塩ノ川

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吾妻連峰 塩ノ川 1

浄土平ビジターセンターにSさんと9時待ち合わせ! 3時40分に起きて4時に自宅を出発!

待ち合わせの浄土平まで約300キロあります。 途中朝食を食べ、4時間20分掛かりました。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 2

ここ浄土平の標高は1,600mもあり、 紅葉スポットとして超有名! 福島県で人気No.1であることも頷けます。

紅葉の見頃は10月中旬で、まさに今が 旬でウットリするような美しさに感動♪ 駐車場は9時30分頃には満車状態に!

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 3

今日の予定は、一切経山(1,948.8m)と 吾妻小富士(1,707m)紅葉ハイクの 軽登山なので気が楽です。 鎌沼にて。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 4

たまには、このようなお手軽ハイク も楽しいもんです。 想像を絶する凄い数の登山者にビックリです。 登山道も大渋滞ですよ~!

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 5

人人人でごった返していて、まるで お祭りのような賑やかさ! ここ岩手で言うと、車で気軽に高山の 紅葉を楽しめる八幡平のような感じでしょうか。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 6

一切経山を登りながら眼下に 先の歩いた鎌沼を望みます。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 7

一切経山の山頂で~す♪

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 8

皆さんのお目当ては… 五色沼、別名「魔女の瞳」です。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 9

一切経山の山頂から望む五色沼… コバルトブルーの飲み込まれそうな美しさから 「魔女の瞳」や「吾妻の瞳」とも呼ばれて いるようです。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 10

直径約300mの火口の中に水をたたえ、 太陽の光の具合で刻々とその色を変化 させる様は、ほんと神秘的で美しく感動しました。

これを見れただけでも遠路来た甲斐があった というもの。全国から人が集まるのもわかる ような気が致しました。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 11

下山中に吾妻小富士を望みます。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 12

250台停められる浄土平ビジターセンターの 広大な駐車場にドンドン車が埋め尽くされ あっという間に満車状態に~!

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 13

一切経山の登山終了後、一旦駐車場に戻り、 今度は吾妻小富士(1,707m)を登り火口縁を 一周しました。こちらも凄い人です。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 14

吾妻小富士より渋滞の道路を望みます。 そうそう、我々が去る13時頃は駐車場に 入れない車で道路は大渋滞! しかも、何キロも延々に続いていて ビックリですよ~!

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 15

吾妻小富士の火口縁を一周しました。 幅広く、とても歩きやすかったです。

ハイキングと昼食や休憩等で結局4時間ほど 楽しみ13時ちょい過ぎに今宵の宿泊場所である パイロットファーム吾妻貯水池を目指しました。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 16

当初は、高湯温泉共同浴場「あったか湯 (入浴料 250円」で入浴する予定でしたが 既に満車状態! 結局、貯水池の近くにある微温湯温泉 (500円)で入浴することにしました。

2017年10月8日影

吾妻連峰 塩ノ川 17

15時30分、パイロットファーム吾妻貯水池の 2.3キロ手前の林道入口付近にテントを 張りました。 Sさんの4~5人用テントは、 中が広くとても快適です♪

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 18

この日は暖かくて日が沈むまで 銀マットを広げ外で宴会をしました。 こんな山奥なのに私のタブレット (インターネット)au回線が繋がりビックリ! まずはビールで乾杯です♪

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 19

福島(安達太良)の銘酒、奥の松です。 日本酒の飲み比べも楽しいです♪

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 20

秋田の銘酒「刈穂」です。

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 21

その後、豪華な鍋 (ミツカン〆まで美味しい濃厚みそ鍋)を つまみに銘酒に酔いながら宴会の 始まり始まり~!

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 22

鍋の2回戦です。 楽しいひと時を過ごし9時30分就寝。 明日は、いよいよ塩ノ川の遡行です。 明日の朝は4時半起床、6時出発! どんな沢か?ワクワク・ドキドキ!

