二口沢 鳴虫沢 2

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二口山塊 鳴虫沢 1

28日(土)~29日(日)の両日、岩手沢屋交流会 を宮城県は二口山塊の鳴虫沢にて行いました。

毎年恒例になり、皆さん楽しみにしてくれて いるようです。山岳会の枠を超え、岩手の沢好き が一同に会し親睦を深める目的で○年前?より 始めたのがきっかけでした。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 2

今回は14名の参加がありました(去年は23名)。 今年の参加者が少なかった主な理由は、 岩手県民体育大会と日程が重なってしまい、 県山協関係の山岳会が参加出来なかったのです。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 3

二口名物?姉滝(16m)です。 1934年に国の天然記念物に指定されました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 4

ここが鳴虫沢の出合です。 当初の予定では、28日(土)に小松原沢を遡行し、 夜はバンガローで懇親会♪

翌29日(日)は、 鳴虫沢遡行パーティーと救助訓練パーティーと 各々自由行動ということで計画を立てました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 5

出合から直ぐに深い釜を持ったF1が現れる。 ここは、ちょっと戻り右岸より高巻く。

前日の27日(金)までは、まるで夏日のような 猛暑が続き、まさに「沢日和」だったのですが、 遡行当日の28日(土)は、生憎の雨…。 昨日まであんなにお天気が良かったのになぁ~!

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 6

小滝を華麗に登る重鎮のSさん。 小松原沢遡行の予定をリーダー(私の)判断で急遽、鳴虫沢へ変更することにしました。

この沢なら支流ですので増水はそれほどでもなく、 かつ行程も短いです。午後から本降りになるらしい。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 7

このトラバースがちょっと嫌らしい。 何人かドボンしたようですが…。 この鳴虫沢、12年前に東京時代の山仲間 9名 と遡行して以来です。

これといった難所もなく、 小滝が連続し、ほぼ直登可能で楽しかった 記憶があります。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 8

2段10mは、右岸より高巻きます。 12年前に遡行した際は、快適だったのですが、 今回は岩のヌメリがひどく、滑るは滑るは…。 そりゃもう、つるつる・テロテロですよ~!

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 9

ここでもかなり滑り、慎重に突破します。

私の予想では、「夕方3時前には下山できる だろう!」と踏んでいたのですが、様々な ハプニングが重なり予想外に時間が掛かって しまいました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 10

まさか今の時期、巨大な雪渓が残ってるなんて… 我々が通過後、ドスンという凄い音を立て崩落。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 11

シン滝20mを登ります。 この頃から雨が降り出しました。 カッパを着込み登ります。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 12

そのシン滝をリードで登る私。 ヌメって滑るうえに浮石が多く12年前とは 大違いでした。慎重に登ります。

2014年6月28日撮影

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そのシン滝の落口付近にて。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 14

見た目より容易ですが、高度感があります。 右から取り付き、中段で左へ移り直登しました。

2014年6月28日撮影

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シン滝を超えると景色が一変して 巨岩帯になります。 沢を大岩が塞いで、まるで迷路のようです。 ここで変な鳴き声が聞こえました。 仲間によると「猿ではないか?」ということでした。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 16

側壁のスラブが凄かったです。

2014年6月28日撮影影

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雨の中、遡行は続きます。 巨岩帯の乗越しもゆるくありません。

2014年6月28日撮影

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670m左岸枝沢の出合いに掛かる 南石橋(みなみしゃっきょう)です。 ここで皆で集合写真を撮りました。 世にも珍しい景観です。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 19

685mの二俣です。 左俣には15m滝、右俣には13m滝が掛かります。 12年前は、右俣(本流)の滝に取りついたのですが 岩が脆く危険を感じ断念。左岸より高巻きました。

今回は雨で濡れた草付きのトラバースを敬遠し 少し戻った所の左岸より大きく高巻きました。 懸垂下降なしで滝の落口にドンピシャリ降りました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 20

その高巻きの最中に撮影したものです。 通常は、ここから草付きをトラバースする らしいけど、この頃には土砂降り状態…。

ここよりさらに一段登った樹林帯から 大きく高巻くことにしました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 21

滝の落口目指して(沢床)、降りてくる メンバーの面々。もう直ぐ沢床です。 草付きのトラバースルートより、 こちらのルートの方が早くて安全です(懸垂なし)。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 22

うぅぅ~またもやスノーブリッジが…。 このブリッジはヤバそうです。 ここより右岸側壁を登り、沢へは戻らず そのまま登山道(稜線)に出ることにしました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 23

結構なV字の渓相でして、どこから突破しようか? ルートを探している所です。

泥と岩のミックされた壁をロープを付けて登ります。 結構、厭らしかったです。後半に登った人は、 完全にドロドロ状態になり、なかなか登れ なかったようです。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 24

登山道(稜線)目指してヤブ漕ぎします。 といっても、パヤパヤのヤブで助かりました。 稜線間近で岸壁帯に進路を阻まれました。 ここでもロープを出しました。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 25

二口バンガローの受付最終は16時30分とのこと。 稜線で「遅れます」と電話した所「そんなに 待てませんので17時までに来てください!」との 冷たいお言葉…。

皆を残し、私とAさんで走って下山しました。 どうにか17時にギリギリ間に合いました。

2014年6月28日撮影影

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雨と汗でぐしょぐしょ状態になった 衣類や装備など…。

2014年6月28日撮影

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今宵は二口バンガローで懇親会です♪ 美味しい料理とお酒の数々、そして 山談義に花が咲きました♪20人用のバンガローなので広々快適♪

2014年6月28日撮影

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思いっ切り運動した後のお酒は旨いです♪ 悪条件の中での遡行となりましたが、 充実した山行になったと思います。

2014年6月28日撮影

二口山塊 鳴虫沢 29

結局この日は、一晩中雨が降り続き、 翌日の行動は全て中止にしました。 よって、朝はゆっくり過ごしました。 皆さん、お疲れ様でした。 そして、ありがとうございました。

とても楽しい二日間を過ごさせて頂き 参加して下さった皆さまに心より感謝です♪ 今後とも宜しくお願い致します。

2014年6月28日撮影

GPSの軌跡

<2014年6月28日(土)>
行動時間 7 時間 50分 (休憩時間含む)

姉滝車デポ地 (9時)~シン滝(10時20分)~南石橋(11時)~登山道(15時 50分)~ 車デポ地(16時50分)==二口バンガロー泊 (懇親会)

<2014年6月29日(日)>
一晩中雨が降り続く…よって、朝ゆっくり過ごし解散!一路盛岡へ。
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