酔いどれ日記 2014年09月

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9月29日(月)八幡平・大深岳 湯ノ沢

この一か月間、八甲田、安達太良、蔵王、焼石とあちこちの沢へ行ったため、お金を結構使ったこともあり(単独だと高速代、ガソリン代の負担大)、「今週は、近場の沢に行こう!さて、どこの沢へ行こうかな?」と思案していました。

近場と言えば、八幡平や和賀山塊の沢が思い浮かびます。2万5千図や登山体系を見ては物色していましたが、どれもこれも過去遡行した沢ばかりで、未遡行の沢がなかなか見つかりません。「う~ん、そういえば大深岳に突き上げる湯ノ沢って、まだ遡行していないよなぁ~!」と思ったのです。

登山体系にも記載されていないし、おそらくゴーロ主体で遡行対象にならない沢かも?と思いつつも、ネットで検索してみると一件だけヒットしました。「モノ好きな人がいるもんだなぁ~!」と思いつつ、その遡行記録を拝見すると、『それなりに綺麗で明るい渓相に顔がほころぶ。』と書かれており、私の遡行意欲を掻き立て行ってみることにした次第です。

で、実際に遡行してみるとホームページで見たあの美しさはどこにもなくビックリしました。おそらく去年のゲリラ豪雨の影響ではないでしょうか?沢はかなり荒れていました。側壁は削られ巨岩と倒木で埋め尽くされていたのです。沢って、これほどまでに荒れるものか?と思うほど惨憺たる変貌でした(かなり上部まで荒れていた)。今では、遡行対象にならない沢です。そんな沢でも、新規で入る沢は楽しいもので、部分的に綺麗な所や紅葉も綺麗でしたので、少しは救われた気が致します。

当初は、沢を忠実にツメて大深岳の山頂直下に出る予定でしたが、「この荒れようじゃ、遡行してもしょうがないな!」と思い、より早く登山道に出られる1190mの右岸枝沢をツメて大深岳と小畚山の中間コルに出ました。ヤブ漕ぎが全くなかったのが幸いです。登山道に出て「体力トレーニングを兼ねて三ツ石山まで縦走しよう!」と思い、遠回りになりますがぐるりと縦走することにしました。

いや~紅葉が綺麗だなぁ~♪沢は今一つでしたが、縦走路から見る山々の紅葉は、まさに旬でした。また、登山者の多さにもビックリしました。お天気もいいし、紅葉のシーズンと重なって大賑わいです。特に、三ツ石山の付近は、人でごった返していました。三ツ石山から小屋に向かって下っている時、「あれ、酔いどれさんじゃない?」と声を掛けられ「誰かな?」と思い振り向くと、『いわての山 150』の著者・阿部陽子さんでした。

その他、岩手のイケメン山岳ガイドの大友さんにもお会いしましたし、当スクールの生徒さんにも偶然お会いしました。世間は、ほんと狭いものです。下山した松川温泉の駐車場は、どこもかしこも満杯!沢は今一つでしたが、偶然お会いした山仲間と談笑したり紅葉を楽しんだり、有意義な一日となりました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね。

『酔いどれ画像掲示板』 八幡平・大深岳 湯ノ沢 今すぐ見たい方はクリック!


9月26日(金)栃ヶ森山塊 小出川柏沢 3

テントを設営し薪を集め、晩飯までの約 1時間、釣りタイムです♪大滝上からここまで、魚影は皆無でした。果たして釣れるのかな?まずは、テント場の直ぐ下の深みに餌を垂らすこと2分後…ビクビクッ!きたきたぁ~!あまりに直ぐに釣れたのでビックリ!

「なんだ、私の目は節穴だったのか?イワナいるじゃん!」と小躍りしたい気分でした。が…その後は、まったく釣れませんでした。約 1時間、下流~上流とあちこち餌を垂らしましたが、まったく釣れず…。結局、釣果は一匹のみ。この貴重なイワナは、骨酒用に使うことにしました。

早速、薪に火を着け焚火の開始♪今シーズン初の焚火に心が和みます。焚火の炎を見ていると、一人でもまったく寂しくありません。夕方になると、寒さが身に染みて焚火から離れられません。やっぱ、焚火はええのぉ~♪晩飯は、私の定番料理、ハンバーグカレーです。この日は、満天の星空でした。今日は、重いザックを背負って6時間歩いたせいか、睡魔が襲ってきて早めに寝ました。お休みなさ~い!

翌朝は、寒さで目が覚めました。テントの中でガスを焚き、暖を取ります。熱々のコーヒーを飲みながら朝飯の準備をします。朝から米を炊いてガッツリ玉子スープお茶漬けを食べパワーを付けます。テントを撤収し6時半出発!最初は、単調なゴーロやナメだったのですが、標高700m付近より滝が連続し渓相がガラリと変わります。一つ二つと順調越えるも三つ目の滝は、登れそうになく右岸より高巻くことにしました。

高巻いている最中、「さらに奥に登れなさそうな滝が立ちはだかっている!あの滝も一緒に高巻こう!」。よいトラバース地点がなかなか見当たらず(ルンゼが邪魔していた)、どんどん上に追い上げられてしまいました。約 1時間の高巻き(ヤブ漕ぎ)に体力を消耗しヘロヘロ…(^^ゞ。この沢一番の難所かも?まとめて巻くのではなく、個別に小さく巻くべきだったかな?と反省。

