酔いどれ日記 2022年6月

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6月27日(月)
五葉山・大沢右俣 リハビリ山行!

五葉山の大沢を遡行するのは、2年振り3回目です。今回も左膝のリハビリ山行にやって参りました。岩手県内陸と秋田県の天気は雨予報…唯一晴れるのが岩手県沿岸でしたので沿岸の沢をチョイスしました。二日連続の猛暑日!五葉山のある住田町では34度の予報が出ていました。遠路はるばる(自宅から110キロ)やって来たのは良いけれど…。

準備を整え7時20分より歩き始めましたが、それにしても気分が乗らないなぁ~!この気分の乗らなさは、単に猛暑と膝の調子だけではないのです。片付けの女王・こんまり先生の「トキメキ」じゃないけど、遡行していて「ときめかない」のです。ワクワク感がなく楽しさを感じませんでした。

気分が乗らない時は「無理して登らない!」っていうのが私のポリシーでして…。途中下山して沿岸の碁石海岸にでも行こうかな?とも思いました。単独行の場合、途中で急遽予定を変更できるのも魅力です。来た道を戻るのもなんだしなぁ…と思い、突如 閃いたアイディアが「大沢右俣」の遡行でした。ショートカット(短時間)で登れますしね。標高675mの二俣で沢が二つに分かれます。左俣が大沢本流で五葉山へ、右俣が大沢右俣で畳石に突き上げます。

今回は、予定外の行動でしたが大沢右俣を初遡行してみることにしました。そう決めた瞬間、先ほどまで嫌々歩いていた私でしたが、急にトキメキだし好奇心でワクワクするようになりました。「右俣も大したことないだろう!」と推測はしていましたが、それでも初めて入る沢は、冒険チックでとても楽しいです。

675mで右俣に入ると、薄暗い急斜面の中に巨岩が連なり歩き難いので右岸斜面をトラバースしながら進みました。そうそう、右俣はしばらく伏流が続き水が流れていませんでしたが、標高760mで水が復活し明るく開放的な渓相に様変わり♪渓相的には本流とそっくり!まるで日本庭園のような渓相が続き癒されます。結局、滝は一個も出てきませんでしたが「気持ち良い沢歩き」を堪能できました。

標高850mで右に進み畳石の登山道を目指しました。最後はヤブ漕ぎすることなくポンと登山道に出ました。車デポ地より登山道まで2時間30分、下山に1時間30分。合計4時間も要しました。この程度の沢であれば「3時間もあれば周回できる!」と予想していたのですが、ちょっと時間が掛かってしまいました。理由としましては、左膝の故障でバランスが取り難く(踏ん張りが効かない)転ばないように慎重に歩いたことと、やはり下山時には左膝が痛みゆっくり歩いたことでしょうか。徐々に慣らしていくしかない!と思っています。

帰路「道の駅みやもり」に立ち寄り休憩!道の駅のわきを流れる宮守川に架かる宮守川橋梁、通称「めがね橋」は宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモチーフとなったと言われ、恋人の聖地として認定されています。そのめがね橋を写真撮影しFちゃんに見せたくって…ね♪

カメラを構えていると、ちょうど電車が通りラッキーでした。その後、盛岡市内のすき家にてランチタイム♪新メニューの「スパイシートマチ牛丼(650円)」を食べましたが、私の味覚に合わず残してしまいました。週に一度のお楽しみ山行!リハビリ山行第3弾は、どこへ行こうかな?

PS.上の写真は、膝の保護とサポーター代わりとして購入した膝パット、モンベルのサワークライム ニーガード(3,850円)本日がデビューです。真ん中の写真は、大沢沿いの古道です。その昔、生活道だったのかな?下の写真は、大沢右俣の標高760mにて。明るく開放的な渓相に癒されました。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~!

●『画像掲示板』五葉山・大沢右俣


6月25日(土)
弟の突然の帰省!

