を歩いているような、美しい景色が続きます。これといった難所もなく、沢登りの魅力を存分に味わえる渓でした。

本内川を思い切り楽しむなら、泳ぎたくなるような盛夏がよさそうです。今回は水が冷たく、シャワーを浴びたり、泳いだりする気にはなれませんでした。やがて、深い釜を抱えた核心部の滝が行く手を阻みます。「さて、どうやって突破しよう?」右岸をへつり、流心を横切って左岸へ渡り、そのまま直登するルートが考えられます。へつり自体は問題なさそうですが、流心はかなりの水圧!足を取られれば、深い釜へドボンする可能性があり勘弁…。

もう一つは、釜の右側から泳いで左岸の壁へ取り付き、そのまま直登するルート。しかし、この日の水温では、泳ぐ決断もなかなか出来ず、これまた勘弁…。無理をして突破する場面ではないと判断し、安全第一で高巻くことにしました。15メートルほど戻って右岸の小尾根へ取り付き、コンパクトに巻きます。最後は約7メートルの懸垂下降。狙いどおり、滝の落ち口へぴたりと降り立つことができました。

滝を越えてしばらく進むと、いよいよ本内川遡行のハイライト!白い岩と澄んだエメラルドグリーンの水が織りなす美しい渓相。その中を縫うように進んでいきます。ところどころでルート選びに悩む場面もありますが、それも沢登りの面白さです。「流れをどうかわすか?」目の前の地形を読みながら、まるでパズルを一つずつ解いていくように突破していきます。難しすぎないからこそ、考えて進む楽しさをじっくり味わえました。

美しい渓谷区間を抜けると、終盤は明るく開放的なゴーロの流れへと変わります。緊張感も次第にほどけ、穏やかな川歩きを楽しめる癒やしの時間になりました。最後は真昼岳登山口にある吊り橋へ合流し、遡行終了。

その後は林道を歩き、車のデポ地点へ戻りました。全行程は2時間45分。時間だけを見れば短めですが、美しい景色と変化に富んだ渓相のおかげで、実際よりも長く遊んだような充実感があります。「来年も、また歩きたい!今度は、真夏の暑い時に!」遡行を終えたばかりなのに、早くも再訪したくなるほど魅力的な渓でした。

下山後は、お楽しみの真昼温泉へ。土日は午前11時から営業しているので、その時間に合わせて遡行計画を立てるのがおすすめです。11時30分に入館すると、なんと貸し切り状態!沢で冷えた体を温かい湯に沈める瞬間は、何ともいえない幸せです。入浴料が440円という手頃さも、嬉しいです。

温泉の後は、以前から気になっていたラーメン店「Aji-Q」へ。人生初の入店です。ちょうど昼どきで、店内はほぼ満席。人気の高さがうかがえます。注文したのは豚骨醤油ラーメン。沢登りと温泉の後に食べる熱々のラーメンは、体に染み渡る美味しさでした。

白い岩とエメラルドグリーンの流れを楽しむ本内川の沢登り。下山後の真昼温泉。そして、Aji-Qのラーメン。沢登り・温泉・ラーメンの三点セットは、やはり最高です♪本内川は、渓谷美を眺めながら沢登りの楽しさを味わえ、初級者でも楽しめる魅力あふれる渓でした。この渓を開拓してくれたきつつき君に感謝です。ありがとう!PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 ご興味のある方は、ご覧下さいね!

●『画像掲示板』和賀川支流・美渓の本内川


9月1日(火)
外山牧場150周年式典、奇跡の慰労会

8月17日、盛岡市薮川の外山牧場で開催された「外山牧場 開牧150周年 記念式典」。おかげさまで式典は大盛況。参加された皆さんからも「素晴らしかった」「楽しかった」と嬉しい声をたくさんいただき、大成功のうちに幕を閉じました。

そして昨日、8月31日。その記念式典を陰で支えてきたスタッフや関係者が集まり(計8名)中村辰司さん主催の慰労会が、盛岡市八幡町の居酒屋「夢や銀兵衛」で開かれ、参加してきました。実は私も今回の記念式典では、ホームページ制作や資料作成、そして当日のカメラマンとしてお手伝いさせていただきました。

とはいえ、今回の慰労会に集まった皆さんは、私とはほとんどが初対面。記念式典当日は、会場でお顔をちらっと拝見する程度だった方々です。ところが、いざ乾杯して話を始めてみると……。「えっ、この方が、いつも中村さんからお話を聞いていたあの人(立役者)だったのか!」そんな嬉しい驚きの連続でした。

中村さんから以前より皆さんの活躍ぶりを何度も聞いていたので、初対面なのに、なぜか初めて会った気がしません。私はどちらかというと人見知りするタイプなのですが、この日は不思議なくらい自然に会話が弾みました。しかも、集まった皆さんが本当に個性豊か!それぞれが違った経験や人生を歩んできた方々なのに、話し始めると共通する話題が次々と出てきます。

気がつけば、あちらこちらから笑い声が聞こえる、ものすごく楽しい宴会になっていました。そんな中、こんな嬉しい言葉までいただきました。「あなたが、あの素敵なホームページを作ってくれた“酔いどれさん”ですか!」「AIって凄いですね!」いや~、そんなふうに言っていただくと、ちょっと照れ臭いですね(笑)。でも、素直に嬉しかったです。

