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赤川(恵比須森) 1前日まで大雨警報が出るほどの土砂降りで「これは中止かな…」と半ば諦めていました。けれども翌日は一転、快晴予報。沢登りの夢を捨てきれず、地形図を眺めながら「増水の影響を受けず、しかも未踏の沢はないか?」と探してみると、目に留まったのが八幡平・恵比須森(1,496m)に突き上げる赤川でした。赤川林道終点の登山口にて。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 2実は八幡平には「赤川」と呼ばれる沢が三本あり、私は勝手に「八幡平・赤川三部作」と名付けています。その中でも今回の沢は、滝や湿原、ゴルジュといった変化に富んだ地形が期待できそうで、胸が高鳴りました。ちなみに他の二つの赤川は…①大深山荘に突き上げる赤川 ②三ツ石山の三ッ沼に突き上げる赤川右俣です。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 3久々に(12年振り)安比高原側から八幡平へ入山。登山口までの赤川林道の最後の1キロは、愛車アクアにとっては試練そのものの悪路でしたが、冒険前の儀式のように感じられました。RV車であれば問題ありません。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 46時50分スタート!堰堤越えの道(管理道)があり1070mまで続いていました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 5その道を進むと1070mの最後の堰堤の上に出ました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 6その1070mよりいざ入渓!久し振りの(というより今シーズン初の)未知なる沢への「開拓」でワクワク・ドキドキ。昨日の台風15号の影響でここ岩手県内にも大雨警報が出されるほど土砂降りで増水を危惧していました。が、この赤川に関しては平水状態まで減水しており一安心。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 7おぉ~!いい感じ~♪ラバーシューのフリクションはバッチリ!岩に吸着しまったく滑りません。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 8標高1,100mにある見応えのあるF1(最初の滝)です。ここは右岸より巻き気味に登りました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 9さらに進むと、奥にも大きな滝が…。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 101,120mにある結構大きなF2の滝です。15m以上あるかな?右岸より小さく高巻きましたが、バンドを渡って左岸より巻いた方が楽かもしれません。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 11さらにちょっと進むと…標高1,150mにある大滝25mです。左岸側が階段状になっていて楽に登れそうでした。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 12その大滝を真正面から望みます。この滝下の基部が二俣になっていて左の沢に進むと滝頭に出ます(沢が合流)。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 13より安全な左の沢を登って大滝を超えることにしました。こちらはナメが綺麗でしたし。標高1,100mから1,150mの間に大きな滝が三つ連続しました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 14この先で大滝の頭に合流します。直登もよし、左沢を登るのもよし。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 15小滝も出てきます。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 16湿原エリアに突入しました。先ほどまでは急登でしたが、湿原エリアはほぼ平坦で歩きやすいです。本日は、朝から超快晴でしたが気温が低く肌寒くカッパを着込んで遡行しました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 17標高1,190m、広大な河原と湿原(右側)です。ここにテントを張ったら気持ち良さそうです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 18湿原です。熊が出てきそうで怖い…。私の熊対策は…①熊除け鈴2つ ②熊忌避剤(熊をぼる)③熊スプレーの三点セット。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 19期待していたほどの湿原ではありませんでしたが(規模が小さい)先ほどの滝三連発と湿原のギャップが大きく変化に富んでいます。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 20赤川という名の通り赤い岩盤と赤い側壁が目立ちました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 21ナメも随所に出てきて楽しませてくれます。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 22小滝も出てきます。ホールドは細かいですが、ラバーは岩に吸着し全く滑りません。フェルトでも問題なく登れそうです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 23上流部はゴルジュ地形になっています。1,260m付近にて。高巻きは厳しく万が一登れない滝が出てきたらどうしよう…と思っていました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 24と思っていたところ、厄介な滝が出てきました。高巻きは厳しい。ホールドがないテロテロ滝の出現!果たして登れるのか?左岸の(黒い部分の右端)をよく見ると小さいがホールドが豊富で問題なく登ることが出来てホッとしました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 25容易ですが、V字状のゴルジュが続きます。厄介な滝が出てきたら嫌だなぁ~!と思いながら進みます。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 26核心部は上部のルート取り。1,320m付近の二俣で右に行けば恵比須森の山頂直下に突き上げ猛烈なヤブ漕ぎが待っていると予想。私は水量の細い左を選び、恵比須森と大黒森のコルへ(それ以降も地図では読み取れない枝沢が多数分岐する)。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 27難所は出てこず、ひたすら詰めるのみです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 28駐車地より歩くこと2時間30分、登山道に出ました~!読み通り一切のヤブ漕ぎなしで抜けられたとき、ちょっとした勝利感を味わいました。さらに今回は久々の(今シーズン2回目)ラバーシューでの沢登り。ゴムが岩に吸着する感じでフリクションがバチ効き!グイグイ登れる快適さに改めて魅了されました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 29ちなみに,1,320mの二俣を本流の右へ進むとこの付近にツメ上げ濃密なヤブ漕ぎを強いられます。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 30恵比須森の山頂は樹林に囲まれ眺望がありませんでした。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 31リンドウの花がたくさん咲いていました。ちなみにリンドウの花言葉は…「勝利」「正義」「誠実」なそうです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 32茶臼岳分岐にて。この分岐より20分ほどで茶臼岳の山頂に至ります。当初は茶臼岳の山頂まで足を延ばす予定でしたが、雲が湧いてきていて展望が期待できないと判断し、そのまま下山することにしました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 33下山に利用した「茶臼岳コース」の標高1,380mの展望地にて。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 34標高1,270m付近にて。トドマツコメツガの大木が見事でした。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 35標高1,240m付近にて。立派な樹木を観賞しながら下山出来ます。しかも、登山道はほとんどフラットで歩きやすかったです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 36腹減ったぁ~!お団子タイムです♪2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 37赤川ダムに到着!駐車場は目と鼻の先です。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 38帰路、安比高原・ぶなの駅に立ち寄りました。トイレと休憩所があります。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 39そのぶなの駅より安比スキー場を望みます。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 40安比高原、草原が広がり、とても癒されるところです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 41帰りに幸楽苑(上田店)に立ち寄りランチタイム♪お昼時でとても混んでいて順番待ち状態でした。お目当てはこの郡山ブラックラーメンです。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 42現物はコレです!ラーメンと餃子のセットで何と500円でした。大雨の翌日にも関わらず快適に遡行でき、変化に富んだ景観、ルートファインディングの楽しみ、そして下山後のご褒美ラーメンまで。山と沢がもたらす偶然の連続が、旅をより濃いものにしてくれました。2025年9月6日撮影 |
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赤川(恵比須森) 43帰宅途中、愛車アクアの泥除けが無残にも外れていることに気付き、赤川林道の過酷さを改めて実感(RV車であれば問題ない)。思わぬ出費に落胆していましたが、幸いにも修理代は550円で済み(仮止めの応急処置)これもまた良い思い出になりました。2025年9月6日撮影 |
GPSの軌跡 |
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<2025年9月6日(土)> 行動時間 4時間20分(休憩時間含む) 登り:2時間30分 / 下り:1時間50分 赤川登山口(6時50分)~入渓地点(6時57分)~大滝(7時15分)~湿原(7時55分)~1320m(8時55分)~登山道(9時20分)~茶臼岳分岐(9時50分)~赤川登山口(11時10分) |