ここまで来れば、もう大きな滝は出てこないだろう!最後のツメは、標高830mの枝沢を左に入り柏峠を目指しました。この枝沢は小滝が連続し結構楽しめましたが、ヌメッていて滑るのなんのって~!慎重に登りました。最後は、パヤパヤの笹薮を7~8分漕いで(ヤブ漕ぎというほどでもない)柏峠へ出ました。そこから1時間で林道終点の車デポ地に到着!今日の行動時間は4時間、10時半には下山出来ました。釣りをしなければ、日帰り遡行も充分可能かな?と思いました。

久し振りの(今シーズン初の)泊りの沢で、「思いっ切り遊んだなぁ~♪」って感じです。イワナは一匹しか釣れず残念でしたが、それでもとっても楽しい二日間でした。今シーズンの沢登りも残すところ3週間(岩手の沢は10月中旬までが限界)。あと何本遡行出来るかな?PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね~♪(^o^)

『酔いどれ画像掲示板』 焼石連峰 小出川・柏沢 今すぐ見たい方はクリック!


9月25日(木)栃ヶ森山塊 小出川柏沢 2

小出川に至るアプローチの仙北街道は、一年前、去年の11月2日に歩いていますので不安はありませんでした。1200年前の奈良時代から始まって、平安、鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正時代まで歩き続けられた仙北街道、時代を超えた多くの方々が、この景色を見ながら歩いていたんだなぁ~!と思うと感慨深いものがありました。

林道終点から小出川まで2時間50分、懐かしき小出川に到着!いよいよ遡行開始です。お天気も良く最高!それにしても、ザックが重いです。この小出川は、釣り師も結構入渓するようです。秋田県の川では、明日9月21日により3月21日まで禁漁期間になります。つまり、明日からイワナを釣っちゃダメ!ってことです。本日20日が今年最後のチャンス!

東山沢出合までは、ゴーロとナメ歩きが続き、まるで白神の沢のような開放感溢れる「癒しの沢」って感じです。東山沢出合から大滝下までは、魚影が濃かったですが、大滝上にもたくさんいるハズですので、竿を出さずにグッと我慢しました(16年前がそうでしたので)。私は沢屋であって釣り師ではないので、沢屋の性分上、幕営地に到着し薪を集め焚火の準備を整えた後、晩飯までの一時を釣りして楽しむ♪って感じなのです。

自分一人食べる分が釣れれば、それで十分なのです。3~4匹も釣れれば、それで満足♪二匹をお刺身用(大物が釣れれば一匹で可)、一匹を塩焼き、さらにもう一匹を骨酒用に。醤油、ワサビ、塩、日本酒もたくさん持ってきました。お刺身にさばくためのナイフも新調しましたし、皮を剥ぐペンチも買いました。今宵はイワナのフルコースを期待して、おつまみは一品しか持参しませんでした。

柏沢の大滝、16年振りの対面です。この沢の象徴でもあり圧巻です。しばし見惚れていました。高巻きルートは、「あっ!ここだな!」と、直ぐに思い出しました。約30分、右岸からの大高巻きです。その上の8m滝を左岸より高巻き、天場(テントを張る場所)を探しながら遡行します。あれだけいたイワナちゃん、大滝を超えたあと全く見かけなくなってショックを受けました。「え~ウソ~!」って感じです。16年前は、それこそウジャウジャいたのになぁ~!イワナの為に、せっかく高巻いた大滝を下る気にもなれず…。

柏沢出合の一本手前、山の神に突き上げる沢の出合いにテントを張りました。砂地でちょっと高台になっていて快適です。流木が少なくって、薪を集めるのに苦労しました。焚火が出来ないと塩焼きや骨酒が出来ませんので、必死に集めた次第です。いよいよ「釣りタイム」です。果たして、釣果は…?果たして私は、イワナを食べることが出来たのでしょうか?次回の日記に続きます。


9月23日(祝)多賀谷真吾写真展
・開催記念パーティー

本日23日(祝)春分の日は、花巻市石鳥谷にある南部曲がり家『香泥庵(こうでいあん)』にて、岩手を代表する写真家・多賀谷真吾氏の写真展並びに8月1日に出版されたばかりの写真集『いわて四季彩々-北の大地から』の出版記念パーティーが開催されました。

それと同時に、日本を代表するアルパ(南米パラグアイの楽器)奏者、平山順子氏によるミニコンサートも開催されました。その多賀谷氏からは、ホームページ制作の受注を頂き、ちょうど2ヶ月前に公開したばかりです。平山氏とは、長年の山仲間でもあります。そんなご縁で、ありがたいことに首記のパーティーにお招き頂いた次第です。

頂戴した案内状には、以下のように記載されていました。『窯焼きのピザを食しながら、写真家・多賀谷真吾のトークショーと、パラグアイの民族楽器アルパの演奏者ひらやまよりこの演奏を楽しむ会』 備考には、『カジュアルな服装で気軽にお越しください』と。

会場の『香泥庵(こうでいあん)』は、築150年以上も経つ南部曲がり家です。南部曲がり屋とは、岩手県南部藩地方にある伝統的農家の一軒で母屋と馬屋が一体となったL字型の住居のことを言います。馬の産地として馬を家族の一員と大切に扱うために、このような独特の形になったようです。このような伝統家屋で写真展と演奏会を行うなんて、シャレていますよね♪発想のセンスが素晴らしいです。

