酔いどれ日記 2012年09月

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9月28日(金)14年振りの衣替え♪

私が長い東京生活と別れを告げ、岩手に戻って14年になります。早いものですね。その時にホーマックでカーペットと炬燵布団を購入しました。安物のカーペットを購入したせいか?見るも無残なほどボロボロ状態です。14年の歳月がそうさせたのでしょう。

炬燵の敷き布団に至っては、大きな穴が開きほとんど用をなさない状態に…。また炬燵の掛け布団もひどく汚れペタンコ状態で保温力の低下が著しく、「これじゃ今年の冬は越せないな…」と思うほどでした。あれから14年…耐用年数を超えていたのかもしれません。「う、も~限界!買っちゃおう!」と意を決しました。

で、どこで何を買おう?とネットで検索した結果、ニトリさんが安くて品もいいみた~い♪昨夜は仕事が終わった後、お酒を飲みながら「どの商品を買おうかな?」とネットを駆使して徹底調査しました。「今回買ったらおそらく10年以上は使うだろうから、多少高くても良いものを買おう!」と心に決めていました。

今年の春、病院での検査の結果、「私はひどいアレルギー体質だ!」ということが判明し、ダニ防止、抗菌・防臭のカーペットを希望しました。私はダニ以外にも埃のアレルギーもあるようで、本日の大掃除の最中は、くしゃみが頻繁に出て大変でした(^^ゞ。こう見えても?私は意外とデリケートな体質のようです。

ニトリさん、ほんと安くていい品揃いですよねぇ~♪これまであまりニトリさんを利用してきませんでしたが、今回の買い物ですっかりファンになっちゃいましたよ~!ちなみに今回の買い物のお値段は…①8畳用カーペット(ダニ防止、抗菌・防臭)は7,990円。②炬燵掛け布団(サイズ190×240cm、洗濯OK、抗菌・防臭、アルミシート入り、フリース素材)は4,990円。③炬燵敷き布団(サイズ190×230cm)、洗濯OK、抗菌・防臭、アルミシート入り、ポリエステル綿25mm)は3,990円。①~③の総合計は、16,970円の買い物でした。これだけ買って2万円を切るのですからビックリです。

一番苦労したこと…それはカーペットを敷くべく酔いどれルームの中にある全ての品の撤去作業でしょうか。それをしないと、現在敷いてあるボロボロのカーペットを剥がせないのですよ。特に一番時間の掛かった作業が本棚の撤去です。全ての本を一旦取り出さないと本棚を持ち上げることさえ出来ませんでしたので…。

そりゃもう、14年振りの大掃除、凄い大量の埃でビックリですよ~!俺は、こんな埃の中で寝ていたのか…(^^ゞ。今回本の整理もしました。「もう読まないだろう!」と思う本は、思い切って処分することにしました。それ以外にも大胆に様々なものを処分いたしました。何たって14年振りですもの~!ここで思い切らないとね。この大胆な決断により、かなりスッキリ整理できました。新調したカーペットを敷いて、荷物を運び入れ…。全ての作業を完了するのに7時間以上も要しました。たまたま今日の仕事の予定が夜まで空いていましたのでラッキーでした。

母も私の生まれ変わった部屋を見てビックリ仰天していました。「まるでホテルのようじゃないかぁ~♪」って。たかがカーペットと炬燵布団を買えただけですが、見違えるほど立派に見えます。自分の部屋に入るのがすごく楽しい気分です♪ニトリさんに感謝ですね!かなり気合を入れて大掃除したため、結構クタクタ状態です。この充実感、幸せ一杯です♪今日は素晴らしい一日となりました!感謝!!PS.『酔いどれ画像掲示板』にこの作業シーンの経過を掲載しました。ご興味のある方はご覧くださいね♪(^o^)

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9月24日(月)船形連峰 鳴瀬川
・内唐府沢右俣遡行~左俣下降 2

林道を歩くこと30分で入渓地点(内唐府沢左俣の中間地点(590m二俣)に到着!この周遊コースを最初に考えた人って、発想力が凄いですね♪入渓して直ぐに現れる2段10mのナメ滝が美し~い♪この沢、なんか期待が持てそうかも。

釣り師の入渓が多いこの沢は、巻道もハッキリ、特に困難なところもなくあっさりと内唐府沢右俣の出合に到着!右俣に入ると単調なゴーロ歩きが続き「あれ?なんか拍子抜けかな?」と思いきや、先に進むとどんどん両岸狭まり完全なV字谷になりました。そりゃもう側壁が凄くって感動的♪「こりゃ、高巻きは絶望的だなぁ~!」って感じ。そうなると否が応にもファイトが湧いてきます!よっしゃ~!

ついに最狭部のゴルジュ!かなり深くここをヘツって突破出来るかなぁ~?おそらく無理だろうなぁ。側壁の傾斜が強くテロテロっぽい。もし、落ちたら泳げばよいだけの話ですから気が楽です。ドボン覚悟で取りつきましたが、どうにかヘツリ成功です(ここはそんなに難しくなかった)。

その次に出てきた10m滝、これがこの沢最大の核心部だと思います(上の写真)。深いV字谷にかかるこの滝は、高巻きは不可能、登るしかありません。右壁から登ったのですが、一段目はホールドが細かいうえにコケで滑ります。二段目はオーバーハングしている上に滑ります。またテロテロの岩でフットホールドがありません。ボルダームーブで一気に乗越しました。「この滝、釣り師の方は越えられないだろうなぁ~!」と思いました。ロープを必要とする滝です。

その滝の上は深い釜と小滝が連続して美し~い♪その突破には微妙なヘツリが要求され、楽しませてくれます。岩質が凝灰岩なのでフリクションはバッチリ!その連瀑帯を超えると沢は開け、ナメが一面に広がり癒してくれます。どんどん先に進むと、両岸狭まりまたもやV字谷になり深い釜とナメが連続、これまた楽しませてくれます。ここも微妙なヘツリで面白いところです。それにしても綺麗だなぁ~♪ほんとウットリするほどの光景でしたよ。盛夏であれば泳ぎたい所です。

その第2ゴルジュ帯を超すと沢は開け穏やかになります。滝は出てきますが、その多くは快適に直登出来ました。標高700mの右岸枝沢をツメて967m峰の北西コルに突き上げ、その後左俣を下降します。

ところが、その右岸枝沢が見つかりません。えっ、どうしてないの?GPSによると、そこにあるはずなのですが…。なんと倒木とブッシュに覆われ、完全に隠れていました。あった、あった、いがったぁ~!ここまで来れば時間的にもう大丈夫!安心したせいか、ここまでほとんど休憩も取らずに登ったせいか、一気に疲れが出ました。

そのせいか、この枝沢の登りが辛く感じました。コルにツメ上げ「ここら辺に隠れ沼があるハズなんだけどなぁ…」。見つけられませんでした。おそらくコルからちょっと登ったところにあるのかもしれません。「探すのも面倒だし、もう、登るのヤダなぁ…」と思い、そのまま枝沢を下降しました。その後、内唐府沢左俣へ合流、懸垂下降をするような滝もなく、難なく林道に出ることが出来ました。また林道を30分歩き車デポ地に到着!

