小和瀬川・芦名沢 1

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小和瀬川 芦名沢 1

アプローチの途上にてトイレ休憩。日本登山体系に記載されている小和瀬川流域の沢を集中的に登ったのは、2004年~2009年の15年ほど前のことになります。一方、芦名沢は登山体系にも記載されておらず超マイナーな沢です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 2

玉川ダムにて。最後に小和瀬川流域の沢へ行ったのは2011年9月に仲間と遡行した湯ノ又沢右俣以来ですから12年振りの再訪となります。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 3

宝仙湖に掛かる男神橋を渡って小和瀬川流域へと入ります。ピラミダルな山容は、男神山です。その間、熊騒動により いつしか小和瀬川林道は整備されなくなり、ついには閉鎖されてしまいました。6月の時期になるとタケノコ採りの車で林道が渋滞するほどだったのに…。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 4

男神橋から見た宝仙湖。実は…昨夜の天気予報では雨マークが…さらに、今朝起きたら雨が降っていたので遡行計画を断念しました。その後の予報で午後よりお天気が回復するとのことで急遽出発することに!でも時既に遅く自宅を出発したのは7時30分を過ぎてしまい、歩き始めたのは10時近くになっていました。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 5

夕方には予定が入っているため帰宅しなければならず、大滝まで行くのは厳しい!とは分かりつつ、行けるところまで遡行してみることにしました。現在、小和瀬川林道は小和瀬発電所のところで閉鎖されています。熊除け鈴二つと熊除けスプレーを携え自己責任で林道へ入ります。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 6

林道を黙々と歩きます。盛岡市内は雨が降っていたのですが、仙岩トンネルを超えると太陽と青空が~♪先ほどまでのお天気が嘘のようです。どうか熊さんに遭いませんように!

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 7

車デポ地より林道を歩くこと25分で芦名沢の出合に到着!橋の手前左岸より楽に沢床へ降りられます。この沢を意識するようになったのは、10年ほど前のことでしょうか?沢仲間のSさんより「芦名沢、一緒に行きませんか?大滝が凄いんですよ~!」と誘われたのがきっかけでした。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 8

芦名沢に入渓したのは10時20分!夕方には帰宅せねばならず午前中勝負の遡行です。入渓早々、プチゴルジュ帯です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 9

ナメもあります。2万5千分の一地形図を見る限り、大滝までは平凡な「沢歩き」だと思っていた私でしたが…。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 10

小滝やナメが連続し楽し~い♪以前はネットでいくら検索しても一件もヒットしなかったのに、最近(ここ2~3年)になって芦名沢大滝の遡行記録が散見されるようになり、写真を見てやっと興味を抱くようになりました。確かに大滝は凄い!偵察兼ねて行ってみることに!

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 11

これも~!小粒ながらも飽きさせません。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 12

標高450mで沢が右に90度曲がります。この屈曲点にちょっと大き目な滝(7~8m)が…。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 13

右壁を直登しました。下山時は、安全を期して懸垂下降で降りました。この沢に出てくる滝のほとんどが側壁が岩盤のため高巻きが厳しいです。直登した方が安全だと判断しました。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 14

プチゴルジュ帯。ここは左岸(右壁)をヘツって突破。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 15

ここは左岸(右壁)をヘツって突破!簡単過ぎず難し過ぎずの滝が出てきて楽し~い♪

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 16

標高500m付近で一旦沢が開けます。この沢の残念な所は「下山路(登山道)がない!」と言うことです。沢を下るか?ヤブを漕いで尾根を下るか?

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 17

むむ~!ちょっと厄介な深い釜を持った小滝が…。出来れば泳ぎたくな~い!ここは左岸(右壁)をヘツって滝の中段に降り立ち、その後足のツッパリで突破しました。下山時は、斜め懸垂下降で降りました。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 18

さらに進むとこれまた小滝ながら厄介な滝が…。ここも深くて出来れば泳ぎたくありません。高巻こうかな?と思いきや…。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 19

側壁がこんな感じで高巻きは絶望的です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 20

左の岩をボルダーチックにどうにか登りましたが、下が被っていてシンド…。この先もこのような難所?が出てくれば下降に時間が掛かる上に夕方まで帰宅できそうにありません。よって、ここで遡行を打ち切り下山することに。標高510m地点、芦名沢の出合からここまでわずか40分!たった40分の遡行でここまで楽しめるとは思ってもみませんでした。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 21

大滝は次回の楽しみにとっておきます。また来なければ…!登るより下降に時間が掛かります。テロテロの岩を斜め懸垂下降で滝を降ります。滑ると振られるので慎重に!

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 22

ここは左岸をへつりながらフリーで下降しました。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 23

ダイニーマの40mロープです。6.5mmですが8mmと同等の強度があり、さらに吸水しませんので軽いです。ただ、キンクが凄くてほどくのに大変です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 24

全く期待しないで入渓したのですが、なかなかどうして「変化に富み面白い沢じゃないか~!」と思った次第です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 25

もう直ぐ出合(小和瀬川本流)に到着です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 26

本流に戻って参りました!で一時は諦めていた沢でしたが、ちょっとでも遡行出来て良かったです。近々、再チャレンジする予定です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 27

そのちょっと上流の枝沢に滝が…。実は、この枝沢、15年ほど前に途中まで遡行しています。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 28

美しい滝でしたので登ってみました。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 29

その滝上もナメ滝が続いています。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 30

もう帰る時間ですので戻ります。今回は時間の制約のため途中下山しましたが、芦名沢、いつかまた遡行してみたい沢だと思いました。大滝を超えられるかどうか?も自分の目で確かめてみたいし。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 31

芦名沢出合付近(橋を渡った直ぐ)の看板です。

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 32

とても整備された綺麗な林道です。車で入れないのが残念です。熊騒動、いつまで続くのかなぁ?

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 33

帰りも宝仙湖を望みます。新緑の緑と湖面のブルーが美し~い♪

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 34

これも~!

2023年6月18日撮影

小和瀬川 芦名沢 35

帰路、盛岡市内の大戸屋にて「まぐろととろろ丼と麺のセット(1,190円)」を食べました。久し振りのお大戸屋さんでの食事、とても美味しかったです。

2023年6月18日撮影

GPSの軌跡

<2023年6月18日(日)>
行動時間 3時間(休憩時間含む)
登り:1時間10分 / 下り:1時間50分

小和瀬発電所ゲート(9時50分)~小和瀬川出合(10時20分)~510m撤退地点(11時)~小和瀬川出合(12時5分)~枝沢探索~小和瀬発電所ゲート(12時50分)
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