昨日29日(火)は、代休を取って花巻(豊沢ダム)の松倉沢左俣を実に9年振りに単独遡行して参りました。林道、そして沢や登山道がこの9年間でどのように変貌したのか?調査してみたくなったのです。小滝が連続し、そのほぼすべてが直登できる素敵な(面白い)沢で、北上の諏訪木先生著『いわての沢』にも紹介されています。
しかしながら、ネットで遡行記録を調べても、なぜか私とK君(私の後輩)の記録しかヒットしないのです。松倉沢の近隣の沢である大ヘンジョウ沢の遡行記録はたくさんヒット(特に近年の遡行記録多い)するのですが…。「なぜなんだろう?」と疑問に思いました。
この松倉沢、私は過去7回遡行(うち単独3回)しています(今回で計8回で単独4回目)。1.2005年6月(2名)2.2006年6月(単独)3.2007年5月(2名)4.2007年6月(3名で右俣遡行)5.2009年5月(単独)6.2010年6月(単独)7.2011年6月(6名)。その当時、沢シーズン初めのウォーミングアップに毎年のように入渓していました。雪深い北東北にあって、6月から遡行できる貴重な沢なのです。
9年振りとはいえ、過去何度も遡行していますのでハイキング気分の私…。サクッと登ってゲートが閉まる13時前には豊沢ダムを通過し、大沢温泉でひと風呂浴び、お昼は花巻の中村食堂でステーキを食べて帰宅する予定でいました。「ご褒美のステーキを楽しみに遡行しよう!」と思っていたほどです。ところが、どっこい!予期せぬ出来事が連発し、苦戦を強いられてしまったのです。
【その1】豊沢ダムがまだ工事していた!でも、速攻で遡行しゲートが閉まる13時前には通過出来る自信があったが、下山に時間が掛かり結果 間に合わなかった(これを逃すと次にゲートが空くのが18時。エスケープ道として雫石に抜ける峰越峠経由のR234を利用)。
【その2】アプローチの出羽沢林道が土砂崩れのため途中までしかは入れないことを事前情報で分かっていた。半開きのゲート前に車を停め入渓地点の出羽沢橋まで歩いたものの土砂は既に撤去されており、結果 私の車(FF車のアクア)でも問題なく出羽沢橋まで入れたのに…。もし、ゲート前に車を停めず、出羽沢橋まで車で入っていれば往復45分の時間短縮が可能だった。
【その3】核心部のF6の15m滝(クラック滝)を登るのに難儀した(ジャミングがなかなか決まらずモタモタしている内に冷水で手がかじかみ感覚がなくなった)。これまで何度もサクッと登っていたのになぁ…。一番絶好調の時は5.11b位までのグレードであれば、全国どこの岩場でもオンサイトで登れたし、5.11c~5.12aまでであれば数回のトライでレッドポイントで登れたのに…。でも、それは昔のこと。今でも週に一度のボルダリングは欠かさず登ってはいるものの、レベル低下は否めないと感じた。今回の山行で一番ショッキングな出来事であった。
【その4】登山道がヤブ化(廃道化)していて下山に時間が掛かってしまった。これが本ルートの最大の核心部かも?遡行そのものは入渓地点より登山道に出るまでの遡行時間は、たったの2時間40分!これなら豊沢ダムのゲートが閉まる時間(13時)まで楽勝で間に合う!と確信していたが、まさかこれほどまでにヤブ化しているとは…。沢でヤブ漕ぎせずに登山道でヤブ漕ぎを強いられるとは…。844m直下のコルまではかすかな踏み跡があったが、ここで完全に消失!ちなみに2万5千図記載のルートは完全に間違っている(画像掲示板に記載)。
こりゃたまらん!と思い、当初は東又沢を下降しよう!と考え、旧道(2万5千図の登山道で完全な廃道)に沿って下り適当なところで沢へ降りるつもりでいた。ところが…途中で気持ちが変わり「正規のルートがどこまで廃道化しているのか?」調査したくなり、正規ルートと合流すべく斜面をトラバースし尾根上700mで正規登山道と合流!
この間のヤブを漕ぎながらの急斜面トラバースがシンドかった。初めから東又沢を下降するか、ヤブの中 正規登山道を下るべきだった…と、中途半端な選択(判断)をしたことを反省!
