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水海川 1アクセスにはちょっと注意が必要。アプローチは、千丈ヶ滝養魚場の林道を入っていくが、林道(3キロ)は狭くガタガタの悪路で車高の低いアクアにはやや酷でした(RV車が推奨)。2025年6月7日撮影 |
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水海川 2悪路の林道(3キロ)をどうにかクリアし入渓地点の165m二俣に到着!目印のピンクテープあり。2~3台駐車可能。愛車アクアではヒヤヒヤもんで本日の核心部!万が一対向車が現れた日には、運を恨みたくなるかも?2025年6月7日撮影 |
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水海川 3ついに今シーズンの“沢初め”へ。選んだのは、釜石・犬頭山の沢「水海川(みずうみがわ)」。今の時期、岩手県内で遡行可能な沢と言えば三陸沿岸の沢(五葉山の桧山川や大沢)なのですが…。2025年6月7日撮影 |
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水海川 4毎年のように通っている沿岸の沢に少し飽きが来ていた(ワクワクが感じられないと思っていた)タイミングで、mooreeさん(ヤマレコ名)が開拓・紹介してくれたこの沢の存在が気になって仕方ありませんでした。2025年6月7日撮影 |
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水海川 5「地元民すら知らない埋もれた名渓」「体感する沢ヤが増えることを願う」——そんな熱のこもった彼の記録を読んだ瞬間、ワクワクが止まらず、心はもう現地へと向かっていました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 6入渓して直ぐに小粒ながらも連続する滝にテンションが上がり、まったく飽きさせない展開に驚喜!確かにこれは「当たりの沢だ!」と思いました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 7直登できる滝も多く、高巻きも比較的容易。スキルや体力に応じてルートを選べる自由度の高さも魅力です!2025年6月7日撮影 |
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水海川 85月~6月初旬の残雪期に入渓できる沢は岩手では貴重で、沢初めの足慣らしにはぴったりの沢だと感じました。岩手沿岸の沢、まだまだ開拓の余地があるかも知れません。2025年6月7日撮影 |
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水海川 9遡行開始は朝6時50分。膝の痛み止めを飲んで いざ出発!実は膝に痛みを抱えていて、診断では「長年の酷使と加齢が原因で完治は難しい」とのこと。33年間の沢人生の積み重ねが、とうとう身体に出たようです。2025年6月7日撮影 |
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水海川 10だからこそ、痛みを抱えながらも沢を遡行できることの幸せを噛み締めていました。飛んだり跳ねたりはもう出来ない、派手なムーブはもうできない…。でも、ゆっくりでも、自分のペースで自然の中に身を置けるだけで心が満たされます。2025年6月7日撮影 |
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水海川 11この沢を発掘してくれたmooreeさんに感謝です。その1週間後に山仲間のtbfさんも遡行されていて、お二人の山行記録を参考にさせていただきました。記録があるのとないのとでは、気持ち的に大違いですので…。2025年6月7日撮影 |
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水海川 12直登するのもよし、高巻くのもよし、メンバーの力量に応じルートを選べるのもこの沢の魅力です。沢初めの足慣らしには手頃で最高の沢でした♪小粒ながらも豪快な流れです。それにしても、水の冷たいこと~!2025年6月7日撮影 |
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水海川 13まるで五葉山の桧山川のような渓相の部分もあり、癒し系の光景も楽しめます。沿岸の沢って、開放的で明るくて気持ちい~い!高巻きも下山もヤブ漕ぎがないのも沿岸の沢の魅力です。2025年6月7日撮影 |
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水海川 14容易に直登できる滝も多く、楽しませてくれます。多少ヌメリがありましたので、今の時期はラバーよりフェルトの方が良いかも、です。2025年6月7日撮影 |
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水海川 15上の写真の上段だったかな?2025年6月7日撮影 |
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水海川 16標高310mにあった石垣。これが見えたら千丈ヶ滝も近い。この石垣ついてAIに聞いてみました。「製炭炉の跡である可能性が考えられます。釜石の製鉄業が盛んであった明治時代から昭和初期にかけて、木炭生産のために山中に多数の炭焼き窯が築かれたと推測されます。」とのこと。2025年6月7日撮影 |
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水海川 17遡行すること1時間、この沢のシンボル「千丈ヶ滝(3段30m?)」に到着!「人」の字のように見える珍しい滝で一見の価値あります。最上段は直瀑で直登は厳しそうです。ちなみに、2万5千図(地形図)の位置と異なっています。実際は、標高320mにあります。2025年6月7日撮影 |
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水海川 18その千丈ヶ滝の一段目より上部を望みます。迫力あります。ネットで千丈ヶ滝を検索してみると滝屋さんの記録が散見されました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 19千丈ヶ滝の岩盤基部に沿って左岸より高巻きます(容易)。大量の落ち葉で「落ち葉のラッセル(膝下)」を強いられました。2週間前に遡行されたtbfさんの足跡がクックリと残っていました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 20滝上には祠がありました。この千丈ヶ滝、神様が宿っているのかな?神聖な滝のようです。AIによると「修験者の修行の場であった可能性がある、時代は不明」とのこと。2025年6月7日撮影 |
