信倉沢

- 真昼山地・女神山 -

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信倉沢~後ろのツル道 1

三年前の2014年、秋田県美郷町の 六郷登山協会の方々のご尽力で女神山への 登山道(古道)が数十年振りに復活したことを 知り「いつか歩きたい!」と考えていました。

この復活したての登山道が「後ろのツル道」です。 起点となる六郷ダムの駐車場にて。 我が家から100キロ 2時間、6時50分スタート!

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 2

実は、もう一つ「炭焼き道」があることを知りました。 それは、「後ろのツル道」の沢コース版 とでも言いましょうか、信倉沢の右岸側に 沢と平行して付けられている道です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 3

当時は、こちらの沢コースの方が、アップダウン も少なく楽だったと思いますが、増水時は通れ なかった可能性があります。

2万5千図には 今もなお登山道として記載されていますが、 歩いた記録が一件もヒットしないことから 「おそらく廃道だろう!」と確信していました。 この堰堤まで道があります。この堰堤を 右岸より越えて入渓しました。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 4

信倉沢コースは沢登りで、後ろのツル道は 尾根下り(縦走)で繋げてみよう! どうせならこの二つのルートを歩いてみよう♪ と思い立ったのです。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 5

2万5千図 320m滝マークの手前にある滝です。 てっきりこれが滝マークの滝だと 勘違いしました。 赤い三段のナメ滝です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 6

この滝は、快適に登れます。 当時の登山道らしき踏み跡が散見されますが、 ヤブ茫々状態なので沢通しに歩いた方が 早いし楽です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 7

その滝を越えて数十メートル先に 2万5千図 320mの滝マークの滝が現れました。 右岸をブッシュ沿いに直登しました。

この滝も三段になっていて30m位でしょうか。 2段目付近で太いワイヤーがあってビック! きっと、「炭焼きの道」として歩かれていた 当時の残骸だと思われます。


2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 8

その滝を上から撮影したものです。 とても綺麗な滝で感動しました。 この滝が見られただけでも 「遡行してよかった♪」って思いました。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 9

このような小滝もありますが、 全行程の8~9割はゴーロ歩きに終始します。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 10

全部で5つほど滝が出てきますが どれもこれも直登出来ました(容易)。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 11

二つ目の2万5千図に記載されている 標高580m滝、実際に行ってみると その場所には滝がなく、標高600mの 右岸枝沢の出合に掛かる滝で20mほどの直瀑、これも見事でした!本流になくてよかったぁ~!

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 12

最後のツメは数分のパヤパヤの軽いヤブ漕ぎで ブナ見平付近の登山道に出ました。

六郷ダムの駐車場から3時間でブナ見平に ツメ上げていますので、後ろのツル道から登るのと そんなに時間の差はないと思いました。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 13

ブナ見平はじめ女神山のブナの紅葉が ほんと見事で感動しました♪

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 14

もしかして、ちょうど良い時期に来たのかも。 遠方に真昼岳を望みます。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 15

まさに紅葉ロードです♪ まるで宝石箱状態でしたよ♪

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 16

これも~♪ ほんとウットリです。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 17

一般登山道に合流してからは、たくさんの 登山者に驚きました。

多くの方から「お兄さん、 変わった靴を履いてるわねぇ~!」って、 言われちゃいました。 きっと、皆さん渓流足袋を見た ことがないんだろうなぁ~。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 18

もう直ぐ女神山の分岐です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 19

女神山の山頂でランチタイム♪ 六郷ダムの駐車場からちょうど4時間です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 20

白糸の滝方面へ下山します。 こちら側も紅葉が綺麗です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 21

遠方の山々の紅葉も素敵♪

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 22

白糸の滝です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 23

降る滝です。 落差40mあるそうです。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 24

その降る滝にあった可愛いケルン。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 25

後ろのツル道の分岐です。

いよいよここから先、美郷町の六郷登山協会の 皆さんが、古道でヤブに覆われた「炭焼きの道」 を刈払い整理し「登山道」として蘇らせてくれた 全長5キロのコースを縦走します。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 26

ちょっと変わった名前だと思いませんか? 集落から見える尾根のカーブがちょうど 「鍋のツル」のように見えたことから 「後ろのツル」と呼ばれるようになったそうです。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 27

この「後ろのツル道」、もともとは「炭焼きの道」 と呼ばれる生活道で、六郷ダムに沈んだ 湯田集落の人たちが炭を運んで岩手県の 湯田町まで運んだとされる「生活の為の道」 だったようです。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 28

湯田集落は国の崖地危険住宅移転事業 により移転が進められ、1975年に無人化、1984年 に完成した六郷砂防ダムの底に沈みました。

「炭焼きの道」は湯田集落を囲む山の中にある 湯田三吉神社から岩手県境に向かう 尾根伝いの約5キロ。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 29

大量のなめこを発見! 母への良いお土産が出来ました♪

それ以降、住む人も往来する用事もなくなり 廃道状態になった古道を、不退転の努力で 刈払い作業を進め見事に復活させた 六郷登山協会の皆様には感謝です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 30

このような道標も手作りで掛けてくれたようです。 それにしても立派なブナの木です。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 31

この熊見平が後ろのツル道の中で、 一番展望が良い場所だと思います。 2万5千図の662m地点に該当します。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 32

その熊見平から女神山を望みます。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 33

同じく熊見平から黒森山を望みます。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 34

オトシの三角点は2万5千図の 478.3mの三角点に該当します。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 35

そこを過ぎると植生も変わり ブナ林から杉林となりました。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 36

湯田三吉神社です。 ここまで来れば六郷ダムまでもうちょっと!

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 37

杉林の急斜面を下っていきます。

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 38

六郷ダムに到着しました♪ 沢と紅葉を楽しめ、さらに大量のきのこまで 採れて最高の一日となりました♪

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 39

六郷ダムです。 後ろのツル道分岐から六郷ダムの駐車場まで 1時間30分の行程でした。 ※ 登りだと約2時間~2.5時間らしい

2017年10月15日撮影

信倉沢~後ろのツル道 40

下山後、六郷温泉あったか山にて入浴(400円)。

盛岡市内に入ってから吉野家 46号線盛岡 インター店にてちょっと早い晩飯を食べました。 豚生姜焼き定食(490円)がとても 美味しかったです。

2017年10月15日撮影

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2017年10月15日(日)>
行動時間 7時間 10分(休憩時間含む)
登り:4時間  / 下り:3時間 10分

六郷ダム駐車場(6時50分)~320m滝マーク(8時10分)~460m二俣(9時)~ブナ見平(9時50分)~ 女神山(10時50分)~白糸の滝(11時40分)~降る滝(12時)~後ろのツル道分岐(12時30分)~ カナクラ鞍部(13時)~662m熊見平(13時20分)~478.3mオトシの三角点(13時40分)~六郷ダム(14時)
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