尾根上700mで正規登山道と合流したものの、踏み跡不明瞭で何度か踏み跡を見失いヤブ漕ぎを強いられた(と言っても、背丈の低い薄いヤブだが)。無事林道に出た時はヤレヤレと安堵したものの、林道もひどいヤブだった(登山道のヤブに比べればマシ)。その昔、この林道を車で入った!なんて嘘みたい。沢はとても快適だったが、下山に苦労し、結果豊沢ダムのゲートが閉まる13時には間に合わなかった(エスケープ道のR234を利用し帰宅)。
下山ルート(登山道)は、目印の赤テープは一切なく、今後登山道が刈り払いされることは期待できない。おそらく、自然に還すべく廃道化されると思われる。結論を述べれば…松倉沢を遡行した際の下山ルートは、後輩のK君と同じ東又沢を下降するのがベストだと思われる。彼は、ツメ上げた登山道から東又沢を下降し1時間30分で林道に出ているが(スーパー早い)、一般人は2時間~2時間30分くらい見た方が良いだろう。彼の遡行記録によれば「東又沢はゴーロの沢で滝が1つも有りませんでした!」とのこと。もしくは、正規の登山道をヤブ漕ぎしながら下山するか…。ヤブは薄く容易だが、距離が長くストレスに感じた。
悪いことばかりではありません。今回の遡行で良かったこと!それはF2の滝(流木が刺さっている5m滝)を直登できたことです。従来であれば、どう見ても登れそうにない滝で右岸(大高巻きの後、懸垂下降)、もしくは左岸(小さく巻くが悪い)より高巻きしていました。
直登したのは今回が初めて!直登できた理由は、刺さっている流木がさらに一本増え足掛かりが出来たことで登れました。また、上部のツメに関して、従来は松倉山と駒頭山の登山道分岐にツメ上げていたのですが、今回はちょっとでも時間短縮したくて標高710mの右岸枝沢を始めてツメてみました。
結果、ナメや滝が連続し結構楽しかったです。最後のツメも軽いヤブ漕ぎ5分ほどで登山道に出ました。「この枝沢のツメも有りかな!」と思った次第です。標高800mで巨大な滝(と言っても15mほどの滝)が出てきた時にはビックリしましたが…。この山域は、クマが多く生息していることで有名です。終始笛を吹きながら、熊除け鈴も2つ付けて登りました。沢自体は9年経っても何一つ変わっていませんでしたが、登山道と林道の変貌には驚愕した次第です。松倉沢、小粒ながらも良い沢です(でなければ、8回も入らない)。もっと遡行されてよい沢だと思います。
PS.上の写真はF2、二番目の写真はF3、三番目の写真は核心部のF6のクラック滝15m、一番下の写真はヤブ化した林道です。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪
●『画像掲示板』花巻・出羽沢松倉沢左俣
先週のこと「母さんも歳だ(84歳)…庭の草取りがしんどくなってきた。草刈り機を買ってくれないか!」とのリクエストが母からありました。実は、私自身数年前より「草刈り機を買おう!」と思っていたのです。しかし、何を買ってよいのやら?Amazonの一番人気商品を買うことにしました。
その草刈機(刈払機)「高儀 EARTH MAN infini-Link 18V充電式2WAYグラストリマー GGT-180LiC」を1,1981円で購入!その他、替えバッテリー(BP-180LiGA)6,980円と替えチップソー(TB-161)1,092円も購入しました(三点で合計で20,053円)。今回購入したのは、ガソリンタイプではなく、より安全な電動式の充電タイプ(コードレス)です。
特徴は、チップソーと樹脂ブレードの両方が使え、かつ交換も簡単で用途に合わせて使い分けることが出来ます。あと、本体が軽いので女性にも人気があるようです。必要なモノは全て揃っていますので充電さえすれば、直ぐにでも使用可能です(他メーカーでは、バッテリーが別売りの場合もある)。これで、このお値段ですから人気が高いのもわかるような気がします。
やっと本日空き時間が出来ましたので、購入した草刈り機を組み立てて実際に使ってみることにしました。確かに手で草を取るより俄然早くて楽です。チップソーと樹脂ブレードの刈り心地も試してみました。バッテリーが30~40分しか持たないことから替えバッテリーを購入したわけですが、30分も連続で作業したところヘトヘトになりました。
まだ操作に慣れていないことも理由に挙げられます。40分作業して分かったことは…コツがいるなぁ~!ってことと、意外と腕(前腕)に負担がかかるなぁ~!ってことでしょうか。
八幡平で登山道整備(ヤブの刈り払い作業)されているHさんは「毎日のように一日中これをやっているか…」と思うと「ほんと凄いなぁ~!」って、より一層 尊敬の念を抱きました。今日は、我が家の庭の半分ほど刈り払いをしました。残りは、後日することにします。
さて、話変わって…この数日前より朝晩、とても寒くになりました。半袖ではとてもいられません。今月初旬までのあの暑さが嘘のようです。例年ですと我が家では炬燵を出すのは10月上旬~中旬なのですが、あまりの寒さに炬燵を出すことにしました。私だけでなく、生徒の皆さんに寒い思いをさせるわけにはいきませんので…。てなわけで、昨日の休日を利用して、お部屋の大掃除と炬燵の設置作業をしました。
炬燵はいいですねぇ~♪足だけでなく、心まで温まります。ここ岩手では、すっかり秋の気配です。寒暖の差が激しいこの頃、体調管理には気を付けたいものです。今シーズン、あと何本沢へ入れるかなぁ~?ここ北東北の沢登りシーズンは、10月中旬が限界です。それを過ぎると霜が降りて水も冷たく修行モードになってしまいます。そんなわけで、本日は草刈機デビューと初炬燵のお話でした。
本日は、遡行2日目と3日目について書きたいと思います。遡行2日目、朝食を済ませた後、わらじの仲間さんに別れを告げ7時出発!今日は、本山行中一番行程が長い日でいわゆる「メイン日」となります。栃ヶ森山のコルを目指してツメ上げた後、栃川をひたすら下降し小出川本流を目指します。予想では7時間以上 掛かるだろう!と考えていました。