そして宴席の中で、中村さんがこんなことをおっしゃっていました。「今回の皆さんとの出会いには、偶然とは思えない、何かスピリチュアルなものを感じます」私も、その言葉に深くうなずきました。考えてみれば、今回集まった皆さんは、もともと私にとっては「知らない人」でした。それが中村さんを介してつながり、外山牧場150周年という一つの大きな節目に向かって、それぞれの立場から力を出し合った。

そして、式典が終わった今、こうして同じテーブルを囲んで笑い合っている。そう考えると「偶然」という一言では片づけられない、不思議なご縁を感じます。もしかすると、偶然ではなく「必然」だったのかもしれません。そして、この方々との出会いがなければ、今回の150周年記念式典は、ここまで素晴らしいものにはならなかったのではないかと思います。

そして何より嬉しかったのは、そんな素晴らしい方々と「仲間」として出会えたこと。中村さん以外は、ほぼ皆さん初対面。それなのに、こんなにも笑って、語って、盛り上がれる。これもまた、ある意味では「奇跡」なのかもしれません。

今回の「外山牧場 開牧150周年 記念式典」の様子は、すでに「外山牧場と岩手の歴史」と「宮沢賢治と外山牧場」の両ホームページで公開しています。それぞれ少しずつ内容を変えて、記念式典の様子を紹介しています。外山牧場の150年の歴史に興味のある方、宮沢賢治と外山牧場の関わりを知りたい方は、ぜひ一度ご覧になってみてください。

最後になりましたが、今回の記念式典を成功させるために長い期間にわたって尽力された中村辰司さんをはじめ、スタッフ・関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。そして、素晴らしいご縁と楽しい時間をありがとうございました。外山牧場、開牧150周年。その記念すべき年に、皆さんと一緒に関われたことを心から嬉しく思います。


8月29日(土)
膝痛リハビリで岩手山へ!

「酔いどれさん、本当に膝が痛いの?」先週の「沢屋交流会」で、何人もの山仲間からそう言われました。それほど、膝の調子が良くなってきたということなのでしょう。自分でも以前に比べれば、かなり回復してきたと感じています。

でも、頭の片隅にはいつもあの恐怖があります。「また、あの膝の痛みがぶり返したら……」あの苦しさは、もう二度と味わいたくありません。だから交流会が終わった今も、毎日のトレーニングは欠かしていません。少しずつでもいい。焦らず、膝と付き合いながら体を戻していこうと思っています。

振り返ってみると、今シーズンは本当に「膝の痛み」との戦いでした。今シーズンに入渓した沢は、釜石の種戸川に2回、宮古の田代川に4回。合わせて6回です。しかも、そのほとんどがリハビリや偵察目的。結局、まともに遡行できた沢は、わずか2本でした。

「もっと沢に行きたい!」そう思いながらも、無理をすれば振り出しに戻ってしまう。そんなジレンマを抱えながら、ここまでやってきました。それでも、最近は膝の調子もかなり良くなってきました。もちろん、まだまだ無理はできません。だからこそ、「膝に負担をかけない範囲で、そろそろ新しい沢にも挑戦してみたいなぁ」と思い、沢の計画を練っていました。

ところが……。今週は雨の日が多く、特に27日(木)は一日中雨。降水量もかなりのレベルに達していました。そして、いよいよ沢へ入る予定だった本日。朝起きて外を見ると、どんよりとした曇り空。今にも雨が降り出しそうです。しかも、寒い……。う~ん。新規で入る沢なら、やっぱり天気の良い日に行きたい。

「無理は禁物!」そう判断して、今回は沢登りを中止することにしました。そして急遽、予定変更。向かった先は――岩手山です。今回はリハビリが目的なので、焼走りコースから登り、「ツルハシ別れまで行ったら下山しよう」と決めて出発しました。岩手山は、今回のような膝のリハビリにはちょうどいい山です。

登り始めて、最初の休憩地点で腰を下ろして休んでいると、前方から颯爽と登ってくる登山者が一人。「こんにちは~!」いつものように挨拶を交わした、その瞬間でした。「あれ? もしかして、酔いどれさんじゃない?」えっ?なんと、旧知の山仲間、Sさんでした。しかもSさん、私と同じく「膝痛仲間」でもあります。まさか、こんな場所で会うとは!本当に世間は狭いものです。しばし足を止めて、山の話や膝の話で盛り上がりました。予定外の、うれしい再会です。こういう山での偶然の出会いって、何とも言えず嬉しいものですね。

さて、再び登り始めます。途中、雲の切れ間から太陽が顔を出すこともありました。そんな時には、「やっぱり、沢へ行けば良かったかなぁ……」なんて、ちょっぴり悔しい気持ちも湧いてきます。でも、登るにつれて天気はどんどん悪化。あっという間に周囲は白いガスに包まれ、視界もほとんどなくなってしまいました。

せっかくここまで登ってきたのに、見えるのは白い景色ばかり。「う~ん、残念!」とはいえ、今日は最初からリハビリが目的。そう考えれば、これで十分です。そして今回、もう一つ楽しみにしていたものがありました。それは――コマクサ。すでにコマクサのシーズンは終わっています。「もう無理かな……」と思いつつも、「もしかしたら、まだ咲いているかも?」そんな淡い期待を抱きながら歩いていました。

