斉内川・金堀沢 2

- 和賀山塊(真木渓谷) -

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和賀山塊 金堀沢 1

ここに車をデポして出発!Sさんと遡行記録が皆無の和賀山塊・金堀沢へ行って参りました。実は、去年の10月1日にも行っていますが、この時は核心部ゴルジュ内の四十八滝を突破できず敗退。下に続く…。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 2

一つ目の前衛滝(20m)はどうにか左岸より突破できたのですが、二つ目の四十八滝が突破(高巻き)できず…。さらにその奥にもう一つ滝マークがありまして…。金堀沢の出合いにてSさん(この数日間の降雨で増水気味)。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 3

私たちの技量では、どうやら四十八滝のゴルジュ突破は無理そうです。てなわけで、今回は四十八滝ゴルジュの出口から遡行してみる計画を練ってみました。せめて上部の渓相がどうなっているか?どうしても知りたかったのです。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 4

標高390mの二俣にて。ここは右俣の沢をツメて630m尾根上コルに突き上げる予定です。先月新調したモンベルのハーネス(サワークライム シットハーネス)のデビュー日です。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 5

標高390m右俣の沢は、四十八滝ゴルジュ帯を巻くためのもの。630m尾根上コルから懸垂下降すれば、四十八滝ゴルジュの出口に降り立つことが可能です。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 6

その右俣の沢、まったく期待していなかったのですが、小滝やナメが出てきて結構楽しませてくれます。標高390m右股の沢へ入って直ぐ(標高420m)に出現する二条の滝。ここは右側の滝から直登しました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 7

上記の滝を登るSさんです。全体的にヌメっていてラバーシューズのSさんは、ちょっと苦労しているようでした。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 8

小滝が連続し、それなりに楽しませてくれます。どれもこれも快適に登れる滝ばかりです。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 9

和賀山塊の沢は、ほぼ全て入渓済みの私…最後の課題がこの金堀沢でした。未知の世界(沢)の遡行は、何が出てくるかわからず、とってもワクワクドキドキします。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 10

上部は、舗装道路のようなナメが続きました。かなり上部まで(尾根近くまで)沢形が続いていました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 11

最後は、パヤパヤのヤブ漕ぎで尾根に出ました。尾根上630mのコルより30mの懸垂下降して沢床へ降りましたが…。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 12

くぅぅ~!沢床まで5mほど足りませんでした。ここでハプニングが…。ロープを回収しようと引っ張るもビクともしません。上部に設置した支点の木に引っかかっている感じ。Sさんが登り返してくれてどうにか無事ロープを回収できました。これは私の確認ミスで、30分ほど時間をロスしてしまいました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 13

懸垂下降で降り立った場所。この先、ちょっとした連瀑帯が続いていますが、難しいところはありません。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 14

ゴルジュ出口にある滝マークの滝(四十八滝の先の滝)を見に行きました。滝頭に立つと2段になっていて1段目の滝まで望むことはできませんでしたが、側壁が急峻で断崖絶壁であることは一目瞭然でした。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 15

上記13の滑り台状の滝です。左岸より直登しました。結構ヌメヌメで滑りやすく慎重に登りました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 16

その後もちょっとしたゴルジュ地形になっていますが、問題なく突破できます。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 17

少し深い釜もありました。このプチ連瀑帯も直ぐに終わります。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 18

四十八滝の渓相とは裏腹に、その後は一気に渓相が穏やかになりそのギャップに驚きます。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 19

さらに歩を進めると、そこを過ぎると延々と美しいナメ(時々小滝)が続きました。これは凄いぞ~!まさにナメナメ尽くしで美しいのなんのってぇ~♪

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 20

まるで舗装道路のようなナメが続きます。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 21

あの恐ろしい四十八滝のゴルジュ帯の後には、これほど美しい「ナメナメ天国」があっただなんて~♪これだけでも(四十八滝のゴルジュを巻いたとしても)十分に遡行価値のある沢だと思いました。標高660mにて。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 22

標高665mにある2段の滝。一段目は容易ですが、2段目は水圧が強く左岸より巻き気味に登りました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 23

そのすぐ上にあるナメ滝を登るSさんです。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 24

まさに「ナメナメ尽くし」の沢です。車が走れるのではないか?と思ってしまうほど快適でした。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 25

いやはや、来て良かった♪ネットでいくら検索しても遡行記録が一件もヒットしない沢だっただけに、なんか得した気分になりました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 26

この美しいナメは、標高680mの二俣付近まで続きました。標高680mの二俣で右沢へと入ります。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 27

この680mの二俣を右へ進むと水量は半減し、時々ナメや小滝が出現するも規模は小さく源頭の様相を呈してきます。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 28

「この先は、何もないだろう!」と判断し、標高750mの左岸枝沢をツメて(エスケープして)登山道に出ることにしました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 29

標高750mの左岸枝沢は、注意してないと見過ごすかもしれません。その枝沢へ入ると直ぐにこのようなナメ滝が出現しますので、目印になります。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 30

登山道目指してどんどんツメていきます。登山道近くまで沢形が続いていました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 31

最後は、パヤパヤのヤブを漕いで登山道にポンと出ました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 32

黒森山へ至る登山道のブナがこれまた美しかったです。甲山~中ノ沢岳~風鞍に突き上げる沢は計4本。①滝倉沢 ②甲沢 ③中ノ沢 ④金堀沢。これで全て入渓!特にこの金堀沢は、他の三本の沢に比べまったく渓相が異なることにビックリ!

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 33

黒森山には登らず旧道を通り七瀬林道を下って車デポ地へと戻りました。全行程4時間40分でした。短いながらもとても充実した楽しい山行となりました。お付き合いいただいたSさんに感謝!

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 34

帰路、Sさんお勧めの「森の駅」の食堂でお昼を食べることに~♪岩魚定食(850円)を頼みました。

2020年6月28日撮影

和賀山塊 金堀沢 35

物凄いボリュームにビックリ!コストパフォーマンス最高です!全て残らず食べましたが、もうお腹いっぱいです!山菜のてんぷらの量が凄かった…。

2020年6月28日撮影

GPSの軌跡

<2020年6月28日(日)>
行動時間 4時間 40分(休憩時間含む)
登り:3時間30分  / 下り:1時間 10分

小路又・車デポ地(7時20分)~630mコル(8時40分)~680m二俣(10時)~750m左岸枝沢出合(10時25分)~登山道(10時50分)~黒森山のコル(11時10分)~車デポ地(12時)
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