写真展は、岩手の風景約 30点が展示されていました。私は写真家・多賀谷さんのホームページを作らせて頂く過程で、写真をパソコンの画面で拝見していましたが、それを引き伸ばし現像された写真は、パソコンで見たのとは違った迫力を感じました。多賀谷さん(兵庫県出身)は、我々岩手県民以上に岩手に惚れ込み愛した方なんだなぁ~!という熱い思いが伝わってきました。

岩手県内を16万キロも走り回って撮影された写真の数々。写真には、我々岩手県民が気付かない岩手の魅力がたっくさん凝縮されていました。きっと「視点」が違うのでしょうね。岩手にある当たり前の風景、それを芸術的(天才的)にトリミングしている写真の数々に私はすっかり魅せられました。

この香泥庵での写真展は9月28日(日)まで。会期中無休で、10~16時まで。ぜひご来場くださいませ。先月、東京(新宿)でも同様の写真展が開催され、来場者数は何と三千人で大盛況だったようです。

最新の写真集『いわて四季彩々-北の大地から』も、とても素晴らしいです。写真一枚一枚に書かれているコメントもこれまた大変素晴らし~い!写真が上手な人はたくさんいるかもしれませんが、写真と文章の両方に優れた人は少ないかもしれません。うちの母も感動し、大絶賛していました。ご興味のある方は、こちらのページからご購入いただけます(多賀谷氏のサイン入り)。きっと岩手の魅力を再発見できると思います。

多賀谷氏は、写真が上手いだけではありません。実は、今回のトークショーで「話も上手い!」ことを知りました。場を盛り上げるのがお上手で、笑いあり真剣に伝える所ありで、あっという間の2時間でした。さらに「歌も上手い」ことも知りました。その歌声は、まるで「千の風になって」の秋川雅史のようでした。英語はベラベラですし多賀谷さんは、ほんとマルチ人間です。

今回のパーティーは大盛況でした。多賀谷氏と平山氏の人脈の広さに驚きました。このようなパーティーにお招きいただき、本当にありがたいことです。各方面の様々な方々が来られていました。彼の信念は、写真を通じて「岩手の魅力を一人のでも多くの方に伝えたい!」ということのようです。彼のその熱い志が、人々を磁石のように引き寄せているのかも知れませんね。

そうそう、会場の香泥庵に到着すると、駐車を誘導するおじさんがいました。私に対し「新聞記者の方ですか?」と聞かれた時はちょっとビックリ!その後、その駐車を誘導していた方は、なんと7大陸最高峰の登頂者(日本人で20人目)であることを知りました。それだけでなくFMラジオのパーソナリティーもやっているようです。道理でトークが上手いと思いました。本日は、石川県から来られていました。ここでも、多賀谷氏の人脈の広さに驚いた次第です。セブンサミッターに「駐車場のおじさん」をさせるなんて凄いことです。

平山さんのアルパの演奏も素晴らしかったです。平山さんとは、11年前、岩手日報社から出版された山のガイド本『いわての雪山&ハイキング』で、お互いに山岳ガイドさせて頂いたご縁で知り合いました。山やクライミングでご一緒することは多いのですが、音楽家のプロとしての平山さんを本日目のあたりにしてビックリしました。アルパ(南米パラグアイの民族楽器)の音色の美しいこと~♪素晴らしいコンサートで感動しました。これ、一度聴いたらハマりますよ。

本日は、写真展と多賀谷氏のトークショー、そして平山氏のアルパの演奏♪あっという間の2時間で満喫させて頂きました。ここに至るまでの準備等、大変だったと思います。ほんとご苦労様でした。お二人の今後の益々のご活躍を願ってやみません。PS.本日撮影した写真を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くさいね♪(^o^) 上の写真、左は日本を代表するアルパの演奏者、平山順子さん。右は、岩手を愛してやまない写真家、多賀谷真吾さんです。

『酔いどれ画像掲示板』 多賀谷真吾写真展&パーティー 今すぐ見たい方はクリック!
『いわて旬華愁 イーハト―ブの国から』 多賀谷真吾氏の写真プログ 今すぐ見たい方はクリック!


9月22日(月)栃ヶ森山塊 小出川柏沢 1

父の死をきっかけに住み慣れた東京から郷里岩手に戻って早16年…。時は1998年、「岩手にUターンしたら、いの一番で絶対に遡行するぞ!」と心に誓っていた沢があります。①虎毛山塊・春川ダイレクトクーロワール遡行~虎毛沢下降(単独) ②焼石連峰・尿前本沢(S先生達と) ③小出川・柏沢(S先生達と) ④森吉・桃洞沢(単独)。

これら東京にいた当時より「遡行したい!」と願っていた岩手・秋田の沢で、岩手にUターンしたことにより、いわゆる「近場」の沢になり行きやすくなったのです。念願かなって1998年度中に全て遡行することが出来ました(その後、柏沢以外は何度も入渓済み)。今回遡行した小出川・柏沢は、沢のガイド本『日本の渓流 96』(白山書房)に紹介され興味を抱きました。

1998年8月、北上のS先生に「柏沢へ行きませんか?」とお誘いしたところ、二つ返事で快諾してくれました。確かメンバーは5人だったかな?その時は、胆沢川を徒渉し小出川の最下流部から入渓、柏沢へ入り大滝上で一泊、イワナをたらふく食べました。翌日は、柏峠にツメ上げて牛殺沢を下降しました(懸垂6回)。柏峠では、地図にはない明瞭な登山道があってビックリ!それが仙北街道だったのです。