いや~ほんと楽しく綺麗な沢でしたよ♪キノコも一杯採れそうです。アプローチの悪さはありますが、それを差し引いても魅力のある沢だと思いました。今度は、岩手の仲間達と山菜の時期に沢で一泊し、宴会山行で入りたいな♪山菜とイワナ尽くし、楽しみ楽しみ~♪帰りは前沢パーキングエリアで辛味噌ラーメンを食べました。これが旨かったぁ~!そういえば、遡行に集中するあまり、昼食を食べるの、すっかり忘れていました(^^ゞ。久し振りの単独遡行、仲間と行くのも楽しいけど、単独も楽しいなぁ~♪(^o^) 現在、心地よい疲労感に包まれ幸せ一杯です。ちなみにこの沢、遡行グレード3級といったところでしょうか。

PS.上の写真は、核心部の10m滝。下の写真は第2ゴルジュ帯にて。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね~♪(^o^)

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9月23日(日)船形連峰 内唐府沢
右俣遡行~左俣下降 単独日帰り!1

1997年以来、15年間、心に温めていた沢があります。それが昨日遡行した船形山北面に位置する内唐府沢です。この沢の存在を知ったのが1997年8月号の山岳雑誌『岳人』でした。それによると、この沢が「花と湿原のみちのく」特集の一部として掲載され「隠れ沼を秘め、明朗な水を落とす美渓」と紹介されていたのです。

地元の山岳会、仙台YMCAさんの記事によるものでした。「面白そうな沢だなぁ~!そのうち行ってみよう!」と思いつつ延び延びになっていたのです。2年前の2010年7月31日、ついに思いを実現する日がやってきました!山中1泊2日で計画を立て、単独で挑みました。問題は、沢へ至るアプローチ(林道)…。「地図に記載されていない林道を進む」とか「前森林道」とか記載されていたのです。

ネットを駆使して調べるも、童人トマの風さんの2001年の遡行記録1件のみで、アプローチや沢の詳細を把握することが出来ませんでした。「行けばなんとなる!」と意を決し出発したものの、この荒れた林道で迷いに迷い(途中何度も分岐あり)、沢に辿り着くことすら出来ず、遡行することなく、あえなく敗退…。これは痛恨の極みでした。あれから2年…今回再挑戦です!最大の難所、それはアプローチ!今回は強い味方GPSがあります♪「これで何とかなるだろう!」と。

21日(金)は山岳ガイドの予定が入っていましたので、22日~23日の週末は久し振りに家でのんびり過ごそう!なんて思っていました。ところが、そのガイドの仕事が延期になり予定がポッカリ空いてしまったのです。「これから山行計画を練ってメンバーを集めるのも時間がなさ過ぎるし…。今シーズンは珍しくまだ一度も単独遡行してないよなぁ~!たまには単独もいいな♪よし、内唐府沢へ行こう!2年前のリベンジだ!」と、突如行くことに決めました。

『岳人』に紹介された仙台YMCAさん、そしてネットに公開されている童人トマの風さんの山行記録によると1泊2日で遡行されています。どちらも内唐府沢右俣を遡行して左俣を下降する周遊コース。「単独だしカモシカ遡行すれば日帰りも可能ではないか!」と2万5千図を眺めながら考えていました。最大の核心部、それは前森林道で迷わず入渓点に辿り着けるか否か…。出来れば前夜に入渓点まで行って泊まれば、日帰り遡行の実現が確実になるのですが…。当初はそのように考えていたのですが、金曜日と日曜日は雨降り確定なので、チャンスは22日(土)しかない!「よし、日帰り遡行に挑戦してみよう!ダメなら途中で降りればいいさ!」と。

22日(土)朝2時50分に起きて3時に自宅を出発しました。こんなに朝早く出発するの、久し振りです。宮城の古川ICを降りて漆沢ダムまで、結構遠いです。先週まで「暑い、暑い!」と言っていたのですが、今朝はとても「寒い!」です。漆沢ダムの湖岸道より前森林道へ突入したのですが、この林道が荒れていて車が可哀そうでした(^^ゞ。「いや~こりゃひどいなぁ…。やめようかなぁ~!」と弱気になる私。荒れた林道を走りながらハラハラドキドキの連続で、胃の痛くなる思いでした。ちなみに車高の高いRV車であれば全く問題ありません(ただし多少ヤブ漕ぎあり)。

この前森林道は、国土地理院2万5千分の1の地図上では途中までしか記載されていません。現在、さらに奥まで伸びていて、分岐(Y字路)も出てきて迷いやすいです。GPSで現在地を確認するも、「このY字路、どっちへ進めばいいんだ?」と車を停めて判断に苦しんでいました。2年前のあの悪夢がよみがえります。そんな折、私の直ぐ隣に釣り師の方の車が停まったのです。「これはチャンス!」とばかりに道を尋ねました。「○○へ行きたいのですが、このY字路(林道)を右に行けば、どこへ着くのでしょうか?」と。

地元の釣り師の方で、この山域には何度も足を運んでいるようです。親切に教えて頂き、ほんとラッキーでした♪どうやらこのY字路を右へ進むと目的の入渓点に辿り着けるようです。このY字路、よく覚えています。2年前もここで悩みました。左は幅が広く立派、右は幅が狭く荒れていて…。2年前、右に進むも途中で走行不能寸前に陥り「これは違うな!」と思い、左の林道に進んだのです。2年前の間違いはここだったか…。

