荒沢右俣遡行~下シズノ沢下降

- 秋田駒ケ岳 -

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荒沢右俣~下シズノ沢 1

ここが入渓ポイント。写真の左側より沢へ下れます。秋田駒ケ岳の荒沢右俣遡行~下シズノ沢下降の周回ルートを単独遡。この荒沢、日本登山体系に記載されているにもかかわらず、何故か遡行記録が見当たらないのです。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 2

自宅から1時間!車は荒沢橋を渡った左側へデポしました。橋の手前にもデポ可能です。11年前に荒沢左俣(横岳に突き上げる)を遡行しましたが、「荒沢」で検索すると私の遡行記録しかヒットしないのですよ…。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 3

この荒沢、水量豊富でスケールの大きな沢です。昨日の雨で多少増水していました。11年前に遡行した時よりはるかに多かったです。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 4

沢とは思えない(まるで川)圧倒的な水量!徒渉ポイントを見極めないと…。過去、増水時に入渓し手も足も出ず敗退した記憶があります。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 5

両岸にワイヤーが張られピンクテープが…。何の目的で?「この先行ったら危険だよ!」ってことなのかなぁ~?

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 6

荒沢、今回で11年振り2回目の遡行です。11年前は荒沢左俣を遡行しました。左俣は、秋田駒ケ岳の横岳に突き上げます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 7

流れが強く徒渉点を探すのに大変です。今回は荒沢右俣を遡行し、下シズノ沢を下降する周回ルートです。下降時もこの沢を下りますので、ひと雨降ればさらに増水し退路を断たれる可能性があります(最悪、長い林道を歩き荒沢橋に戻ることは可能)。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 8

車デポ地より遡行すること20分でF1に到着!右岸より容易に登れます。特に荒沢下流部は、アルプス級のスケールを感じられる沢だと思います(ちょっと大げさかな?)。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 9

F1を登ると直ぐにF2が出てきます。直登は無理で右岸より高巻きます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 10

そのF2の高巻き、なんとトラロープが…。釣り師の入渓も多いのかも知れませんね。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 11

基本的にゴーロが多い沢ですが、それでも渓相は美しく遡行していて楽しい沢です。水量豊富な沢ですので、ゴーロでさえもルートファインディングに神経を使ったほどです。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 12

美しい渓相にウットリ♪小滝が遡行にアクセントを加えてくれます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 13

ナメも随所にみられ美しいです♪ここ岩手にあって大渓谷遡行前のトレーニングの場として、貴重な沢だと思います。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 14

現に2008年に南アルプスの赤石沢を遡行した際、北上のS先生とAさんは、事前のトレーニング山行で荒沢の支流・大焼砂沢を遡行されています。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 15

美しいナメ~♪この荒沢、日本登山体系に記載されているにもかかわらず、何故か遡行記録は皆無に等しく「謎の沢」でした。もっと遡行されて良い沢だと思います。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 16

下シズノ沢沢出合手前、標高650mにあるF3、三条の滝です。ちなみに11年前に遡行した際は、水量少なく二条の滝でした。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 17

圧倒的な水量にワクワクします♪そのF3三条の滝は、右岸より小さく高巻きます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 18

その三条の滝を上から望みます。まるでナイヤガラのようです♪

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 19

遡行すること1時間20分!下シズノ沢の出合いに到着しました。帰路、この沢を下ります。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 20

大焼砂沢出合、荒沢本流に掛かるF4、5m滝です。階段上で楽に登れます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 21

そのF4を滝上から望みます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 22

F4の直ぐ上にある小滝です。綺麗な滝でした。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 23

F4上の小滝を上から見るとこんな感じです。小滝ながらも美しかったです。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 24

紅葉が既に始まっています。秋ですねぇ~!

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 25

遡行開始後30分ほど経った頃でしょうか…。滑った岩で思いっ切り転倒し左足の膝小僧を強打し悶絶状態に!痛みますが歩けないほどではないし、びっこ引きながら遡行続行!その後、遡行ペースが一気にダウンしましたが、沢登りが出来るだけで幸せ一杯の私なのです♪

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 26

沢が90度右三曲がったちょい先の標高800m付近。大焼砂沢出合を過ぎると水量が一気に減ります。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 27

標高820mにて。この先ちょっと進むと荒沢左俣の二俣です。左俣は、かなりショボイです。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 28

標高880mの巨岩帯にて。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 29

標高890mの巨岩帯にて。当初の予定では、荒沢本流(右俣)遡行し、1090mで1091ピークを回り込むようにして下シズノ沢を下降、標高870m左岸枝沢にある湿原を見物し、荒沢に戻っての周回コースの予定でしたが、ひざを強打し、痛かったのでここからエスケープしました。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 30

尾根を乗越し下シズノ沢を目指します。ヤブが薄くて助かります。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 31

尾根を乗越した時、目の前に突如林道が現れ超ビックリ!え~何で?って感じでした。2万5千図に記載されている林道が、さらに奥まで伸びていたようです。まさに、これぞ怪我の功名♪

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 32

これにより湿原の見学を断念し、そのまま下シズノ沢と合流する地点までこの林道を下ってみることにしました。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 33

こんな看板もありました。一昔前まで、車が入っていたのでしょうね。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 34

と、思っていたところ…確かに車を発見!おいたわし~い!林道を利用したことにより、予想外に早く荒沢本流に戻ることが出来、超ラッキー!

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 35

下シズノ沢は、ゴーロの沢でした。下る時の方が、膝が痛いです。我慢、我慢!

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 36

下シズノ沢の本流との出合に掛かるナメ滝です。とても綺麗な滝でした。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 37

ふぅ~!荒沢本流へ戻って参りました~♪全行程5時間15分でしたが、ひざの痛みがなければ大幅に時間短縮できたと思います。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 38

三条の滝がまた見れて嬉し~い♪下流部のゴルジュ帯を2度も楽しめるなんて最高♪行きは曇りだったのですが、帰りは晴天!キラキラ輝き綺麗だなぁ~♪同じ光景でも日が照っているのとそうでないとでは、違った沢に見えてしまいます。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 39

荒沢橋が見えてきました~!ゴール間近です。秋田駒ケ岳の沢って、どれも(小柳沢、安栖沢、荒沢、大焼砂沢など)車の回収が大変なんです。よって、今回は一番車の回収が楽な周回コースを思い付きました!

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 40

下山後は、今年の春にオープンした秋田で大人気の「桜木屋」というラーメン店にてランチタイムです♪

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 41

秋田に4店舗あり、秋田では超有名なラーメン店のようですよ。ここ岩手でも人気が高いようで長蛇の列でした。

2021年9月12日撮影

荒沢右俣~下シズノ沢 42

ネギ塩ラーメン(730円)を食べました♪看板メニューは広東麺(780円)のようです。

2021年9月12日撮影

GPSの軌跡

<2021年9月12日(日)>
行動時間 5時間15分(休憩時間含む)
登り:3時間 / 下り:2時間 15分

荒沢橋・車デポ地(6時20分)~F1(6時40分)~下シズノ沢出合(7時40分)~荒沢左俣出合(8時80分)~林道へ合流(9時20分)~沢への下降点(9時50分)~荒沢本流(10時15分)~荒沢橋(11時35分)
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