鳴瀬川 内唐府沢

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船形連峰 内唐府沢 1

アプローチは、古川ICで降り薬莱山(やくらい山) の麓を経て漆沢(うるしさわ)ダムを目指します。 これがその漆沢ダムです。

通常は1泊2日の沢のようですが、今回は単独日帰り遡行に挑戦です。 その為に、朝3時に自宅を出発しました。 この内唐府沢、山岳雑誌「岳人」の 1997年8月号に紹介され、以前より 行ってみたい!と思っていた沢です。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 2

その「岳人」によると次のように紹介されています。 『隠れ沼を秘め明朗な水を落とす美渓』と。

漆沢ダム左岸の湖岸林道を進むと 「いわなの里・湖畔公園」に着きます。 ここはトイレもありキャンプ適地です。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 3

その湖畔公園を過ぎるとY字路になります。 ここは右の林道へと進みます。 ここまではとても良い道なのですが、 この先、道が悪くなります。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 4

ガタガタの林道を走ると、さらにY字路に ぶつかります。右(車のある方)が 目指す前森林道です。左にある棒が目印!

車高の高いRV車であれば問題ありませんが、 普通乗用車だと厳しいかもしれません。 特に複数人が乗った場合、要注意です。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 5

ハラハラドキドキの林道、どうにか目的地に到着! ここに車をデポします(2~3台駐車可)。 ここもY字路になっていて左の方が道が良い。

右はワイヤーが張られ、立入禁止なっています。 この立入禁止の林道を下っていきます。 前森林道の詳細は、下に掲載しています。 2年前、この林道を左に進み道に迷って敗退…。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 6

この林道を約30分歩き終点へ。 そこより踏み跡を2~3分下ると 内唐府沢左俣の590m二俣に出ます。 そこが入渓地点となります。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 7

ここが入渓地点の二俣590m地点です。 ここより内唐府沢左俣を下降します。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 8

最初にナメ床が出てきていい感じ♪ 期待が膨らみます。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 9

二俣より直ぐに(1~2分)2段10mのナメ滝が 出てきます。とても綺麗な滝でした♪

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 10

左俣をどんどん下降します。 特に悪い所はありませんでした。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 11

部分的に側壁が凄いです。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 12

左俣を標高430mまで下り二俣へ。 ここより内唐府沢右俣を遡行します。 最初はゴーロ歩きでしたが…

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 13

460m左岸枝沢に掛かる滝です。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 14

470m左岸枝沢を過ぎると どんどん沢が狭まりV字状になっていきます。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 15

『岳人』に紹介された仙台YMCAさん、そしてネットに公開されている童人トマの風さん の山行記録によると1泊2日で遡行されています。 どちらも内唐府沢右俣を遡行して 左俣を下降する周遊コース。

「単独だしカモシカ遡行すれば日帰りも 可能ではないか!」と考えました。 最大の核心部、それは前森林道で 迷わず入渓点に辿り着けるか否か…。 今回は2度目のトライで成功!

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 16

V字のゴルジュ帯入口にて。 まるですり鉢の底にいるようです。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 17

480m付近の最狭部にて。 ここは右岸をヘツリました。 ドボン覚悟で取りついたのですが、 思いの外、ホールがあり楽勝でした。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 18

490m付近にある核心部の10m滝。 右壁を登るがホールドは細かいです。 上部は右の甌穴のハングを登りました。

ザイルを要する滝です。 深いV字谷の中に掛かるこの滝、 高巻きは絶望的で、登るしかありません。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 19

その10m滝を登ると、まるでプール のような深い釜になっています。 ここは右岸をヘツリました。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 20

感動的な切り立ったV字の側壁♪ 高巻きは絶望的、進むしかありません! と言っても、さほど困難なところはありません。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 21

V字の切り立ったゴルジュに深い釜と小滝、 そしてナメが連続し、楽しませてくれます♪ 感動的な光景でした。 ここは右岸側壁を登りました。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 22

第1ゴルジュ帯の連瀑帯を超えると沢は開け、 ナメが一面に広がり癒してくれます。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 23

どんどん先に進むと、両岸狭まり またもやV字谷になり深い釜とナメが連続、 これまた楽しませてくれます。 第2ゴルジュ帯にて。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 24

微妙なヘツリもあり面白いです。 それにしても綺麗だなぁ~♪ ほんとウットリするほどの光景でした。 盛夏であれば泳ぎたい所です。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 25

岩質が凝灰岩なので フリクションはバッチリです!

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 26

美しい流れに大岩がゴロン。 日本庭園的な光景かも♪

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 27

6mほどの斜瀑。 右岸を登りました。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 28

エメラルドグリーンの水が キラキラ輝き美し~い♪

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 29

570m二俣のちょい先にあるゴルジュ入口。 2M滝。右岸に虎ロープがありビックリ! 右岸より登りましたが、 ロープを使わなくても容易です。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 30

その後、直ぐに10m白糸状の滝。 右岸を直登しました。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 31

その直ぐ先に滑り台状の滝 5M。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 32

その先直ぐに6M滝が続き三連発! 右岸より登れます。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 33

625m左岸にあるカラマツの巨木。 見事な大木でした♪(^o^)

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 34

苔むした奥多摩チックな渓相♪ この沢、とても変化に富み飽きさせません。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 35

650m左岸台地は、天場に最適♪ 4~5人用の大きなテントも張れそうです。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 36

標高700m右岸枝沢の出合は、 倒木とブッシュで隠れ分かりにくい。 この右岸枝沢をツメて967m峰の北西コル 900mに突き上げ、その後左俣を下降します。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 37

その900mコルにて。 ここら辺に「隠れ沼」があるハズなんだけど…。 見つけられませんでした。 おそらくコルからちょっと登ったところに あるのかもしれません。

「探すのも面倒だし、もう、登るのヤダなぁ…」 と思い、そのまま枝沢を下降し左俣へ。 その後、590m入渓地点より林道へ。 懸垂下降をするような滝もなく、 難なく林道に出ることが出来ました。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 38

歩くこと約7時間で戻って参りました~! いや~ほんと楽しく綺麗な沢でしたよ♪

キノコも一杯採れそうです。 アプローチの悪さはありますが、 それを差し引いても魅力のある沢だと思いました。

2012年9月22日撮影

船形連峰 内唐府沢 39

帰宅後、一人打ち上げ♪ 今宵はちょっと贅沢に♪

2012年9月22日撮影

前森林道について

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2012年9月22日(土)>
行動時間 7時間 5分(休憩時間含む)

車デポ地(7時15分)~内唐府沢左俣590m入渓地点(7時45分)~内唐府沢右俣430m(8時40分)~ 470m出合(9時)~10m核心部の滝(9時20分)~530m二俣(10時)~カラマツの巨木625m(10時45分)~ 700m右岸枝沢出合(11時25分)~900mコル(12時20分)~内唐府沢左俣650m出合(13時15分) 590m入渓地点(13時40分)車デポ地(14時20分)
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