この仙北街道は1,200年の歴史があり明治15年までは大いに栄えましたが、大正時代に北上-横手間の平和街道(国道107号)が開通すると、急速にさびれ、いつしか忘れ去られ国土地理院発行の地図からも消えました。近年(23年前より調査開始)、岩手県、秋田県の地元有志の皆さんによって、荒れ果てた街道を踏査し、刈払い等の作業を続けてくれたお陰でこの古道・仙北街道が復活したと聞きます。

16年前、柏沢大滝(50m)の下でS先生に「オガちゃん(私のこと)、登ってみるか?」と言われ、「先生、この滝、本当に登れるのですか?」と聞いたところ「昔、俺、登ったぞ!ルートは…」。「さすが先生!私、遠慮しておきます」との会話、よく覚えています。結局、右岸より大高巻きをした記憶も鮮明に残っています。そして、イワナが一杯釣れたことも…。そう、記憶に残っているのは、大滝とイワナと柏峠のことくらいで、それ以外のことは、思い出せなくって…。そんなこともあり、今一度遡行したいな!と思った次第です。今シーズン仲間を募り2回も計画しましたが、いずれも雨のため中止に…。今回で三度目の正直!確実に晴れる日を狙って単独で行くことにしました。

今回、遡行も楽しみですが、イワナの楽しみの方が大きかったように思います。焚火を囲みイワナのお刺身と塩焼きを食べながら骨酒でグイッと♪そんな幸せな光景が脳裏に浮かびます。今回、釣り道具をたくさん購入したほどで気合が入っています。「絶対に釣るぞ!イワナ三昧だ♪」と心に誓っていました。単独で遡行するときは、装備や食料の計量化を図るのですが(1グラムでも軽く)、今回は違っていました。釣り道具一式はじめ、イワナ用の調理料や器具も一式、骨酒用の日本酒もタップリ!かなり荷物が重くなってしまいました。こんな肩に食い込むほどの重さで、果たして滝が登れるのだろうか?と不安に思ったほどです。まぁ、16年前に一度遡行しているから大丈夫かな…?(^^ゞ

今回遡行したルートは…仙北街道を3時間ほど下ると小出川に出ます。そこより遡行を開始し柏沢に入り大滝上で一泊、翌日は柏峠にツメ上げ仙北街道を通って車デポ地へ戻るいわゆる「周遊コース」を考えました。単独の場合、車の回収の問題がありますので、これが一番確実なコースだと判断しました。沢中泊の単独行は、今シーズン初となります。仲間と行く沢も楽しいですが、単独で行く沢もこれまた楽しいものです。9月20日(土)秋田県東成瀬村、仙北街道林道終点7時40分、いざ出発!続きは後日の日記にて、お楽しみに~♪(^o^) PS.上の写真は、柏沢の象徴ともいうべき大滝(50m)です。圧巻でした。右岸より大高巻きしました(30分)


9月18日(木)安達太良・仏沢
蔵王・振子沢 その3 遡行編

ここ盛岡は、今朝は11度しかなく寒いです。朝晩の冷え込みが厳しく、炬燵が欲しいと思うこの頃です。さて、昨日の日記の続きを書きます。蔵王エコーラインの蔵王寺(賽の磧)の登山口の駐車場にて一夜を過ごした後、いよいよ遠征最終日15日(祝)は、蔵王・振子沢の遡行です。この振子沢、去年ネットで見つけ興味を抱きました。去年から「行きた~い!」と願っていた沢で、楽しみです♪

まずは、登山道を利用して振子沢の出合いまで下ります。歩きながら遠方に目指す振子沢が望め、さらに振子滝も良く見えました。2段になっていて1段目2段目共に落差約40mあるらしいです。見る限り滝の側壁は垂直で「あんなところ、高巻けるのかな?」と不安に思ったほどです。

振子沢は支流なので水量は少ないです。振子滝までの下部は、傾斜が強く一気に高度を稼いている感じで、ボルダーチックにグイグイと直登していきました(容易)。下部から見上げる振子滝の容姿には、迫力がありました。まさに「お見事!」感動し、しばらく見入っていました。かすかな踏み跡を辿りながら右岸を樹林帯に沿って高巻きました(容易)。2段目の滝は、1段目の滝より迫力を感じました。「いや~凄いなぁ~!」すご過ぎて言葉が出ません。

その2段目(上段)滝は、左岸から高巻きますが、薄らと踏み跡がついていました。他のネットの記録を読むと、最後滝頭へのトラバースが悪く「場合によってはロープが必要」と書かれていましたが、実際に行ってみると沢慣れた人であれば、全く問題ないトラバースで安心しました。この振子滝を境に渓相がガラリと変わります。まさに「一粒で二度美味しい」沢です。広大な岩盤だらけのアルペンチックな渓相に変わり独特の景観を形作っています。このような渓相の沢は、珍しくて新鮮でした。豪雪地帯の蔵王、おそらく雪による浸食かな?