昨日24日(金)の朝のこと「これから実家に寄りたいと思うけど、母さんか兄ちゃん 家にいるか?」とのメールが…。東京に住む7つ下の弟からの突然のメールに私も母も超ビックリ!今日は平日「会社はどうした?首にでもなったか?」と心配になりましたが、どうやら会社の方は4連休が取得でき、さらにJRの「大人の休日倶楽部」を利用しての旅行だという。

東北を観光するついでに「ちょっと実家にでも寄ってみるか!」といったノリだったようです。コロナ禍でなかなか帰省できず5年振りの里帰りとなった弟。「ただいまぁ~!」って玄関を開けて入ってくる姿に我が目を疑いました。まるで別人のように変わっていたのです!

それもそのはず、90キロもあった体重が65キロになったのですから…。何と25キロも痩せたようで、顔もアンパンマンから尾崎紀世彦に変わっていました。「病気でもしたのか?」と心配になりましたが、本人の努力でダイエットに成功したらしいです。なんだ、やればできるじゃないか~!

もっと早めに帰省することを言って貰えれば、仕事の調整をしてかまってあげられたのになぁ…。あまりに突然だったもの。今日は「八幡平のドラゴンアイを見に行ってくる!兄ちゃん、車を貸してくれて!」と、現在お出かけの最中です。帰りは藤七温泉に入ってくるとか。私は、残念ながら仕事(授業)ゆえ、弟の案内が出来ませんでした。夕方は兄夫婦が合流して5年振りに一家揃っての団らんです。今宵の晩飯は、最高級お寿司(特上より上のランク「特特上」)を食べながら家族皆で楽しもうと思っています。


6月20日(月)
衣替えと大掃除!

昨日19日(日)は、朝から大忙しでした!まずは、朝起きて直ぐにこの「酔いどれ日記」に「膝の検証 その2」の記事作り。それが終わったのち「衣替え作業」にまい進です。この数日間、連日30度の猛暑が続いたこともあり、衣類の冬物を仕舞って夏物を出しました。さらに、炬燵の撤去作業と大掃除にも励みました。

自分の部屋とスクールの教室内の二部屋の炬燵を片付け、大規模な大掃除で全身汗だく状態!部屋が綺麗になると気持ち良いですね♪その後、夏に向けてエアコンの試運転をし異常がないことを確認!お昼を食べた後、今度は現在 仕事で依頼されているホームページ作成の仕事にまい進しました。今月末~来月上旬に一般公開予定です。

さらに、その後は先日行った五葉山の桧山川を「沢の扉」に掲載すべくページ作り!これら全ての作業が終わったのが夕方!とても充実した休日を過ごすことが出来ました。本日から新たな一週間が始まります。今日は週初め、月曜日ということもあり忙しい一日になりそうです。

PS.先日行った桧山川でのリハビリ山行の効果かな?沢での自然治癒力が働いたのかな?今日は、膝の調子が良いみたいです。仕事と山(沢)登り!ともに頑張りたいものです。上の写真は「酔いどれルーム」です。いつもここで「酔いどれ日記」を書いています。


6月19日(日)
膝の検証 in 桧山川 その2

昨日の日記の続きです。膝痛でしばらく山へ行っていなかった私…今回 3週間振りの山行!しかも、今シーズンの「沢初め」となります。3週間も山へ行かない日が続くなんて、前代未聞かも知れません。膝痛の方は、3週間前に比べると大分楽になってきて(当時は、階段の上り下りで激痛が伴いました)やっと山へ行く気になるほど回復したように思います。

五葉山の桧山川(ひやまがわ)アプローチの林道が去年より荒れているように感じました。私の愛車アクアでギリギリって感じです(RV車であれば問題なし)。沢支度を整え7時15分出発!

8ヶ月振りの沢登りにワクワクします。車デポ地より12分で沢床に到着!いよいよ遡行開始です。私の膝、大丈夫だろうか?いざとなれば林道へエスケープできるので気が楽です。

実際に遡行してみて感じたこと…① 左膝の痛む箇所(膝小僧のある特定の場所)に転倒などでちょっとでも岩にぶつけてしまうと悶絶状態になります。その恐怖心が襲ってきました。少しでも膝を保護したくてスパッツを膝上まで摺り上げカバーしたところ、精神的に楽になりました。さらに、膝上まで上げたスパッツがサポーターの役目を果たし痛みを緩和してくれました。解決策は…下山したら即刻「膝用サポーター(プロテクション)」を買おう!