すると、ツルハシ別れの手前で……。いました!可憐なコマクサです。思わず足を止めてしまいました。ほんの一輪との出会いでしたが、これにはちょっぴり感動。「今日は沢には行けなかったけれど、これはこれで良かったなぁ」そんな気持ちになりました。

結局、この日の山行は往復約4時間。膝のリハビリとしては、なかなか良いトレーニングになりました。沢登りが中止になったのは少し残念でしたが、無理をしなかったことで、また一歩前進できたような気がします。そして、下山後のお楽しみは……幸楽苑!ラーメンと餃子をしっかりいただいて、帰宅しました。いや~、山の後のラーメンと餃子は最高ですね(笑)。

さて、沢シーズンも残すところ約2か月半。膝の状態と相談しながら、あと何本の沢に行けるでしょうか。「もう一度、思い切り沢を歩きたい!」その気持ちは、まだまだ消えていません。焦らず、無理せず、それでも少しずつ前へ。今シーズン最後まで、膝と相談しながら沢を楽しみたいと思います。今回も最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。


8月24日(月)
岩手沢屋交流会 in 田代川 中~上流部

8月22日(土)~23日(日)、9年ぶりとなる「岩手沢屋交流会 2026」を開催しました。舞台は宮古市・源兵衛平の田代川の中~上流部。昼は沢を皆で遡行し、夜は源兵衛平高原キャンプ場の「げんべい小屋」で大宴会。参加者は、日帰り8名、泊まり6名の総勢14名。沢を歩き、笑い、酒を酌み交わし、昔の仲間との再会を喜ぶ――。本当に楽しい二日間でした。

でも、この交流会が開催できたのは、ほんの2カ月前には「もう沢屋を引退するしかないかもしれない」と思っていたからこそ。今回は、そんな私が沢に復帰するまでの2カ月間と、突然決まった「岩手沢屋交流会 2026」の顛末を紹介します。

6月14日、田代川 中~上流部の偵察山行に出かけました。ところが、膝痛のため無念の敗退。当時の膝の痛みは、それはもうひどいものでした。夜は寝返りを打つことさえつらい。朝、布団から起き上がるのも一苦労。階段の上り下りもまともにできない。膝を曲げられないので、和式トイレなど、とんでもない。「沢どころじゃないな……」正直、このときは「沢屋を引退する」ということまで考えていました。

そんな私の気持ちを変えてくれたのが、山仲間であり後輩のきつつき君から届いた一通のメールでした。「日記、見ました。ぜひ田代川、ご一緒させてください!」嬉しかった。本当に嬉しかった。しかし、その一方で不安もありました。「こんな膝の状態で、未知なる沢へ一緒に行けるのか?」「途中で動けなくなって、迷惑をかけないだろうか?」「そもそも、2カ月で膝痛は改善するのだろうか?」

彼の仕事の都合で、実施日は8月22~23日に決定。敗退した6月14日から数えて、残された時間は、わずか2カ月と8日です。そこで私は、腹をくくりました。「やれることは、全部やってみよう!」その日から、リハビリとトレーニングを開始。整形外科の先生から言われたことを基本に、毎朝30分の膝ストレッチ。さらに、1時間30分の岩山への軽登山。そして週3回のトレーニングジム通い。大腿四頭筋を中心に、膝を支える筋力アップに取り組みました。

「それでもダメなら、その時は諦めよう」そう思いました。でも、何もせずに、きつつき君からのせっかくのお誘いを断るのだけは嫌だった。果たして、2カ月で間に合うのか――。そして8月8日。本番に向けた膝の状態確認と田代川の偵察を兼ねて、再び沢へ向かいました。

すると……。「おっ、かなり膝が良くなっている!」歩いてみると、明らかに以前とは違います。これなら行ける!そう確信しました。しかも、偵察だけのつもりだったのに、膝の調子が良かったため、そのまま完全遡行。結果的に、未知だった沢の全容を自分の目で確認することができました。

ここまで頑張れたのは、きつつき君からの一通のメールがあったからです。本当にありがとう!そして、このとき私は思いました。「この沢、最高じゃないか!」地形図から受ける印象とはまったく違い、実際に入ってみると癒やし系で実に美しい。しかも、水量が豊富でスケール感もある。難しすぎず、簡単すぎず、適度な刺激がある。さらに、すぐ近くにはキャンプ場がある。「これ、沢屋の交流会にピッタリじゃない?」

3人で行くのは、もったいない。「もっと仲間を誘って、沢屋交流会をやらないか?」そう、きつつき君に話を持ち掛けたところ、快諾。こうして急きょ、9年ぶりとなる「岩手沢屋交流会 2026」の開催が決まったのでした。ただし、実行日まで残された時間は、わずか2週間。「みんな、もう予定が入っているだろうな…」「そんなに集まらないだろうな…」正直、そう思っていました。

ところが――。なんと、懇意にしている岩手県内のさまざまな山岳会から、14名もの参加表明が!しかも、実に9年ぶりとなる昔の沢仲間たちからも、次々と嬉しい参加の返事が届きました。これはもう、沢登りというより同窓会です。「久しぶりに、みんなに会える!」開催日が待ち遠しくて仕方ありませんでした。

