二口沢 小松倉沢

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二口沢 小松倉沢 1

二口林道が工事中のため秋保ビジターセンターから先が通行止めとのこと。日曜日のみ(平日と祝日 不可)磐司岩の展望所まで通行可能(従来の糸滝沢のゲートより1.4キロ手前)。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 2

今日は日曜日なので磐司岩の展望所のゲートまで行ってザックをデポ。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 3

そのゲートの前でパッキングするSさんです。下山日の明日はゲートが閉まってしまうので車を先の秋保ビジターセンターへ戻ってデポ。Sさんが車を置きに行ってくれました。感謝♪

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 4

Sさんが戻ってくるまでの間(約1時間)、暇なので磐司岩をず~っと眺めていました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 5

そのゲートにはこのようなお知らせが…来年の7月末まで工事が続くようです。日曜日のみだけでなく、せめて祝日も開放してくれるといいのになぁ~!

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 6

磐司岩の展望所ゲートより歩き始めます。工事内容は、どうやら山寺側まで道路を舗装するようです。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 7

体育の日の三連休、ここ北東北では、毎年 沢納めの時期になります。台風25号の接近により山行計画は二転三転するハメになりました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 8

当初は下北半島の沢へ行く予定だったのですが…。急遽お天気が良さそうな場所へ変更した次第です。先のゲートより歩くこと20分で糸滝沢出合い付近の本来のゲートに到着!

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 9

橋よりこれから入渓する二口沢を望みます。入渓点は、橋を渡って最初の大きなカーブより沢へ降ります。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 10

入渓するとそこは一面ナメ床の世界が広がっていて感動します。台風の影響で、風がとっても強かったです。でも、気温が高かったので、それほど寒さは感じませんでした。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 11

最初に出てくる滝です。簡単に登れます。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 12

ナメとナメ滝が連続し、癒されます。そうそう、紅葉の落ち葉も良いアクセントになっていました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 13

ナメをひたひたと歩くSさんです。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 14

まるで舗装道路のようなナメが続きます。大行沢が有名ですが、こちらも引けを取らず負けていません。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 15

小松倉沢は二口山塊の名渓、二口沢の支流。標高870mの二俣で右俣が沢のガイド本に紹介されるほど有名になった小松原沢、左俣が今回遡行する小松倉沢です。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 16

右俣の小松原沢は、過去三度入渓済みです。2002年(単独)と2010年(単独)と2011年(沢ガイドでお客様を連れて入渓)です。私の超お気に入りの沢で、過去三度も入渓する沢って、あまりなんですよ。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 17

まさに「癒し系」の沢で沢納めにピッタリ♪でも、過去三度も入渓しているので小松原沢は勘弁!左俣の小松倉沢(仙台神室に突き上げる沢)なら未遡行だし、下降に南沢を絡めれば入渓してもいいかな?と考えました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 18

楽しそうに上の写真の滝を登るSさんです。沢納めですしガツガツ登るより、のんびり・まったりと癒されながら楽しく遡行したいな♪てなことで、この沢へ行くことに!

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 19

770m 鍋越沢の出合です。とても絵になる光景で美しいです。パートナーのSさんにモデルになっていただき写真撮影に励みながらのんびり遡行します。過去三度入渓済みの小松原沢出合いまでは一緒なので、気が楽です。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 20

ほとんどの滝が直登出来るのも、この沢の魅力です。これほどナメが続く沢も珍しいかも知れませんね。今回で4度目ということもあり、さすがに全ての滝を覚えていました。「この滝は、ここから直登出来るよ!」てな具合に。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 21

従来の糸滝沢のゲートまで車が入れて、かつ足の揃ったパーティーであれば日帰り山行も可能のようですが、余分な林道歩きの2時間半~3時間が加算されることにより、一泊二日が無難と判断しました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 22

この滝は右岸より直登しました。出だし(滝の取り付き)たヌメっていて滑りやすいので注意を要します。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 23

