酔いどれ日記 2024年11月

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11月25日(月)
氷上山にてカメムシと読書

連休の週末、三陸沿岸は陸前高田の氷上山(ひかみさん 873.7m)を登って参りました。日帰り楽勝の山なのですが、あえて山小屋に泊りのんびり過ごすことに♪このところ忙しくって、パソコンのない環境に身を置きたくなったのです。今回も先週の遠島山と同様に夜は焼肉を食べお酒に酔いしれながら読書と音楽にどっぷりと浸って参りました。

盛岡(自宅)より115キロ、車で約2時間30分!氷上山の登山口である玉乃湯に13時ちょい前に到着!玉乃湯は江戸時代に開湯した陸前高田市竹駒町の玉山金山にある温浴施設です。氷上山に登るのは2年振り4度目になります。今回も小屋泊りのためザックが重いです。軽量化を全く無視して荷物を詰め込んだらこうなりました。

ノンストップで登ること1時間15分で山小屋(登奈孝志荘)のある祈祷ヶ原に到着!広田湾(太平洋)や陸前高田市内の街並みが一望でき何度見ても感動します。重い荷物(ザック)を小屋にデポし山頂へアタック開始!山頂からは大船渡湾、五葉山、片羽山雄岳、六角牛山などの名峰が望むことが出来て毎度ながら感動しました。内陸に住んでいると時々海を見たくなるんですよね。

小屋に戻って15時30分、時間はタップリあります。山小屋(登奈孝志荘)に入るとカメムシ臭が凄いのなんのってぇ~!昔ながらの「The 山小屋」って感じで、床は土だしネズミやモグラも出てきそうな感じです。過去2度ほど泊まっていますが、その時は虫の被害はありませんでした。1回目は12月末で時期的に虫は皆無、2回目は9月初旬で虫の被害はなかったのですが、小屋内の窓全てが開けられず蒸し風呂状態に…。

でも、水場は近いしストーブと薪が置いてあり、とてもありたいです。小屋内は窓が少なく昼間でも薄暗く夕方4時前にはLEDランタンを点けました(2つ持参)。今回 唯一困ったこと、それは…カメムシやらタマムシ?などが大量発生!光に寄ってきて追っ払っても直ぐ寄ってくるのです。

ウィスキーを飲んでいた時「なんかカメムシの味がするなぁ~!」と思い中を覗いてみると何とカメムシが浮いていて危うく飲んでしまう所でした。その後も、カメムシとはエンドレスの戦いで、これには参りました。果てに寝袋にもカメムシが侵入!臭いが付いてしまい、泊まる時期を間違えたかも知れません。それにしても11月の末だというのにまさかカメムシに悩まされるとは想定外でした。

それを除けば快適でした。ストーブで温まりながらほろ酔い気分で読書三昧♪至福のひと時を過ごしました。読書に飽きたらスマホで音楽を聴いたりして。図書館から借りた笹本稜平著の『時の渚』をひたすら読む耽っていました。第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞した作品で、とっても面白くって読み出したら止まらな~い!

先週の遠島山荘で読んだ同氏の『還るべき場所』がとても面白く、また彼の本を読んでみたくなったのです。そうそう、満天の星空があまりにも美しく感動しました。手を延ばせば掴むことが出来そうなくらいに。海も感動しましたが、夜空に輝く星も見事でした。

翌朝は6時半頃に自然と目が覚めました。本当は山頂でご来校を拝む予定でしたが、間に合いそうもありません。近場(まわり石)で朝焼けを満喫し小屋に戻って朝食タイム♪天ぷらそばを作る予定でしたが、昨夜食べ切れず残しておいた豚肉を玉ネギと一緒に炒めて食べることにしました。味付けは焼肉のタレで~!朝から焼肉とは豪勢です。下山は55分であっという間でした。帰路、盛岡市内の幸楽苑で早いランチ(ラーメンと餃子のセット 690円)を食べて帰り、お昼前には自宅に到着し午後の仕事(授業)に余裕で間に合いました。一泊すると、ほんと良い気分転換になります。お天気に恵まれ楽しい山行でした。

PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね!上の写真は氷上山の山頂にて。真ん中の写真は山小屋(登奈孝志荘)、下の写真は祈祷ヶ原にて広田湾(太平洋)を望む。日が沈む頃にて夕焼けがとても綺麗でした。

●『画像掲示板』氷上山(陸前高田)


11月17日(日)
遠島山と遠島山荘(異次元の山小屋)

遠島山は13年前の冬、2011年2月27日に登っています。下山途中に立ち寄った山小屋(遠島山荘)のあまりの立派さに感動し「いつか泊まってみたいなぁ~!」って。あれから13年、やっと念願が叶い嬉しく思います。山小屋というよりペンションと見間違えるほどの豪華さに感動!私の知る限り、ここ岩手の数ある山小屋の中で断トツで一番の立派さ(快適さ)を誇っていると思います。

薪ストーブ2台、囲炉裏、薪、テーブル、座布団、キッチン(流し台と水道)があり、トイレも室内にあり、あまりの快適さに山にいることを忘れてしまうほどです。どうしてそんなに贅を尽くし立派なのか?実はこの「遠島山荘」は宮城建設の創業者・宮城政治郎からの寄付金5,000万円を基に建設され1994年8月に完成!26年が経過した2020年、宮城建設全面協力のもと改修工事が行われました。

道理で13年前に行った時よりも立派に(ピカピカに)なっていたワケです。何たって5千万円の「夢の山小屋」ですから~!15日(金)午前中の仕事を終えた後に昼食を食べ久慈へ向けて出発!我が家より登山口の久慈市山形町の鍾乳洞で有名な内間木洞まで約100キロ、2時間30分掛かります。車をデポし14時30分出発!遠島山荘目指して林道を登り始めました。

私の車(トヨタのアクア)では走行不可能ですが、車高の高いRV車であれば悪路ですが、遠島山荘まで走行可能だと思われます。軽量化をまったく考えずザックにお酒やおつまみなどガンガン詰め込んだところ、結構重くなってしまいました。久し振りの重量感で良い汗かきました。車デポ地より遠島山荘まで1時間ほど見ていたのですが、何と35分で到着!

ちょうど夕日が山々の紅葉に照り返し黄金色に輝き初め、その中に点在する遠島山荘がまるで映画のワンシーンのごとく、竜宮城のように幻想的に見えた時には「夢の世界」にいるかのような錯覚に陥りました。13年振りの遠島山荘とのドラマチックな再会、天(自然)の配剤に感謝!

小屋の中は先に述べたように「超素晴らし~い!」の一言に尽きます。宮城建設さんのお陰でしょうか?協力金(千円程度)を求める山小屋が多い中、遠島山荘はそのようなこともなさそうでした。「百聞は一見に如かず!」まずは、画像掲示板の写真の数々を見ていただければ、ご納得して頂けると思います。平日ということもあり、宿泊者は私だけで貸し切り状態でした。ストーブの前で読書したり音楽を聞いたり、のんびりと至福のひと時を過ごしました。

今宵の晩飯のメインディッシュは、豪華国産の高級牛肉?焼肉なんですよ~♪あまりの快適さに11時過ぎまで起きていました。ストーブの前で寝たのですが、火が消えても朝まで室内がポカポカ状態で超熟睡してしまい、朝目が覚めた時は「ここはどこ?」って思ったほどです。

翌朝は中華丼を食べ7時に出発し遠島山の山頂を目指しました。朝から超快晴!急登の連続でしたが1時間10分で山頂に到着!さらに奥の「展望地」まで足を延ばしました。岩手山~秋田駒ケ岳~姫神山~和賀山塊~鳥海山の山並みが見えて感動♪

13年前に登った時は雲に覆われ岩手山が見えませんでしたので…。下りはあっという間で無事下山!帰路、盛岡市内の大戸屋でランチタイム♪茄子と豚肉のコク旨味噌炒め(990円)を食べて帰りました。単なる一人宴会山行でしたが、とてもとても楽しい2日間を過ごすことが出来たことに遠島山荘に感謝です。宮城建設さん、ありがとうございました。

PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね!上の写真は「遠島山荘」です。真ん中の写真はその遠島山荘の室内です。ストーブの暖かさが超快適でした。下の写真は遠島山(展望地)からの展望です。右から岩手山、秋田駒ケ岳、姫神山、和賀山塊(奥に見える)その隣に鳥海山が見えました。

●『画像掲示板』遠島山と遠島山荘(異次元の山小屋)


11月9日(土)
読書の秋!お勧めの山本

本日は午前中に空き時間が出来ましたので近所の里山、紫波の名峰・東根山(927.9m)を登って参りました。我が家より20キロの近場にあり、のんびり登って合計3時間のハイキングコースで良い気分転換になります。登山が目的というより、どちらかと言いますとラ・フランス温泉館で温泉に入り読書したくて、この山を選んだ感じです。

山頂で撮影した写真をフロントで見せると通常800円のところ600円で入浴できるのです(登山割)。入浴後は休憩室でマッタリ読書タイム♪至福のひと時です。眠くなったら再び温泉へ!その後、かつやでランチタイム!カツ丼(649円)を食べて帰宅しました。

昨日まで読んでいた本が、女性で初めてエベレストに登頂された田部井淳子さんの小説『淳子のてっぺん(唯川 恵著)』です。「エベレスト? 女なんかに登れるもんか!」その言葉に奮起し、彼女は女性だけの隊で世界最高峰を目指します。

苦しい資金繰り、寝る暇もない膨大な準備、隊員同士の軋轢を乗り越え、8848メートルの頂きに立った淳子の胸に去来したのは……。登山家・田部井淳子さんの挑戦を完全小説化。久し振りに名著に出合った!って感じで、とても興味深く面白い本でした。

特にヒマラヤ遠征において内部分裂することは良く聞く話ですが、女性だけの登山隊ということもあり、女性同士の軋轢や葛藤が詳細に書かれていて副隊長としての苦悩を読む度に「そうだよなぁ~!」って頷きながら読んでいました。隊員の皆さん、多くの犠牲を払って遠征隊に参加しているのに登頂できる人と出来ない人がいるのですから。

ちなみに、私がヒマラヤ遠征に行った時は、大学時代の山岳部の現役とOBの混成メンバーでしたので、体育会ならではの上下関係が厳格ゆえ、一度たりとも軋轢はありませんでした。先輩の命令は絶対でしたので、不平や不満、文句を言うなど有り得ないことでした。遠征前の膨大な準備作業、本を読みながら「うん、うん、そうだったよなぁ~!」と、当時仕事が終わった後、毎日のように大学へ通って仲間と準備作業に追われていたことが懐かしく思い出されました。

で、今日から読み始めた本が笹本 稜平著の『還るべき場所』です。単なる登山小説の域を超え、ビジネスの本質を見抜き、結局、人間の生きる意味といった壮大なテーマが語られる一冊で、読み出したら止まらない久しぶりに良い小説に出会えました。特に山の描写が素晴らしく、自分がそこにいるかのような錯覚に陥るほどで、つい引き込まれてしまいます。人間模様と山の描写のリアリティが半端ないです。どちらも一押しの山本ですが、山登りをされない方でも十分楽しめる素晴らしい本だと思います。


11月5日(火)
月影の滝&天影の滝(外山・滝ノ内沢)

昨日4日(祝)は現在作成中のホームページ(外山の自然)に掲載予定の滝の写真撮影(仕事)の為、盛岡市外山森林公園へ行って参りました。午後から仕事があるため朝早く行った所、何と9時~とのことで駐車場まで車で入ることが出来ず、まずは車が停められそうな場所探しから始まりました。

下山中に知ったのですが(樹海展望台コースの迂回路を通った為、注意書きにまったく気付かす)『令和6年8月27日の記録的豪雨の影響により、園内に崩落個所が出ております。進入禁止となっている園路等があり、順次安全の確保ができたところから散策できるようにいたします。』とのこと。