しかし、最後まで気を揉んだのが「天気」です。開催直前は不安定な天候が続き、決行するのか、中止するのか……。判断にはかなり悩みました。私の中では、「前日に5mm以上の雨が降ったら中止」「入渓地点で渡渉が困難な水量なら中止」と決めていました。

そして当日。アプローチの途中、閉井川が濁流になっているのを見て、「こりゃ、ダメかなぁ……」と一瞬、不安になりました。ところが源兵衛平周辺は、それほど雨が降らなかったようです。入渓地点に到着して水量を確認すると、なんと2週間前の遡行時より少ない。「これなら大丈夫!」ようやく安心して、沢に入ることができました。

アプローチの林道歩きでは、同世代の山仲間たちと、なぜか「膝痛自慢大会」が始まりました。「俺は4年前から痛い!」「私は、かれこれ10年前からよ!」「俺なんか、しょっちゅうヒアルロン酸注射を膝に打ってるぞ!」みんな、あるある(笑)。そんな話を聞いているうちに、「なんだ。膝が痛いのは俺だけじゃないんだなぁ…」と、ちょっと嬉しくなりました。

そして、いよいよ遡行開始。沢の中では、みんなで助け合いながら、ワイワイ、ガヤガヤ。降り注ぐ太陽。キラキラと輝く水流。沢の冷たい水と戯れながら、一歩一歩、上流へ進んでいきます。「やっぱり、沢は楽しい!」あらためて、そう思いました。田代川は、簡単すぎず、難しすぎず、適度な刺激があります。そこに美しい渓谷と豊富な水量が加わり、みんなで楽しむには本当にいい沢でした。

「沢屋交流会の場所として、ここを選んで正解だった!」そう感じました。ただし、本流であるため、増水時の入渓は非常に危険です。天候と水量をしっかり見極めることが何より重要だと思います。無理をしない。危険を感じたら撤退する。沢では、それが一番大切です。

そして遡行を終えた後は、お泊まり組のお楽しみタイム。まずは茂市の「湯ったり館」で汗を流します。その後、宮古市の「玉木屋」へ買い出しに。三陸・宮古で水揚げされた魚介類や、新鮮な野菜などを買い込み、いざ源兵衛平高原キャンプ場へ。待っていたのは、「げんべい小屋」での大宴会です!美味しいお酒。美味しい料理。そして、久しぶりに顔を合わせた仲間たちとの山談議。話は尽きません。

焚き火を囲み、さらに花火まで!まさか花火が出てくるとは思いませんでした。小雪ちゃん、ありがとう!そして「げんべい小屋」がまた最高でした。とても快適な山小屋で、「ここ、また泊まりたいなぁ」と思ってしまいました。翌日まで含め、本当にあっという間の二日間でした。

今回、9年ぶりに沢屋交流会を開催してみて、あらためて感じたことがあります。それは、沢登りは「沢そのもの」だけが楽しいのではない、ということ。同じ沢を歩き、助け合い、笑い、そして夜には酒を酌み交わして語り合う。そこに仲間がいるからこそ、沢登りはさらに楽しくなるのだと思います。

そして何より嬉しかったのが、帰宅後に参加者の皆さんから届いたメールです。「とても楽しかった!」「ありがとう!」そんな言葉をたくさんいただきました。そのメールを読みながら「みんなに喜んでもらえて、本当に良かった……」と、しみじみ嬉しくなりました。

6月14日。「もう沢は無理かもしれない」そう思っていた私が、わずか2カ月後には14人の仲間と沢を歩いていました。人生、何が起こるかわかりません。一通のメールが、諦めかけていた私の気持ちを変えてくれました。そして、その一通のメールから始まった挑戦が、9年ぶりの「岩手沢屋交流会」につながりました。

あのとき、きつつき君からメールをもらっていなかったら……。この二日間は、なかったかもしれません。きつつき君、本当にありがとう。そして、今回参加してくださった14名の皆さん。忙しい中、予定を合わせて参加していただき、本当にありがとうございました。久しぶりに再会できた皆さんも、初めて一緒に沢を歩いた皆さんも、本当に楽しかったです。またいつか、みんなで沢へ行きましょう!最後まで読んでいただき、ありがとうございました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 ご興味のある方は、ご覧下さいね!

●『画像掲示板』岩手沢屋交流会 in 田代川 中~上流部


8月19日(水)
外山牧場 開牧150周年 記念式典

8月17日(月)、盛岡市薮川・外山で「外山牧場開牧150周年記念式典」が開催されました。明治時代、畜産や農業の近代化を目指して整備され、多くの馬が戦争に動員された歴史も持つ「外山牧場」。その開設から、今年でちょうど150年を迎えます。

そんな節目となる記念すべき一日に、私は主催者の中村辰司さん(外山御料牧場開拓研究会・代表)からお声がけいただき、微力ながらカメラマンとして参加させていただきました。

一日を通して撮影した写真は、なんと500枚以上。カメラを構えながら、150年という長い歴史の重みと、それを未来へ伝えようとする皆さんの熱い思いを、肌で感じる一日となりました。

