皆瀬川中流部ゴルジュ帯

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皆瀬川ゴルジュ帯 1

先月8月23日に骨折して以来18日後!やっと沢登りへ復帰!数日前にやっと右手小指に巻かれていたギブスが取れて、骨折後初の沢登りとなります。医師曰く「痛みが取れるまであと1~2ヶ月は掛かるよ!沢へ行くなら自己責任でね!」と。まだ痛みは残っていますが、握力も完全ではありませんが7~8割程度は復活しました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 2

いつもここに車をデポしていたのですが(阿部旅館から350m先 でR○の標識あり)何と材木置き場に変わっていました。本日は休日ですので工事車両は入らないと思い、停めさせていただきました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 3

皆瀬川中流部のゴルジュ帯!虎毛沢や春川ダイレクトクーロワールを遡行した際に必ず通る道です。登山道からいつも眺めていて「凄いゴルジュ帯だなぁ~!いつか遡行してみたいなぁ~!」って、ず~っと思っていました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 4

そう思うのは私だけではなかったようで、今回 ポムチムさんの遡行記録を参考にさせていただきました。その記録の中で「沢初めて」の方を連れて行っていますが、それは「沢のスペシャリスト」であるポムチムさんだから成し得ることで、一般的には厳しいかなぁ?と感じました。写真は、皆瀬川に降り立ったところです。スケールでかいです!

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 5

今回の遡行テーマは「ヘツリ」です。「出来るだけ泳がないで突破しよう!」と心に決めて遡行することにしました。条件を加えることでより難しくなり楽しくなるからです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 6

決して泳ぎが嫌いでも苦手なわけでもありません(過去、本州最難関の一つ、北アルプス 黒薙川 北又谷本谷の泳ぎでは、全て私がリードしたほどですから)。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 7

結果、一度も(1mさえも)泳ぐことなく水線突破できました(一ヶ所だけ小さく巻いたけど)。ゴルジュ帯の側壁をヘツってヘツってヘツリまくりながら前に進んでいきました。フリクションはバチ効きで楽しかったぁ~!

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 8

側壁が凄いです。直ぐ上には登山道があることすら忘れてしまいます。ゴルジュ帯と並行して登山道があるためエスケープが容易と判断したのですが、実際は側壁が急峻過ぎてエスケープできるポイントは極めて少なかったです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 9

温泉成分が含んでいるせいか?水が濁っていて深さが分かりません。さらに泳がずして対岸に渡れる場所の見極めにも神経を使いました。今回のテーマは、泳がずしてヘツリで突破!ですから。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 10

流れが強く徒渉点を見極めるのに神経を使います。ここを徒渉しました。万が一流されても恐怖を感じるようなところはありませんでした。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 11

ここは完全に泳ぎになるため左岸を小さく巻きました。泳ぐのは構わないのですが、今回のテーマが「出来るだけ泳がないで突破する!」ということでしたので。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 12

見事な「お函」です。まるで葛根田川みたいで「絵になる光景」でした。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 13

敵流徒渉とヘツリの連続で、まるでパズルを解くような感じがとても楽しかったです♪

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 14

フェルト足袋で遡行しましたが、フリクションはバッチリで快適に登れました!

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 15

流れは全般的に強かったです。徒渉点を見極めるのに神経を使いました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 16

美しい景観が続きます。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 17

どんどんヘツって突破していきます。久し振りの沢登り、楽しいのなんのってぇ~!こんな素敵な沢があっただなんてぇ~♪

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 18

このようなゴルジュ帯がず~っと続きます。右岸直ぐ上には登山道があるのですが、側壁が壁で立っている為、エスケープできるポイントは極めて少ないです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 19

温泉成分の影響でしょうか?水の冷たさはあまり感じませんでした。部分的に生ぬるく感じるところがあったくらいです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 20

ヘツってヘツってヘツリまくります。わぁ~!でっかいなぁ~!このスケール感、ハンパな~い!