② 飛び石やダイナミックムーブなど膝に大きな負担のかかる動きは厳しい!ことも判明しました。これに関しての解決策は、飛び石を出来るだけ避け、なるべく膝に負担のかからない歩き方を心掛けることで解決できそうです。

③ バランスが取りずらいかな?沢シーズン初めということもあるかもしれませんが、遡行していて「体幹バランスがちょっと悪いな!」と感じました。これの解決策は、慣れるしかない!という結論に達しました。

④ 遡行スピードの変化。去年は、同沢を全行程 3時間29分で完了しています(単独遡行)。今回も単独でしたが、膝のことを考慮し「4時間以上かかるかな?」と覚悟していました。ところが…実際は3時間40分でしたので自分でも驚きました。「遡行スピードはそれほど落ちていない!」と確信し、少しは安堵しました。

⑤ 今後の課題は?今回は通い慣れた短い桧山川を選び遡行した結果の印象です。今後、長い沢やハードな沢、泊りの沢など、少しずつ慣らしていく必要があると感じました。ハンディーを背負ってしまったので、今まで通りに遡行できないことはわかっています。あせらずじっくりと出来る範囲で少しずつ取り組んでいこうと思います。何はともあれ、今後も沢登りが続けられることを確信し、嬉しく思いました。

桧山川に関して…① 精鋭的に登られている仙台のmooreeさん(ヤマレコネーム)が、先月5月8日に桧山川630m付近の2段5mハング滝を水線突破で直登されています(通常は高巻き後、懸垂下降)。過去、左岸側壁を登った記録、倒木を利用して登った記録は見かけましたが、水線突破したのは彼が初めてかも知れません。

「感想 / 記録」の項目に私のことを書いてくださり、そのお心遣いに感謝!ありがとうございます(ご丁寧なメールまで頂戴しました)。私も、以前よりmooreeさんのヤマレコの山行記録は、拝読させて頂いておりましたよ♪

② 沢床へのアプローチで尾根の下降点に目印のピンクテープがありました(去年までなかった)。③ 去年より沢がさらに荒れ倒木が増えている感じがしました。④ ハング滝の高巻き後の懸垂下降ポイントで4年前に私が「目印に」と設置(残置)した青色のスリングが切れており、見るも無残な姿になっていました。⑤ 全体的に高巻きルート等、踏み跡が去年より顕著になっていました。入渓者が増えた証拠だと思います。

PS.上の写真は、膝の保護とサポーターの役目として試しにスパッツを膝上まで上げてみることに!これで大分楽になった。真ん中の写真は、入渓早々現れる岩畳の広大なナメ。下の写真は、標高650mにある美しいナメ滝で右岸より直登(容易)。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~!

●『画像掲示板』膝の検証 in 桧山川


6月18日(土)
膝の検証 in 桧山川 その1

6月13日に(月)に大澤クリニックへ私自身の膝の診断に行った2日後のこと、今度は母が自転車で転倒し大怪我!歩けない(まともに立てない)ほどの痛みだとか…。自分でトイレにも行けない有様で、翌日16日(木)朝一番で母を大澤クリニックへ連れていきました。一週間に2度も親子共々大澤先生(整形外科)のお世話になるとは…。

母は、歩くのもままならないほどの激痛で、車椅子を用意してもらいました。診断の結果「左膝の骨折」と言われました。幸い軽症の骨折でしたのでギブスをしなくて済みました。

膝に血が溜まっていたらしく大きな注射器で血を抜いてもらって少しは楽になったようです。先生曰く…「この痛みは、今後一ヶ月は続きますよ!」とのこと。85歳にして自転車を乗り回す母「そろそろ自転車乗りは、引退して欲し~い!」と願うばかりです。「あぁ…今後一ヶ月間は、母の世話で忙しくなるな!山(沢)とクライミングは、当分諦めるしかないな!」と覚悟していました。

ところが、病院へ行った翌日17日(金)には「大分楽になったよ~!」って、一人で歩けるようになっていて、トイレも調理(食事の準備)も自力でやれるようになっていて驚きました。母の驚異的な回復力にはビックリです。膝に溜まっていた血を抜いたことと、痛み止めの薬が効いたのかもしれませんね。