今回の記念事業は、三部構成で行われました。第一部は、外山神社境内での「牛馬鎮魂祭」。第二部は、旧外山御料牧場での「記念歌碑除幕式」。そして第三部は、「まほら岩手 こもれび館」での記念祝賀会です。会場には約50~60名が参列。

宮沢賢治氏のご親族をはじめ、賢治の友人・保阪嘉内氏のご親族、外山御料牧場長・新山荘輔氏のご親族、アザリア記念会会長、伊藤勇雄顕彰会会長、地元薮川・外山の自治会長、国会議員、県議会議員、市議会議員、岩手県立大学教授、盛岡農業高校校長など、実に多彩な顔ぶれが集まりました。

さらに、NHK、めんこいテレビ、岩手日報社などの報道関係者も取材に駆けつけ、150年という節目にふさわしい大きな記念事業となりました。

実は、今回の主催者である中村辰司さんは、私のパソコン教室の生徒さんでもあります。これまで私は中村さんからご依頼をいただき、「宮沢賢治と外山牧場」「外山牧場と岩手の歴史」という二つのホームページを制作してきました。また、今回の記念事業の資料作成では、AIを活用して、より効率的かつ正確に資料を作成するための指導もさせていただきました。

私が中村さんと関わるようになって約2年。その間、今回の150周年記念事業に向けて、中村さんが長い時間をかけて準備を進めてこられたことを知っています。だからこそ、この日を迎えた中村さんの姿を見ていると、私自身も何とも言えない感慨深い気持ちになりました。

当日は天候にも恵まれ、式典は無事に進行。そして祝賀会では、なんと「チャグチャグ馬コ」も登場しました。さらに、民謡全国大会チャンピオンによる「外山節」の披露もあり、会場は大いに盛り上がりました。まさに「50年に一度」といえる大きな節目のイベント。地元・薮川外山の皆さんにとっても、忘れられない一日になったのではないでしょうか。

この日の様子はNHKニュースめんこいテレビでも紹介され、本日の岩手日報の紙面にも掲載されました。そして、カメラマンとして一日会場にいた私が何より印象に残ったのは、帰られる皆さんの表情です。

「来てよかった!」「素晴らしい式典だった!」そんな思いが伝わってくるような、満足そうな表情をされている方が本当に多くいらっしゃいました。その様子を見て、今回の記念事業が大盛況のうちに終わったことを実感しました。

150年前に始まった外山牧場の歴史。その歴史を振り返り、先人たちの思いを受け継ぎ、そして次の時代へつないでいく。今回の記念事業には、単なる「150周年のお祝い」というだけではない、大きな意味があったのだと思います。

そして、その大きな事業を長年にわたって準備し、無事に成し遂げた中村さん。本当にお疲れさまでした。準備期間中は連日忙しく、睡眠不足の日々も続いていたことと思います。それでも最後までやり遂げ、これだけ多くの方に喜んでいただけるイベントにされたことは、本当にすごいことです。

長年準備を続けてきた中村さんだからこそ、見届けた瞬間の喜びもひとしおだったのではないでしょうか。私も今回、カメラマンとしてその歴史的な一日に立ち会わせていただけたことを、大変うれしく思っています。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。中村さん、まずはゆっくり休んでください。そして、また授業でお会いしましょう!

最後になりましたが、外山開牧150周年記念事業の開催にご尽力された皆さま、そして当日ご参加された皆さまに、心より感謝申し上げます。150年の歴史を未来へ――。この素晴らしい節目に立ち会えたことを、私自身も忘れられない思い出として大切にしたいと思います。

PS.1番目の写真は牛馬鎮魂祭、2番目の写真は記念歌碑除幕式、3番目は記念祝賀会、4番目は祝賀会で披露されたチャグチャグ馬コと民謡大会チャンピオンによる外山節の生歌演奏。


8月15日(土)
田代川で遭遇した「三つの試練」

「今日は、ちょっとした偵察山行のつもりだったんだけどな……」まさか最後には、濁流・牛の群れ・猛烈なヤブ漕ぎという三つの試練に遭遇することになるとは…。本日は、田代川上流部の偵察と峠ノ神山(1,229.1m)へ行ってきました。結果から言えば、予定通りにはまったく進まなかったものの、忘れられない刺激的な一日となりました。

先週、田代川中流部を遡行したので、今回はその先の上流部を偵察し、できれば源流部の峠ノ神山までつなげてみたい――そんな思いで出発しました。地形図を見る限り、田代川上流部は比較的おとなしい地形です。「まあ、ゴーロ歩きが中心かな。それでも、もしかしたら“お宝”が眠っているかもしれない」そんな淡い期待を抱きながら、源兵衛平へ向かいました。

ところが、現地へ近づくにつれて様子がおかしい。川の水量が、明らかに多いのです。昨日までの台風の影響でしょうか?源兵衛平周辺では、それほど雨が降っていないはずなので「上流部なら増水の影響も少ないだろう」と考えていました。……甘かった。現地に到着すると、天気予報の晴れマークとは裏腹に小雨。しかも肌寒い。先週の猛暑とはまるで別世界です。