源頭部にはお花が咲き乱れて「アルプスのおじさん」状態!1600mのコルから尾根の反対側の沢を下って御釜を見に行きます。コマクサの群生が咲き乱れていて感動しました。フィナーレは、蔵王の象徴でもある「御釜」です。エメラルドグリーンの水面が目に飛び込んだ時、思わず「うぉぉぉ~!凄~い!」と歓声が出たほどです。神秘的な緑色には、思わず引き込まれてしまいそうです。

ネットで他の遡行記録を見ると、その多くは濁川を下降ルートに使っているようですが、今回私は山頂にこだわりました。蔵王の最高峰、熊野岳は登ったことがないと思ったので…。驚いたのは、1600mのコルから御釜に至る過程で踏み跡があったことと、またその1600mのコルから続く尾根から主稜線(避難小屋)までも踏み跡があったのです(目印の白ペンキのマーカーあり)。2万5千図には登山道がないことになっているのに…。どうやら、これは昔の登山道で(今は落石多発のため通行禁止)、「ロバの耳コース」らしいです。

主稜線に出たらあまりの人の多さにビックリ!沢の中では、誰一人会わなかったのにね。軽装の登山者も多く、観光地化されている印象を受けました。でも、エメラルドグリーンの御釜を見ながらの縦走は、まさに気分爽快♪刈田岳経由で大黒天に下山し、その後車道を歩き下り車デポ地の賽の磧に到着!全行程6時間20分でした。振子沢、とても変化に富み楽しい沢でした。まさにデート沢って感じで、三ツ星の沢でした。

下山後は、遠刈田温泉の「寿の湯(310円)」にて一風呂浴びました。こちらは、「神の湯」に比べて空いていました(シャワーなし)。その後、一路盛岡を目指して無事帰宅しました。お天気に恵まれ楽しい三日間となりました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した振子沢の写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね。

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9月17日(水)安達太良・仏沢
蔵王・振子沢 その2 遡行編

9月13日(土)仕事を終えて16時半に自宅を出発!まずは福島県・福島西ICを目指します。途中、長者原SAで晩飯(長者原ねぎ味噌ラーメン730円)を食べました。本日は、仏沢の入渓地点となる箕輪スキー場の駐車場にテントを張って寝る予定です。我が家なら290キロ約4時間、久し振りのロングドライブです。

福島に入ると何と土砂降り状態…。「天気予報では、雨が降るようなこと、言ってなかったけど…」。大気の状態が不安定で、高速道路を走っていると土砂降りの地域と晴れている地域が交互に繰り返されているような感じでした。幸い今宵の宿泊場所は雨が降っておらず、一安心。設営して一人宴会をして早めに寝ました。

今では、山にタブレットは欠かせない必須アイテムになりました。音楽が聞けるし読書も出来る。さらに映画も見れる。一人だと話し相手がいなく、時が長く感じられますが、タブレットがあれば時の経過を忘れることが出来ます。「明日遡行する仏沢、山岳雑誌に紹介されるほどだから、きっと素晴らしい沢に違いない!」と思うとワクワクしました。

翌14日(日)は、5時半に起きて朝食を食べ6時半に出発しました。沢に降りる道は、遊歩道を利用し直ぐに遡行開始!下部は単調なゴーロが続き、沢の規模も小さい。「雑誌で見たような広大(長大)なナメが、本当に出てくるのだろうか?」と不安になりました。ところが1270mの滝を境に渓相がガラリと変わります。どこまでも続く長大で広大なナメ滝、まさに圧巻です。下部のゴーロ歩きを忘れさせるほど見事なナメに小躍りしました。

傾斜はそこそこありますが、フリクションがバッチリ効いてグイグイ登れます。「さすが雑誌に紹介されるだけあるなぁ!」と思いました。「人生、楽ありゃ苦もあるさ!」楽しんだ後は、きついヤブ漕ぎが待ち受けていました。最後、40分ほどヤブを漕いだでしょうか…。このヤブ漕ぎが、この沢を余計に印象深いものにしてくれたと思います。全行程 5時間半、12時には下山出来ました。

その後、明日の振子沢の遡行に備え宮城蔵王の遠刈田温泉を目指します。時間もタップリありますので高速道を使わず下道を走りました。遠刈田温泉の公共温泉施設「神の湯」の入浴料は何と310円!この安さに驚きました。でも、物凄く混んでいました。「仏沢」を遡行し、「神の湯」に入るなんて、「仏と神」のご利益、なんて贅沢なんでしょう。いいこと、ありそうですね♪

入浴後、遠刈田温泉峡を散策し時間を潰しました。三連休ということもあり、観光客で賑わっていました。今宵の宿泊場所は、蔵王エコーラインの蔵王寺(賽の磧)の登山口の駐車場で標高 1246.3mもあります。夕方5時には到着しました。昨日といい今日といい、朝晩の冷え込みが厳しく、ダウンジャケットを持ってきて正解でした。夕焼けを見ながらタブレットで音楽を聞き時には読書、福島の地酒とお刺身で一人宴会♪瞬く間に時が過ぎていきました。明日はいよいよ振子沢の遡行です。次回の日記に続きく…。

PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回遡行した安達太良山の仏沢の写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね。今年、釣り道具一式買ったのに、一度も泊りの沢へ行ってません。今週末は、釣り竿を持って沢へ行って参ります。一杯イワナを釣って、焚火を囲んで刺身、塩焼き、骨酒を満喫してくる予定です。楽しみ、楽しみ~♪(^o^)

『酔いどれ画像掲示板』 安達太良山 高森川 仏沢 今すぐ見たい方はクリック!


