虎毛沢

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虎毛沢 1

今回は久しぶりの単独・沢泊まりの山行! 本来は下から遡行したかったのですが、 単独ですと車の回収をどうするか?に 頭を悩ませます。

同沢下降ですと芸がないし…。 これは虎毛山の登山口にて。 「雲上のオアシス」とは名言ですね♪

2007年6月23日撮影

虎毛沢 2

てなわけで、2万5千図をさんざん見ながら 検討した結果、左のような遡行計画を 思いつきました。下に拡大図を入れましたのでご覧ください。

いわゆる虎毛沢上流部を周遊するコースを 思いついたのでした。これなら車の回収に 頭を悩ます必要もありません。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 3

虎毛山登山口から急峻な登山道をひたすら 登り、高松岳方面と虎毛山山頂への分岐を 左(高松岳方面)に入ります。

その後、1177.1Mの三角点 (登山道上には三角点なし)を経由して、 1016Mのコルから枝沢を下降し、 虎毛沢へ降り立ちました。 これは1016Mのコル付近にて。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 4

その1016Mのコルにて「どこから降りようかな?」 と、降りやすそうなところを探し、結局この 倒木のある地点から藪を漕いで下りました。

上の写真の2~3分ほど手前の位置です。 10分ほど下るとヤブの中に赤布を発見! これにはビックリ致しましたぁ~! 他にもこの沢を下った人がいたんだなぁ~!

2007年6月23日撮影

虎毛沢 5

これは、その1016Mからの枝沢です。 この枝沢で唯一ザイルを出し、懸垂下降を した(10Mほど)プチゴルジュです。

なんと懸垂用の支点の残置シュリンゲが 2本もありました。空身ならフリーでも 降りられそうでしたが、安全を見て懸垂しました。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 6

尾根上から1016Mからの枝沢を下ること 約1時間で虎毛沢へ到着!降り立ったところは テントを張れそうなところがなく、さらにそこから 5~6分ほど下ったところに素敵な台地を発見!

虎毛沢の標高705M付近の左岸です。 黄色いのが私のテントで~す! 「リバーサイドホテル虎毛」の完成で~す♪

2007年6月23日撮影

虎毛沢 7

上の写真の幕場を基点に虎毛沢の探索をしました。この虎毛沢は、7年前に春川ダイレクト クーロワールを単独遡行した際に下降に 利用した沢です。

しかし、ほとんど記憶に残って いませんでした。 走るように下ったのだけは覚えているのですが。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 8

まずは虎毛沢の左俣を探索すべく二俣を 目指して遡行します。ナメが素晴らし~い! デートコースにお勧めの沢かも?

2007年6月23日撮影

虎毛沢 9

これも二俣手前の小滝にて。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 10

その小滝の上は美しいナメ床が続きま~す♪ この虎毛沢は全国的にも有名で「癒しの渓」 とも称されるほどです。 ただ個人的にはゴーロ歩きが長いのが ちょっと、難点かなぁ~?

2007年6月23日撮影

虎毛沢 11

二俣手前になんと雪渓が…。 ここは雪渓の右を楽に越えられました。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 12

ここが標高735Mの虎毛沢の二俣です。 今回は左俣を偵察したかったので 左俣へ入ってみました。 歩けど歩けど(約30分くらいかな?) ゴーロが続き、嫌になって下降しました。

イワナがイッパイ群れをなして 泳いでいましたよ♪この左俣はまず 人が入ることがないでしょうしね。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 13

てなわけで、同沢を下降し上の写真「6」の ベーステントに戻ります。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 14

まだ時間も早かったので、今度は ベースを基点に下降しました。 するとこのようなナメが…。 ゴーロの中にもこのような素晴らしいナメが 点在し心を癒してくれます。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 15

その後、ベーステントに戻り、薪集めなどの 作業を行い、一人宴会の開始で~す♪

沢の音を聞きながら飲むお酒は最高! 盛岡のスーパー「ジョイス」の「おつまみ居酒屋」 (写真左下)は私の大好物で~す!

2007年6月23日撮影

虎毛沢 16

6月だし虫もいないだろう!と思っていましたが 予想に反してヤブ蚊がイッパ~イ!これじゃ~落ち着いて飲めやしない!(怒)

てなわけで、時間はまだ4時前でしたが 焚き火をすることに決定! 焚き火をするとその煙で虫も寄って 来ないのですよぉ~!

