大深沢 湯ノ沢左俣

- 八幡平 -

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大深沢・湯ノ沢左俣 1

本遡行記録は、8年前の2016年6月12日のものです。この沢に存在する「幻(未登)の大滝」の第一発見者はわらじの仲間さんです(2015年)。情報提供いただき、翌年Aさん(写真の人)を誘って偵察山行に行った時の遡行記録になります。ゲート手前に車をデポし出発!

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 2

大深沢目掛けて立派な林道を下っていくAさんです。私の「沢の扉」において、遡行記録をあえて公開していない沢があります。あれから8年…この度公開することに致しました。私はもう、あの大岩壁に挑戦することはないし…。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 3

大深沢に到着!そうそう、幻(未踏)の大滝がある場所は、大深沢・湯ノ沢左俣になります。湯ノ沢右俣は、2008年7月13日に後輩のKくんと遡行していますが、倉沢山の山頂まで標高差250m残し時間切れの為、敗退しました。敗退したものの、滝がバンバン出てきて面白いのなんのってぇ~!

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 4

工事関係者用の宿舎です。直ぐ側に立派な温泉(露天風呂)があります。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 5

いざ、湯ノ沢に入渓!大深沢・湯ノ沢は、八幡平の倉沢山に突き上げる沢で、日本登山体系に記載さてはいるものの、ネットを駆使して調べても当時 遡行記録は一件もヒットしませんでした。おそらく、下降ルート(道)がないことから敬遠されてのことだと思います。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 6

フリクションはバッチリでグイグイ登っていけます。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 7

640mの二俣です。今回は「幻の大滝(みちのくのガンガラシバナ)」を目指して左俣へと進みます。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 8

側壁が凄いです。巨大な壁が見えてきました~!

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 9

圧倒的な側壁!ワクワクします。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 10

小滝が連続して面白い♪

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 11

クライマーAさんです。「岩手のブルースウィルス」と言われています。ダイハードのあの映画の主人公です。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 12

「幻の大滝」の基部に到着しました!興奮するAさんです。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 13

写真右下(赤丸)に見えるのがAさんです。滝の規模が分かるでしょうか?100m以上はあるでしょうか?スラブ上の大岩壁の大滝!まさに「みちのくのガンガラシバナ」です。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 14

遡行したのが6月でしたので、雪渓がまだ残っていました。大滝下まではこれといった難所もなくロープなしでも来れます。車デポ地より2時間ちょっとです。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 15

写真右下に小さくAさんが写っています(赤丸)。分かるかなぁ~?まるで今早出川のガンガラシバナのようです。スケールがデカ過ぎてカメラに収まり切れませんでした。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 16

写真下中央のAさんが写っています。圧倒的なスケールの未踏の大滝です。例えこの幻の大滝を登らなくても、観賞するだけでも十分価値あると思うほど、迫力満点の巨大スラブ滝です。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 17

滝下で登攀ルートをAさんとじっくりと検討しました。あそこから取り付いて、あ~登って、その後こ~登って…。でも、スケールが巨大過ぎて上部の様子が分からない…。いざとなったら左のブッシュに逃げられるね!って。そんな具合に、Aさんと登攀ルートをシュミレーションしているだけで至福のひと時でした。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 18

帰宅後、早速わらじの仲間のEさんにメールしました。「わらじの仲間さんに遠慮して登らなかったよ…」って。そしたら「そんなこと気にしなくて良いのに~!登っても良かったのに!っていうか、登れるもんなら登ってみんしゃ~い!」って言われました。

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 19

あれから私も歳を取り「何としても登ろう!」という意欲が消失してしまいました。誰が初登するのかなぁ~?往路を戻り帰路、大深沢にある立派な露天風呂(温泉)にも入れますよ♪

2016年6月12日撮影

大深沢・湯ノ沢左俣 20

ゲートに到着!お付き合いしてくれたAさんに感謝です。2008年当時、湯ノ沢右俣を遡行し左俣を下降する計画でしたが、今となっては敗退してよかった!と思うばかりです(この幻の大滝の下降を強いられる為)。ここ北東北(秋田)に、まだ未登の大滝が残っていることに驚きです。

2016年6月12日撮影

幻(未登)の大滝 / みちのくのガンガラシバナ

GPSの軌跡

<2016年6月12日(日)>
行動時間 4時間50分(休憩時間含む)
登り:2時間15分 / 下り:2時間35分

ゲート・車デポ地(8時10分)~吊り橋(8時40分)~湯ノ沢入渓(9時20分)~640m二俣(10時10分)~大滝下(10時25分)~下山開始(11時15分)~ゲート・車デポ地(13時)
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