9月16日(火)安達太良・仏沢
蔵王・振子沢 その1 旅立ち編

9月13日(土)~15日(祝)の三連休は、単独で「みちのく沢ツアー」に行って参りました。遡行したのは、安達太良山の仏沢と蔵王の振子沢の2本です。今回ほど、遡行場所が二転三転したことはないと思います。春の段階で「8月のお盆は、北アルプスの沢。9月の三連休は、飯豊連峰の足ノ松沢(4級)へ行くぞ!」と心に決めていました。

ところが、8月の北アルプスの沢は、雨のため中止!9月の今回の三連休の飯豊の沢は、強力メンバーが集まらず断念!で、グレード(難易度)を下げて和賀山塊の生保内川に変更するも、一緒に行く予定のメンバーが行けなくなり、これまた断念。くぅ~!「じゃ、単独で行くか!で、どこに行こう?」色々考えた挙句、新潟県の今早出沢に行くことに決めたのでした。

今月号の山岳雑誌『岳人』の「秘境探訪」で紹介された今早出沢の「ガンガラシバナ」を自分の目で見たくて(登ってみたくて)、ワクワクしました。新潟県は下田・川内山塊の早出川流域の沢は過去2本、中杉川(4級)と早出川本流(5級上)を遡行しています。どちらも、素晴らしく感動的な沢でした。まさに日本を代表する名渓です。「残るは、今早出沢(4級下)と割岩沢(4級)を遡行したい!」私にとって、東京時代からの宿題であり憧れの沢でした。

今早出沢(4級下)を遡行してガンバラシバナ(数百メートルにも及ぶ大スラブ)を登攀し、割岩沢(4級)を下降!沢屋の中で超有名な定番周遊ルートをやってみたい!そんな気持ちが強かったのですが、単独ではリスクが大き過ぎて無理!で、考えたルートが、今早出沢~ガンバラシバナのピストン遡行です。これなら、単独でも行けそう。ガンバラシバナの登攀は、全部で5ピッチありますが、様々な記録を読むとグレードはⅢ級程度(初~中級レベル)のようですので、フリーソロでも登れるかな?と判断しました。最終的に「登るかはどうか?」実際に現場を見て判断しよう!と考えました。私の頭は、そりゃもう、ガンガラシバナのことで一杯でした。

ところが…週間天気予報によれば、新潟県の天気は芳しくない。遠路新潟まで行って悪天じゃ~しょうがない!行くなら絶対に晴れる日に行きたいな!特に単独の場合、交通費もバカになりませんので…。ガンガラシバナは、今後の楽しみに取っておくことにしました。う~ん、またもや…で、どこへ行こうかな?いい加減遡行場所を考え、計画を立てるのも疲れ果て面倒になってきました。

「あっ!そうだ、去年行こうと思っていて行けなかった蔵王の振子沢へ行こう!」ネットで遡行記録を拝見すると、変化に富み面白そうな沢で興味を魅かれたのです。まずは、宿題を消化しなくっちゃね!グレードは落ちるけど、以前より行ってみたい沢であることには変わりません。「せっかくの連休なのでもう一本遡行したいな!」で、思いついたのが、山岳雑誌「山と渓谷」の9月号に紹介された安達太良山の仏沢です。「日本の秋、麗しの源流行 美林とナメの沢登り案内」に紹介された沢の中の一本です。9月13日(土)16時まで授業(仕事)をこなし、16時半に福島県は安達太良山(猪苗代湖方面)を目指して自宅を出発しました。続きは、後日の日記にて~!PS.上の写真は、本来行く予定だった憧れのガンガラシバナです。沢登りと岩壁登攀を楽しめる「一粒で二度美味しい♪」素敵な沢です。いつか絶対に遡行したいなぁ~!


9月10日(水)ふすま交換

みたけにある業者さん(村山畳店)に先日8日(月)我が家のふすまの張り替えをお願い致しました。昨日9日(火)、全ての作業が終了しピカピカ状態です♪今回お願いしたのは、私が占領している二階の三部屋(パソコン教室内、事務所兼プライベートルーム、山道具部屋)、そして一階の玄関前の合計22枚です。

業者さん曰く、こんなにふすまの多い家は珍しいとか…。それこそ30~40年振りくらいの交換ではないでしょうか?特に私の部屋は、私が覚えている限りでは、子供の頃より一度も交換したことがありません。パソコンスクールというサービス業(客商売)を営む立場上、少しでも快適な(綺麗な)教室で生徒さん達に学んで頂きたいとの思いから、この度、ふすま交換することを決意した次第です。

8日(月)の朝、業者さん(職人さん)が来られ、どのような柄にするのか?私と母とサンプル集を見ながら考えました。もうたくさんあって、迷ってしまいました。最終的には、職人さんがお勧めするものに決めさせて頂きました。シロートが下手に選ぶより、プロに委ねた方が安心できますしね。

「お部屋側と廊下側と柄を変えた方がいいですよ!」とアドバイスされ、お部屋側はシンプル系にして、廊下側は可愛い蝶々の柄にしました。昨日、全て新しい襖になったのですが、柄も気に入りましたし、何といっても部屋が見違えりました!特にスクールの部屋は、先月絨毯を交換したこともあり、まるで旅館のようにさえ見えてしまいます。ふすまの引手も新品です。部屋に入るのが、楽しくなってきます。

修理を頼んでいたオーディオコンポも無事戻ってきました。電源ユニットの故障だったようです(無償修理)。新しい襖を愛でながら音楽鑑賞に浸っています。ふすま交換、それなりに出費は大きかったですが(良心価格でした)、やって良かった!と思っています。依頼した業者(村山畳店)さん、とても良心的な職人さんでした。仕事も早くて丁寧、気持ちよく良い取引(仕事)をさせて頂いた思います。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回のふすまの写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね。