一番気合を入れなけばならない日なのですが、昨夜飲み過ぎたせいか?二日酔いで吐きそうになりながらのスタートになりました。さらに、昨日まで絶好調だった腰も、今日は痛み出し大変な事態に…。二日酔いと腰痛のダブルパンチで、体のバランスが変なんです。とにかくゆっくり慎重に歩くことにしました。
歩き始めて10分ほどで680mの二俣に到着!ここは右俣と左俣の両方に滝が掛かっていて美しく、見所の一つです。その後もナメや小滝が続き楽しませてくれます(どれも容易)。沢形はコル付近まで続いていました。ヤブを漕ぐこと5~6分でコルに到着!その後は、ひたすら栃川を下降するのみです。栃川も丁度2年前の9月に2段20m滝(標高820m 一番上の写真)を超えた標高840mまで遡行済みですので、ルートを熟知していて精神的に楽でした。
この2段20m滝は見ごたえのある美しい滝です。この滝の下降ルートは…滝頭の右岸側よりちょっとトラバースすると枝沢にぶつかり、それを下降すると滝の中断テラスに容易に降りられます。1段目の滝は左岸より容易に下れます。
その後も美しいナメと滝が続き楽しませてくれます。栃川の圧巻は、標高750mから700mに続く「龍のごとく曲がりくねりながらジェット水流で降下する滝」その距離 約200m!相棒のSさんが「白龍の滝」と命名しました。まさにピッタリの名前です。
白龍の滝の下降ルートは、水流沿い(右岸側)に下れるだけ下って、滝の段差が激しくなる所で右岸のかすかな踏み跡を利用しトラバースしながら巻き下ります。その後、640m二俣を右俣にちょっと入り(1~2分)30mハング滝(真ん中の写真)を見に行きました。迫力満点の滝で側壁が圧巻です!この栃川の真骨頂(一番美しい場所、一番下の写真)は、何と言っても標高640mから続くナメと釜の連続光景でしょうか。まるで絵葉書のような美しい光景が続きウットリします。
栃川は下降だけでなく、遡行しても面白い沢だと思いました。小出川本流に無事到着!小出の越所(おいでのこえど)の「最高の天場(毎回幕営するお気に入りの場所)」へ行ってみたところ、その天場がないのです。あれ、おかしいなぁ~!確かここにあったはずだけど…。きっと大雨や台風で流出してしまったのかもしれません。ないものはしょうがないので違う場所に幕営しましたが、ここもとても快適な天場でした。本日は7時出発で12時50分到着!5時間50分の行動時間(休憩時間含む)でした。本日は、体調不良状態での遡行でしたが、まずまずかなぁ~?
今日は、さすがに飲む気になれないなぁ~!ウィスキーの匂いを嗅いだだけで胸がムカムカするんです。ここでSさんよりご提案が…。「ピーチティーがあるので、それで割って飲めば味が変わって飲めるかもしれませんよ!」と。紅茶にウィスキーを垂らして飲むと旨い!って感じかな。
なるほど~!さすがSさんです。はい、確かにこれなら飲めます♪でも、持参したウィスキーの半分を残してしまいました。遡行最終日ということもあり、夜は盛大な焚火をしました。今日は、早く寝よう!
3日目(下山日)の22日は、仙北街道(登山道)を歩くだけです。しかし、下山日なのに登らなければならないのです。この仙北街道、何度歩いたことか…。粟畑より上部は、綺麗に刈り払いされていて快適でした。6時30分に出発し10時10分には、豊ヶ沢林道の駐車場に到着!本日の行動時間は3時間40分でした。その後、デポしていたSさんの車で成瀬ダム展望台へ移動し、解散しました。
我々中高年隊は、のんびり2泊3日で行きましたが、足の揃った体力のあるパーティーであれば1泊2日でも可能だと思いました。但し、釣りをする時間的余裕はないです。その際は、1日目は栃川の上部(ビバークポイントそれなりに有り)まで頑張る必要があり、行動時間は約7~8時間。2日目の行動時間もおそらく8時間くらいなると思います。但し、水量が多い時は厳しいです。下山ルートを豊ヶ沢林道ではなく、大胡桃山の大寒沢林道側へ下山すれば、さらに時間短縮可能です(但し、車の回収が大変)。
この三日間、お天気に恵まれラッキーでした。今シーズン、週末や連休で連続で晴れたのは今回が初めてではないでしょうか?重い荷物を背負って美味しい料理をたくさん振る舞ってくれたSさんに心より感謝です。また、わらじの仲間さんにも感謝です。ありがとうございました!桑木沢遡行~栃川下降の遡行ルートは、変化に富み美しく素敵な沢で充実した三日間でした。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪
●『画像掲示板』栃ヶ森山塊 桑木沢~栃川 2
本日は、遡行初日20日(日)の桑木沢の遡行について書きたいと思います。豊ヶ沢林道終点にSさんの車をデポした後、成瀬ダム展望台の駐車場を出発したのが(歩き始めたのが)9時半近くでした。桑木沢の遡行は、今回で3回目(過去2回は途中まで遡行)になります。前回 夏に来た時(2017年8月)よりかなり水量が少なくてビックリしました。
秋ということもあり減水したのでしょう。この水量なら楽勝!この桑木沢、釣り師の入渓も多く巻き道がシッカリしており、おまけに難所と思われる場所には固定ロープまで設置されている有様。沢屋の世界では超マイナーな沢なのですが、釣り師の世界では それなりに有名な沢なのかも知れません。
出発前、腰痛に苦しみ「こんな体で3日間も遡行できるのか?」と、不安で一杯でしたが、いざ入渓してみると絶好調じゃありませんか~!ちょっとむずい感じ(違和感)は残っていますが、痛みはそれほど感じなくなっていました。これを「自然治癒力」というのかな?それでも、久し振りの2泊3日の山行は、ザックが重いなぁ~!