2年前はゲートがありませんでしたが、今回はゲート(進入禁止のワイヤー)があり、これ以上進むことはできません。よって、ここに車を停めて林道を歩くしかなさそうです。ただでさえ、1泊2日の沢を日帰りするのですから時間的猶予はない!と思っていたのに…。この林道歩きは想定外でした。この林道、一体どれだけ歩かされるのだろう?急がなくっちゃ!時間との勝負だ!この沢、正直あまり期待していませんでしたが、思いの外美しく「当たり」の沢でした。こんなに素晴らしい沢なのに、どうして遡行記録が少ないのだろう?と思ったほどです。続きは後日の日記に続きます。PS.上の写真は、そのY字路の林道にて。現在ワイヤーが張られ進入禁止。下の写真は、V字状のゴルジュにて。高巻きは絶望的ですが微妙なヘツリで突破でき楽しい(一度もドボンすることなく全てクリア)。滝もほぼ全て直登し快心の遡行!ナメと渓相がとても美しい沢でした♪


9月21日(金)沢の扉

今日の盛岡はホント寒いです…(^^ゞ。短パンとTシャツではいられず、超久し振りに長袖長ズボン姿でいます。昨日と比べ6度も気温が低いのですから当然かもしれませんね。本日は山岳ガイドの予定でしたが、お客様の都合により延期になっちゃいました。どっちみちこのお天気(雨)じゃ無理でしたが…。

で、時間が出来たので今朝から『沢の扉』の更新作業にまい進していました。先日行った焼石連峰・合居大谷右俣の記録と写真を整理し掲載しましたので、ご興味のある方はご覧くださいね。今回は1泊2日の沢にもかからず、かなり詳細にまとめました(写真枚数は何と75枚!)。

理由は、これまでこの沢の詳細な遡行記録が見つけることが出来なかったからです。もっと、遡行されてよい沢だと思ったからです。私がまとめた記録が、多少なりとも今後遡行される方のご参考になれば嬉しく思います。

今回は岩手県内の4つの山岳会の合同山行となったわけですが、この数年、県内の「沢屋のまとまり」が山岳会の枠を超えて「とてもいい感じ♪」になっているように思います。三年前より毎年秋に「岩手沢屋交流会」を開催し続けた結果、多くの方と意気投合し岩手の沢仲間の輪が広がりつつあるのを実感じています。また4年前の2008年より毎年夏にこれまた合同山行でアルプスなど遠方の沢へ行くようになったことも理由に挙げられます。

これからの課題は、「リーダー養成」でしょうか。「リーダー出来る人材をどんどん育てていきたいな!」と考えています。リーダーが出来るようになって初めて「沢屋として一人前!」と認めてもらえるようになるからです。それに、自分が遡行したい沢へ行くためには自らリーダーするしかありませんゆえ。これを業界では?「言いだしっぺ、リーダーの法則」と言うようです。私は山行計画を練るのも、人の世話をするのも大好きです。だから毎回リーダーしても、ちっとも苦じゃないんです。でも、それじゃダメなんですよね。後輩たちにリーダー経験をたくさんさせてあげないと。

一人前の山屋に育てる最良の方法は、「リーダーを経験させること!」これが一番だと思っています。それが山岳会の、そして牽いては岩手県全体のレベルアップにつながるのだと思います。偉そうなことを書きましたが、私はまだまだ未熟者です。まだまだ修行が足りないと思っています。完璧にやる必要なんてないんです。大切なことは、間違いながらも、つまづきながらも一歩でも前に進むこと!かな。

つまづいたっていいじゃないか!人間だもの。
苦しいことだってあるさ!人間だもの。
迷うときだってあるさ!凡夫だもの。
あやまちだってあるよ!俺だもの

とにかく具体的に動いてごらん。
具体的に動けば 具体的な答が出るから。
考えてばかりいると 日がくれちゃうよ。

相田みつを。

『沢の扉』 焼石連峰・合居大谷右俣 今すぐ見たい方はクリック!


9月19日(水)焼石連峰
・合居大谷右俣 3

昨日の日記の続きです。大滝を超えた後は、小滝や白いナメが連続、楽しませてくれます。やがて標高750m付近から両岸狭まり幅1Mのゴルジュ帯に到着しました。両手を延ばせば届きそうなほどの圧倒的なゴルジュですが、10年前に来た時となんか様子が違い、威圧感を感じないのです。

まず驚いたのは水量の少なさです。10年前、ゴルジュの入口は淵になっていて足が立たないほどの深さで、右岸をヘツって突破しました。その後も、深いゴルジュが続いて「果たして突破できるだろうか?」と不安に感じたほどです。ところが今回は膝下程度の水深でまったく問題なくクリアできました。拍子抜けしたほどです。おそらく埋まったのかもしれません。

その後、この沢の最大の核心部、790mにある滝マークのある10m滝に到着!10年前に来たときは右壁を直登しました。左壁は水量が多く絶望的でしたので…。今回は水量が少なく右も左もどちらからも登れそうです。但し、左壁はコケが密集していて滑りそうでした。クライマーK君が右壁を岩に舞う蝶のごとく華麗に登っていきます。さすがだなぁ~!お見事♪他のメンバーはロープを左側に回してもらい左壁を登りました。特に出だし部分、ホールドがなく苦労します。またコケで滑るのなんのってぇ~!

三回目のザイル使用は、逆層の小滝で安全を期してロープを出し登りました。12時50分、840m付近に素敵な幕場を発見!明らかに別パーティーが使ったと思われる幕営適地です。薪もありそうです。「最近入渓したパーティーがいたんだぁ~!」とビックリ。今回は6人用の大きなテントです。この場所に張るか、せっせと歩き三界山を越して胆沢川沿いに張るか…。時間的に三界山を超すのは無理でしたので、この場所に張ることに決めました。

そうと決まれば、せっせと整地し設営、薪を集めて宴会の準備です♪時間はタップリあります。小川のせせらぎ、たき火の炎、遠方には大森山、最高のロケーションでの宴会!まさに至福のひと時です。食当のWさんが作ってくれたホイコーロ丼がとっても美味し~い♪米はやっぱりアルファー米ではなく、生米で炊いて食べるのが美味しいです。夜は満天の星空に皆感動♪宴会開始時間が早すぎたせいか、9時ちょい過ぎには寝ました。夜中、物凄い風の音で目が覚めました。台風の影響でしょうか、沢だというのに珍しいほどの強風でした。

