小和瀬川 湯ノ又沢 1

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小和瀬川 湯ノ又沢右俣 1

岩手県内及びその周辺の主な沢は全て入渓して しまい、「他に面白そうな沢はないかなぁ~!」と 物色していました。そして、去年、この小和瀬川 流域に目をつけたのでした。

今回でこの流域は4回目の遡行になります。 この沢は大当たりでした♪滝とゴルジュの連続で 遡行者を魅了する沢でしたよ♪この巡視小屋 まで車で入れます。2万5千図の登山道の 終点がココです。

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 2

上の写真の小屋の左手の登山道を進むと やがて行き止まりとなります。そこより 沢へ降りる鉄ハシゴを下り沢床へ降ります。 降りたところが、取水口になっています。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 3

上の鉄梯子を下ると、直ぐにこのような滝が 前方に見えます。ここは左岸より登れます。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 4

上の写真の小滝を登り、ちょっと歩くと 三階滝の全容を見ることが出来ます。 長さ150Mもあるようです。 なかなか素敵な滝でしたよ♪(

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 5

この三階滝の入り口はこんな狭いゴルジュに なっているんです。

ココを突破して三階滝の 一段目の滝に取り付きます。 一段目の滝は、水線の右側より 簡単に登れました。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 6

これが三階滝の二段目と三段目です。 一段目を登り、そこから撮影したものです。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 7

上の写真の滝を「どこから登ろうかなぁ?」と 思案している私です。結局水線右を直登。 見た目ほど難しくなかったのですが、 上部(落口)あたりは傾斜が緩いものの ヌメヌメしているので慎重に登りました。

一枚岩の滝ですので、リスはなくハーケンは 打てませんのでリードは、フリーソロ状態です。

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 8

これは三階滝の二段目上から見た三段目 の滝です。これは直登は無理そうでしたので 左岸を小さく巻きました。 それにしても一枚岩の滝、綺麗でしたねぇ~♪

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 9

これも三段目の滝下の前にて。 私は何をしようとしてるのだろうか? きっとザックからカメラを取り出そうと しているのだと思います。

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 10

この三階滝を越えるこのような小滝が。 ここは右岸より小さく巻きました。

水は非常に冷たくって、とても泳ぐ気に なれませんでした。上部に雪渓が 残っていたことから推測すると、 雪解け水と思われます。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 11

680Mの二俣を過ぎると、両壁が狭まった ゴルジュが…。この狭いゴルジュに手強い 小滝が連続し、遡行意欲を駆り立てて くれました。

個人的には、小和瀬川流域の沢では、 一番手ごたえのある沢だと感じました。 ここは側壁が絶壁の為、高巻きはシンドそうで よって、左側のチェックストーンを乗越し突破 致しました。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 12

それがこの写真で~す! 出口が被っている為か、シンドかった ですぅ!思いっきり良く行きましょう♪ ファイト一発!の私です。

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 13

その後も次から次へとこのような悪い小滝が 連続します。

この沢の滝の特徴は、逆層で しかもツルツルの滝(岩)が多く、その突破には 神経を使います。 ここは投げ縄をして側壁を登り 左岸より小さく巻き落口へ。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 14

ここを越えてホッとしていると、 またもやツルツルの滝が…。 このゴルジュの渓谷美は素晴らしいですよ♪ 狭いゴルジュの中に小滝が連続し感動的♪

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 15

上の写真の上段の滝を間近で撮影したものです。 人口登攀じゃないと突破は無理かも? でも、この沢の岩って、モロイんですよね!

でも、幸いなことに、滝の下は釜になっていることが多く、落ちてもドボンで済みそうです。 でも、出来れば落ちたくないものです。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 16

この上も、さらに小滝が連続しま~す!

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 17

下流部ゴルジュ帯を抜けてホッとする間もなく 雪渓が現れました。しかも、非常にヤバイ感じで。

最近崩れたような感じで…。 ここは右岸より小さく巻きました。 このスノーブリッジ、くぐる気には なれませんでしたねぇ~!

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 18

その雪渓を過ぎると、このような 小滝が。ここは右壁を登りました。 まるで滑り台のようですね♪

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 19

その後、狭いゴルジュが出現しま~す! 足が短いと苦労するかも? ここのゴルジュって、狭い分水深は 結構深いんですよね。 できれば落ちたくないものです。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 20

V字状のゴルジュです。 高巻きは、シンドそうですので 極力水線通しで突破しました。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 21

両手を広げると手が届くような 幅のせいまいゴルジュで~す! ホント溝のようでした。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 22

奮闘するえるさんで~す! ガンバレェ~♪

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 23

ここも結構深そうでした。 左岸を水線際にトラバースして 滝に取り付きました。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 24

これがその時の私で~す! 見た目より楽勝です♪

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 25

これまた奮闘するえるさんです! こんな感じで難所が次から次へと現れて とっても楽しませてくれる沢でした。

今回は、えるさんの都合上、帰宅時間が 制限されていた為、稜線まで抜けることが 出来ませんでした。 よって下流部~中流分の核心部を 遡行して、同沢を下降致しました。 今度はぜひとも完全遡行をしてみたいものです。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 26

ここでも雪渓(スノーブリッジ)が…。 もう直ぐ8月だというのに…。 ホント驚きました。やっぱり今年は 雪が多いようです。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 27

時間切れのため、いよいよ同沢の下降開始! 登るより下る方が余程大変です。

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 28

腰まで浸かりゴルジュを下るえるさんです。 「おぉ~冷た~い!」との悲鳴が!

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 29

これは小滝を懸垂下降する私です。 登る時は、簡単に登れた滝でも 下降となれば、ロープを必要とします。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 30

途中枝沢へ入って、滝を発見! 思わぬ収穫でした♪ まるで堰堤のような滝でしたねぇ~!

2005年7月24日撮影(写真提供えるさん)

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 31

下流部ゴルジュ帯は、ひたすら左岸側壁を トラバースしました。斜面の傾斜が強い上に ブッシュもひどく、結構体力を消耗いたしました。

その後、680Mの二俣を目掛けて4ピッチの 懸垂下降で沢床へ降りました。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 32

これは上の写真の続きで、4ピッチの懸垂下降をして、沢床へ降り立ったところです。 この斜面(赤線)を下ったわけなんです!

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 33

その後、三階滝の下降が待っていました。 核心は二段目の滝をどう降りるか? 結局約35Mの懸垂下降を致しました。 ハーケンが打てず「どうしようか?」と いろいろと考えたところです。

2005年7月24日撮影

小和瀬川 湯ノ又沢右俣 34

下山後は、この流域の沢帰りにいつも 立ち寄る温泉、「はなやの森」にて 温泉に浸かりました。

遡行後の温泉って、もう最高♪ 体がとろけそうになるんです♪ 何はともあれ、無事下山!

2005年7月24日撮影
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