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9月8日(月)北八甲田・井戸沢

昨日9月7日は、八甲田(青森県)の井戸沢を遡行して参りました。八甲田のポピュラーな沢で、いまだ遡行していない沢は、この井戸沢を残すだけになりました。去年より計画をしていた沢で、やっと遡行出来るチャンスが巡って参りました。

ネットの検索で出てくる数少ない遡行記録を拝読すると、技術的には易しいみたいです。5年前には左俣の小滝沢を遡行していますので、「似たような沢かな?」と想像していました。八甲田の沢の中で、私のお気に入り(お勧め)は、日帰りなら逆川~バッカイ沢、泊りなら黄瀬川(私は日帰りしたが、一般的には1泊2日)でしょうか。

特に黄瀬川は、水量豊富でスケールがあり、渓相が綺麗で変化に富み、滝も随所に出てきてまったく飽きさせません。どうしてこんな素晴らしい沢が、あまり遡行されないのか?疑問です。おそらく最大の理由は、アプローチの林道歩き(3時間)かな?と思いますが…。

さて、話戻って…今回遡行した井戸沢は、技術的には易しい沢ですが、距離(長い沢)があります。日帰りするとなれば、体力と時間の勝負かな?と思っていました。朝3時半に自宅を出発!6時半には遡行準備を整え田代平駐車場から歩き始めました。数分歩くと入渓地点の上駒込橋です。5年前に小滝沢を遡行した際も、この橋から入渓しました。

2万5千図では、川の名称が「小川」になっています。標高655mの二俣で小滝沢(左俣)と井戸沢(右俣)に別れます。正直、この井戸沢、あまり期待していませんでした。ゴーロ歩きの長い沢かな?と。ネットでの遡行記録を見ても、「小滝沢に比べると解放感に欠ける」といったような記述が見受けられました。ところが実際に遡行してみると…

深い釜と小滝が結構出てきて(全て容易)、飽きさせません。何よりも渓相が美しいと感じました。岩畳地帯も素晴らしくミニゴルジュもあって、変化に富み楽しめました。ザイルを要する難所もなく、まさに「癒しの渓」で単独で遡行するには、手頃な沢だな!と感じました(とはいうものの、以前この沢で遭難事故が起きています)。長い岩畳地帯があり、沢床が岩盤で構成されているため、雨天時の増水はかなり早いものと思われます。

「当たりの沢だな!」と思いましたし、ほんと「お散歩感覚」で癒され堪能・満喫出来ました。遡行時間は、駐車場から登山道まで4時間50分でした。あとは下山するだけです。下山は、一番短時間で下れる八甲田温泉へ下るルートを取りました。これが不幸の始まりになるとは…(^^ゞ。私が持っている昭文社のエアリアマップによると1時間30分で八甲田温泉へ下れることになっています。ところが、実際に行って見ると…

あるはずの登山道が、廃道状態になっていました。最初はかすかな踏み跡らしきものがあったのですが、5分も下ると完全なヤブに突入する羽目に…。強烈なヤブで体力がどんどん奪われていきました。当初は、「悪いのはこの部分だけかな?もうちょっと下ると良くなるかも…」と思い、強引にヤブを漕いで下っていきました。30分ほど下って、「今、どの辺かな?」とGPSで確認すると…うっそ~!愕然としました。ほんの僅かしか進んでいませんでした。

このままヤブ尾根を強引に下るか、登り返して別ルートから下るか(車の回収に問題あり)…二者択一、決断しなければなりません。このペースでヤブ尾根を下ると「今日中に下山できないかも!」と判断しました。せっかく下ったヤブ尾根を登り返すのは、とても重労働でヘロヘロになりました。どうにか赤倉岳の登山道まで戻って、ロープウェイのある登山道から下山することにしました。

問題は、車の回収です。ロープウェイの山麓駅から車デポ地の田代平駐車場まで約 16キロあります。バスはないし、きっとタクシーが停まっているだろう!と推測しました。最悪、3~4時間、車道を歩けばいい。山麓駅に到着し、愕然としました。タクシーがいないのですよ…。「う~ん、こうなったら、歩くしかあるまい…」。ザックを置いて、地図と財布とGPS、そしてヘッドランプだけを持って、16キロもある車道を歩くことにしました。

『今日の帰りは思いっ切り遅くなるなぁ~!毎週楽しみにしているNHKの大河ドラマ、「軍師官兵衛」が見れないなぁ…』でも、一つ言えることは、「時間が遅くなっても、確実に今日中に帰宅出る!」ということ。この車道、結構傾斜(アップダウン)があってシンド…。黙々と車道を歩いていたその時、一台の車が私の前に停まってくれたのです。人の良さそうな地元のご年配のご夫婦でした。

「お兄さん、どこまで行くの?」「八甲田温泉方面です」「えっ?めちゃくちゃ遠いよ!とても歩ける距離じゃないよ!」「でも、歩くしかないんです。車を回収しなくちゃいけないので…。途中までで構いませんので、乗せて頂けると助かるんですが…」「狭いけど、乗ってく?」「ぜひ、お願いします!ありがとうございます!」

ふぅ~助かったぁ~♪その乗せてくれたご夫婦、私には仏様に見えました。結局、田代平駐車場まで乗せて頂いたのです。お陰様で、温泉に入ったり晩飯を食べたりする余裕が出来ました。本当にありがとうございました!登山道が悪いのは、南八甲田だけだと思っていたのですが、北八甲田も要注意ですね。身をもって学びました。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね♪

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9月2日(火)酔いどれ事件簿!