翌朝は5時起床、しっかりお米を炊き、シェフWさんの豪華朝食です。炊き立てご飯に錦糸卵やしょうがとみょうがの千切り、ツナ缶をのっけて、最後にチキンスープをかけた西洋茶漬けでした。山で朝食はあまり食べない私でも、バクバク食べしまうほど美味しかったです。

6時40分出発!遡行開始早々、釜をもった5段の滝が美し~い♪ナメやプチゴルジュも出てきて楽しませてくれます。やがて920m左岸枝沢出合に掛かる40m滝もお見事!その後、大崩壊地帯に突入です。荒涼として、まるでグランドキャニオンのようです。ここも10年前と大きく変わっていました。崩壊がかなり進んで砂利で埋まり歩きやすくなっていましたが、側壁からの落石には要注意です。この廃墟のようなガレ場から鳥海山が遠望できました。

この大崩壊地を過ぎると渓相が変わってナメ床、ナメ滝が続き17m滝が出てきます。ここも安全を期しザイルを出しました。左から登り上部でバンドを右へトラバースし落口へ。水量が少ないせいか、結構ヌメヌメ状態で滑りました。そこをクリアすると、あとはせっせとツメるだけ。思いの外、沢形が上部まで続いていましたが、山頂まで直線距離100mというところでヤブ漕ぎ大会です。結構強烈なヤブでした。10時には、無事に三界山の山頂に到着しました♪展望が素晴らし~い!まさに絶景かな。

4ヶ月前の5月13日にもタラさん達と残雪の三界山を登ったのですが、一面360度ガスだらけで何も見えませんでした。今年2度目の挑戦で展望を満喫でき、嬉しかったです。山頂は物凄い強風で立っているのもシンドイほどでした。下山は東に延びる尾根をヤブ漕ぎしながらコルまで下り、そこから枝沢を下降しました。10年前は山頂直下から急斜面をブッシュを掴みながらダイレクトに下降したのですが、今回は安全を期しました。

この枝沢を下降している時に目印のピンクテープがあり驚きました。無雪期にこの枝沢をツメて三界山に登る人がいる証拠です。恐れ入りました!って感じ。この枝沢が三界山に至る最短ルートでしょうしね。本流の胆沢川に降り立ち一般登山道へ…。先ほどのヤブ漕ぎを思えば、まるでハイウェイです。スキップしたくなるほど快適です。12時45分、車デポ地の大森山三合目駐車場に到着しました。その後、車を回収しなるせ温泉・東仙歩にて入浴(400円)♪とっても楽しい二日間でした。メンバーの皆さん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました♪ PS.『酔いどれ画像掲示板』に前回の続きの写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね~♪(^o^)

『酔いどれ画像掲示板』 合居大谷右俣 その2 今すぐ見たい方はクリック!


9月18日(火)焼石連峰
・合居大谷右俣 2

今回撮影した写真を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね♪10年前との比較写真も載せていますよ。

『酔いどれ画像掲示板』 合居大谷右俣 その1 今すぐ見たい方はクリック!


9月18日(火)焼石連峰
・合居大谷右俣 1

16日(日)~17日(祝)山中1泊2日でメンバー6名、焼石連峰は合居大谷右俣を遡行して参りました。岩手県内の4つの山岳会の合同山行で、チーム岩手による親睦会を兼ねた楽しい山行となりました。

実は、この合居大谷右俣、10年前の7月に北上のS先生達と4名で遡行しています。あれから10年が過ぎ…。もう一度入渓したく思い企画しました。岩手宮城内陸地震の影響は?東日本大震災の影響は?集中豪雨の影響は?どのように変貌したのか?この目で確かめてみたかったのです。

出発前、お天気が心配でした。この沢はV字状ゴルジュが発達した沢で雨天時の入渓は危険です。その際は、遡行場所を変更し、宮城の内唐府沢を遡行する予定でした。よって、合居大谷右俣と内唐府沢の2つのプランを立て、お天気次第で直ぐに切り替えられるようにしました。当初の週間天気予報では、雨マークでしたが、急に予報が良い方に変わったのです。ラッキー!これで合居大谷右俣を遡行出来るぞ~♪

入山口と下山口が異なるため、車2台で行きました。私を含め三名は、朝5時に盛岡南IC待ち合わせ。既にやまめさんが到着されていて、何やら他の山屋さんたちと親しく話をしていました。なんと懇意にしている盛岡S友会さんの皆さんでした。これから福島の山へ行きます!とおっしゃっていました。「あれ、もしかして酔いどれさんですか?いつもホームページ見てますよ~♪」と声を掛けて頂き、嬉しいやら照れくさいやら、ありがたいことです。

滝沢村から出発したタラさん達の三名とは、十文字の道の駅に6時30分の待ち合わせ。まずは車を下山予定の大森山三合目登山口にデポ。その後、大正の滝駐車場へ向かいました(現在工事中)。沢支度を整え7時40分出発!今日も朝からいい天気、抜けるような青空で雲一つない快晴♪こりゃ暑くなるぞ~!

この合居大谷右俣は、北上のS先生著 「いわての沢」にも紹介されていますし(実は、私と行った時の記録)、山と渓谷社・中村成勝著の「沢登り」にも紹介されています。そのガイド本には、次のように紹介されています。『合居大谷右俣は三界山西面に位置し、明るく変化に富んだ美しい渓だ。源流は三界山に突き上げる。息をのむほど見事な大滝やゴルジュ帯と要塞のような岸壁群、そして美しいナメへと変化する渓相は、遡行者を飽きさせない。中級者向けの渓として充実した沢登りを約束してくれるだろう。』

10年前に行った時の私の感想は、「うん、確かにそうだ!」と納得しましたし、もっと遡行されてよい沢だと思いました。しかしながら、ネットで検索しても、あまり遡行記録が出てこないのが不思議です。車2台で行く必要があることと、ツメ上げる三界山には登山道がなく、ヤブ漕ぎを強いられること、また幕営適地が極端に少ないことが、敬遠されている理由なのかもしれません。

廃道化した林道を歩き、合居川に降り立ち、我が目を疑いました。「この水の少なさは一体なんだ!」と。異常なほど水量が少なく、沢が荒れている感じ…。このところの猛暑続きで渇水、さらに2度の大地震で側壁が崩落、土石が押し流されたのでしょう。車デポ地より歩くこと1時間半で大滝に到着しました。