この時点で、田代川上流部を最後まで遡行するのは断念。無理をせず、ピストンで行けるところまで偵察することにしました。そして、いざ入渓。「うわ、これは……」想定以上の増水です。先週とは比べものにならない水量。濁った水が勢いよく流れ、ちょっと怖いくらいの濁流になっています。「二俣まで行けば、水量も半分くらいになるはず!」そう考えて、まずは二俣を目指します。

しかし、二俣に到着しても水量が減る気配はありません。ここで無理をしても仕方がない。潔く撤退することにしました。車に戻り、しばし作戦会議。「まだ時間はある。だったら……峠ノ神山に登ってみよう!」こうして、予定になかった峠ノ神山登山が急きょ始まりました。

ところが、この日最大の“核心部”は、山ではありませんでした。峠ノ神山の登山口へ向かう途中、新里放牧場を通るのですが――牛が道を塞いでいます。「まあ、そのうちどいてくれるだろう!」最初はそう思っていました。ところが、なかなかどいてくれません。しかも、中にはこちらの車に向かってくる牛までいます。車をバックさせても、牛が迫ってくる。「ちょ、ちょっと待って……!」これは、かなり怖い。

牛の群れに道を完全に占拠され、通行するだけで一苦労です。何度も牛に道を塞がれ、そのたびに辛抱強く待つことに。この日の核心部は、間違いなくここだったかもしれません(笑)。

ようやく牛たちが道を空けてくれ、峠ノ神山の登山口へ到着。「ここからはハイキング程度だろう!」そう思っていたのですが、またしても想定外。今度はヤブ漕ぎです。しかも登山道が、よく分からない。「あれ? こっちでいいの?」あちこちに踏み跡らしきものがあり、どれが正しい登山道なのか判然としません。おそらく、これまで歩いた方々も迷ったのでしょう。

道があっちへ行ったり、こっちへ行ったり……。「いったい正解はどこなんだ?」そんな感じで、ヤブをかき分けながら進みます。そして、苦労してようやく山頂へ。しかし――展望、なし。山頂は樹林に覆われ、残念ながら素晴らしい景色を眺めることはできませんでした。「これだけ苦労して、これか……」思わず、そんな言葉が出そうになります。

ところが、下山時に思わぬ“ご褒美”が待っていました。道を間違えたおかげなのか、偶然、素晴らしい展望所に出たのです。目の前に広がったのは、雄大で牧歌的な風景。「おお、これはいい!」苦労した甲斐があったと思える景色でした。山頂からの展望はありませんでしたが、この景色を見ることができただけでも、峠ノ神山に登った意味はあったのかもしれません。

振り返ってみると、本日はまさに「三つの試練」の一日でした。一つ目は、田代川の濁流による撤退。二つ目は、牛の群れによる通行障害。そして三つ目は、峠ノ神山でのヤブ漕ぎと登山道探し。予定していた山行とは、まったく違う展開になってしまいました。でも、山歩きにはこういう予想外の出来事があるから面白いのかもしれません。

そして本日、何より刺激的だったのは――やっぱり、牛です(笑)。車に向かってくる牛。バックしても迫ってくる牛。道をどうしても譲ってくれない牛。濁流よりも、ヤブよりも、個人的には牛のほうが怖かったかもしれません。最後までお読みいただき、ありがとうございました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 ご興味のある方は、ご覧下さいね!

●『画像掲示板』田代川上流部と峠ノ神山で刺激的な山行!


8月9日(日)
田代川、偵察遡行のはずが…

長雨で、さっぱり山へ行けない日々が続いていました。沢登りをしたのは、7月16日の種戸川以来。なんと23日ぶりです。しかも、そのときの遡行では左膝に思うように力が入らず、「膝の調子は、まだまだだなぁ……」「これでは、きつつき君たちとの本番遡行は厳しいかも?」と、半ば諦めモードになっていました。それでも、ほんの一縷の望みを持って、膝のリハビリとトレーニングだけは毎日欠かさず続けてきました。

そして今回、今月末に予定しているきつつき君、小雪ちゃんとの本番遡行を前に、田代川(中~上流部)へ偵察に行ってみることにしました。実はこの田代川、6月14日に一度挑戦しています。ところが、その時は膝の痛みに耐えきれず、無念の敗退。あれから約2か月。今回は本番前の「偵察遡行」として、膝がどこまで回復したのか?を自分自身で確かめる絶好の機会です。

今回の偵察には、三つの目的がありました。ひとつ目は、もちろん膝の状態確認。二つ目は、アプローチとなる廃林道のヤブの状況確認。そして三つ目が、地形図を見る限り核心部になりそうな最屈曲部、標高615m付近のゴルジュ帯の確認(突破の可能性を探る)です。

前回は上流部から偵察しましたが、今回は下流部から入ることにしました。我が家から約2時間。スタート地点となる車デポ地に到着し、7時に出発です!廃林道を歩くこと約1時間。心配していたヤブは思ったほど濃くなく、問題なく歩けました。朝から猛暑で、林道歩きだけですでに汗だく。ところが、入渓した瞬間に空気が一変します。ひんやりとした冷気が沢から立ち込め、汗ばんだ体には少し肌寒いほど。「これこれ!やっぱり沢は気持ちいいなぁ~♪」