ロープを使ったりハーケンを打ったりするところ(難所)はない!とは思いつつも、安全を期して三つ道具(ロープ、ハンマー、ハーケン)を持参しましたが、結局 三日間一度も使うことはありませんでした。2日分のお酒とおつまみ、そして食料も結構重いです。
腰痛のことを考えて結構 軽量化したのだけど…。相棒のSさんのザックは、もっと重かったです。きっと美味しいものがたくさん詰まっているのかな?「癒し系の沢」ですので、多少重くても問題ありません。
3年前に桑木沢の標高620m付近まで遡行(全体の2/3)していますので、勝手知っている分、精神的余裕がありました。この桑木沢には、全部でゴルジュ帯が三か所あります。①荒倉沢出合を過ぎたところ。②唐松沢出合を過ぎたところ。③標高600m付近。いずれも難しい所はなく、腰上まで浸かって通過したり、高巻きルートもハッキリしていて容易に突破できます。
この沢の醍醐味は、何といっても美しい渓相とたおやかな流れ、そして、ナメとナメ滝の美しさでしょうか。渓と森と水が美しく 綺麗なのです。一言で表現すれば「癒しオーラ全開の沢」なんです。イワナもたくさんいます。それでいながら、葛根田川や大深沢とは また違った魅力を感じます。こんな素敵な沢がダムの底に沈んでしまうのは、もったいないなぁ~!って思ってしまいます。
問題は、快適な幕営地があるかどうか?この桑木沢の中で一番快適な幕営地は、標高575m付近です(2万5千図「桑木沢」の文字の下あたり)。しかし、ここに幕営してしまうと翌日の行動時間が長くなり大変になります。
もっと上部で良い幕営地はないものか?出来れば、標高680mの二俣付近に快適な幕営地があればベストなのですが…。しかも、我々とわらじの仲間さん達の3張り分のスペースが必要になります。
680mの二俣の手前、標高660m付近に3張り分どうにか幕営出来そうな天場を発見!ヤレヤレ、何はともあれ一安心♪14時25分、今宵の泊り場に到着!今日の行動時間は、5時間弱でした(休憩時間含む)。
我々が到着し20~30分後にはわらじの仲間さんパーティーもやってきて、めでたく合流♪感動の再会です!ほんと嬉しかったなぁ~!幕営後、さっそく宴会の開始♪嬉しさと楽しさのあまりお酒が進み、焼酎を注がれるままグイグイご馳走になっていたら結構酔っ払ったようで、後半の記憶が飛んでいます。いつ寝たのか?覚えていないです。
イワナのお刺身とイワナの骨酒、ほんと美味しかったなぁ~!焚火を囲んでの関東と北東北の沢屋交流会、盛り上がりました♪たくさんご馳走になり、ありがとうございました!わらじの仲間さん達に感謝です。明日
遡行二日目がメインの山行日で長丁場になります。桑木沢を栃ヶ森山の南方コルまでツメ上げた後、栃川を下降し小出川本流の「小出の越所(おいでのこえど)」まで行く予定です。次回の日記に続きます。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪
●『画像掲示板』栃ヶ森山塊 桑木沢~栃川 1
20日(日)~22日(祝)の3日間、山中2泊3日!栃ヶ森山塊(桑原山塊)の桑木沢遡行~栃川下降~仙北街道の周回コースをSさんと二人で遡下降して参りました。いや~実に変化に富んだ美しく素晴らしい沢で、まさに「感動と充実の沢旅」となりました。
この周回コース、実は三年前より何度も計画し、その度に雨で中止に…。やっと今回 念願かなって嬉しい限りです。私の山行計画にお付き合いいただいたSさんに心より感謝です。この心地良い疲労感、たまりませ~ん♪
栃ヶ森山塊(桑原山塊)は栗駒の北に位置し、焼石連峰と栗駒に挟まれた標高1,200mに満たない低山群ですが、流域周辺の開発がない原生流域で、手つかずの自然が残るまさに「秘境の山域」なのです。実はこの沢、現在建設中の成瀬ダム(日本最大級)が基点になるのですが、4年後の2024年にダムが完成してしまうと周辺の沢がダムに沈み入渓できなくなってしまうのです。
早く行かないと入渓できなくなってしまう…。桑木沢周辺には登山道がないゆえエスケープルートが取れないことから、確実に2日間晴れないと実現が難しい沢でもあります。本計画を実現するために、偵察兼ねて過去3度(今回で4回目)この山域の沢へ入渓していますが、ダムに沈む前にこの山域でまだ遡行していない唐松沢、合ノ俣沢、木賊沢も ぜひ遡行したいと考えています。
9月16日のこと、日本を代表する沢登りスペシャリスト集団(社会人山岳会)わらじの仲間(東京)のEさんよりメールを頂戴し「連休の沢、当初奈良県の沢(大峰)に行こうと考えていましたが、お天気が悪いので東北の沢へ転進しようと考えています。
酔いどれさんたちの計画はどうなっていますか?」と。「我々みちのく隊は、桑木沢~栃川へ2泊3日で行く予定で考えていますが、お天気次第です!」とお返事を差し上げました。
翌17日に再びEさんより返信があり「唐松沢~桑木沢(2泊3日)に転進することにしました!これだと 逆から酔いどれさん達と会える可能性があり、やっと酔いどれさんと沢で飲める希望が叶うかもしれません!」との嬉しいメールを頂戴しました。
私は「お会いできるか否か?お天気次第、会えたらほんと嬉しいですね♪」と、お返事を差し上げました。関東と東北、山岳会は違えど、なんか「集中登山」みたいでワクワクします。遡行当日の20日(日)相棒のSさんの車を下山場所の豊ヶ沢川林道終点にデポ、私の車で入渓基点の成瀬ダム展望台へと向かいました。そうそう、豊ヶ沢林道を2年振りに走行しましたが、さらに悪くなっていて4WDで車高のあるRV車でないと林道終点の駐車場まで入るのは厳しいかもしれません。
成瀬ダム展望台の駐車場で沢支度をしていると「どちらの沢へ行かれるのですか?」と、ベテラン風の沢屋さんに声を掛けられました。「ちなみに、どちらの山岳会ですか?」と私が訊ねると「渓友塾(沢登り専門学校)です」と。な、なんと、渓友塾さん(東京)ですか~!
