穴戸沢(穴堂沢)

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穴戸沢 (穴堂沢) 1

震災以来、久し振りに高速道路を利用し沢へ♪ 先日取得したばかりの「被災証明書」を持って。

自宅を出発したのが25日(土)夕方5時半頃、 ほぼ全ての高速出口で渋滞していました。 いつも泊まる二口温泉のちょい先の駐車場まで 自宅より約210K、3時間で到着です。

2011年6月25日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 2

自宅出発時、盛岡は晴天だったのですが、 南下するにつれ雨が…。 ここ二口温泉も小雨が降っていました。

早速テントを張り一人宴会の開始です♪ 雨のせいか?登山者は私だけでした。

2011年6月25日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 3

穴戸沢林道入り口から1K先にあるゲートです。 車は入れず、ここより林道終点まで 4.8K歩きます。 今日は行程が長いので、早起きし 5時10分には歩き始めました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 4

小雨降る中、穴戸沢林道を黙々と歩きます。 今回の遡行計画は、大東岳に突き上げる穴戸沢 (別名・穴堂沢)を詰め、登山道のある 権現様峠へ出ます。その後、ちょっと縦走して 980m付近より樋の沢を下降。

さらに大行沢を 下降するというナメナメ尽くしの周遊コース! 時間がない時は、大行沢の下降を中止し 登山道を下山。夏本番の沢に向けて 「良い体力トレーニングになる!」と思い、 この遡行計画を思いつきました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 5

ゲートより4.8K歩き穴戸沢林道終点に到着! 1時間ちょいかかりました。林道終点の 2~3m手前に沢へ降りる踏み跡がありました。

その踏み跡を辿ると猿倉沢に出ますので、 その猿倉沢をちょっと下ると穴戸沢に出ます。 私は小尾根を乗越して穴戸沢へ降りました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 6

入渓早々ミニゴルジュ帯が…結構深いなぁ~! 雨により増水していましたが、遡行できない ほどではありません。

よし!突っ込むぞ~! これ以上激しく降らないことを祈って、 いざ遡行開始で~す!

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 7

しかし、入渓前から雨で全身びしょ濡れの私…。 寒いよ~!あまり水に入りたくありません。 出来るだけヘツッて前へ前へGO!

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 8

ジェット水流の小滝です。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 9

ここは結構深かったです。 股下~腰まで潜りながら突破しました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 10

ジェットスライダー♪

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 11

おぉぉ~!綺麗なナメ床です♪ 雨の中でも綺麗だなぁ~!楽しいなぁ~♪ 晴れていたら、どんなに綺麗なことか…。

2011年6月26日撮影

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まるで舗装道路のようなナメです。 雨は一向に止む気配はなく、それどころか 激しさを増してきました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 13

標高630mの古唱沢出合にかかる 20mの黒い滝。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 14

その古唱沢出合のちょい先には、 大岩の下を沢が滝を作って流れる 珍しい光景を目にすることが出来ます。

自然の造形美の脅威です(標高640m付近)。 この穴戸沢の名前の由来になったととか。 ここは左岸より高巻きました(踏み跡あり)。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 15

その後も小滝が続き、どれもこれも 快適に登れるので楽しいです♪ それに新緑が綺麗で目に眩しいくらいでした。 雨の中でも楽しく遡行できました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 16

ナメ滝は小さいながらも水量豊富で 見栄えし、綺麗でしたよ♪

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 17

遡行開始時は、小雨程度でしたが、時間と共に 雨粒が大きくなり、どんどん増水が始まりました。 こりゃヤバイなぁ!撤退するなら早く決断しないと、 と思っていたところ、標高670mの核心部の ゴルジュに到着しました(遡行開始1時間20分)。

「もうここまで来たのか!」と驚きましたが、 この核心部さえ突破すれば、あとは問題になる ところ(難所)はないし、増水しても遡行出来そう!

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 18

よし、突っ込むか~! そのゴルジュの中を覗いてみると… 淵の奥に3mほどの滝があります。

結構深く、泳げば突破できそうでした。 しかし、雨の中、泳ぐ気になれず、 ちょい手前の右岸枝沢より高巻きました。

2011年6月26日撮影

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その右岸枝沢からの高巻きで、中々 トラバースできるポイントが見つからず この滝の上まで追い上げられてしまいました。

この滝を右から越え、その後 トラバースしながら下降ポイントを探しました。 30mザイル、2ピッチの懸垂下降で ゴルジュの滝上にドンピシャリ降り立ちました。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 20

降りたのはいいけど、またもや深い淵です。 右岸をヘツリで突破できそうにも見えましたが、 万が一の「ドボン」を敬遠して左岸より 高巻くことにしました(容易)。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 21