久しぶりの沢。しかも、まだ見ぬ渓を自分の足で探っていく。期待と不安が入り混じりますが、何より「沢に入れたこと」が嬉しくて仕方ありません。本流だけあって水量は豊富。流れも豪快です。「これ、増水したらひとたまりもないな……」そんなことを考えながら遡行を開始しました。しかも、この日は午後から雨予報。水量の変化には十分注意しなければなりません。

まずは今回の偵察ポイントのひとつ、標高615m付近の最屈曲部を目指します。地形図を見る限り、ここが核心部になっているのでは?そう期待していたのですが……。到着してみると、なんと単なるゴーロ。「あれ?ここが核心じゃないの?」嬉しいような、ちょっぴり残念なような(笑)。本来なら、ここを確認したところで引き返す予定でした。

ところが時計を見ると、まだ8時40分。「もう少しだけ先を見てみようか」これがいけませんでした(笑)。いや、結果的には大正解でした。次の屈曲部手前、標高640m付近まで進むと、景色が一変。そこから始まったのが、とにかく美しいナメ、ナメ、ナメ!滑らかな岩盤の上を清流が流れ、気持ちいいほどのナメが延々と続きます。

まさに「ナメナメ天国」!「うわ~、これは素晴らしい!」思わず顔がほころびます。ゴルジュの険しさを期待していたのに、こんな癒し系の渓が待っていたとは…。しかも渓相がとても美しい。「この沢、大当たりかも~!」心の中でほくそ笑みながら、ジャブジャブと水の中を進んでいきます。これは女子受けしそうな渓だなぁ……なんてことまで考えながら(笑)。

そして、もうひとつ大きな収穫がありました。肝心の左膝です。23日前の遡行時と比べると、明らかに違います。もちろん完全復活とはいきません。それでも、以前に比べ力が入り、どうにか遡行できるレベルまで回復している。これは本当に嬉しかった。毎日続けてきたリハビリとトレーニングが、少しずつ実を結んでいるのかもしれません。「これなら、本番もいけるかもしれない!」そんな希望が、少しずつ現実味を帯びてきました。

そして9時10分。気が付けば、前回、膝の痛みで撤退した地点まで来ていました。標高665m。ここで一瞬考えます。「引き返すか、このまま進むか……」しかし、ここまで来た状況を考えると、引き返すよりも先へ進んだほうが早く、安全だと判断。予定していた「偵察」を超えて、そのまま完全遡行を目指すことにしました。

そして、しばらく進むと現れたのが、この渓の象徴ともいえる八瀬ノ滝(やなせのたき)。これがまた美しい!水量豊富な沢の中に現れる滝は、やっぱり存在感があります。「来てよかったなぁ~!」そんな気持ちにさせてくれる滝でした。八瀬ノ滝を越えると、その先はゴーロ歩きと林道歩き。特に難しいところもなく、無事に遡行を終えることができました。

全行程は4時間10分。内訳は、遡行2時間10分、林道歩き2時間です。車を2台使って林道歩きを短縮すれば、全体で3時間30分ほどに収まりそうです。コンパクトな沢ですが、ゴルジュ、ナメ、滝と変化に富んでいて、なかなか楽しい。そして何より、渓相が美しく、癒し系なのがいい。

遡行グレードも2級程度と思われるので、暑い夏にジャブジャブと水に浸かりながら楽しむには、まさにもってこいの沢です。近くには源兵衛平高原キャンプ場もあるので、仲間との懇親会山行にも利用できそう。

それにしても……。今回は「本番前の偵察」のつもりで入った田代川でした。ところが終わってみれば、偵察どころか完全遡行。そして何より、自分自身の膝の回復を実感できたことが一番の収穫でした。6月14日に無念の敗退。7月16日の種戸川では、まだ左膝に不安を感じていた。そして今回、23日ぶりの沢で、なんとか最後まで歩き切ることができた。少しずつですが、確実に前へ進んでいる気がします。

今月末はいよいよ、きつつき君と小雪ちゃんとの本番遡行。果たして、この膝でどこまで行けるのか?まだまだ油断はできませんが、今回の田代川偵察で、ほんの少し自信を取り戻すことができました。久しぶりに全身で感じる沢の冷たさ。水の音。美しいナメ。そして、最後まで歩けたという充実感。やっぱり沢登りは最高です!実に楽しい一日になりました。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。 ご興味のある方は、ご覧下さいね!

●『画像掲示板』田代川、偵察山行のはずが…


8月4日(火)
Obsidian × Antigravity 新しい働き方

「メモは残しているのに後から見つからない」「アイデアはあるのに文章としてまとまらない」「AIを使っても期待した回答が得られない」――そんな悩みを解決してくれる組み合わせが「Obsidian × Antigravity」です。この2つを活用すれば、単なるメモが価値ある知識データベースへ進化し、AIがあなた専属のアシスタントとして仕事を力強くサポートしてくれます。

以前の私は、Windowsのメモ帳で情報を管理していました。シンプルで使いやすい反面、メモが増えるほど「あの情報はどこだろう?」と探す時間が増えてしまいます。しかしObsidianを使い始めて、その考えは一変しました。タグやリンク機能によって関連する情報同士が自然につながり、必要な情報へすぐにたどり着けます。「もっと早く出会いたかった!」と感じるほど便利で、今では仕事に欠かせない存在です。