その上の写真の滝を登るSさんです。小松原沢も小松倉沢も全体の半分以上がナメとナメ滝で構成されている沢で、とても美しい名渓なのですが、どちらも下山路がネックです。来年、林道が開通すれば、アプローチと下山が楽になることにより、日帰り楽勝!入渓者が一気に増えるかも。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 24

830m 桂沢出合です。ここで本流は直角に90度左に曲がります。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 25

その桂沢出合に掛かる本流の滝を登るSさんです。ここを登り切れば直ぐに天場です。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 26

は~い!天場に到着です。天場は2箇所ありました。①桂沢出合の滝を登りきって直ぐの左岸台地(真平らで快適だがちょっと狭い)②その先30mの右岸台地(多少傾斜があるが広くて快適)。②にテントを張りました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 27

焚き火用の薪を集める前に、まずはコレで乾杯♪小松倉沢の場合、この先以降、快適な天場は見当たりませんでした。沢に泊まるなら、ここが一番快適だと思います。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 28

この日本酒(あさ開)が、Sさんに大好評でした。普段お酒を飲まないSさんが「美味し~い♪」って連呼していたほどです。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 29

台風の影響による強風は、おさまりそうにありません。山火事にならないように充分気をつけないとね。強風にあおられ焚き火は、まるでジェットバーナー状態!

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 30

チーズの生ハム巻き(間に大葉を挟むのがミソ)は、ビールのおつまみにピッタリです♪

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 31

焚き火と豪勢な食事を囲んでの宴会は、まさに沢納めにふさわしく楽しいひと時でした。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 32

飛び火しないように風が弱まるまでは地味に、そして、風が止んだ4時半以降は盛大にガンガン燃やしました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 33

しばらくここに泊まった人がいなかったのか?直ぐに大量の薪を集めることができました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 34

晩のおかずは「きのこのアヒージョ」を初めて作ってみましたが、これが中々評判が良かったです。ぶなシメジとマッシュルーム、ベーコン、アスパラ、それにモランボンのアヒージョの素を混ぜて煮るだけなんです。お酒のおつまみにピッタリ♪

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 35

それとスペシャルカレーも作りました。道理で荷物が重いわけです。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 36

焚き火は、心まで温めてくれます。お酒もなくなり夜9時過ぎには寝ました。

2018年10月7日撮影

二口沢 小松倉沢 37

朝飯はその昔、山仲間のタラさんから教えていただいた「玉子スープのリゾット」です。朝からお米を焚いてアツアツを食べます。沢納めですので、豪勢にチャーシューをふんだんに乗せました(メンマを乗せても美味しい)。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 38

2日目もナメと滝が交互に出てきて飽きさせない秀渓です。何よりもナメと紅葉のマッチングが美し~い!新緑時期も美しいですが、秋もまた素晴らしいです。この滝は、左岸の窪状より容易に登れます。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 39

この沢がはじめてのSさんは、「ほんと綺麗な沢だね!素敵な沢だね♪」と喜び感動してくれて「私のセレクトには間違いなかった!」と嬉しく思いました。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 40

ここが小松原沢の出合です(天場より直ぐ)。一段高くなっている支流が今回遡行する小松倉沢です。ここから先は、私にとって未知の世界!とてもワクワクしました。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 41

小松倉沢に入ってもナメとナメ滝が連続して楽しいです。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 42

天場より遡行すること20分で核心部の大滝(20m)に到着しました。ちょっと戻り右岸小尾根沿いの踏み跡を利用し高巻きました。記録によると大滝の上にも8mと12m滝が連続しいててゴルジュ帯になっているとか。ここはまとめて高巻くことにしました。

その小尾根をどんどん登り稜線まで出て(傾斜が強く重労働)、斜面から(手前側の)尾根へと下りました(稜線からの下りは、踏み跡不明)。そしたら、ゴルジュ帯の途中に降り立ったみたいで…もうちょっと上流側に降りれば良かった。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 43