「私が側に付いていなくても、母は大丈夫そう!」と思うほど元気回復♪よって、急遽 本日18日(土)膝を痛めてから初の沢登りへ行って参りました。先生からは「痛みを忘れなさい!他のことに意識を集中する訓練をして下さい!」との、禅修行のようなアドバイスを受けていました。

先生からは「山を登っても構わない!これ以上、悪化することはない!」と言われていましたので、普段の生活で「痛みを意識しない」トレーニングをしていました。下界と山(沢)とでは違います。今回は「この膝の痛み、沢登りではどんな問題があるのかな?解決策はあるのかな?今後 沢登りを続けるには、どうしたら良いのかな?」それらの問題を検証したくて、五葉山の桧山川を単独遡行して参りました。

4年前の2018年9月にこの沢(桧山川)を発見して(世に知らしめて)以来、これまで計4回も遡行していますので(今回で5回目)、短い沢ですし膝の具合を確認するにはお手頃の沢だと思いました。それまで全く無名だった沢でしたが、あれから4年が経ち入渓者が急増し、巻き道もシッカリと出来て、今では全国から遡行者が押し寄せていることに驚いています。てなことで、膝の人体検証の結果は、いかに~!後日の日記に続きます。乞うご期待!


6月15日(水)
左膝の痛み、病院へ行ってみた!

2日前の6月13日(月)の夕方、左膝の痛みを診てもらいたくて、近所の(茶畑にある)大澤クリニックに行って参りました。その前に、ひざを痛めた山仲間数人にも相談しみました。「酔いどれさん、それって間違いなく変形性膝関節症だよ!」ってアドバイスしてくれる人もいれば、山をやっている人に多い「半月板損傷じゃないの?」って方もいました。

平地を歩く分には、ほとんど痛みを感じません。階段の上り下りと登山中に限って痛いのです。しかも、痛い場所はピンポイントで膝小僧(お皿の部分の出っ張ってる所)を指で押したり、段差の上り下りでその場所に力が加わると痛いのです。当スクールには、現役の整形外科の先生もいらっしゃるので、相談もしてみました。

大澤クリニックを選んだ理由は、MRIの設備がありリハビリテーション科も併設されているからです(Fちゃんからのアドバイス)。何よりも近所(自転車で5分)ですし。整形外科の大澤先生は、アスリートでマラソンランナー!山を走るトレランもされておりスポーツ整形にもお詳しいとか…。「山屋の気持ちがわかるお方かな?」と思い、診察をお願いしました。

まずは、ベットに寝かされ患部の触診!「ここ痛むでしょ!まずはレントゲンを撮ってみましょう!」「先生、MRIは撮ってくれないのですか?」と私。「まずはレントゲンを撮ってみてから判断しますね!」とのこと。結果、骨には異常がないことが判明しました。診察の結果「滑液包損傷」と診断されました。初めて聞く病名にビックリ!てっきり変形性膝関節症だと思っていましたので…。

滑液包とは?「膝の関節など運動の摩擦を少なくするために、その間にある薄く粘りのある滑液を含んだふくろ(嚢)。滑液包は可動部分の間の摩擦を最小限にし運動を容易にする(液が貯留しクッションの役目)。」

9ヶ月前の9月12日に秋田駒ケ岳の「荒沢右俣遡行~下シズノ沢下降」の際に、思いっ切り転倒し左膝を強打し悶絶状態に…。その際に滑液包が損傷したらしく、それが9ヶ月経ち治ってきた部位の組織が変形し固くなり、そこに外圧が加わると痛み出すとのこと。イラストを描きながら説明してくれました。

先生曰く…治ることはありませんし、痛みを取り除くこともできません!「えっ?痛みが取れないのですか?じゃ~山登りは出来ないのですか?」と恐る恐る聞くと…「山登りをしても運動しても構いません!治ることはありませんが、悪くなることもありませんので…。痛みには慣れてもらうしかありません。登山なら登ることに意識を集中し、痛みから意識を逸らすこと!」とのこと。何か「禅の修行」のようだと思いました。「私も同じ症状なんですよ!私の場合、もっと酷い!」と自分の膝を見せてくれました。

