朝日俣沢 岩魚止沢

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朝日俣沢・岩魚止沢 1

朝日連峰の沢へ入るのは2007年9月末に単独遡行した根子川本流入りソウカ沢以来で、実に5年振りのことです。

計画段階からとても 楽しみにしていました♪ 北上在中のMさんと二人で遡行して参りました。 写真は、登山口の朝日鉱泉ナチュラリストの家。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 2

その朝日鉱泉ナチュラリストの家より これから目指す大朝日岳を望む。

6日(土)、朝3時30分に起き、4時30分に 北上江釣子ICにてMさんをピックアップ、 一路山形県・朝日連峰を目指します。 我が家から登山口の朝日鉱泉まで約300K、 車で4時間の距離です。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 3

入渓地点の中ツル尾根の取付き(二俣)まで 合計3か所のつり橋を渡ります。 結構揺れて怖いです。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 4

朝日鉱泉より中ツル尾根の取付き地点 665mの二俣までは朝日川沿いの登山道を 1時間半ほど歩きます。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 5

655mの二俣より入渓。 遡行すること直ぐに三階滝です。 ここは右より突破しましたが…

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 6

その先は泳がなければ突破出来そうになく ここは右岸より高巻きました(踏み跡あり)。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 7

そのしばらく単調なゴーロが続きます。 「これが朝日の沢か…」と思うほど穏やかです。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 8

部分的に倒木がひどく、荒れていました。 越えるのも一苦労です。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 9

水の透明度が高く、とても綺麗♪ 時々イワナが走ります。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 10

720mミカゲ沢出合の10m先にある小滝です。 ミカゲ沢に掛かる(右岸)小滝を登り そのまま高巻きました(踏み跡り)。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 11

標高800m上ノ大沢出合です。 のんびり遡行出来るのはここまでで、 いよいよ朝日俣沢の難所へと突入します。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 12

進むにつれて両壁が狭まり V字の渓相を呈します。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 13

最初にロープを出した5~6mの滝。 左壁を直登しましたが、岩はボロボロで 逆層で見た目以上に悪かったです。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 14

次にロープを出した8mほどの滝です。 左のフェイスを登り、そのまま直登。 残置シュリンゲが2本ありました。 結構人が入っているんだなぁ~!

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 15

ここがこの沢の最狭部でしょうか。 手前の小滝の奥にいやらしそうな 滝がチラリと見えます。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 16

わぁ~!テロテロじゃないか~! 本日3度目のロープ使用です。 ここは左岸より取付き トラバース気味に斜上し落口へ。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 17

むむぅ…こりゃ無理だ~! 左岸の小さな枝沢より高巻きました。 傾斜が強く腕力登攀でシンド…。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 18

この滑り台のような滝を超えると…

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 19

これまた大きな滝(8~10m)が。 ここは左岸のリッジから高巻きました(容易)。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 20

この滝の手前が本日の泊り場です。 940m地点。1泊2日で遡行する際の 貴重な天場だと思われます。 時間的には早いですが、この先 快適な天場は望めそうにありません。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 21

その滝の30mほど手前、 左岸に幕営しました。 流木が豊富で15分ほどで大量に集まりました。 焚火をするMさんです。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 22

なんかいい感じ♪ 心まで温まります。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 23

なんと逍遥渓稜会さん(2人)と偶然 お会いし、歓談させて頂きました。 逍遥渓稜会さんと言えば、朝日の沢を ホームグランドにしているので有名です。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 24

仕事でお疲れのMさんが 「先に寝かせてもらっていいですか?」と。 えっ?まだ8時なんですけど…。 この後、まさかの雨が…。 朝までず~っと降り続きました。

2012年10月6日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 25

翌7日、一時はこの雨で遡行断念か!と 思ったものの、お天気が回復してきました ので出発することにしました。

朝一でこの滝の高巻きですか…。 ここは右岸より高巻く。落口にドンピシャリ!

