中岳と四角岳 2

- 奥羽山脈 -

  1. HOME
  2. 山の扉
  3. 岩手の雪山

中岳・四角岳 1

先月は、雪が多くて登山口で敗退しました。 あれから1ヶ月が経ち、再チャレンジです。 「さぁ~どこまで入れるかな?」って、ドキドキ しながらハンドルを握っていました。 あれだけあった雪がなくなっていてビックリ! お日様の力って、ほんと凄いですね♪

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 2

440mの最初の林道分岐を過ぎ、まだ行けるぞ! 倒木や落石の巨岩が散乱していましたが、 撤去しながら行けるところまで前進! しかし、そこから約800m先で雪に阻まれました。 その手前に車をデポし歩き始めます。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 3

歩き出して直ぐに四角林道と切通林道の 分岐に到着しました。483m付近です。 今回の山行を振り返ってみると、 アプローチの林道での車の運転が 核心部だったように思います。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 4

車デポ地より林道を歩き始めること25分で 登山口に到着しました♪やっと登れるぞ~! 1ヶ月前は、全山雪に覆われ真っ白でしたが、 今は雪がほとんどなく新緑が目に眩しいです。 この1ヶ月の変貌ぶりにはビックリしました。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 5

登り始めは登山道というより「林道ではないか?」 と思えるほど幅広い道でビックリしました。 この幅広い道は、植林地帯まで続いていました。 おそらく森林を伐採し運搬するのに使われて いた道なのでしょう。昔は重機も通っていた のかもしれませんね。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 6

尾根上720m、旧道との分岐点です。 ここで旧道と交差するのですが、 現在完全な廃道になっているようでした。 よって、2万5千図に記載されている登山道、(四角林道からの)登山口から720m地点まで ヤブに覆われ通行不可能です。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 7

上の写真の標柱の裏は… 熊さんに思いっ切りかじられていました。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 8

先月敗退しているだけに失敗は許されません。 雪の状況によって臨機応変に対処でるよう スノーシュー、ワカン、登山靴、長靴を 車に積んでおきました。 あとは現地で判断! 山の雪の量を見て、これなら長靴でも大丈夫!

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 9

旧道との分岐を過ぎると、 早速雪が出てきました。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 10

急登はほとんどなくトラバース が多く、体に優しいルートです。 まるで散歩するような感じで気分良く登れました。 それもそのはず、その昔、一帯の山々の地下には 良質の銅鉱石がありました。かつては 不老倉鉱山・四角岳鉱山・細地鉱山 などがあったようです。その鉱山の道が 現在の登山道になっているようです。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 11

標高710m付近の第一徒渉点にて。 写真中央左に雪の割れ目から 沢筋が小さく見えます。 写真で見るよりかなり傾斜が強いです。 V字の急斜面にタップリと雪が残っています。 アイゼンを持参しておらず、長靴とストックのみ の装備ではトラバースは無理そうでした。 ここは少し戻ってヤブを下り沢へ降り またヤブを登り返して登山道へ。 つまり雪の部分を高巻きました。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 12

写真右中央、分教場跡地の石碑です。 こんな山奥に分教があっただなんて凄いです。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 13

その石碑をズームアップ! 田山小学校四角分教場 (大正4年10月16日~大正9年3月31日) 之跡の石碑、と裏に刻まれていました。 鉱山の子供達が学んだようです。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 14

標高765m第二徒渉点にて。 ここもV字の急傾斜の谷にタップリと雪が… ここも雪を避けヤブを漕いで沢へ降り徒渉後、 ブッシュを伝って登山道へ出ました。 まるで沢登りみたいで楽し~い♪

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 15

三角錐でピラミダルな中岳、 カッコいいですね♪(^o^)

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 16

中岳の山頂直下咲き乱れていました。 イワナシ(ツツジ科イワナシ属)のようです。 可愛くって可憐で綺麗でしたよ~♪

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 17

は~い、中岳の山頂で~す♪ 眺望が素晴らしく、360度の大パノラマ を満喫きますよ~!

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 18

中岳の山頂からの展望です。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 19

今度は四角岳を目指します。 中岳と比べ、たおやかな山ですね。 尾根の右側に見える逆「くの字」が 登ってきた岩手県側の登山道です。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 20

四角岳に向かう途中、後ろを振り返り 先ほど登った中岳を望む。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 21

四角岳の山頂はこんな感じです。 標柱は朽ち果てていました。 山頂一帯は広々していて、 のんびりするにはいい所です。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 22

四角岳の山頂ですね、岩手・青森・秋田の 三県の県境が接しているという全国的にも 珍しい山のようです。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 23

四角岳は、中岳に比べると眺望は劣りますが 岩手山方向が刈り払われていて 眺めを楽しめます。 七時雨山(左)と岩手山(右)を望む。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 24

遠くに見えるのは八甲田の山々でしょうか? まだまだ雪がありますねぇ~!

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 25

第二徒渉点にて。 帰りに逆方向から望むと…。 上記の写真14の反対側から撮影。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 26

これは第一徒渉点にて。 これは写真11の逆方向からの撮影です。 傾斜が強いのが分かりますね。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 27

あれはなんだ~!カモシカです。 中々逃げず、かなり接近して撮影できました。 つぶらな瞳が可愛いかったですよ♪

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 28

下山中に中岳を望む。 日曜日だというのに登山者は私だけでした。 何はともあれ、2回目の挑戦で登頂でき ホッとしております。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 29

帰り道、東北農業試験場に寄り 菜の花と岩手山を撮影したものです。 今年の一般公開日は、5月14日~15日 だと生徒さんが教えてくれました。

2011年5月15日撮影

中岳・四角岳 30

その菜の花をズームアップします。 中岳と四角岳、予想以上に楽しい山 でしたよ!めでたし、めでたし♪

2011年5月15日撮影

GPSの軌跡

<2011年5月15日(日)>
行動時間 4時間55分 (休憩時間含む)
登り:3時間5分 / 下り:1時間50分

林道・中沢出合先(7時40分)~登山口(8時5分)~旧道分岐(8時25分)~第一徒渉点(9時)~ 第二徒渉点(9時35分)~中岳(10時15分)~四角岳(10時45分) 四角岳(10時50分)~登山口(12時20分)~林道車デポ地(12時40分)
  1. HOME
  2. 山の扉
  3. 岩手の雪山