小和瀬川 湯ノ又沢右俣 2

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湯ノ又沢右俣~大倉沢 1

今日は盛岡RCCの皆さんと来ました♪ 久し振りに大人数、5名で遡行します。 滝沢村役場に5時集合し小和瀬へ。

下山口の中ノ又林道終点に車をデポ した後、湯ノ又林道を進むも、道路が 荒れていて通行不能状態(RV車は可)! ここより林道を歩き始めます。 湯ノ又林道に入り3.3K進んだところです。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 2

林道終点まで約5.4k、1時間15分も歩くハメに! これはまったく想定外でし。 林道終点には管理小屋があります。 その左脇を通り沢へ降ります。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 3

梯子を下り、湯ノ又沢へと降ります。 2005年以来、6年振りの再訪です。

前回は、時間切れで敗退したため、 今回はリベンジ山行なんです。 シトシト小雨降る中、遡行します。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 4

最初に出てきた滝がコレ! 5mほどの小滝です。 右(左岸)から容易に登れます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 5

その小滝を超えると、沢幅が細くなり 両岸狭く、ゴルジュの渓相に…。 この湯ノ又沢、登山大系に記載されています。

しかし、ネットで検索しても遡行記録が出て きません(2005年に敗退した私の記録のみ)。 どんな沢か?ワクワク ドキドキしながらの入渓です。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 6

溝のようなプチ・ゴルジュ帯を 快適に登っていきます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 7

そのプチゴルジュ帯の上には 3mほどのナメ滝が… ここは右(左岸)より登りました。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 8

その小滝を登るヤマメさんです。

今年より本格的に沢登りにハマったという ヤマメさんですが、なかなかどうして、 安定した登り方を拝見すると、 ベテランに見えますよ♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 9

二万五千図にも記載されている「三階ノ滝」です。 一段目は32m、二段目は8mほどあります。 よって、30mザイルだと2mほど足りないです。 ザイル要。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 10

その三階の滝の一段目は右壁を快適に登れますが、一枚岩の為 途中支点のハーケンは打てません。 階段状で容易に登れますが、高度感あります。

32m登りきった右(左岸)に支点が取れる しっかりした木があります。 2005年に遡行した際に残置した 私のシュリンゲがありました。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 11

その三階ノ滝を登るヤマメさんです。 一枚岩の見事なナメ滝です。 この沢の岩質、フリクションばっちりです。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 12

これが三階ノ滝の二段目8mです。 ここは直登出来ず、左岸より小さく高巻きます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 13

その三階ノ滝の最上段から下部を望む。 まっこと見事なナメ滝です♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 14

三階ノ滝を超えると、深い釜を持った 3mほどの滝が出てきました。 ここは右岸より越えました。 左側に人がいるの、わかるかな?

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 15

最初の難所は、コレ!ザイル要。 高巻きは不可能なため、登るしかありません。 高さにして6~7mほどでしょうか…。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 16

ここは左の滝を直登しました(私)。
前回(2005年)も同じところを登っています。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 17

その滝、出口がハングしていますが、 どうにか登れます。 その滝の上の左側(右岸)に 確保用の支点が取れる木があります。

この沢は一枚岩の所が多く、 支点が取れる木は希少価値です。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 18

次なる難所はコレ! 一段目は6m、二段目も6mほどでしょうか。 これが結構しょっぱく大変でした。 一段目、二段目ともザイル要。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 19

その滝の一段目は、手足のツッパリで ボルダームーブで登ります。 華麗なムーブで登るY君です。

ここはフリークライミングをしている人 であれば、問題なく登れると思います。後続をビレーする支点は取れず、深い釜に腹まで浸かってボデービレーです。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 20

難関はその直ぐ上の二段目の滝です。 実はその一段目の滝頭、下の写真22でして 深い釜になっています。その一段目上から 見た二段目の滝が、コレです。

若手のホープY君が左壁から登ろうと試みますが ダメでした。よって、肩まで深い釜に浸かりながら 右側のラインで突破。ザイルの先にY君が 小さく見えます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 21

さすがに「肩まで水に浸かるのは勘弁…」 ということで、リードしたY君に左壁側(右岸)に ザイルを回してもらいました。

その左壁をボルダーチックに登るK君です。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 22

実はその左壁、上から見るとこんな感じです。 テロテロの一枚岩でホールドがありません。 ロープがあっても登れたものではありません。

若手のホープ、K君は登りましたが…。 それが上の写真21です。 おじさん組には絶対無理です! ユマールを使って人工登攀ですよ…

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 23

その後も、いやらしい小滝が連続します。 お助け紐で登るヤマメさんです。 雨の中のシャワークライミング、 まるで修行僧のようです。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 24

この滝は6~7mほどでしょうか。 右壁をフリクションで登れます。 一見登れなさそうに見えますが、 この沢の岩フリクションがバッチリなんです!