てっきり「安静にして下さい!膝に負担が掛かる山登りはしないように!」と言われるものとばかり思っていただけに、山へ行ってもいいんだぁ~!と安堵し喜ぶ一方、この痛みにず~っと付き合っていくしかないのか…とショックな気持ちとが入り交じり複雑な心境になりました。何はともあれ、原因と対処法(今後の方針)が分かって一安心です。今後は「痛みに慣れる精神修行」に励みたいと思っています。


6月13日(月)
山の遭難事故について考える

先週のこと、懇意にさせていただいている青森のR山岳会のBさん(遭難事故者本人)より『丁岳遭難事故報告書 - 報告と考察 -』を贈呈して頂きました。お手紙が添えられており「人脈豊かな酔いどれさんでしたら有効に使って頂けると存じます。3ヶ月経ったのに、まだまだ全身激痛の毎日です!」と。一日も早いご回復と復帰を願うばかりです。

約3ヶ月前の3月6日、秋田県由利本荘市の丁岳(ひのとだけ)にて雪庇崩落による滑落遭難事故発生!直線距離にして450m(平均斜度38.5度)落ち重症の大怪我(右大腿骨複雑骨折、左助骨損傷、腰椎損傷、頚椎損傷、左腱板損傷、左助骨軟骨損傷、低体温症)、その後、救助に向かった仲間のKさんも雪崩に遭い100m流されるも「教科書通りの対処法」で無事脱出!さらに2度目の雪崩で遭難者のBさんが埋没するも仲間により掘り出され無事救出!

一日で3度も雪崩に遭い装備や食料も流され窮地に追い込まれる。度重なる逆境に遭遇するも奇跡の生還を果たす。不運はまだ終わらず…ヘリで救出され無事由利本荘市の病院へ搬送されるもコロナの検査でまさかの陽性反応!本人曰く「雪庇崩落に滑落に雪崩にコロナという50年の不幸が1日に起きた!」との弁。報告書は最初から最後までハラハラドキドキの連続で、失礼ながら昔見た映画ブルースウィルス主演の「ダイハード」さながら!「どんな状況でも活路を見出し決して諦めない男」を思い出させてくれました。

昨日と今日の二日間で遭難事故報告書を読破したのですが、とても内容が濃く学ぶべき点が数多くあり、編集に携わったR山岳会の皆さん、そして贈呈して下さったBさんには心から感謝申し上げます。ありがとうございます。

遭難に至る経緯や決死の救出劇など時系列に事細かく記載されており、さらにその時の判断基準、心情や反省点も克明に描かれており、まさに「目から鱗」の報告書で得るところ大!教訓にさせていただきたいと思います。

読後の率直な感想は…「よくぞ、生きて還ってきたな!」って。不幸中の幸いだった部分もありますが、Kさん(医師)の卓越した判断力と技術力、Iさん(薬剤師)の献身的な事故者の介助などには目を見張るものがあります。

さらに、重症だったにもかからず遭難者Bさんが冷静だったことも幸いでした。何よりもメンバー三人の深い友情と強い結束力には脱帽です。報告書には、メンバー3人の事故当時の心情描写が事細かく記載されており「まるで自分のことのように」読み耽ってしまいました。「手に汗握る!」とは、まさにこのことです。

私自身も山での遭難事故を何度か経験していますので、お気持ちが痛いほど伝わってきました。朝日連峰の岩井又沢(5級)で仲間が滑落事故を起こし決死の救出!降ろすのに丸2日も掛かりました。厳冬期の八ヶ岳のバリエーションルートで単独登攀中に滑落し足首を骨折するも歯を食いしばって自力下山。静岡の城ヶ崎海岸でクライミング中に15m滑落(グランドフォール)し左足首粉砕骨折と靭帯断裂の重傷。手術時、医師からは「2度と山に登れないものと覚悟してください!」と地獄の宣告を受けるも奇跡の復活!

それ以外でも事故には至りませんでしたが、朝日連峰の八久和川(5級)にて台風の直撃を食らいまさに命懸けの脱出劇!想像を絶する悪条件の中、リーダーとして自分の命に替えても後輩二人を絶対に死なせてはならない!