遊歩道というより林道と言っていいくらいの幅広の立派な道でしたので、崩壊していることにまったく気付かずに歩いていました(路肩がちょっと崩れているなぁ~!程度には思いましたけど)。通行可能エリアの詳細は、盛岡市のホームページをご覧下さい。ちなみに本来はこちらのコースになります「外山森林公園散策マップ (PDF 3.1MB)」。このマップの「吊り橋」の所に「月影の滝」と「天影の滝」があり、今回の目的地になります。

驚いたことに天影の滝の右(左岸)には立派な梯子が…。その昔?「林間歩道四十八滝線(アドベンチャーコース)」になっていたらしく渓谷沿いの散策路になっていたそうな…。かなり過激な散策路で「いつか歩いてみたいな!」と思ったほどです。散策路というより沢登りの要素が強い感じに見受けられました。詳細は、このゴルジュ帯を遡行された山仲間、きつつきさんの遡行記録(ヤマップ)をご覧下さい。

紅葉は終わりかけていましたが、まだまだ楽しめてラッキーでした。で、主目的の滝も立派で見応え充分!良い写真が撮れたと思います。しかし、現在滝への道が通行止めになってることから「外山の自然HP」への写真掲載は、通行止めが解除されてからになりそうです。全行程2時間、朝の良いお散歩になり気分爽快!外山ダムの紅葉も美しくて感動しました。

10時頃には自宅に戻れて、午後の仕事(授業)に余裕で間に合いました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね!上の写真は「月影の滝(12m)」下の写真は「天影の滝(12m)」滝の右側に梯子が見えます。

●『画像掲示板』月影の滝&天影の滝(外山・滝ノ内沢)


11月3日(日)
みちのく潮風トレイル 姉ヶ崎~浄土ヶ浜

この数年、膝の故障が続いています。2年前は左膝の滑液包損傷、去年は左膝の靭帯損傷。で、今回は先月の福島遠征以降、右膝が痛くって…。日常生活には問題ないのですが(階段の上り下り以外)山や沢となると大変です。膝が痛い時はリハビリ兼ねて「みちのく潮風トレイル」に行くことにしています。アップダウンが少なく膝に優しく良い気分転換になるんです。

本当はね、先週不発(途中敗退)に終わってしまったので沢へ行きたかったのですが、この膝じゃう~ん!無理して悪化したら嫌だしなぁ…やっと左手首の骨折が完治して「これから!」って時にね。今は我慢の時かな?加齢と共に体にガタが生じ始めている感じです。出来る範囲内で楽しむしかありませんね。

実は、山も良いけど海も好きなんです。開放的な気持ちになり心が晴れ晴れします。本日の出発地点は、休暇村陸中宮古 7時20分スタートしました。本日のコースは…①陸中宮古~姉ヶ崎~潮吹穴 ②浄土ヶ浜~蛸の浜 の二つのコースを歩いて参りました。単独だと車の回収をしなければならず、周回かピストンになってしまい効率が悪いですが、それでも楽しいです。

本日はお天気に恵まれ最高でした!さらに、終始断崖絶壁の海を見ながら歩けるとっても素敵な楽しいコースでこれまた最高でした。山だらけの内陸の盛岡に住んでいるせいか、海を見ると別世界(異国)な感じがしてね、ほんと沢同様に良い気分転換になります。宮古も以前は遠く感じたのですが、今は復興(高速)道路が完成したお陰で大分近くなりました。ちなみに、本日は1時間10分で到着しました。

帰路、盛岡の「かつや」にてランチタイム♪とん汁定食(ヒレカツ)880円を食べましたが、とっても美味しかったです。カツもさることながら、ご飯の量が多くてお腹パンパンになりました。みちのく潮風トレイル、とっても楽しいです。老後の楽しみが増えました。

PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。上の写真は「浄土ヶ浜展望台」から見た展望です。奥に浄土ヶ浜が見えます。奥の山が十二神山(その左には月山が見えていました)半分しか見ていない島が日出島(この島から朝日が昇るように見えるため日出島と呼ばれています。クロコシジロウミツバメの国内最大の繁殖地として保護されています)です。下の写真は浄土ヶ浜にて絶景(レストハウス展望台より撮影)。

●『画像掲示板』みちのく潮風トレイル(姉ヶ崎~浄土ヶ浜)

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