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 21

この川水、温泉成分で濁っていて飲用にも適さないので水分補給は枝沢でした方が良いです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 22

この日も猛暑でしたのでアブなどの虫攻撃を警戒していたのですが、さすがに9月ともなれば一匹もおらず安堵しました。8月の遡行時は、アブの猛攻を覚悟した方が良さそうです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 23

まさに「絵になる美しい光景」がず~っと続き、楽しいです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 24

このゴルジュ帯の特筆すべきことは「スケールの大きさと美しさ」です。ほんと綺麗でウットリしました。アルプスや朝日・飯豊の大渓谷を遡行する際のプレトレーニングに良い沢だと思いました(スケール的には、ほぼ同じ)。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 25

流れが強くって、徒渉点の見極めには神経を使います。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 26

最初の目標地点である板井沢出合まであとちょっと!目と鼻の先の所で行き詰ってしまいました。泳げば突破可能でしたが、今回の遡行テーマに反しますので右岸より側壁を登って小さく巻くことに!

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 27

そしたら、何と登山道に出てしまったのです。再び沢へ降りるのもシンドそうだしなぁ…登山道を歩くこと数分で板井沢出合に到着!

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 28

田代沢出合まで遡行を続けるかどうか?否!十分満足しました~!お腹一杯です!今回は骨折後のリハビリ山行なので無理は禁物!(この先は単独では厳しい)と思い、本日は「ここまで!」としました。登山道を戻ります。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 29

登山道から見た「つい先ほどまで遡行していたゴルジュ帯」を眼下に望みます。途中で登山道にエスケープするのは、側壁が凄く結構大変かも!エスケープできる場所は限られています。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 30

。帰路、林道入口付近のゴルジュ帯に降り立ってみましたが、これまた美しく泳ぎの連続になりそうな地形でした。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 31

さらに下流部の大湯温泉・阿部旅館付近より遡行すれば、充実すること請負です。遡行時間はたったの2時間ほどでしたが(板井沢出合まで)内容の濃い遡行が出来てリハビリにはちょうど良く、とても楽しく充実しました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 32

皆瀬川中流部ゴルジュ帯、お勧めの一本です。雨天後など水量の多い時の遡行は厳しいと思いますが、スケール感を味わえる素敵な沢(川)だと思いました。帰路、小安峡の大噴湯に寄って観光見物も楽しかったです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 33

岩づたいに階段を約60m程降りると、その先には遊歩道が続いています。大地の息吹を感じさせるように熱湯と蒸気が激しく噴出しているここが、小安峡一の名所「大噴湯」です。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 34

湯気が凄いです。皆瀬川の急流が長年にわたり両岸を深く浸食してできたV字谷「小安峡」。来月の紅葉のシーズンは、観光客が殺到し大混雑します。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 35

自然の造形美、凄いです!蒸気や熱水がたまっている地熱貯留層の亀裂が露出しているという世界でも珍しい地形です。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 36

奥に滝が見えました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 37

湯沢の町に来たら名物の「本場 稲庭うどん」ですよね!通り道でもありますし。稲庭うどんの名店「佐藤養助 総本店」に行ってみたのですが、物凄い人で断念!その近くにある「寛文五年堂」で「二種三味うどん(10,60円)」を食べました。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 38

そのメニュー表です。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 39

稲庭うどんを三種類の味で楽しめて、かつ大盛りが無料!とのことでお得感があり美味しかったです。

2023年9月10日撮影

皆瀬川ゴルジュ帯 40

西和賀町の真昼温泉(440円)で入浴しました。今回の遡行で、完全復活とまではいきませんが「ほぼほぼ大丈夫!」との自信を得ました。残り1ヶ月の沢シーズン、堪能したいものです。

2023年9月10日撮影

GPSの軌跡

<2023年9月10日(日)>
行動時間 3時間(休憩時間含む)
登り:2時間15分 / 下り:45分

車デポ地(7時25分)~入渓地点(7時40分)~板井沢出合・登山道(9時40分)~~登山口(10時25分)
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