一つでも判断を誤ると仲間を重大な死亡事故に直結する可能性が高く、出口が見えない難解なパズルを解くような精神的重圧。台風直撃!想像を絶する超大増水の悪条件の中、5級の沢での生死を掛けた脱出劇は、今回のKさんの心理状態が当時の私と重なるほどの緊迫感がビンビンと伝わってきました。

40年間の山人生の中で危機一髪状態はたくさん経験しましたが、自分でも驚くほど冷静だったように思います。たくさんの逆境経験を積み重ねることで、自分が たくましく成長していったのかも知れませんね。

何はともあれ、山での遭難事故は絶対に起こしてはなりません。遭難事故者も同行メンバーも心に深い傷を負います。また、そのご家族や山仲間達にも…。今回、死亡事故に至らなかったのが不幸中の幸いでした。今回頂戴した『丁岳遭難事故報告書 - 報告と考察 -』私の山仲間達にもぜひ読んで頂きたいと願っています。

低体温症への対処法、雪崩危険地帯での雪洞はどのような型が有効か?遭難事故発生時の救助要請のタイミングは?事故者の移動方法、救出に至るまでの経緯、セルフレスキューの判断方法、メンバー三人の心理状態など、内容盛りだくさんの事故報告書になっていますので、一人でも多く私が懇意にしている山仲間達に読んで頂き「何か」を感じ取っていただければ嬉しく思います。山で遭難しないために…。そして、自分や大切な仲間の命を守るためにも…。

PS.上の写真は、今回頂戴した丁岳遭難事故報告書、真ん中の写真は今回の救出に出動した秋田県の消防防災ヘリ「なまはげ」、下の写真は私が2020年11月15日に登った際の庄屋森の山頂から萱森(1,070m)~丁岳(1,145.6m)を望む。急峻な山容ゆえ積雪期の登攀は、エキスパートのみ許される山域。


6月9日(木)
便利グッズのご紹介!

私の車にカーナビは付いているのですが、時折スマホでナビ(Google マップで)することがあります(たまにカーナビとスマホの両方でナビすることも)。従来までは、スマホの両サイドを挟み込み、さらにエアコンの吹き出し口にクリップで固定しスマホを設置していましたが、これが何気に面倒(特に脱着)でして…。

もっと簡単に車にスマホを固定する方法はないものか?と。で、先日 沢屋必見の「サワグルイ」さんのYouTube動画の一つ「ハスラーで車中泊生活」を見た際にマグネット(磁石)でスマホを固定する方法を初めて知りました。

で、早速アマゾンで調べてみるとありましたよ~!しかも、安いじゃありませんか~!ちょうどタイムセールをやっていて即買いしました!「CASEKOO 車載ホルダー マグネットタイプ」を 1,784円で購入!

これでスマホの脱着も苦にならなくなります。商品サイトの紹介文によると…「 強力なネオジム磁石を4個から6個まで内蔵することで、吸着力は普通より50倍以上、置くだけで取り付け!余計なステップが必要ありません。スマートフォンをしっかりホールドでき、急ブレーキとかでも落下しません。

360度回転するボールジョイントを採用することにより、スマホを取り付けたまま、横でも縦でも自由に回転でき、最適な視覚まで調整可能です。」とあります。また、コンパクトサイズですので、ちょっとした様々な場所に設置できる点も嬉しいです。良い買い物が出来て、嬉しい限りです。早く膝を治して山に沢にと出掛けたいものですね。


6月5日(日)
山へ行かない週末は …

今日は日曜日で本来なら山へ行く予定でしたが、今回は「膝を治すことが先決!」と思い、大人しく家で安静にすることにしました。辛かった(痛かった)自宅の階段の上り下りも手摺に摑まらずにどうにか自力で登れるほどに回復して参りました。「ここで無理したら治りが遅くなる!」との思いもあり、まずは早く治して沢登りへまい進したいと考えています。

週末に山へ行かず家で過ごすのは、何か月振りでしょうか?1~2月の厳冬期の悪天時以来かなぁ~?週に一度の私のお楽しみ山行!これを励みに日々仕事を頑張っている私なのですが「山へ行きたいけど行けない」のは、ほんと辛いです。これまで「歩けること」は、当たり前に思っていましたが、膝を痛めて「健康のありがたさ!」を実感しています。

