大浅沢

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真昼岳 大浅沢 1

真昼岳から女神山の西面、善知鳥(うとう)川には三本の大きな沢があります。女神山に突き上げる①水沢(2017年08月に入渓)と②向沢(2013年09月に入渓)。最後の一本、③大浅沢をSさんと遡行して参りました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 2

Sさんと美郷町の善知鳥登山口に7時集合!入渓早々、ゴーロが続く貧弱な沢で「これ、遡行対象になるのかな?」と不安を感じます。大浅沢の下部には9つの堰堤があり 少し興ざめしますが、中流部以降に期待してガマンガマン!写真は、最後の9つ目の堰堤(標高360m)です。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 3

その我慢の甲斐があり、最後の堰堤を越えるとやっと沢らしくなり滝も出てきて楽しませれくれます。倒木等の荒れている感じは否めませんが、滝ありナメあり、ゴルジュありで充分遡行対象になりうる沢です。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 4

適度に小滝が出てきて、それなりに面白いです。これは滝を登るSさんです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 5

そのSさんをズームアップ!面白かどうかもわからない未知なる沢に、毎度毎度お付き合いくださるSさんには頭が下がる思いです。この場を借りて感謝申し上げます。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 6

465m付近にある「深い釜のプチゴルジュ」は、泳ぎを嫌って高巻く。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 7

そうそう、今回のもう一つの目的(楽しみ)が…つい最近(先月かな?)真昼岳に登る新たな登山道が出来たとか。善知鳥新道(大浅沢新道)という名で、大浅沢の右岸尾根沿いに作られた登山道で、ぜひ歩いてみたい!と思っていました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 8

標高490mから見た右岸側壁が凄かった!この先、登攀不可能な滝が出てきたらどうしよう!って感じ。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 9

標高510mにあるテロテロに見える8m滝は、左壁を直登(今回ザイルを出した唯一の場所)。右壁の方が登りやすく見えましたが、コケで滑っていてパス。高巻きは両岸とも急傾斜の草付きで悪い。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 10

その8m滝、見た目は一見悪そうに思えましたが、実際に登ってみるとサクっと案外簡単に登れました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 11

う~ん、荒れてるなぁ~!

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 12

標高640mの「溝状のプチゴルジュ帯」は水線突破可能。高巻きは無理なので登るしかありません。と言っても、全然難しくないです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 13

その溝状のプチゴルジュ帯を登るSさんです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 14

その溝状のプチゴルジュ帯にて僭越ながら私です。ちょっとボルダーチックで楽しく突破できる所です。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 15

この「溝状のプチゴルジュ帯」は2段になっていて、その2段目を登るSさんです。ちょっと被っています。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 16

標高660mにある大滝15mは、右岸より小さく高巻きましたが、傾斜が強く腕力登攀で重労働です。腕がパンプしました。シャワーを覚悟すれば直登出来そうでしたが、濡れるのを嫌い高巻き。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 17

標高700mにあるナメ滝20mは左壁(右岸)より直登しました。とても綺麗な滝で快適に登れますが、高度があるので慎重に。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 18

そのナメ滝20mを快適に登る私です。フリクションはバッチリです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 19

その後も、小滝が続きます。8m以下の滝が結構出てきて、登れる滝と登れない滝がハッキリしています。高巻きは側壁の傾斜が強く腕力登攀になります。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 20

滝を見上げるSさんです。善知鳥川の三本の沢(水沢、向沢、大浅沢)の中で、この大浅沢が一番総合力を問われる沢だと思います。一番面白いと感じた沢は、水沢でしょうか。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 21

やった!この滝は登れそうです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 22

善知鳥登山口から歩くこと4時間30分で登山道(905m)に出ました!最後のツメは、沢が登山道と並行するため90度左折、沢から離れ登山道を目指しヤブに突入!パヤパヤのヤブを漕ぐこと4~5分で登山道に出ました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 23

朝のうちは、小雨が降ったり止んだりの不安定なお天気でしたが、登山道にツメ上げた頃にはお天気が回復し青空が見えました。せっかくなので山頂まで足を伸ばしましょう!美郷町が眼下に見え雄大な光景に感動しました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 24

写真撮影に励むSさんです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 25

山頂の小屋が見えましたぁ~!もう少しです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 26

ツメ上げた登山道から山頂まで30分でした(予想通り)。我々以外に登山者二人いました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 27

山頂から女神山を望みます。真昼岳は、展望に優れた山です。この雄大な景色、何度見ても感動します。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 28

山頂から和賀山塊の山々を望みます。秋田駒ケ岳は、残念ながら雲の中でした。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 29

山頂から北真昼岳方面の山々を望みます。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 30

真昼岳のもう一つの魅力は、なんといってもブナの森の美しさではないでしょうか。ほんと癒されます。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 31

下山は、赤倉登山道を途中まで下り「真昼ブナ林」の標識のちょい先(標高660m)で最近開拓されたばかりの「善知鳥新道(大浅沢新道)」を下ります。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 32

以前であれば、兎平まで縦走し松坂登山道を下らなければならなかったのですが…。善知鳥新道が出来たことより、時間短縮が可能になりました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 33

この新しい善知鳥新道、かなり立派で快適でした。ほんとブナ林が美しく感動しました。まさに「癒しのシャワー」って感じです。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 34

しかし、下るにつれてどんどん傾斜を増し渓流足袋では滑るのなんのってぇ~!写真では傾斜が緩く見えますが、実際はかなりの急傾斜です。転んだら止まらない斜度です。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 35

善知鳥登山口に戻ってきました~!全行程7時間20分、ほどよい疲労感に包まれ楽しい一日となりました。

2018年9月14日撮影

真昼岳 大浅沢 36

帰路、盛岡市内の幸楽苑にて味噌野菜らーめん(637円)を食べました。めでたし、めでたし♪

2018年9月14日撮影

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2018年9月14日(金)>
行動時間 7時間 20分(休憩時間含む)
登り:5時間10分  / 下り:2時間 10分

善知鳥登山口(7時10分)~9つ目の最後の堰堤360m(7時50分)~440m二俣(8時15分)~510mザイルを使用した8m滝(9時)~640mの溝状のゴルジュ(9時50分)~ ナメ滝20m(10時20分)~登山道(11時30分)~真昼岳(12時20分)~善知鳥新道分岐(13時35分)~善知鳥登山口(14時30分)
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