10年前の7月13日に来たときは、この大滝(40M)付近は雪渓がビッシリ状態で、その全容を見ることが出来ませんでした(滝頭のみがチラリと遠望)。今回は、猛暑の影響か?まったく雪渓がなく全容を望むことが出来、滝下で見上げることが出来ました。いや~でかいなぁ~♪メンバーの中で紅一点のWさんは、「こんな大きな滝、初めてかもしれない…」と感動されていました。私もこの大滝の立派さには感動したほどです。

この滝の直登は絶望的、最初の難関、いよいよ大高巻きの開始です!側壁が急過ぎてトラバースできず、急峻な枝尾根をせっせと腕力登攀します。ルートファインディング力が試される超大高巻き。高巻くこと1時間15分、ふぅ~!狙い通りの場所(沢床)へドンピシャリ降り立つことが出来ました。Wさんは、「こんな凄い高巻き、初めて~!」と、これまた大感動!この日は猛暑、汗だくなんですけど…。皆さん深い釜(水風呂)に入りクールダウン♪超気持ちい~い!続きは後日の日記に続きます。PS.上の写真は、その大滝40M(写真提供、タラさん)にて。下の写真は、大滝の高巻きの後、釜に入りクールダウンするSさん(左)とやまめさん(右)。


9月15日(土)マルちゃんショック!

昨日のお昼のこと…某番組を見ていたところ、インスタントラーメン業界に異変が起きているという。これまではカップラーメンに押されてきた袋麺ですが、東洋水産の「マルちゃん正麺」が爆発的に売れているそうです。

即席麺でありながら、生の麺本来の味わいと、なめらかでコシのある食感を実現した話題沸騰中の“マルちゃん正麺”。先ほど、近所のユニバース(スーパー)に行って、私も買ってきました♪今日のお昼は、コレで決まりです!どんな味なのか?楽しみ、楽しみ~♪(^o^) 以下、ネットニュースより抜粋いたします。

『年間約18億食の袋麺市場に異変が起きている。ここ半世紀、「チキンラーメン」(日清食品)、「サッポロ一番」(サンヨー食品)の二大ブランドが君臨していた市場が「マルちゃん正麺」(東洋水産)の登場で大きく揺れているのだ。この9月には大手各社が巻き返しを図るべく、新商品を投入。“ナカ食”ブームや震災後の備蓄買いで市場が復活するなか、袋麺戦争“秋の陣”が幕を開ける……。

大手食品会社の製麺開発者が語った。「私たちは“マルちゃんショック”と呼んでいるんです。あの商品登場前まで市場は長らくダウントレンド状態にありましたからね」業界に衝撃を与えた「マルちゃん正麺」を紹介する前に袋麺市場の歴史を紐解きたい。

始まりは日清食品が「チキンラーメン」を発売した1958年。続いて1966年、「サッポロ一番」(サンヨー食品)、「明星チャルメラ」(明星食品)のヒットにより一般食卓に浸透した。 ピーク時は1972年の年間37億食。だが、その前年から登場したカップ麺がその利便性や味のバリエーションの豊富さで徐々に袋麺のシェアを奪っていく。

さらに草創期のヒット商品がそのまま定着したことで市場が縮小。近年は3年連続で総売り上げが下落していた。そんな無風状態の市場に革命を起こしたのが昨年11月に発売された「マルちゃん正麺」だったのだ。食した者が皆、驚くのが生麺のような食感だ。販売元の東洋水産担当者はこう胸を張っていう。

「“正麺”という名前には、東洋水産として考える『これこそ正しい麺、理想のラーメンの完成形』という自負がこめられています」。「マルちゃん正麺」が目をひいたのは画期的な製麺方法である。これまで即席麺は、打ち上がった麺を140~150℃の油で数分揚げるフライ麺と、熱風乾燥させるノンフライ麺の二つの方法が主だった。インスタントラーメン愛好家としてテレビでも活躍中の大山即席斎氏が説明する。

「チキンラーメン、サッポロ一番といったフライ麺は、食感こそ劣るが、油で揚げたことによる香ばしさ、まったり感がある。それに対して食感を追求したノンフライ麺は油を使っていないのでヘルシーだが、麺に味がなく油分が少ないから、味の深みとふくよかさに欠ける。それを補うために調味油が付いています。つまりどちらにも一長一短があった」

だが、東洋水産は従来のフライ麺、ノンフライ麺どちらにも属さない新製法を約5年の研究期間を経て開発した。それが切り出した生麺を蒸し上げる工程を省いて、そのまま乾燥させる「生麺うまいまま製法」だ。乾燥麺でありながら、なめらかでコシのある食感が楽しめるようになった。

「実際、食べるとノンフライ麺のもちもちとした食感と、フライ麺の風味の良さを融合している麺だと感じます」(大山氏) 続いて料理研究家の相田幸二氏もこう評価する。「ラーメンと即席ラーメンは全く別物だと考えていました。でも、マルちゃん正麺は、“ラーメン”の麺を再現しようという企業努力が見える。極端な言い方をすれば、即席麺としての一線を越えてしまった」

茹でる際には麺がほぐれやすいように麺をほぐした上で乾燥させた。形状も鍋で調理しやすいように丸形だ。子どもからお年寄りまで食べ易いように、麺の長さも従来の約半分の25~30センチでカットされている。改革は細部にわたる。

「会社を挙げて袋麺改革に取り組んでいるということをCMからも感じました。俳優の役所広司に、『麺が美味い』と連呼させる。ひたすら麺の食感を訴求したCMに自信が見て取れます」(相田氏) 2011年11月から2012年6月までで合計1億食を出荷し売り上げは100億円を突破した。8月6日には「塩味」が発売となり、年間200億円を目指すという。』


9月14日(金)山の公開講座のお知らせ

今日も盛岡、猛暑でした…(^^ゞ。日中の最高気温が32度、明日も30度、明後日は何と34度ですってぇ~!ひ、ひ、ひぇ~!って感じです。巷は明日から三連休ですね。明日の土曜日は仕事、頑張りま~す!16日(日)と17日(祝)は、スクールのお休みをいただきま~す!もちろん、山(沢)です。