日常生活を送る分には、多少の痛みだけでそれほど不便を感じていませんが、階段の上り下りと山登り時は、結構な痛みを感じます。それだけでも「不便だなぁ~!」って強く思います。山を登ることは私にとって「当たり前のこと」だと思っていただけに、正直ショックは否めません。今は、とにかく早く治して一日も早く山へ復活したいものです。

本日はせっかくの日曜日ですので、山へ行けない分、ホームページ制作の仕事をしたり、読書をたり、温泉に行って湯治したり、のんびり過ごしたい!と思っています。たまにはこんな週末を過ごすのも悪くないかな?って。

それにしても「どうして左膝が急に痛み出したのだろう?」って、疑問でした。転んだわけでもないし…。でも、思い当たることが一つだけありました。去年の9月12日(9ヶ月前)に秋田駒ケ岳 荒沢右俣~下シズノ沢を遡行した際に、滑った岩で思いっ切り転倒し左足の膝小僧を強打、悶絶状態になりました。

痛みますが歩けないほどではないし、びっこ引きながら遡行を続行することにしました。その後、数日間の養生で痛みも治まり、翌週には沢登りへ復帰しています。それ以降、痛みはありませんでした。今回、まさに同じ場所が痛むことから「古傷の痛み」なのかな?って推測しています。

何はともあれ今しばらく様子を見て、それでも痛みが治らない場合は、病院できちんと診てもらおうと考えています。山や沢へ行きたいですし…。それに、痛いままだと山登り&沢登りも楽しめませんものね!今は、安静を第一に心掛け、なるべく膝に負担を掛けないように…と考えています。本日は「山へ行かない(行けない)日曜日」ですが、有意義に過ごそうと思っています。


6月2日(木)
新しい冷蔵庫が来た~♪

5月30日(月)のこと、冷蔵庫を置いている床下がビショビショに濡れていました。どうやら「水漏れ」のようです。この東芝の冷蔵庫は買ってから13年が経ちますので、寿命だと判断しました。懇意にしている電気屋さんに相談したところハッキリと言われました。「それ、寿命ですよ!」って。

冷蔵庫の平均寿命は9年と言いますから、もった方なのかも知れませんね。その前に使っていた冷蔵庫は30年以上も使っていたこともあり、13年間の使用で壊れたことに母はビックリしていましたが…。

てなことで、急遽母とヤマダ電機へ行って冷蔵庫を買ってくることにしました。懇意にしている店員さんのお勧めもあり先月4月発売の新商品 シャープのSJ-X416J(412L)を全て込みで20万円弱で購入しました!

電化製品の進化って凄いですね!10年も経てば驚きの機能が満載されていてビックリです。最初に驚いたのが「どっちもドア」で、左右どちらからも開閉できちゃうのです。今まであれば、左奥にしまっている品物を冷蔵庫から取り出す際は、思いっ切りドアを開けなければ(全開に近い状態で)取り出すことが出来ませんでしたが、ドアを全開しなくても取り出せる「側取りポケット」が便利です。

シャープの最大のウリである「プラズマクラスター」による除菌効果も嬉しいです。綺麗な冷気を冷蔵庫全室に循環させて「清潔保存」が可能となります。今回の新製品から新たに搭載された「低温新鮮モード」も嬉しいです。

冷蔵室、チルドルーム、冷凍室を低温制御!低温だから菌の繁殖を抑制し、鮮度を保ちます。「節電25」モードを設定すると、冷蔵庫の使用状況を判断し、各ご家庭の生活パターンに合わせて、かしこく省エネ。通常運転に比べ、最大で約25%節電できます。

その他、製氷機において氷のサイズを「大」に変更できたり、急速製氷が可能だったり、カビが発生しやすい製氷機周りをボタン一つで洗浄できたりします。さらに、女性の身長に合わせたローウエスト設計で重いペットボトルもラクに出し入れできます。何よりも10年前の冷蔵庫と比べ省エネ設計により年間約1万円ほどの節電効果があるようです。

従来の白色からライトブラウンで何か高級感を感じさせる色で母も気に入っているようです。去年は、洗濯機が壊れて新調しました。その前は掃除機…。機械ものはパソコン同様に寿命があって当然ですが、時代と共に電化製品もコンピュータ化されて壊れやすくなっているのかもしれませんね。綺麗に使って長持ちさせたいものです。

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