Obsidianの大きな魅力は、ローカル環境で動作することです。インターネットがなくても利用でき、大切なデータを自分のパソコンで管理できる安心感があります。情報整理のしやすさも非常に優れており、実際に私が活用している様子をご覧になった生徒さんから「ぜひObsidianを教えてほしい」というご依頼も増えています。

さらに真価を発揮するのが、Antigravityとの連携です。Obsidianに蓄積した知識やノウハウをAIが活用できるようになり、ブログ記事やホームページの文章作成、セミナー資料、マニュアル、議事録、提案書、メール作成、アイデア整理など、さまざまな業務を効率よく進められます。また、過去のメモから必要な情報を瞬時に検索し、自分専用のナレッジベースとして活用できるため、「探す時間」と「考える時間」を大幅に削減できます。

一般的なAIは、その場の質問には答えられても、あなた自身の経験や知識までは理解していません。しかしObsidianに情報を蓄積し、Antigravityと連携することで、AIは自分だけの知識を活用しながら文章作成や提案を行えるようになります。まさに、自分専用に育てたAIアシスタントです。これからはAIを使うだけでなく「AIに何を学習させるか?」が仕事の質を左右する時代になるでしょう。

情報があふれる今、本当に価値があるのは、自分の知識を整理し、必要なときにすぐ活用できる仕組みを持つことです。Obsidianで知識を蓄積し、AntigravityでAIの力を最大限に引き出す。この組み合わせは仕事の効率化だけでなく、あなたの経験やアイデアを将来に活かせる「知的資産」へと育ててくれます。

「AIを仕事にもっと活用したい」「文章作成を効率化したい」「情報整理が苦手」「生産性を高めたい」という方は、ぜひObsidian × Antigravityを体験してみてください。当教室では、それぞれの使い方を個別指導しています。きっと「もっと早く始めればよかった!」と実感していただけるはずです。


8月3日(月)
膝痛 克服への挑戦(田代川に向けて)

8月に入りました。しかし、連日の雨で2週連続、山にも沢にも入れない日々が続いています。今月予定している田代川の遡行。楽しみで仕方がない反面、正直なところ不安もあります。一つは、ここ2週間まともに山や沢へ行けていないこと。もう一つは、ようやく改善してきた膝の状態です。日常生活ではほとんど気にならないまで回復しましたが、強い負荷がかかると、まだ痛みが出ます。

「この状態で本当に遡行できるのだろうか?」そんな思いを抱えながらも、毎日の積み重ねだけは絶対に止めない!と決めています。膝の痛みを改善するため、医師の勧めでトレーニングジム(チョコザップ)へ入会したのが6月18日。それから約1か月半、一日も欠かさず続けているルーティンがあります。

朝6時に起床しコーヒーを飲みながらメールとニュースを確認。その後30分間、タオル潰し運動や足上げ運動などの膝のストレッチを行います。朝食を済ませると、近所の里山「岩山」へ約1時間30分の軽登山。雨の日でも長靴を履き、傘を差して歩き続けています。9時に帰宅し、9時30分から仕事を開始。このストレッチ30分と里山登山1時間30分、合計2時間の朝のルーティンは、一日も休まず続けています。

さらに週3回(月・水・金)は、仕事の合間にチョコザップへ通い、約1時間の筋力トレーニングを実施。つまり週3日は、合計3時間のトレーニングをこなしている計算になります。もちろん、忙しい日には「今日は休んでもいいかな…」と思うこともありました。それでも続けてきた結果、確かな変化が現れました。

一般的には膝の筋力トレーニングの効果が現れるまで3〜4か月かかるといわれています。しかし私の場合、わずか1か月半で驚くほど改善しました。以前は朝起きるたびに激痛が走り、布団から立ち上がるのも一苦労。階段の昇り降りもつらく、和式トイレなど到底無理な状態でした。それが今では、日常生活ではほぼ支障のないレベルまで回復しています。

もちろん、朝起きた直後はまだ多少の痛みがあります。しかし、不思議なことに岩山(標高340m)を歩き始めると痛みが和らいでいきます。関節は動かすことで潤滑が良くなり、痛みが軽減するとも言われています。さらに、この1か月半で体重が2kg減ったことも、膝への負担軽減につながっているのかもしれません。

とはいえ、クライミングや沢登りのような大きな段差を越えたり、膝を深く曲げたりする動きでは、まだ痛みが出てしまいます。田代川は未知の沢。だからこそ、一日でも早く歩いてみたい気持ちは日に日に大きくなっています。しかし同時に、きつつき君や小雪ちゃんに迷惑を掛けるようなことだけは絶対に避けたい。その気持ちも強くあります。

「挑戦したい自分」と「無理は禁物だという自分」。今は、その二つの気持ちの間で揺れています。現時点では、予定どおり決行するか、中止するかはまだ決めていません。本番までにあと1〜2本、比較的やさしい沢を歩き、膝の状態をしっかり確認したうえで最終判断をしたいと思っています。

焦らず、でも前向きに。毎日積み重ねてきた努力を信じながら、最高のコンディションで田代川に立てる日を目指して、これからも一歩ずつ進んでいきます。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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