西晴沢出合の一本手前、705m枝沢出合にて。 深い釜と赤いナメ滝が綺麗でした。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 22

標高710m、西晴沢の出合です。 3mほどの滝がかかっています。 ここは本流の左の沢へ進みます。

2011年6月26日撮影

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8mのスダレ状滝にて。 ここは登れそうになく右岸より高巻く。 なんと高巻き用にロープがFIXされていました。 人気のほどが伺えます。

2011年6月26日撮影

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美しい渓相は変わることなく続きます。 この小滝は右壁を直登(容易)。

2011年6月26日撮影

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小滝とナメが連続しまったく飽きさせない秀渓です。 「雨の中でも綺麗なだぁ~!楽しいなぁ~♪」って 思ったほどです。

滝のほとんどは直登出来ましたし、 また困難な滝には巻き道がハッキリしていました。

2011年6月26日撮影

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雨は激しくなる一方で、一向に止む気配なし。 よって、計画を変更し樋の沢の下降を断念! さらに権現様峠に詰めるのではなく、 標高900m付近の登山道(廃道)を利用して 大東岳に突き上げるルートで行くことに。

760m出合にて。ここは左の(手前の)沢へ 行きたくなる所ですが、右の沢へと進みます。 左は大東岳の北肩へ向かい、 右は大東岳の登山道に重なります。

2011年6月26日撮影

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その後も小滝が続き飽きさせませ~ん♪

2011年6月26日撮影

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どれも2~5mほどの小滝ばかりですが 良いアクセントで楽しませてくれます。

2011年6月26日撮影

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綺麗なナメ滝、快適、快適♪

2011年6月26日撮影

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これが最後の滝でしょうか…。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 31

楽しかった遡行も終わり、 あとは平凡なゴーロが続きます。 雨はさらに激しさを増してきましたが、 ここまで来れば、もう大丈夫!

2011年6月26日撮影

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標高900m付近で大東岳に至る 登山道に合流します。 しかし、この沢沿いに付けられた登山道、 倒木と崩壊著しく廃道同然でした。ところどころ 目印のマーカーがありましたが…。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 33

その沢沿いの登山道、やがて水が枯れ ヤブ漕ぎを覚悟していたのですが、思い他 上部~大東岳山頂間は道がハッキリして 歩きやすかったです。

(つまり沢中のルートが倒木と土砂崩れに より廃道化した状態と推測される)

2011年6月26日撮影

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ふぅ~ヤレヤレ!ゲートから歩き始めて6時間、 大東岳の山頂に到着で~す♪

本来は展望の素晴らしい山なのですが、 雨とガスで景色は何一つ見えません…。 さらに登山者も誰一人いません。 この雨じゃ、しょうがないですよね。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 35

下山は「表(尾根)コース」を下りました。 地図には記載されていないのですが、 5合目より穴戸沢林道に下る道があるという。

5合目に到着したら立派な道標がありましたので、 さぞ立派な道なんだろう!いっちょ行ってみるか! いや~これが間違いでした。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 36

下り始めは凄い急傾斜で、これってマジですか! 傾斜が緩むと美しいブナ林が♪

さらに下ると あれ?道はどこへ行った? 標高650m付近で沢(鹿打沢)にぶつかり、 それ以降は道が判然とせず、あっち探したり こっち探したりする私…。時間をロスしました。

2011年6月26日撮影

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道を探すのも面倒なので、鹿打沢沿いに下るも増水しており、これまた大変…。 ふぅ~どうにか道を探し当て(廃道状態) 無事穴戸沢林道に降りることが出来ました。

でも5合目から林道まで1時間でした。 自分では、もっと時間が掛っているように 感じられたのですが…。

2011年6月26日撮影

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沢化した穴戸沢林道を黙々と歩く私…。 雨は容赦なく激しく降っています。

2011年6月26日撮影

穴戸沢 (穴堂沢) 39

本日の行動時間は、8時間50分。 林道歩き往復約10キロ(2時間)、 これがなければ遡行時間的に手頃な沢になるかもしれません。

土砂降りの中、車の中で着替え気分スッキリ♪ 高速道路で一路盛岡を目指しました。 帰宅途中にかっぱ寿司に寄って母への お土産を買って帰りました。

2011年6月26日撮影

GPSの軌跡

<2011年6月26日(日)>
行動時間 合計8時間50分 (休憩時間含む)
登り:6時間 / 下り:2時間50分

ゲート(5時10分)~穴戸沢林道終点(6時20)~古唱沢出合(7時10分)~西晴沢出合(8時30分) 760m上部二俣(8時50分)~900m登山道(9時30分)~大東岳山頂(11時10分)~ 表コース5合目(12時10分)~穴戸沢林道(13時10分)~ゲート(14時)
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