栃ヶ森山

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山行前日、幕営前に焼石クアパークひめかゆ(温泉施設)にて身を清めます。入浴料は、600円です。肌がツルツルしますよ♪

2018年5月5日撮影

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そんな不安から、前日の5日(土)につぶ沼園地キャンプ場(無料)にテントを張って泊まり、山行当日の6日(日)は早朝出発することにしました。栗駒焼石ほっとラインから、岩手における岩登りの聖地、猿岩を望みます。

2018年5月5日撮影

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つぶ沼のキャンプ場にて。この日のお天気は曇り、とても風が強く寒かったので(ダウンを着込んだほど)、施設のひさしの下にテントを張らせていただきました。

2018年5月5日撮影

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今宵のお酒です。一人壮行会を催しました。栃ヶ森山は、登山道が無く、登頂するには沢から登るか、もしくは積雪期に登るか?のどちらかになります。どこから登るにしても「困難で遠い山」であることは間違いないと思います。登頂者は数少ない。

2018年5月5日撮影

栃ヶ森山 5

今回は、キャンプ用の折りたたみ椅子を持参しました。これが結構快適で楽でした。お酒のカップもご覧の通り、肘掛に置くことが出来ます。

2018年5月5日撮影

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山行当日の6日(日)は3時50分に起きて、5時20分より歩き始めました。時間的余裕は、心の余裕をもたらします。結果、この判断は 大正解でした。アプローチですが、栗駒焼石ほっとラインから大寒沢林道に入り1キロ先に車をデポ。RV車であれば、小胡桃沢橋まで入れると思います。

2018年5月6日撮影

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今回も先週の白子森と同様に長靴とスパッツで登ります。この日は、気温が上がることから ワカンも持参したのですが、一度も使うことはありませんでした。

2018年5月6日撮影

栃ヶ森山 8

小胡桃沢橋から先は、残雪が林道覆い進入不可能です(左の写真通り)。

2018年5月6日撮影

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車デポ地より50分ほど林道を歩き大胡桃山の登山口に到着!栃ヶ森山への考えられる積雪期のルートは、①上東山経由 ②桑原岳経由 ③大胡桃山経由の三つが考えられます。沢であれば、桑木沢をツメるのが一番容易だと思います。

2018年5月6日撮影

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残雪とブナの新緑のコントラストが美し~い♪ 今回私は、一番距離が短く頑張れば日帰り可能な③の大胡桃山経由で登ってみることにしました(大胡桃山までは登山道 有り)。それに、大胡桃山は2年前の同時期に登っていますので、勝手知っている安心感も決め手になりました。

2018年5月6日撮影

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大胡桃山の主稜線が見えてきました。この大胡桃山経由のルートの注意点は、高低差は少ないですが、地形が複雑でルートファンディングが難しいと言うことです。今回登頂できたのは、天気に恵まれ視界が効いたことと、一重にGPSのお陰です。

2018年5月6日撮影

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その主稜線より後を振り向き小胡桃山方面と後方に経塚山を望みます。一番の不安要素は、残雪状況(ヤブの状況)でした。今年は雪解けが早いと言われていましたので、もしかしたら、結構なヤブ漕ぎを強いられるかも知れない!と覚悟していました。

2018年5月6日撮影

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大胡桃山までの稜線は ご覧の通り雪がなく、夏道を利用して登ることが出来ました。

2018年5月6日撮影

栃ヶ森山 14

登山口から50分で大胡桃山の山頂に着きました(車デポ地より歩くこと1時間40分)。2年前には2時間掛かったことを考えれば、快調なペースです。

2018年5月6日撮影

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眺望に優れた山頂で、焼石連峰の山々が目の前にドカ~ンと見えます。ほんと大きな山です。

2018年5月6日撮影

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上東山を望みます。

2018年5月6日撮影

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これから向かう栃ヶ森山方面を望みます。

2018年5月6日撮影

栃ヶ森山 18

大胡桃山の山頂から南に延びる尾根を標高850m付近まで南下するのですが、タップリな残雪に新緑、そして胆沢ダムが望めて、とても気持ちの良い尾根でした。

2018年5月6日撮影

栃ヶ森山 19

胆沢ダムが見えます。

2018年5月6日撮影

栃ヶ森山 20

左手前に大胡桃山、右奥に天竺山(左)と経塚山(右)を望みます。ほんと展望に優れた気持ちの良い尾根です。快適、快適♪

2018年5月6日撮影

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これなら楽勝♪お昼前には下山できるかも~!と喜んだのも束の間…。その850m付近より西へ90度方向転換するのですが、その尾根には雪がなくヤブに覆われていました。