その大滝の写真撮影に励むSさんです。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 44

その大滝の高巻きの稜線にて地図を確認するSさんです。この大滝の高巻きに30分強掛かってしまいました。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 45

大滝とゴルジュ帯を抜けると沢は穏やかになり、ナメと苔むした美しい渓相に心が和みます。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 46

源頭って感じです。森が綺麗でした。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 47

ツメは、大したヤブ漕ぎもなくパヤパヤの笹を掻き分け登山道にポンと出ました。登るにつれて紅葉が色付いているのが分かります。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 48

仙台神室の山頂までは、急登ですが直ぐです。登りながら望む光り輝く山腹の紅葉が実に見事で見惚れる私…。まるで宝石箱のような美しさに感動♪

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 49

紅葉の美しさに見惚れるSさんです。沢と紅葉の両方を堪能できて幸せ~♪

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 50

仙台神室の山頂です。色あせてプレートの文字が読めません…。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 51

山頂より山肌の紅葉を望みます。綺麗だなぁ~♪

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 52

山頂からの光景です。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 53

これもです。尾根の左側の斜面がこれから下降する南沢になります。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 54

山頂を踏んでちょっとのんびり過ごした後は、南沢へと下降します。山頂の北尾根に道があり辿っていきますが、直ぐに行き止まり。いよいよ、ヤブに突入!背丈を没するヤブ(特に最初の10分、その後、多少歩きやすくなる)で沢へ降りるまでのルートファインディングが核心部かも。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 55

ヤブに突入後10~15分ほどは、所々ピンクテープの残骸がありましたが、いつの間にか消失してしまいました。その北尾根から北東方面の斜面を下ったのですが、これがまた急傾斜でして…しかも、なかなか沢形が出てこないのです。やっと水が現れてホッと一安心。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 56

二口沢本流に戻ってきました!結局、山頂から南沢の出合まで2時間15分で下ることができましたが、実際よりも ず~っと長く感じられました(感覚的には3時間以上)。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 57

下降の南沢は、ヤブと急傾斜とヌメリで歩き難い部分はありますが、2時間ちょっとで下れる魅力は大きいです。南沢の出合いに降り立ってからは、直ぐ側の枝沢をツメて林道に出ました。そこから秋保ビジターセンターまで6.4キロ(1時間20分)の林道歩きが堪えます。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 58

13時40分、駐車場に到着!本日は7時間の行動でした(休憩含む)。結局2日間ともロープは一度も使うことはありませんでした。沢納めにふさわしい楽しい山行となりました。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 59

帰路、秋保温泉の神ヶ根(かんかね)温泉にて汗を流しました。高額な秋保温泉にあって500円で入浴出でき(石鹸とシャンプー、ドライヤーあり)、しかも空いています。しかし、シャワーが一つしかないので混んでいる時は争奪戦になるかも知れません。

2018年10月8日撮影

二口沢 小松倉沢 60

帰路、晩飯に盛岡市内のすき家にておろしポン酢豚皿定食を食べました。私のお気に入りです♪

2018年10月8日撮影

GPSの軌跡(林道歩きを含めた全体図)※クリックで拡大

GPSの軌跡(遡行部分の拡大図)

<2018年10月7日(日)>
行動時間 2時間 15分(休憩含む)


磐司岩の展望所ゲート(11時20分)~糸滝沢出合付近の本来のゲート(11時40分)~二口沢入渓(11時50分)~710m南沢出合(12時25分)~770m鍋越沢出合(12時50分)~ 830m桂沢出合(13時30分)~840m天場(13時35分)▲

<2018年10月8日(祝)>
行動時間 7時間(休憩時間含む)
登り:2時間40分  / 下り:4時間 20分
▲(6時50分)~小松原沢出合(7時)~910m大滝(7時10分)~高巻き終了(7時40分)~1040m二俣(8時10分) ~登山道(9時)~仙台神室(9時30分)~南沢出合(11時45分)~林道(12時20分)~秋保ビジターセンター(13時50分)
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