さて、本日八幡平在中の山仲間、Hさんより「お願いメール」を頂戴しました。「今度ね、山の公開講座やるのよ!酔いどれさんのホームページで宣伝して~♪」とのご依頼でした。もちろん、喜んで~♪(^o^) 11月2日(金)の18時より「プラザおでって」にて開催されるようです。講座内容は、①秋から冬へ…山と自然の危険にどう対処するか(講師:磯野豪太)。②登山者の為のカメラ講座(講師:奥田博) 参加費無料、先着200名。

11月には実際に山を登る実技講座が開催されるようです(これは有料で500円)。公開講座、及び実技講座の詳細は、以下をクリックしてご覧くださいね。私も仕事が入らなければ参加してみようかな?季節の変わり目の登山って、要注意!なんです。特に10月になれば、いつ雪が降ってもおかしくありませんもの。時には吹雪くことだってあります。公開講座は無料ですし、場所も盛岡市内、いい勉強になると思いますよ♪

『山の公開講座のご案内』 安全のための知恵と技術 今すぐ見たい方はクリック!


9月12日(水)沢屋のコーディネーター

相変わらず暑い日が続きますねぇ~!パソコンスクールを開業して11年、今年ほどエアコンをつけたことはないです。しかも、9月になってもエアコンがないと教室は蒸し風呂状態ですから驚きです。週間天気予報によると、しばらく30度越えの日々が続くようです。

そんな暑い日は沢登りに限ります♪早いもので沢シーズンも残すところ1ヶ月となりました。今シーズンは6月18日より沢に入り、先の葛根田川で遡行本数は丁度10本です。毎年15~20本って感じです。東京にいた当時は、沢シーズンも長く毎年50本前後入っていましたので、大分減ったなぁ~!って思います。

ここ岩手では、6月中旬から10月中旬までの4ヶ月間が、いわゆる「沢シーズン」となります。毎週入渓したとしても20本が限界なのでしょう。時には台風や大雨などの悪天で沢へ入れない時もありますしね。カレンダーの予定表を見ると、週末は山行計画(主に沢)でほぼ一杯状態です。「大丈夫なのか?自分…」と思うほどにハードスケジュールかも。

今年は珍しく?まだ一度も単独遡行していません。理由は、ここ岩手でやっと沢屋人口が増えつつあり、仲間が増えたことです。特にここ数年は、山岳会の枠を超えた沢仲間が大勢出来ました。とてもいい雰囲気になってきたと思います。岩手沢屋交流会の企画や岩手の沢屋が一同に集まる合同レスキュー訓練の企画、他県の山岳会との合同山行など、この先はそんな催しで一杯です。今後の課題は、岩手の沢屋のリーダー養成でしょうか。

ここに至るまで10年以上かかりましたが、やっと実を結びつつあるように思います。私は大した山のレベルを持ち合わせていませんが、人をまとめたり、人と人をくっつけたりするのが得意(好き)のようです。それは、東京時代からそうだったように思います。「癒し系」と言われることが多く、話し掛けやすく警戒心を抱くことなく接してくれるから、なのかもしれません。振り返れば「酔いどれさんは、名コーディネーターだね!」とよく言われていたように思います。

私が長年心掛けていることが三つあります。①人の悪口を言わない ②自慢話はしない ③否定的なことは言わない。この三つをしっかり守っていると友達ができやすくなると思いますし、いろんな相談を受けることも多くなるように思います。とはいうものの、時折ポロッと出てしまうこともありますが…(^^ゞ。まだまだ修行が足りない未熟者の私です。

何はともあれ、山好き沢好きな人が増えることは喜ばしいことです。パソコンであれ山であれ、自分が出来ることで(好きなことで)岩手に貢献できることは大変嬉しいことです。岩手の山の世界はホント狭いです。特に岩や沢、雪山をする人は限られています。だからこそ、山岳会の枠を超えて「横の連携(絆)」を強めていけたら…そんな思いで今後も頑張りたいと思っています。

PS.『酔いどれ画像掲示板』に先日遡行した葛根田川の写真を掲載しました。また『沢の扉』に和賀山塊の滝倉沢を追加しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね♪(^o^) 上の写真は、6月に開催した「岩手沢屋交流会」にて。この時の参加者は14名でした。秋(10月13日~14日)も開催しま~す♪去年までは毎回森吉でしたが、今回は二口山塊の予定です。毎年の恒例行事となり、皆さん楽しみにされているようです。

『酔いどれ画像掲示板』 八幡平・葛根田川 今すぐ見たい方はクリック!
『沢の扉』 和賀山塊・滝倉沢 今すぐ見たい方はクリック!


9月10日(月)13回目の葛根田川

この週末は、八幡平の葛根田川を遡行して参りました。福島在中のKさんより「来年は葛根田川をガイドしていただけませんか!」と、去年から約束しておりました。早いもので、あれから一年、約束を果たす時がやってきました。今回は、私のサポート役としてWさんも同行していただくことにしました。Wさんは料理の腕前はピカ一で、しかも体力抜群で力持ち!頼りになるお方です。

そんなわけで、三人で行くことになりました。二人より三人の方が楽しいですし、女性が加わると会話も弾みますし「食事の質」が一気にグレードアップします。滝ノ上温泉に5時半到着!駐車場では既に宮城から来られた6名が遡行準備をしていました。どうやら我々と同じ葛根田川を遡行するようです。

身支度を整え、6時前には我々も歩き始めました。9月、さすがにアブはいなくてホッとしました。このところの猛暑(残暑)続きで「もしやアブがいるのでは?」と危惧していたのです。この葛根田川、私にとって13回目(いや14回目かも)の遡行となります。これほど数多く入渓した沢はないかもしれません。よって、水量の増減により「どこを徒渉すればよいのか?」徒渉ポイントは全て体にインプットされています。そして、最後のツメも2万5千図を見る必要がないほど、地形を熟知しております。13回も入渓すると、誰もがそうなると思います。

葛根田川に降り立ち水量の少なさに驚きました。「なんじゃ、これ~!」って感じです。過去13回のうち、これほど少なかったことはありません。どこでも徒渉できそうなくらいでした。「これは楽勝だな♪」と。水量が少ないとはいえ、その美しさはいつも通りです。特に一番の見どころ、「お函」は、何度来ても感動します♪KさんもWさんも、その美しさに歓声を上げていました。