2007年6月23日撮影

虎毛沢 17

夕方5時頃にはお腹が空いて 晩飯の支度を開始致しました。 といっても、レトルトカレーに レトルトハンバーグなのですが…。

私の定番メニューなんです。 単独ですと、調理するのがめんどくさく なってしまうんですよね。

2007年6月23日撮影

虎毛沢 18

宴もたけなわ♪ 焚き火の前で一人飲んだくれておりました。 お酒もなくなり、やることもなくなり… 夜8時頃には寝てしまいました。

明日は虎毛山の山頂でKinさんご夫妻と 合流する日!明朝は早起きしなくっちゃね!

2007年6月23日撮影

虎毛沢 19

で、夜も明けて…この日は4時起床 6時出発!右俣を遡行して山頂を目指します♪

この滝は、二俣を過ぎて 最初に出てきた8M滝です。 これは登れそうになく左岸を高巻きました。 この上にも小滝があります。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 20

これは標高840Mの右岸側にかかる 枝沢の6×8Mのトイ状の滝にて。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 21

これは標高850Mの右岸側にかかる 枝沢の10M滝にて。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 22

これも標高850の二俣にて。 左が上の写真の滝が掛り 右側が本流でこのような ナメ滝の連続。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 23

ここが標高871Mの1:1の二俣で~す! 右がガレた幅広い沢で規模も大きく見え 右に行きたくなるところですが、この8M滝が かかる沢が本流です。間違いやすいところです。

この滝は直登出来そうでしたが、単独 でしたでの安全を見て左岸より高巻きました。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 24

その後、このような小滝が連続し 結構楽しませてくれます♪ そのほとんどがフリーで直登出来ました。 どんどん傾斜も増し、重労働! ザックが重~い!

2007年6月24日撮影

虎毛沢 25

このような長~いナメ滝もあり 楽しい遡行が続きます。 7年前、この沢を下降したい際に 荒れている印象を受けたのですが、 今回は結構スッキリしていました。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 26

どんどん遡上していくと雪渓が…。 この雪のお陰で歩きやすかったです♪ 最後のツメはほとんどヤブを漕ぐこともなく 登山道に飛び出しました。

天場から登山道に出るまで3時間の遡行。 その後、Kinさんご夫妻が待っている 虎毛山の山頂を目指しました。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 27

これが虎毛山の山頂にある避難小屋です! 懐かし~い!7年振りです。 この小屋はよ~く覚えていました。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 28

その小屋の直ぐ側が山頂で~す♪ そこから高層湿原の世界が… まさに「雲上のオアシス」なんですよ♪ 9時30分、山頂に到着! Kinさんご夫妻、いるかなぁ~?

2007年6月24日撮影

虎毛沢 29

イワガカミも咲いていました♪

2007年6月24日撮影

虎毛沢 30

山頂一帯は高山植物の宝庫です。 まさに雲上のオアシス♪

2007年6月24日撮影

虎毛沢 31

チングルマの群生が凄かったです♪ 一面チングルマだらけでした。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 32

Kinさんご夫妻を探す私… そしたら、「おぉ~来た、来たぁ~!」との 大歓声が…!

Kinさんご夫妻、 私のことを山頂で1時間近くも 待ってて下さったようです。 ありがたいことです。

2007年6月24日撮影

虎毛沢 33

ヒナザクラも咲いていました♪ 先月早池峰山で見た、ヒメコザクラと そっくりですねぇ~! カワイ~イ♪

2007年6月24日撮影

虎毛沢 34

何時間でもいたくなるような 素晴らしい光景でした♪ この光景を見ながらKinさんご夫妻と 1時間以上も話し込んでしまいました。

帰りは盛岡まで長~い!なんたって高速を 使わず下を走りますから…。 そろそろ下山しなっくっちゃ~!

2007年6月24日撮影

虎毛沢 35

ワタスゲも奇麗でしたよ♪ 何はともあれ、お天気に恵まれ 山仲間と山頂で合流出来て 楽しい二日間でした♪ めでたし、めでたし!

2007年6月24日撮影

ルート概念図

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