高下岳 4

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高下岳 1

平日にふと思い立って、高下川遡行以来 実に9年振りの高下岳(1,322m)へ。西和賀の山奥で静かに自分と向き合う、そんな時間を求めて向かったのですが、思いがけず「季節の贈り物」に包まれる1日になりました。

2025年5月13日撮影

高下岳 2

出発時の盛岡は快晴。ところが西和賀町に入ると小雨が…。一瞬不安がよぎりましたが、登山口に着く頃には雨も止み、むしろ湿った空気とブナの若葉が相まって、緑の香りが濃く立ち上っていました。

2025年5月13日撮影

高下岳 3

新緑が眩しいとは、まさにこのこと。午後からお天気が回復するとのことですので、時間調整のため、ゆっくりのんびり登ることにしました。

2025年5月13日撮影

高下岳 4

ブナの木にメモ?昔の人はこうやって伝言を残していたのかな?

2025年5月13日撮影

高下岳 5

登るにつれて残雪が現れ、足元は長靴でも問題なし。1時間ほどで雪道に入りましたが、特に危険もなく登れました。

2025年5月13日撮影

高下岳 6

5月の山は特別です。新緑と花、そして残雪のコントラストが、視覚にも心にも鮮やか。冬から春へと季節が移る“命のリズム”を、全身で感じられる瞬間です。

2025年5月13日撮影

高下岳 7

ただし、この季節は熊の活動も活発なので、「三種の神器」(熊鈴・忌避剤・スプレー)を忘れずに。

2025年5月13日撮影

高下岳 8

朝は小雨と曇り空でしたが、お天気が回復してきて安堵しました。山頂からの大パノラマの光景が楽しみです。

2025年5月13日撮影

高下岳 9

標高1,100mにて。雪、まだまだ一杯です。

2025年5月13日撮影

高下岳 10

和賀岳の堂々たる姿を見ることを楽しみにしていたのですが、8合目から先は真っ白(8合目から上はチェーンスパイクを使用)。標高1,200mにて。

2025年5月13日撮影

高下岳 11

高下岳の南峰を望みます。山頂からの景色が楽しみです♪

2025年5月13日撮影

高下岳 12

下界は、こんなにもお天気が良いのになぁ~!

2025年5月13日撮影

高下岳 13

主稜線に出ると一面ガス!強風もあり、まるで雲の中を歩いているかのようでした。

2025年5月13日撮影

高下岳 14

ゆっくり登ること2時間40分で山頂に到着!しかし、ガスで何も見えません…。あぁ~和賀岳の雄姿が見たかったなぁ~!

2025年5月13日撮影

高下岳 15

しばし待つとガスが徐々に薄れていき、山の裾野がほんのりと見えてきた時は、まるで奇跡の瞬間。ベールを剥がすように、和賀岳がその一部だけでも姿を見せてくれたのです。

2025年5月13日撮影

高下岳 16

でも、それでも良かった。そう思えるほど、自然の機嫌と向き合ったこと自体が尊い体験でした。

2025年5月13日撮影

高下岳 17

高下岳の南峰がバッチリ見える!けど…和賀岳は雲の中…。

2025年5月13日撮影

高下岳 18

そのまま晴れてくれ!と願いましたが、最後まで山頂全体が見えることはなく…。

2025年5月13日撮影

高下岳 19

あぁ~和賀岳の山頂を望めなくて残念!下界はこんなにも快晴なのになぁ~!

2025年5月13日撮影

高下岳 20

地面にはカタクリの群生が広がり、一歩一歩がまるで花畑を歩くよう。花を踏まないよう気を配りながらの登りは、自然との対話そのものでした。

2025年5月13日撮影

高下岳 21

ブナの美しさには感動します。これが見れただけでも満足しなくっちゃね!

2025年5月13日撮影

高下岳 22

カタクリの群生が、ほんと凄かった♪これが見れただけでも満足です。

2025年5月13日撮影

高下岳 23

下山後は、いつもの「幸楽苑」で、期間限定の「和風カレーつけめん」を注文。鶏肉たっぷり、麺も1.5玉でボリューム満点。山で疲れた体に、じんわり染み渡る美味しさでした。

2025年5月13日撮影

高下岳 24

たっぷり自然を堪能しながら歩いた山行の後に待っていたのは、なんと緊急の仕事連絡。結局、帰宅してすぐパソコンの前に向かうことになりましたが、それでも不思議と心は満たされていました。新緑と花と雪、自然のグラデーションを味わえた、最高の「半休」でした。

2025年5月13日撮影

GPSの軌跡

<2025年 5月13日(火)>
行動時間 4時間40分(休憩時間含む)
登り:2時間40分 下り: 2時間
登山口(7時15分)~1,066m(9時)~高下岳(9時55分)~1,066m(10時45分)~登山口(11時55分)
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