2017年10月8日

吾妻連峰 塩ノ川 23

この塩ノ川、今年のお盆休み8月13日~14日に 単独で挑んだものの雨のため一歩も入渓する こともなく無念の敗退を喫した「因縁の沢」 でもあります。

「今年中にカタをつけたい!」と願っていました。 私の山行計画に賛同して下さったSさんに感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 24

いよいよ、本日は塩ノ川の遡行です。 今回は、ここ(Y字路))に私の車をデポします。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 25

まずは、起点となる貯水池までのアプローチ ですが、今年の夏に車で突っ込み大変な 思いをしましたので(車でヤブ漕ぎ状態)、 今回はこの林道を歩くことにしました。

道路両脇にブッシュがはみ出し車に 傷がついてしまう恐れがあります。

2017年10月9日影

吾妻連峰 塩ノ川 26

今は秋ゆえ、夏に比べブッシュの勢いは 大分大人しくなったとはいえ、貯水池まで たった2.3キロ(約30分)の距離ですので 歩くことにしました。その貯水池にて。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 27

その貯水池から先は、 廃道状態の林道を終点まで進みます。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 28

ここが林道終点です。 そこから先、ネットの記録によると 「踏み跡を辿る」とありますが、 それらしきものは見当たりませんでした。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 29

ピンクテープがあったのですが、どうやら方向が 違っているようでしたので、方向を見定め軽い ヤブ漕ぎをしながら登山道を目指しました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 30

その後、登山道を250mほど進み 赤布のある所から急斜面を塩ノ川 目掛けてトラバースしながら990m付近の 沢床へ降り立ちました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 31

その急斜面を下るSさんです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 32

塩ノ川 990m付近に到着! ここより遡行を開始します! 塩ノ川は「沢」ではなく「川」ということもあり、 予想以上のスケールの大きさにビックリ!

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 33

中流域でも尚、この水量!しかも、一つ一つの 岩のでかいこと~!圧倒的な迫力です。 巨岩越えが重労働で時間も掛かるので 高低差の少ない右岸の際を攻めました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 34

やがて、最初の難所、くらげ滝15mです。 写真では迫力が伝わらないのですが、 かなり立派な滝でした。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 35

セオリー通り右岸より高巻きますが、 上部で岸壁帯に阻まれ念の為に ロープを出し登りました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 36

続いてその上の12m滝も 登れそうになく左岸高巻き。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 37

続いてこの滝5mは左岸から登れそうでしたが、 釜が深く濡れるのを嫌って高巻きました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 38

その滝の落口から下を望みます。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 39

その次の深く大きな釜を持った 3m滝は、泳ぎを嫌って左岸高巻き。 コバルトブルーが美し~い♪ 温泉成分でこのような色になっているらしく この沢の水は、飲めないようです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 40

盛夏であれば、泳いで突破したい所だが…

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 41

このスケールの大きさ♪ まるでアルプスの沢のようです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 42

この後も小滝は続き7m、4mの滝は 右岸を小さく捲いて通過。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 43

ほんと高巻きばかりで疲れます。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 44

一旦沢床に戻りちょっと遡行すると 「あじろ滝」がゴルジュの先に見えてきました。

落差は10mほどでしょうか。 奥まで進み写真撮影を済ませ、 高巻き出来そうな地点まで戻り 右岸を高巻きました(重労働)。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 45

豪快な遡行が続きます。 とっても楽し~い♪

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 46

これも~♪

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 47

その後、直瀑13mの立派な銚子滝に到着! ここも登れそうになく左岸を高巻き(容易)。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 48

その銚子滝に再接近!

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 49

渓は深いです。 入渓してから滝を高巻いては沢床に降り、 また高巻いて…の繰り返しで重労働! 体力がどんどん吸い取られていくようです。

どれもこれもご立派過ぎる滝の連続で、 かつ水量が多過ぎて(または深過ぎて) 高巻きしか選択肢がないように思われました。 盛夏であれば、泳いで突破できそうな滝も ありましたが…。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 50

しかし、銚子滝を越えると…あら不思議? 急に水量が激減し、沢も穏やかな 渓相に変わったのです。 あれだけ勢いがあった流れとV字の 深い渓相は、一体どこへ行ったのだろうか?