2018年5月6日撮影

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しばらく下り雪が出てきてホッとしました。また雪が途切れるのではないか(ヤブ漕ぎを強いられるのではないか)?という不安の中、雪のある所を探しながら(概ね尾根上には雪がなかった)、時にはヤブを漕ぎなら前進しました。

2018年5月6日撮影

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P1067を望みます。800m付近でヤブを漕いでる時、なんか獣の気配を感じました。前を見ても後を見て、横を見ても獣はいませんでした。もしかして…と思い真上を見たら何と木の上に熊がいました。熊の表情を観察すると、襲ってくる気配は感じられませんでしたので、刺激を与えないよう そっとその場を離れました(帰りは、また鉢合わせになったら嫌だなぁ~!と思い大きく迂回)。

2018年5月6日撮影

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山頂付近の標高900~950m(地図上、標高850m左上に沼のある50m上の部分)の尾根に上がる雪壁登りとズタズタの雪庇のルートファンディング、そして、尾根に出た後のヤブ漕ぎの三連発(三重苦)が 今回のルートの中で一番の難所だったと思います。その雪壁を遠望します。

2018年5月6日撮影

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その雪壁の下にやって来ました。アイゼンを持ってきていませんでしたので、長靴でも登れそうなルートを探し出して登りました。アイゼンがあれば苦労なく登れる斜度です。

2018年5月6日撮影

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その雪壁を登りながら下を覗きます。

2018年5月6日撮影

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その雪壁は結構ズタズタ状態(崩壊の恐れあり)で雪を利用してのトラバースは無理!安全を期し、ここからヤブに突っ込み稜線を目指しました。稜線に出た後も、ヤブを漕いでコル(930m)に下りました。コルから先は雪が出てきてホッとしました。

2018年5月6日撮影

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そのコルから山頂手前の小ピーク、P1067を望みます。

2018年5月6日撮影

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P1067に向かう尾根上にて。

2018年5月6日撮影

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P1067より焼石岳を望みます。

2018年5月6日撮影

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同じくP1067より胆沢ダムを望みます。

2018年5月6日撮影

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この小山を登れば栃ヶ森山の山頂です。もう目と鼻の先です。

2018年5月6日撮影

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は~い!登ること4時間30分で念願の栃ヶ森山の山頂に到着しました。焼石連峰をバックに写真撮影!どうにか10時前に登頂できて時間的な余裕がタップリあります。やはり早出して良かった♪

2018年5月6日撮影

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山頂からは360度の展望を満喫できます。栗駒山の雄姿を望みます。長年の夢が叶って、嬉しさがこみ上げてきました。

2018年5月6日撮影

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帰りもルートファンディングは慎重に!今にも崩れそう。

2018年5月6日撮影

栃ヶ森山 36

難所の雪壁から、帰る(戻る)尾根を望みます。

2018年5月6日撮影

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再び難所(900~950m)のズタズタ状態の雪壁にて。慎重に下ります。

2018年5月6日撮影

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概ね稜線上には雪がなく、雪のある斜面を繋ぎ合わせながら登ります。それでもヤブ漕ぎを強いられる所もあります。

2018年5月6日撮影

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もう直ぐ登山口に到着します。ブナの新緑が美し~い♪

2018年5月6日撮影

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林道を下っている時、鹿に遭遇しました。ゴールデンウィーク前半は、念願の白子森を三度目の正直で登頂でき、ゴールデンウィーク後半の最終日には、これまた念願の栃ヶ森山に登頂できて、自分にとって一生の思い出に残る最高のゴールデンウィークになりました。

2018年5月6日撮影

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帰路、焼石クアパークひめかゆにて温泉に入り汗を流しました。晩飯は都南の幸楽苑で塩ラーメンとチャーハンを食べ、暗くなる前に帰宅できて良かったです。

2018年5月6日撮影

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2018年5月5日(土)>
移動日:自宅==ひめかゆにて入浴==つぶ沼園地キャンプ場にて幕営

<2018年5月6日(日)>

行動時間 8時間 50分(休憩時間含む)
登り:4時間 30分 下り: 4時間 20分

つぶ沼園地キャンプ場==大寒沢林道・車デポ地(5時20分)~登山口(6時10分)~大胡桃山(7時)~850m尾根分岐(7時25分)~熊との遭遇地点(8時)~難所・950m尾根上(8時50分)~P1067(9時30分)~栃ヶ森山(9時50分)~難所・950m尾根上(10時50分)~熊との遭遇地点付近(11時30分)~850m尾根分岐(12時20分)~登山口(13時20分)~車デポ地(14時10分)
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