水量が少なかったせいもあり、ハイペースで遡行出来、「これはまずい!このペースだと、あまりにも早く小屋に着いてしまう…。時間調整の為、ペースダウンしなくっちゃ~!」と私。だって、早く小屋に着き過ぎると、お酒が無くなるのも早くなりますから…。最後のツメは、ドンピシャリ八瀬森山荘へ出ました!小屋付近の湿原は、熊の憩いの場所になっているようで、笛をピーピー吹きながら歩きました。

ゆっくりスローペースで歩いたにもかからず、6時間半で八瀬森山荘に到着!時間はまだ12時半です。夜が長くなりそう…。料理長のWさんが手際よくお酒のつまみを作ってくれます。呑んべぇの心をくすぐる料理の数々にKさんもご満悦♪沢でこんなに贅沢な食事は初めてかもしれません。料理長Wさんのザックからお豆腐が出てきた時にはビックリ!八瀬森山荘は、今回も貸切りでした。過去13回、誰ともかち合ったことはありません。滝ノ上温泉で会った宮城のパーティーは、「沢に泊まります!」と言っていましたので…。

お酒も無くなり9時ちょい過ぎに寝ました。夜中、物凄い雨と風(暴風雨)で目が覚めました。朝起きても雨は激しく降り続いていました。風雨をしのげる小屋は快適そのものです。「小屋って幸せですねぇ~♪」と言い合いつつ、昨日会った宮城パーティー(6名)のことがちょっと心配になりました。この雨でかなり増水しただろうなぁ~!苦労するかも…と。

9日の朝、豪華な朝食を済ませ6時20分出発!外は相変わらず激しく降っていましたが、一般登山道ですので気が楽です。しかし、その登山道が豪雨により完全に「沢化」していました。昨日は、過去13回のうち一番水量の少ない葛根田川を遡行し、今日は過去13回のうち一番水量の多い八幡平の縦走です。まさに変化に富んだ山行となりました。歩くこと約8時間で滝ノ上温泉の駐車場に無事到着!遡行より長~い(時間のかかる)下山となりました。

葛根田川の美しさに感動し、食事の美味しさにも感動!そして、雨の中の縦走…。楽しい二日間となりました。Kさんもきっと満足してくれたと思います。皆さん、ありがとうございました♪そうそう、下山中のこと、三ツ石山の山頂直下で、なんと山仲間のS先生やHさん達と偶然お会いしビックリしました(北上市民登山、と言ってました)。この悪天で、誰も登山者がいないものと思っていただけにビックリ!世間は狭いものですね。


9月7日(金)いわて旬華愁凍

当スクールの生徒さんに写真家のTさんがいます。そのTさん、兵庫県のご出身なのですが、岩手の自然に魅せられて、何と岩手に引っ越されたというから驚きです(実は奥様も岩手の自然に魅せられて引っ越された方)。岩手って、ほんと凄くいいところなんですねぇ~♪授業中にちょっと写真を見せて頂いたのですが、ほんと凄いです!「まさに芸術!さすがプロだなぁ~♪」って感動しました。

Tさん、日本中の(時には世界中の)美しい光景をたくさん見てこられたのでしょうね。写真家だけでも凄いのに、エッセイストでもあり、さらに大学講師(英語)もされているから、驚きです。Tさんのお気持ち、なんとなくわかります。私が沢登りにハマった一番の理由、それは「渓谷美」に魅せられたからでしょうか。「美しいものを見たい!また人にも見せたい!」という願望があるのかもしれません。

Tさんの趣味は、登山、スキー(SAJ1級)、スキューバダイビング、カヤック、山岳写真、国内旅行(国内旅行地理検定1級)、囲碁(日本棋院4段)、蕎麦打ち(信州戸隠流)という、まさにマルチ人間!所属団体は、日本山岳写真協会、日本旅行作家協会、日本スキー学会、スポーツ史学会、深田久弥を愛する会など。

物凄く話題豊富で、授業中にもかからず面白い話をたくさん聞かせて頂いています。「いわて旬華愁凍ーイーハトーブの国から」という写真集も出しています。アマゾンの著者紹介には次のように書かれています。1970年、兵庫県生まれ。1995年、大阪大学大学院文学研究科修士課程修了(専攻は英文学)。関西の複数の大学で英語講師をつとめるかたわら、休日になると、チョークをカメラにもちかえて、岩手県内を撮影で飛び回っている。

2007年から住民票を岩手県に移し、県内の自然風景の撮影をライフ・ワークにしている。山ではスキーを、海ではカヤックを撮影の移動手段に使い、独特のロケーションから被写体をねらう。高田宏氏、世界七大陸最高峰登頂者の田中康典氏も絶賛。

そんな凄い人とはつゆ知らず…(^^ゞ。先日ブログ作りのお手伝いをさせて頂きました。ブログのタイトルは、やはり「いわて旬華愁凍」です。さっそくアップしましたので、ご興味のある方はご覧くださいね♪さすがプロ!写真の素晴らしさは感動モンです!ちなみにTさんは全国を飛び回り多忙を極めているお方、「せっかくコメントをいただいてもお返事出来ない…」との理由で、コメントやトラバックは投稿出来ないように設定していますので、ご了承ください…。今後の更新が楽しみです♪上の写真は、Tさんのご活躍が新聞にも紹介される。

『いわて旬華愁凍・イーハト―ブの国から』 多賀谷 真吾さんのブログ 今すぐ見たい方はクリック!


9月3日(月)和賀山塊 斉内川・滝倉沢

『日本登山体系』に記載されている和賀山塊の沢は全て入ったし、「登山体系に記載されていなくて他にもいい沢はないものか?」と以前より2万5千図を見ながら物色しておりました。

去年より目を付けていた沢が、甲山付近に突き上げる甲沢(かぶとさわ)と滝倉沢です。甲沢は今年7月1日に仲間三人で遡行し、滝の連続で十分堪能できました。「これでもかぁ~!」ってほど、小滝が連続し、しかもその多くが直登可能で楽しい沢でした。

ということは…「一本隣の滝倉沢も似たような渓相で滝の連続で楽しませてくれるに違いない!」と思うも道理。しかも、沢名が「滝倉沢」ですから、いかにも滝が多そうなイメージを抱いておりました。期待に胸を膨らませ若手のホープK君と、八幡平のHさんと私の三人で遡行して参りました。