そこから先は、これまでの遅れを取り戻すかの ごとく快進撃でした。あまりの渓相の変化に、 まるで別な沢を遡行しているかのようでした。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 51

その後、やな滝6mは左岸高巻き(容易)

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 52

ここまで来れば沢も穏やかになり 普通の沢と何ら変わらない感じとなります。 それにしても美しいです♪

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 53

1,230mの美しい三条の滝です。 心癒される美滝でした♪

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 54

写真撮影に励むSさんです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 55

紅葉が綺麗♪

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 56

ゴーロとはいえ、巨岩が多いです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 57

1,285mの枝沢で、岩壁の下から 湧水が噴き出ていました。 ここら辺は、温泉成分が混じってるのかな。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 58

水量もかなり減り 順調に進んでいきます。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 59

2万5千図で滝マークのある1,330m地点が 10mの枯滝で、まるで崖のように立ち塞がり 行く手を阻むかのようです。

水の流れは、そこで突然途絶えました。 その枯滝の下は、苔のような緑色の釜に なっていて、そこから水がコンコンと沸いていて、 どうやら塩ノ川の水源になっているようです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 59

その10m枯滝です。 ここは右岸より高巻きました。 容易そうに見えましたが、ヤブがひどかった…。 直登した方が良かったかも。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 60

その先 1,360mの20m枯滝も 右岸高巻き(容易)。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 61

その20m枯滝を越えると「雪代の床」と 呼ばれるナメ床のような渓相が続きます。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 62

雪代の床は、沢床が深くまるで彫刻刀の ように複雑に彫り込まれており、美しい♪

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 63

1,440mの二俣を右へ進むと直ぐに 30mの枯滝です。

三段になっていて下段と中断は 斜瀑で傾斜も緩く容易、上段も容易ですが、 高度感があるので念の為に安全を期して ロープを出して登ることにしました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 64

その30m枯滝を登るSさんです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 65

その後、巨岩帯に… 巨岩越えは、結構疲れます。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 66

V字状のゴルジュですが、沢床はゴーロです。 でも、側壁からの落石が恐いです。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 67

その先の1,540m 3mチェックストーンは、 過去の記録では「下から潜って登る」と ありましたが、土石で塞がっていました (左岸より小さく巻く)。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 68

右手に吾妻小富士と登山者が見え、 もう直ぐゴールの浄土平ビジターセンターです。 いつの間にか、水が復活していました。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 69

1,560mで登山道と合流します。 塩ノ川は直登できる滝こそ少ないですが、下部、中部、上部と三つの領域でそれぞれ 渓相が異なり、実に変化に富み、まったく 飽きさせない秀渓で楽しかったです♪

一粒で三度美味しい沢」、それが塩ノ川の 魅力なのかもしれません。

2017年10月9日

吾妻連峰 塩ノ川 70

13時、ビジターセンターの駐車場に到着! 本日は7時間10分の行動でした。 その後、車を回収し、解散しました。

車2台でなかったら、さらにここから下山に さらに3時ほど要することになるようです。 とっても楽しい2日間でした♪

2017年10月9日

※ 車デポ地から塩ノ川入渓地点までのアプローチの軌跡

GPSの軌跡 クリックで拡大

<2017年10月8日(日)>
一切経山と吾妻小富士の登山 :
行動時間 約4時間

浄土平駐車集合(8時40分)~酸ヶ平避難小屋(10時)一切経山(10時40分)~浄土平(11時40分)~ 昼食後 吾妻小富士に出発(12時)~浄土平駐車場に下山(12時40分)~浄土平出発’(13時30分)~ 微温湯温泉へ移動(14時30分)~貯水池手前2.3キロY字路にて幕営(15時30分) ▲

<2017年10月9日(祝)>
塩ノ川の遡行 :
行動時間 7時間 10分(休憩時間含む)

▲(5時50分)~貯水池(6時20分)~林道終点(6時30分)~登山道(6時40分)~塩ノ川 990m(6時50分) ~あじろ滝(8時40分)~銚子滝上(9時10分)~1,230m 美しい三条の滝(9時45分)~ 1,330m 10m枯滝 水源(10時45分)~20m枯滝(11時20分)~1,440m二俣(11時35分)~ 枯滝30m上(12時10分)~浄土平ビジターセンター(13時)
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