「塾長の宗像さんも来られているのですか?」と聞くと「はい!」とのお返事が。「岩手の酔いどれ(私)が来てると宗像さんにお伝えいただけますか?」と話したところ「も、もしかして、あの扉のページの…ですか?」と。ビンゴ~!ここにも 私のHPファンが~♪ありがとうございます。
沢登り界のカリスマ的存在でレジェンドの宗像さんにこんな所でお会いするとは…まさに奇遇!ご挨拶に伺わなければ…。メールでは時々やり取りさせて頂くことはあるのですが、お会いするのは ほんと久し振りのことです。
渓友塾さんのメンバーは5名、遡行ルートは…桑木沢遡行~栃川下降~小出川本流遡行~上東山という遡下降を繰り返す壮大な山行計画(2泊3日)です。我々と2日間同じコースになります(最終日の3日目のみ異なる)。それにしても凄いなぁ~!まさに三日間「沢三昧」の山行計画に感動しました。さすが、宗像さんだなぁ~!
一方、わらじの仲間さんのメンバーは4名。遡行計画は、唐松沢遡行~桑原岳西鞍部~大沢下降~1062南西鞍部乗越~桑木沢下降の周回コース(2泊3日)とのこと。こちらの山行計画も遡下降の繰り返しで凄いです。栃ヶ森(桑原)山塊という超マニアックな山域の桑木沢に3パーティーも同時期に入渓するなんて奇跡に近いです。果たして我々は、わらじの仲間さん達と桑木沢でめでたく合流し一夜を共に(焚火を囲んでの合同宴会)出来たのでしょうか?乞うご期待!次回の日記に続きます。
ちまたは明日から秋の大型連休に入ります。私も仲間達と沢登りを計画(2泊3日)しています。沢で2泊もするのは、ほんと久し振りだなぁ~!実は、今週15日(火)の朝より腰痛でして…。軽いギックリ腰かなぁ~?当初は、階段の上り下りがしんどいほど痛かったのですが、安静にし暇を見つけては温泉で湯治に励んだ結果、徐々に痛みが緩和され「沢へ行っても大丈夫かな?」と思えるようになりました。
沢へは、万が一に備えて腰痛コルセットを持参しようと考えています。今回予定している沢は、2年前より何度も計画をし、その度に雨で中止を余儀なくされた沢です。毎日コロコロと変わる天気予報に頭を抱えながら、晴れてくれることを祈るのみです。
さて、製品やサービス開発の視点は、消費者の”5つの不”と言われます。その5つとは?不満、不安、不便、不利益、不自由です。これが事業アイディアの発見につながると言われています。人は(私もです)、不快に思うことは嫌いますから…。これら「5つの不」を解消していくことが、顧客満足の向上に直結すると言われています。
例えば、皆さんが良くご存知の検索サイトの「Yahoo」は、その当時見たいホームページを調べるための手段がありませんでした。今思うとウソみたいな話ですが、ランダムにHPアドレスを入れまくって探していたようです。いわば消費者の「不便」を解消し、爆発的な大ヒットとなりました。
市内にもある1,500円の床屋さんは、「カットに時間がかかる。平日に行けない、もっと手ごろな床屋さんがあれば…」という「不満」を解消し、サラリーマンが休日を潰すことなく昼休み時間にも行けるようになり人気となりました。
老後の生活が不安…という方の為の「不安」を解消するビジネスも数多く誕生してます。子供を長時間預かってくれる保育園があれば、という主婦の「不自由」を解消した保育園が今人気とか。
以前、アイリスオーヤマの社長さんが岩手にいらして講演された時、次のようにおっしゃっていました。『“不満”がある限りビジネスの種は尽きない。消費者が毎日の生活の中で、「こんなのがあったらいいなぁ~!」と思うものを、誰よりも先に気付き、提供し続けることが大切!』と。今では当たり前になっているプラスチック製の植木鉢、その当時は 瀬戸物の植木鉢が主流でしたが、「重い、割れる」の不満を解消した社長自ら考案した商品だとか。
また、服などのを収納するクリアケース、これも社長が考案した商品。きっかけがお母様が服を探すのに苦労されていて、ボックスが透明だったら外からも見えるので楽に探せるのに…と思ったようです。また様々なペット用商品を考案した先駆者でもあるようです。「これからの時代は”癒し”だ。きっとペットブームがくる!」と、いち早く気付かれたようです。それも爆発的に大ヒット!社長曰く、「常に消費者にとっての”5つの不”」を意識し考えること!」と。
私もこの「5つの不」を常に意識しながら、生徒の皆さんにもっと喜ばれるスクールを目指したいものです。今ある私のスクールの形態も、私の友人、知人、そして、生徒さんの皆さんからご意見やご要望を聞きながら作り上げたものなんです。こんなサービス「あったらいいな♪」をカタチにし、お客様や生徒さんに貢献していきたいと思っています。
昨日11日(金)Sさんと金ヶ崎(夏油)駒ケ岳(1,129.6m)のキッツ川を遡行して参りました。2年前よりこの沢に目を付けていたのですが、やっと遡行することが出来ました。
先月、わらじの仲間のEさんよりメールを頂戴し「ウシロ沢遡行後、岩手沢屋交流会でお会いした北上山岳会のS先生と偶然にも夏油温泉でお会いしましたよ~!その際に、キッツ川を遡行したことがあるか?と聞かれましたが、酔いどれさんは、ご存じですか?」とのこと。
ご存じも何も、私も以前より目を付けていた沢です。ということは、既にS先生たちは入渓済みということか…。ネットで遡行記録を調べると直ぐ北上山岳会さんの遡行記録がヒットしました(今回参考にさせて頂く)。
北上山岳会さんは、岩手県内で今 一番活発に沢登りをされているノリに乗った山岳会で、そのご活躍振りには目を見張るものがあります(ほぼ毎週入渓)。北上山岳会さんとは、20年以上の長~いお付き合いですので、現会長のHさん、大御所のS先生はじめ、友人知人も多数います。また、山で偶然にもバッタリとお会いしたこと数知れず…。もしや、赤い糸で結ばれいるのかもしれません。