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 26

980mの下ノ岩魚止沢出合を 過ぎるとやがて巨大な滝が~! 山と渓谷社出版、吉川栄一編の 『沢登り』のガイド本に載っている 「落差50mの岩魚止めノ滝」です。

どうみても50mもあるように見えませんが…。 半分の20mほどではないでしょうか? ここは右からも左からも越えられそうに 見えました。右岸より超える。 岩肌が白く豪快に流れる様は ほんと美しかったです♪

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 27

両岸狭まりゴルジュに突入です。 こんなところに雪渓が残っていたら 大変そうですね…。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 28

ここはシャワーを嫌い右壁の クラックより登りました。 滝頭の部分がテロテロで ちょっといやらしかったです。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 29

その滝を登るMさんです。 安全を期して上からお助け紐でフォローしました。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 30

ゴーロのゴルジュ帯です。 明るく開放感のあるゴルジュでした♪

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 31

どんどん先を進みます。 こんなV字谷に直登困難な滝が 出来てきたらどうしよう…と思いながら ハラハラドキドキでしが、心配無用でした。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 32

巨岩が連なった滝です。 楽に登れます。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 33

1210mの三俣で右へ90度進路変更です。 ここより岩魚止沢と名前を変えるようです。 ここから本日の核心部に突入です。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 34

その岩魚止沢に掛かる滝です。 岩がボロボロで登るのに神経を使います。 朝からシャワークライミングですか…。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 35

上の写真の2段目の滝です。 こここは頭から思いっ切りシャワークライム! おぉ~冷た~い!

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 36

その滝を超えるとまた滝です。 ここは右壁を直登しました。 ここを登ると直ぐ大滝50mです。

画面一番下の写真は、その大滝50mです。 かなり巨大で立派です! 写真右下にMさんが見えます。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 38

この大滝、30mロープ1本しか持参していない 我々は、左岸より高巻くことにしました。 その高巻き中に大滝を望む。 長大で、距離にしたら100m位 あるように見えました。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 39

大滝の高巻き中に1,210mの三俣を望む。 この切れ込み具合、凄いですね~!

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 40

高巻き大成功! 結構な大高巻きになりますが、 ドンピシャリ滝の落口へ到着♪

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 41

大滝から先は稜線近くまで 滝、滝、滝の連続でした。 ほんと、これでもか~!ってくらいに。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 42

このチェックストーンの滝は登れそうになく 右岸より高巻き7mほどの懸垂下降で沢床に 降りました。 今回の山行で4度目のロープ使用です。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 43

その懸垂下降地点より上を望むと…。 あれまぁ~!滝だらけ~! 果たして登れるのか、自分…。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 44

次から次へと出てくる滝を一つ一つ 丹念に登っていきました。 難しいものはなく3級程度の滝が 連続し、楽しく登れました。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 45

滑り台状の滝、これも楽しく登れます。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 46

これも快適に登れましたよ~♪ 滝を見つめるMさんです。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 47

楽しそうに登るMさんです。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 48

しつこく滝は続きます。 これぞ朝日!って感じの雰囲気です。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 49

平岩山をバックに私です。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 50

ふぅ~!やっと滝も終わりました。 もう直ぐ稜線(登山道)です。 頑張るMさん。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 51

登ること4時間、登山道に到着! 目と鼻の先にに大朝日岳が見えます。 僭越ながら私です。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 52

大朝日岳の山頂です♪ お天気が悪いのに山頂は たくさんの人で賑わっていました。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 53

山頂からの展望です。 今年の紅葉は残暑が長引いた影響で 遅いらしく、7部ってところでしょうか…。

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 54

ガスであまり見えませんでしたが、 紅葉が綺麗でした♪(^o^)

2012年10月7日撮影

朝日俣沢・岩魚止沢 55

帰りに五百川(いもがわ)温泉にて汗を流しました。 入浴料が何と150円にはビックリ! しかも、石鹸まで置いてありました。

夏はズダズダの雪渓で困難(危険)! 秋は日が短く時間との勝負! 足の揃ったパーティーで臨むのが 好ましい沢だと感じました。 久し振りの朝日の沢、楽しかったです♪

2012年10月7日撮影

大滝 50M

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2012年10月6日(土)>
行動時間 5時間 (休憩時間含む)

朝日鉱泉(8時30分)~朝日俣沢入渓点(10時5分)~下ノ沢出合(11時20分)~上ノ大沢出合(12時)~ 940m幕営地(13時30分)

<2012年10月7日(日)>
行動時間 8時間 20分 (休憩時間含む)

940m幕営地(7時)~下ノ岩魚止沢出合(7時15分)~1210m三ツ俣(8時10分)~1480m二俣(9時55分)~ 大朝日岳山頂(11時20分)~中ツル尾根下655m(13時30分)~朝日鉱泉(15時20分)
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