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水海川 21千丈ヶ滝の次に出てきた深い淵を持った小滝。その後、渓相は穏やかになります。2025年6月7日撮影 |
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水海川 22標高400mにあった6~7mの滝です。右岸より容易に高巻けます。顕著な高巻き道があり、おそらく昔の作業道だと思われます。このような道があちこちに見られました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 23千丈ヶ滝までは怒涛の滝の連続でしたが、それを超えると渓相が開け穏やかになります。2025年6月7日撮影 |
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水海川 24今回の遡行の最後の滝。先月遡行されたお二人の遡行記録によると「結構ヤバい(危ない)滝」とのことでしたので、無理せず右岸のリッジより登りました(容易)。2025年6月7日撮影 |
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水海川 25そのリッジを登りながら「ヤバい(危ない)滝」を撮影しました。登らなくて良かった…。2025年6月7日撮影 |
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水海川 26その「ヤバい滝」を過ぎると水量が一気に減り源頭の雰囲気になります。2025年6月7日撮影 |
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水海川 27標高475mにて。沢沿いで見かけた石垣や一升瓶、煙突の残骸に興味を惹かれ、帰宅後にAIで調べてみたところ、かつての製炭炉跡と判明。明治時代から続く釜石の製鉄業と林業の歴史がこの地に刻まれていました。自然の美しさに触れると同時に、そんな歴史にも思いを馳せられる、まさに一石二鳥の沢体験でした。2025年6月7日撮影 |
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水海川 28そのゴミ場のちょい先がエスケープする490mの左岸枝沢です。この枝沢をツメて尾根に出て下山します(ヤブ漕ぎゼロ)。本当はもっと先まで本流を遡行する予定でしたが、この先遡行しても何もないと判断しました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 29標高600mのコルに出てP657を目指します。尾根上はスッキリした樹林帯でヤブ漕ぎもなく歩きやすかったです。尾根上にも その昔材木の運搬用に使われたと思われるワイヤーが残置されていました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 30そうそう、本日は「ヌメリで滑りやすい」との記録を拝見し、ラバーの沢靴ではなく渓流足袋で遡行しました。滝登りの時は威力を発揮しますが、下山は急斜面の落ち葉で滑って大変でした。2025年6月7日撮影 |
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水海川 31下山中、標高570mにあったブルの残骸。残置の理由をAIに聞く「戦後の復興期(昭和20年代~40年代)には、木材の需要が急増し、効率的な伐採と搬出のために重機を多用。作業終了後、ブルドーザーを山中から搬出するには高額な費用がかかるため、放置されることがありました。特に、伐採が終了した地域では、重機を回収するよりも新たに購入する方が安価である場合がありました。」と。2025年6月7日撮影 |
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水海川 32急傾斜の尾根をどんどん下りますが、落ち葉でフェルトの渓流足袋はよく滑ります。2025年6月7日撮影 |
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水海川 33ふぅ~無事、林道に出ました~!写真もたっぷり撮って、のんびり遡行し全行程は約3時間55分。初沢めとしてはちょうどいいボリュームでした。2025年6月7日撮影 |
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水海川 34そして、最後のご褒美は以前より気になっていたR396沿いにある遠野(達曽部)の人気店「よねたや」で初ランチ!お昼時ということもあり順番待ち。2025年6月7日撮影 |
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水海川 35店内には志村けん、矢沢永吉、大谷翔平の絵が…。ご主人が自ら描いた鉛筆画のようでクオリティーの高さにビックリです。待ち時間も飽きさせません。2025年6月7日撮影 |
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水海川 36メニューを見ると…これが最初に飛び込んできました。遠野と言えばやはりジンギスカンですよね!2025年6月7日撮影 |
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水海川 37柔らかいラム肉のジンギスカン、小ライスを付けて1,010円。味も価格も大満足!沢といいランチといい、発見と初体験づくしの最高の一日となりました。2025年6月7日撮影 |
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水海川 38その他にもラーメン、おそば、ご飯ものなど種類豊富で人気のほどが伺えます。2025年6月7日撮影 |
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水海川 39水海川—名もなき沢のはずが、登ってみれば一度でファンになってしまうポテンシャルの塊!開拓してくれたmooreeさん、遡行記録を共有してくれたtbfさん、ありがとうございます。シーズンインを考えている方、この沢、間違いなく「当たり」です!但し、アプローチの林道には要注意!沢2級、林道3級上といったところでしょうか。2025年6月7日撮影 |
圧巻の千丈ヶ滝 |
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GPSの軌跡 |
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<2025年6月7日(土)> 行動時間 3時間55分(休憩時間含む) 登り:2時間40分 / 下り:1時間15分 車デポ地(6時50分)~千丈ヶ滝(7時50分)~490m二俣(9時)~C600 コル(9時30分)~ブル残置(1時)~車デポ地(10時45分) |