よって、多少傾斜の強い滝でも グイグイとスメアで登れちゃいます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 25

その上の写真の滝を登る 若手のホープ、K君です。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 26

その先は、両岸狭まりゴルジュ帯となりますが、 水線通しに突破できます。 これはヤマメさんです。

上の写真K君と服装が同じため、 似ていますが、K君のザックは黒、 ヤマメさんのザックは赤です。 ザックの色で判別して下さいね。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 27

快適にそのゴルジュ帯の中を進んでいきます。 この沢、水に浸かるところが結構多く、 盛夏の晴天時の遡行がお勧めです。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 28

このような樋状の小滝も。 おっと、これは私です。 そのままへつり、ツッパリで超えました(容易)。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 29

困難な滝やゴルジュのが続く中で 貴重な河原です。心が和みます♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 30

高巻きは厳しく、水線突破です! とはいうものの、 ここは容易に登れます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 31

上の写真の滝を登る若手のホープ K君とY君です。若いって素晴らし~い! おじさん達にも、若い時期があったんだぞっ!

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 32

ここの滝も高巻きは厳しくシャワークライミングで 登るハメになりました。結構水を被り大変! 雨&シャワーで、寒いのなんのってぇ~! 華麗なムーブで登るY君です。 ザイル要。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 33

その滝を、頭から水を被り ながら登るヤマメさんです。 この登攀で、体が芯まで冷えました(^^ゞ。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 34

これも8mほどの滝でした。 テロテロの一枚岩で登れません。 よって、左岸より高巻きます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 35

上の滝の高巻き地点です。 左にいるのは私です。 雨で草付斜面の泥壁は滑る滑るぅ…。 安全を期してザイルを出しました。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 36

その上にはこのような滝が…。 10m以上あったかな? 記憶が曖昧ですが、高巻いた 記憶がないので、直登したと思います。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 37

この滝も結構ボルダーチックでした。 一枚岩の為、ハーケンは打てません。 この滝、7~8mほどでしょか…。 小滝ですが、侮れません。 ザイル要。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 38

上の写真の滝を落ち口から望む。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 39

おぉぉ~!でっかい滝だなぁ~♪ 登山大系に記載されている35m滝に違いない! 下にいるのは、メンバーの 行く手を見守る私です。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 40

その35mの滝下にて。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 41

その35m滝は登れそうになく左岸より 小さく高巻きました。

急傾斜のうえ、雨でドロドロに なった土が滑るのなんのってぇ~! ブッシュ掴んでの腕力登攀ですよ…。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 42

その35m滝を超えると急峻なナメ滝が 連続し一気に高度を稼いでくれます。 ここまで来ると難しい滝はなく 快適に直登出来ました♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 43

960mの二俣です。 この時点で雨、本降りでした。 左俣は本流で倉沢山の北西尾根1,230mに 突き上げます。

我々は右俣を進み倉沢山の 南西尾根1,070mコルを目指します。 時間がない時に考えておいた ショートカットルートです。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 44

その上も傾斜の強い見事なナメ滝が続きます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 45

倉沢山に続く枝尾根に出ました! そこより1,070mコルを目指し 40mほどヤブを下りました。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 46

もう直ぐ下降予定の大倉沢源頭部です。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 47

は~い!これが大倉沢の源頭部です。 ここより大倉沢を下ります。 傾斜の強い一枚岩(ナメ)の斜面が続きます。 しかし、懸垂下降することなく、ブッシュに 掴みながらどうにか下れました。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 48

急傾斜のナメ滝も下り終わり 傾斜も緩くなり、ホッと一安心♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 49

大倉沢をどんどん下っていきます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 50

時にはこんな難所?も~! 落ちてもドボンで済みますので安心です♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 51

大倉沢、下るにつれてどんどん 沢幅が大きくなっていきます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 52

さらに下っていきます。 綺麗なナメ滝が続きます♪ お天気が良ければ最高だろうなぁ~♪

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 53

もう直ぐ本流の中ノ又沢に合流します。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 54

中ノ又沢に合流するちょい手前に 取水口があり、そこに道があります。 水路を管理する道だと思われます。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 55

それがコレ! この道を辿ること、約1時間で 中ノ又林道終点の車デポ地に到着します。

中ノ又沢560m枝沢出合付近 (点検道の中間地点)で、突然道が 無くなりますが、枝沢を下っていくと また道が現れます。 2万5千図の青い点線が北に 方向を変える場所がそうです。 下の「GPSのトレース」を見ればわかります。

2011年9月10日撮影

湯ノ又沢右俣~大倉沢 56

雨の遡行で大変でしたが、ボルダーチックな 滝とゴルジュが連続し、楽しませてくれました♪

今日の自分へのご褒美はコレです! RCCの皆さん、ありがとうございました♪

2011年9月10日撮影

遡行ルート

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2011年9月10日(土)>
行動時間 8時間40分(休憩時間含む)

コルまで6時間15分、下り2時間25分 湯ノ又林道3.3K林道崩壊地点(7時30分)~林道終点(8時45分)~730m枝沢(10府40分)~ 790m枝沢(11時10分)~810m左沢出合(12時)~960m二俣(13時15分)~1070mコル(13時45分) 740m二俣(14時45分)~中ノ又沢(15時10分)~中ノ又林道終点(16時10分)
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