もう9月ですね。今シーズンほど、沢へ行ってない年はありません。ちなみに山中泊の沢へはまだ一本も行っていないのですよ…。これは、前代未聞です。このところ事件が勃発しています。【①八甲田事件】事件と言うほどでないのですが、先週末の31日(日)、八甲田の井戸沢という沢へ行く予定でした。

今週末の土日と来週末の三連休と、2週連続で泊りの沢を計画していますので、それに備えて体力トレーニングとして選んだ沢が八甲田の井戸沢でした。技術的には容易な沢ですが、結構長い沢です。八甲田の沢、ポピュラーな沢で未遡行の沢は、残すところ井戸沢のみとなってしまいました。未遡行の沢と未踏の山のダブルの楽しみが待っていました。

今シーズンは、お天気に翻弄されてばかりです。特に天気予報が日ごとにコロコロ変わり、決行するか否かの判断に悩まされます。遡行前日30日(土)の昼の予報によれば、晴れと曇りマークで「これなら行けるぞ!」とワクワクしていたのです。その後、大雨洪水警報が発令され、夜の天気予報では、夕方から雨マークに変わり…。「午前中勝負で何とか行けるかな?」と最終判断を下しました。

で、遡行日当日の朝は、3時20分に起きて3時半に自宅を出発しました。滝沢ICから高速道路に乗り車を走らせていると、電光掲示板…「青森方面、雨スリップ注意!」とのこと。西根ICに近づくにつれて雨が降ってきたのでした。「さらに天気予報、悪い方向に変わったのかな?せめて午前中、天気が持つと思ったけど、今回は無理かな?」と判断し、西根ICで降りて帰ってきました。

単独で八甲田まで行くと高速道路料金、ガソリン代、昼食代で約1万円掛かります。どうせ行くなら景色も堪能したいし、晴れた日に遡行したいものです。結局、井戸沢は未遂に終わってしまいました。この日、盛岡はお天気が良かっただけに、なんか悶々としました。今年の夏、北アルプスへの遠征が雨の為中となりました。その代わりといっては何ですが、来週の三連休は久し振りに遠征(沢)へ行ってこようと思っています。今度こそ、晴れてもらいたいものです。襖の張り替え(20枚)を業者に依頼したので(出費大)、あまりお金に余裕はありませんが、節約モードで楽しんできたいと思っています。

【②OCN事件】私のプロバイダはNTTの子会社であるOCNです。かれこれ入会して16年になります。三日前の8月29日、そのOCNより「重要なお知らせ」メールが届きました。それによると、『このたび、誠に勝手ながら、「Page ON」のサービスを、2015年2月28日をもちまして終了いたします。ご利用のお客さまにはご迷惑をおかけし、申し訳ございません。』OCNが会員向けに無償提供しているホームページサービスを打ち切るというもの。

う~ん、これは一大事です!なぜなら、私の会社「パソコンスクールむげん」のホームページは、この「Page ONサービス」を利用しているからです。つまり、OCNのサーバーから私のホームページがなくなり、別な所(レンタルサーバー)に新規申し込まなければならなくなります(いわゆるホームページの引っ越し)。それに伴い、ホームページアドレスも変わってしまうのです。まさか天下のOCNがサービスを打ち切るなんて…。URL変更に伴う様々な(膨大な)作業をしなければなりません。

【③オーディオコンポ事件】 これは、昨日1日(月)突如勃発した事件です。久し振りに音楽を聴こうと思い、三か月前にネットで購入したオーディオコンポ(ケンウッド UD-F5)の電源を入れると…「あれ?どうしたの?電源が入らないよ…」いくらスイッチを押してもウンともスンとも反応しません。何度トライしてもダメ…え~うそ~!まだ買って3ヶ月しか経っていないのに…。早速、どのような手続きをすればよいのか?ケンウッドのカスタマーサポートに電話して問い合わせました。それによると無償修理してくれるらしい。必要書類は、保証書、購入先の領収書(または納品書)を揃えて壊れたコンポを仙台のサポートセンターに着払いで送って欲しいとのこと。

保証書はあるけど、納品書がないよ…。インターネットで購入した場合、その多くは領収書や納品書が付いてこないケースが多いです(必要な場合は、オプション設定)。さらにどのお店で買ったのか?そんなの思い出せないよ~!覚えていることは、6月初旬に価格ドットコムで一番安いお店から11,500円で買ったことくらいです(「酔いどれ日記」に書いた情報の範囲内)。1万円程度のものですから、いちいち控えておきませんでした。買ったお店さえ思い出せれば、領収書を発行してもらえるはず。う~ん…当時のメールは既に削除済みだし、価格ドットコムでも6月初旬時点の最安値のお店を調べることは出来ず…(古過ぎて)。

あっ!そうだ!確かクレジットカードで買ったことを思い出しました。カード会社のホームページから会員登録すれば、過去の利用履歴が閲覧できるはず!あ、あった!このお店だよ!やったぁ~!これで無償修理してもらえそうです。昨夜仕事が終わった後、梱包して送りました。ヤレヤレでした。クレジットカード決済でネット購入すると、いつどのお店で買ったのか?過去の履歴が分かりますので、今回のような場合、とても便利です。「コンポなんて、壊れるはずがない!」という思い込みが、今回の悲劇に至った原因と思います。音楽のない生活…ちょっと寂しいです。早く直って戻ってきて欲しいものです。

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