私だけではなかった…「この沢に目を付けるとは、やるなぁ~!」と感服致しました。結果、二番煎じになりましたが、遡行記録を拝見する限り、中々面白そうな沢です。いざ、出発!しかも、平日山行という暴挙に出ました。
前日の天気予報によると、遡行前夜は大雨予報で遡行当日も雨と曇りマークで絶望的な予報でしたが、とりあえず行ってみることにしました。結果、大正解!昨夜は思ったより雨が降らなかったみたいで、遡行当日も曇り時々晴れでなんか得した気分♪
八郎橋を渡り右手の踏み跡を利用して沢床へ降り遡行開始!前夜の雨で水が濁っていて多少増水していましたが、遡行上特に問題なさそうです。入渓早々、直ぐに核心部のゴルジュ帯に突入です!防水対策はシッカリとね。
泳いで突破する手もありますが、ここは遊び心で右岸をヘツって突破しました(念のためザイルを使用)。微妙なバランスが要求され楽しませてくれるところです。日頃クライミングに励まれている方であれば、難なくクリアできると思います(パートナーのSさんは、ちょっと苦労している感じでしたが…)。
2ピッチ目も安全を期してザイルを出しましたが(左岸より突破)、増水時は それなりに苦労するかもしれません。その核心部のゴルジュ帯の長さは約200m、突破するのに40分要しました。この沢で、一番楽しませてくれるところです。ゴルジュ帯が終わると直ぐに二俣になり左俣は経塚山へ、右俣を進むと金ヶ崎駒ケ岳へと突き上げます。我々は、右俣へ進みますが水量が半減し沢の規模も小さくなります。その二俣(570m)から標高700mの二俣までは単調で退屈なゴーロ歩きが続きます。
その標高700mの二俣を右に入ると沢は一変!ナメと小滝が連続し、それなにり楽しませてくれます(全て容易に直登可能)。標高770mにある「三段の滝」を登り終え、直ぐに右沢へと入りますが、そこでも小規模なナメが続き癒してくれます。
沢形が稜線の登山道付近まで続き、パヤパヤの薄いヤブを漕ぐこと5分ほどで登山道にポンと出ました。ゴルジュ帯以外は、容易な(ちょっともの足りない感じの)沢で、そのギャップが大きいのが特徴です。
この沢の魅力は…①ゴルジュ帯突破の面白さ ②ヤブ漕ぎ5分 ③下山が楽(1時間) ④行程が短く寝坊した時や交流会用にいいかも(遡行3時間、下り1時間の合計4時間)。来年はぜひ、標高700mの二俣を左に入り駒ケ岳の山頂までツメてみたいと思っています。
初めて入渓する沢は、ほんとワクワクして楽しかったです♪下山後は、一番近くにある温泉「金ヶ崎温泉 駒子の湯(500円)」にて汗を流し、お昼もここで食べました(週替わりランチ 700円)。PS.上の写真は、核心部のゴルジュ帯1ピッチ目にてビレーするSさん。真ん中の写真は、ゴルジュ帯2ピッチ目のビレー地点にてSさん。一番下の写真は、ゴルジュ帯出口付近にてSさん。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪
●『画像掲示板』金ヶ崎駒ケ岳 キッツ川
9月6日(日)~7日(月)の2日間で、八幡平は葛根田川大石沢を単独遡行して参りました。大石沢を遡行するのは、実に19年振り(2001年8月に遡行)のことです。この時は、朝日連峰の八久和川(5級)のトレーニングと称し、雨の中の単独遡行。沢は増水しており大石沢の出合いまで一度も徒渉できず、ひたすら左岸をヘツリました。
終始雨降りでしたので先を急ぐことしか頭になく、写真撮影もせず駆けるように遡行したためか、ほとんど記憶に残っていません。1泊したのか?日帰りしたのか?すら記憶にないです。一つハッキリしていることは、ロープを必要とするような難所はなく単独でも遡行可能!ということ。あれから19年も経つのかぁ~!と、ビックリです。
今回の大石沢遡行も、今月末の連休に計画している沢(2泊3日)の体力トレーニングが目的です。思えば、今シーズンは雨降りが続き泊りの沢へまだ一度も行けていないのです。重い荷物を背負っての遡行に一抹の不安を感じ、またリーダーとしてメンバーに体力面で迷惑かけないように!との気持ちもあり、今回の大石沢の単独遡行を計画しました。
9月6日(日)滝の上温泉駐車場から ちょっと遅めの7時30分出発!お天気は上々♪まずは、7年振り14回目の葛根田川の遡行から。一つの沢の入渓回数記録が過去最多の沢でもあります。ほんと何度入渓しても美しく癒される川(沢)で、東北を代表する名渓です。
今回は、トレーニングということもあり荷物をあえて重くしての遡行です。本日は田代平山荘(避難小屋)に泊まる予定ですが、テント一式・のこぎり含め焚火セット一式・サンダル等も持参。小屋に泊まらず上部で幕営し焚火を楽しむのも一考かな?と。
写真撮影しながらのんびり遡行したにもかからわらず、滝の上温泉駐車場から大石沢の出合いまでちょうど2時間半でした(予想通り)。いよいよここから大石沢を遡行します。19年前は、確か大石沢をツメ上げるのに3時間半くらいだったような…。これじゃ~小屋に早く着き過ぎるなぁ~!単独だと早く着き過ぎるとやることがなくて大変なのです。こりゃ、時間調整しながらゆっくり遡行しなければ…。
大石沢へ入ると見事な幅広のナメが続き、ほんと美しいです。戸繋沢出合を過ぎてもナメが続きます。「こりゃいいぞ~♪」と喜んだのも束の間、美しいナメ地帯は、そう長くは続きませんでした(標高830m付近まで)。この大石沢、日本登山体系には掲載されておらず、また遡行記録もほとんどありませんが、癒し系を求める人にとっては、遡行対象になりうる沢だと思います。但し、全体的にゴーロが長く登攀的要素を求める人には向かないです。