このところの猛暑で下界では水不足が懸念されています。登山口にある甘露水の湧水は今にも涸れそうでヒョロヒョロ状態でした。本流の斉内川も、これまで見たことがないほど渇水状態でした。「え~!今回遡行しようとしている滝倉沢、ただでさえ小さな沢なのに、これじゃ~水が直ぐに涸れてしまうではないか!」と心配したほどです。

7時10分に駐車場を歩き始め、20分後の7時30分には滝倉沢の入渓地点に到着しました。初めて入る沢の場合、グレード問わず「どんな沢なんだろう?」って、とってもワクワクします♪今回ご同行頂いた仲間たちの為にも「甲沢のように楽しい沢だといいな!」と祈るような気持ちで遡行開始!滝倉沢は、甲沢より若干水量が多く沢幅も広く明るい感じです。

遡行すること10分ほどで「2段くの字」のゴルジュのお出ましです。ここは右壁の隅に弱点を見つけ登りました。岩が脆くボロボロと崩れ落ち、騙しながら微妙なバランスで突破(ザイル要)。遡行開始後25分で次なる難所「8M滝」です。険悪そうな滝で5.12クライマーのK君に「どう、登れそうか?」と私。「私、ちょっと見てきます!」と凄い勢いで滝を登っていきました(上の写真の赤丸がそうです)。ほんの1~2分で滝の落口へ到着!まるで猿のように登っていくK君。それを見ていたHさんは、「まるで忍者みた~い!」とビックリしていました。

「被っていてホールドも少なく、出口が厳しそう。なんか無理っぽいっす!」とK君。「うだば、無理せず高巻こう!」と私。ここは左岸より高巻き15Mの懸垂下降となりました。この沢、全体的にゴーロ歩きが長く時々小滝が出てくるって感じ…。標高740m付近には立派な大滝が~!まるで堰堤のように垂直に切り立っていて20mはありそうです。とても登れそうになく高巻きルートを探します。左から巻くか、右から巻くか…。左壁を見ると側壁沿いに斜めにバンドが走っていて簡単に高巻けそうです。ここの高巻きは懸垂下降することなく容易でした。

そこから直ぐに760mの二俣に到着です。右が本流っぽいですが、左の沢の方がヤブ漕ぎが少なそうに感じました。ここは左へ進みやや傾斜の強いナメ滝を登っていきました。やがて直ぐに水が涸れ、ヤブ漕ぎを覚悟したのですが、思いの外、沢形がかなり上部まで続いてラッキー♪このままだと、もしかして、ヤブ漕ぎなしで登山道に出るのではないか!と期待したのですが、最後の数十メートルでヤブにつかまってしまいました。ヤブを漕ぐこと7~8分で登山道に出ました♪ほっ!(^o^)

その登山道から大甲山へ、薬師岳の雄姿が素晴らし~い!その後、すずみ長根を下り甘露水へ下山。本日の行動時間は6時間40分、楽勝でした。「まったく疲れていな~い!なんか物足りなかったよねぇ~!」って、感じ。遡行グレードは1級上といったところか…。「楽しい沢かどうか?」遡行記録がほとんどない沢の場合、こればかりは行ってみないと分かりませんものね。でも、仲間三人でワイワイ、楽しい山行となりました♪(^o^) K君、Hさん、お付き合い下さりありがとうございました。上の写真(赤丸)は、滝を忍者のごとく登るK君です。

『酔いどれ画像掲示板』 和賀山塊 斉内川・滝倉沢 今すぐ見たい方はクリック!


9月1日(土)ヘッドランプ
(ペツル・ティカXP2)購入!

赤木沢へ行ったときのこと…最終日になんとヘッドランプ(ブラックダイヤモンド)が壊れてしまったのです。「ヘッドランプは点いて当たり前!」と思っていましたので、これには参りました。先の日記に書いたS先生の「ヘッデン事件」ではないですが、ヘッドランプが点かないと夜中、トイレにも行けないのですよ…。ほんと不便極まりないです。ましてや山の中、夜はまったくの暗闇状態ですので何をするにもヘッドランプが必要になります。

でも、壊れたのが山行の最終日だったのが不幸中の幸いだったかもしれません。本日、いつもお世話になっているICI石井スポーツ盛岡店のU主任に相談しに行って参りました。「はは~ん、こりゃスイッチ部の断線の可能性がありますね!メーカーに修理の見積りを取ってみましょう!」とのこと。購入して2年しか経っていないのに…。しかも、泊りの山や沢で使用したのは数えるほどですので、こんなにも早く壊れるなんて~!ブラックダイヤモンド(メーカー)め~!

明日も沢で使うので、修理完了まで待っているわけにもいかず、購入することにしました。もし、格安で修理できるようであればヘッドランプは2つに増えますが、そうなったら一つは防災用に使えばよいわけですしね。山仲間やICIのU主任のアドバイスもあり、今回は信頼と実績のあるペツル(メーカー名)を買うことにしました。確かにブラックダイヤモンドより高価ですが、壊れてしまったのでは意味がありません。多少高くても壊れないヘッドランプが欲しかったのです。山では、時には命を守るとっても大切なものですので。

ペツルのものは何種類か置かれていて「Uさんのお勧めはどれ?何が違うの?」と聞いて、U主任のお勧めのモノを買いました(ちょっと予算オーバーしましたけど)。今回購入したペツルのヘッドランプ(ディカXP2),かなりの優れものです♪電池は単4を3本で190時間(エコモード時)持ちますし、照射距離はなんと69mですって。電池を含めてもたったの88gしかなく軽いです。ちなみにホームページでは次のように紹介されています。

2種類の光源とワイドアングルレンズを持つ高機能モデルです。ワイドアングルレンズは簡単に開閉できるので、遠方を集光で照射する光と近距離を拡散光で照射する光を素早く切り替えることができます。2つの光源: ハイアウトプット白色 LED + 赤色 LED。白色 LED は最大レベルで光量 80 ルーメン、照射距離 68 m の光を放ちます。エコノミーレベルで消費電力を抑えれば照射時間を長くすることができます(最長 190 時間)。赤色 LED は夜間視力を維持するために使用したり、点滅モードで自分の位置を知らせるセーフティライトとして使用したりすることができます。リチウム電池を使用できるので、更なる軽量化や低温下での使用にも対応します。

今日はなかなか良い買い物が出来ました♪末永く愛用したいものです。

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