その後は、しばらくゴーロが続きますが、等高線が入り込んでいる標高1,000m~1,080付近が、この沢の名前の由来となったであろう巨岩帯が続きます(巨岩と言っても大したことない)。巨岩が織りなす小滝群が、これまた美し~い♪どれもこれも快適に登れます。
そうそう、この時は、既に小雨(ミスト状態のお天気雨)が降っていましたので、上部で幕営し焚火を楽しむのは諦めて小屋を目指すことにしました。この沢の核心部は、最後のツメです。枝沢がたくさん入り込んでいますので、ヤブ漕ぎなしで田代平湿原にツメ上げるには、正確な読図が必要です。
そうそう、水が枯れる1,210m付近で水を4L担ぎ上げることにしました(小屋の水場が枯れていることがあるらしいので)。これで荷物が4Kも重くなってしまった…。ヤブ漕ぎは絶対に回避しなきゃ!念願かなって、ほとんどヤブ漕ぎすることなくポンと田代平湿原に飛び出た時は、ほんと感動しました♪大石沢出合から田代平湿原の登山道まで、なんと5時間10分も掛かってしまいました(まさに予想外)。
田代平山荘(避難小屋)に到着したのは15時36分でしたので、本日の行動時間は約8時間(休憩含む)となり、良い体力トレーニングにはなりましたが、つ、つ、疲れたよ~!午後からず~っと降り続いたミスト状態のお天気雨で、全身びしょ濡れ状態です。山はすっかり秋の気配で肌寒いです。フリースを着込み小屋に置いてあった毛布を使わせてもらい寒さをしのぎました。日曜日ということもあり、私以外誰も宿泊者はおらず、貸し切り状態!とても快適な山小屋で楽しいひと時を過ごすことが出来ました。
夜、暇になったので、スマホでFちゃん(彼女)を呼び出し、ラインデートしました♪小屋の中は、スマホの電波がつながりにくい状況でしたが(au回線)、窓の側に移動すると、どうにかインターネットにつなぐことが出来ました。
翌7日(月)も朝から濃いガスで小雨が降っていました。乳頭山の山頂もガスしか見えませんでした。今年は熊による事故が多発していますので、笛をピーピー吹きながら下山!歩くこと3時間15分で滝の上温泉駐車場に到着!下山したのが9時45分でしたので、午後からの仕事に余裕で間に合います。
帰路、上堂の幸楽苑で早い昼食!ネギ味噌ラーメン(540円)を食べました。今回の山行で、重い荷物を背負って8時間遡行できることが分かりましたので、今月末の山行に備えて少しは体力面で自信が付いたように思います。でも、遡行中は「荷物を重量化するんじゃなかった…」と、どんなに後悔したことか…。久し振りのお泊り山行!最近、思うような沢へ行けていませんでしたので、やっと気持ちが晴れてスッキリしました。
PS.一番上の写真は、葛根田川のお函(一番美しい場所)、2枚目の写真は、大石沢の広大なナメ。3枚目は田代平湿原、一番下の写真は、宿泊した田代平山荘(避難小屋)。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪
●『画像掲示板』八幡平・葛根田川 大石沢
昨日4日(金)…母が「掃除機が壊れた~!買いに付き合って欲し~い!」とのこと。これまで使っていた掃除機は、シャープ製でかれこれ8年間も使いましたので、寿命なのだと思い本宮のヤマダ電機に行って買って参りました。で、何を買ったらよいのやら…?ヤマダ電機で長年懇意にしているスタッフの「おすすめ商品」を買うことにしました。
ヤマダ電機オリジナルモデル(日立製)サイクロン式掃除機 CV-Y350を購入!3万円弱で買うことが出来ました。以前の掃除機に比べると吸引力が強く気持ち良いほどゴミを吸ってくれて、母も大喜びしています。ちなみに二階の自分の部屋用で使っている掃除機は、1年半前に購入!パナソニックMC-PK18G(18,000円)です。
日常的に使うボールペンも先日アマゾンから購入しました。ぺんてる ゲルインキボールペン 0.7mm(XBL77-A)5本セットで1,100円です。生徒さんからご予約いただいた授業スケジュールは、カレンダーに手書きで記入し管理しています。昔はパソコンで管理していたのですが、どうもカレンダーに直接書き込んだ方が楽だとわかりました。
そのカレンダーに書く際に通常の安いボールペンだとインクがかすれて書けないことが多く、困っていました。何か良いボールペンがないものか?と探しまくって、このボールペンに出会いました。このボールペンの良いところは、表面がツルツルの紙でもスムーズに書けるのです。それに、滑らかな書き心地で色も濃く乾きがとっても早いです。今回まとめて5本も買っちゃいました。
最近、アマノフーズ 「畑のカレー(アマゾンで4食入って990円)」も買いました。主に泊りの山行用に長年愛食しています。フリーズドライでありながら本格的なカレーを味わえますので、私の山仲間達にも非常に人気の高い商品です。かさばらず軽量化でき、さらに美味し~い!の三拍子揃った私のお気に入りです。特に単独で行く泊りの沢では、必ずと言っていいほど持参しています。
夏用マスクもアマゾンで購入!私は、衛生管理のパイオニアメーカー HYPER GUARD(日本製)が気に入っていて、今回 同商品の3回目の購入となりました。Mサイズだとちょっと大きい感じがしましたので、今回はSサイズ(小さめ)を買ってみました(1,265円)。洗って繰り返し使用(100回程度まで)できるのも気に入っています。
最後に先月8月31日に発売されたばかりの新商品!日清の「カップヌードル 旨辛豚骨」です。昨日 近所のスーパーより購入したばかりで、まだ食べていません。「豚骨」に「辛み」を掛け合わせた人気のラーメンメニュー「豚骨」を「カップヌードル」風にアレンジした新商品ということらしいです。週末の山行に持参して食べてみようと思っています。台風接近の影響でしょうか?蒸し暑い日が続いていますが、皆さん、体調管理は十分お気を付けくださいね♪では、また…!
今日は『感謝』について述べたいと思います。特に「ありがとう!」という感謝の言葉は、一番耳慣れた言葉ではないでしょうか。言った方も言われた方も「幸せな気持ち」に包まれるのですから、まさに「魔法の言葉」なのだと思います。以前の日記に記載した『日本でいちばん大切にしたい会社』で紹介されている全ての経営者に共通していることは、この「感謝の心」だと確信しました。
著書『脳にいいことだけをやりなさい!』のマーシー・シャイモフ氏の次の言葉が大好きです。「幸せだから感謝するのではありません。感謝するから幸せなのです」「感謝の気持ちに理由はありません。持っているものがどんなに少なくても、感謝することはできますよ。感謝とは、あるがままの状況を素晴らしいと考え、一瞬一瞬を満たされた気持ちで生きることです」
著書『夢をかなえるゾウ』水野敬也氏の次の言葉も好きです。「朝起きた時でも寝る前でも、いつでもええ。親にでも、友達でも、モノにでもええ。世界をかたちづくっている何にでもええから、感謝するんや。足りてない自分の心を『ありがとう』て言葉で満たすんや。ありがとう、ありがとう、みんなのおかげて私は満たされています。幸せです。そうやって感謝するんやで」
こうして生きて、仕事や山登りが出来ることに幸せを感じます。特に3.11の震災以来「日常の当たり前のことの中に本当の幸せがあるんだな…」と、つくづく思い知らされました。生きていることに感謝、健康であることに感謝、仕事が出来ることに感謝、山へ行けることに感謝、お酒が飲めることに感謝、もちろん、生徒の皆さん、そして山仲間、友人知人、親兄弟にも感謝の気持ちで一杯です。今後も、もっとたくさんいろんなことに感謝できるようになりたいです。
そういえば…あの松下幸之助氏も「感謝の人」と呼ばれていたようです。以下、江口克彦著『成功の法則-松下幸之助はなぜ成功したか』より抜粋いたします。『松下幸之助は、事業の成功が自分の力、努力によるものであるとは、まったく考えていなかった。「今日、松下電器が一応の成功をしたのは、いい人がわしの周りに自然に集まってくれたから」というのが口癖であった。
「人は、松下さんは成功した、結構ですなと言うてくれる。なぜに成功したんですか?とよう尋ねられるけども、どうして成功したのか?わしにもわからん(笑)。いい部下に恵まれたこと、ひいきにしてくださるお客様がたくさんできたこと。そういうことやろうな。今日のわしの成功は、部下とお客様のおかげやな。成功の理由はそれやな。ありがいたいことやとしみじみ思う」そのような感謝の思いは、自然と社員に伝わる。社員を感動させる。
昭和五十三年は、松下電器が創業してちょうど六十周年となる年であった。その式で松下幸之助の結びの言葉は次のようなことであった。「そういう意味で私は、この六十年間にこれだけの仕事をしてくださった皆さんに、心からお礼申し上げたい」そう言って、松下は、壇上から降りてきたが、途中で立ち止まると、社員に向って深々と三回頭を下げたのである。
一人の老創業者が、こんにち会社の発展あるのは、ひとえに社員の皆さんのおかげだと、頭を下げていたのだった。松下はそれでもなお、自分には感謝の心がまだ足りないと考えていた。「昨晩、もっともっと自分は感謝報恩の恩に徹しないといかんと、そう思ったんや。これからは不平不満が出てきたら、感謝報恩に徹しよう、徹する努力をしよう。その努力を始める今日が第一日目であること。これから皆さんに合っても誰にあっても、感謝報恩の念で頭を下げようと思う。ぼくがそうでない時は皆さん、あきまへんといって注意してください」こう話したのは、松下が八十三歳の八月であった。もともとの松下電器の成功への出発点は、感謝であったと思う。』
この話、とても大好きなんです。生涯で、どれだけ「ありがとう」と感謝できるか…そこにこそ、人の人生の幸福度があるように思います。誰だって、感謝されると嬉しいですものね。感謝する方も、される方も心が爽やかになります。先日、ある新規の生徒さんに「パソコンが面白くなってきました!先生、ありがとう!」って、帰り際に行ってくれたときには、とっても嬉しかったです。
『感謝の心が高まれば高まるほど、それに正比例して幸福感が高まっていく』 松下幸之助