和賀川本流 上流部

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和賀川 上流部 1

「日本登山体系」に紹介されている 和賀山塊の沢、全て遡行したと思っていた のですが、まだ遡行していない沢があることに 気付いたのは去年のこと…。

その沢とは…「和賀川上流」です。 アプローチの登山道で撮影した立派なブナ。

2017年9月9日撮影

和賀川 上流部 2

早速、ネットで遡行記録を調べると、 ヒットするのは釣りの記録ばかり。 沢屋さんの記録は、一件も出てこないのです。

なぜなんだろう?登山体系に 紹介されている沢なのに…。 登り始めからここまで急登が続きます。

2017年9月9日

和賀川 上流部 3

登山体系に載るという事は、 遡行対象の沢のはずなのに…。 和賀川の徒渉点にて。 水量は、平水以下か…。 ここより入渓します。

2017年9月9日

和賀川 上流部 4

入渓して直ぐ両岸狭まりゴルジュ帯に なりますが、滝はなくゴーロです。 しかし、増水すれば結構厳しくなると思いました。

2017年9月9日

和賀川 上流部 5

まるで白神山地の山のようです。 まさに「癒しの渓」と思っていたのですが…。

2017年9月9日

和賀川 上流部 6

側壁が凄いです。しかし、ゴーロが続きます。 「なぜ、記録が見当たらないのか?」その謎を 解き明かしたい!と興味を抱き、 去年より「近々、遡行しなければ…」と 使命感に燃えていました。

私の場合、どんな沢であれ、初めて 入る沢はワクワク・ドキドキして 楽しい気持ちになります。

2017年9月9日

和賀川 上流部 7

入渓してやっと綺麗な所が出てきました。 これを越えると直ぐに830mの三段の滝です。

2017年9月9日

和賀川 上流部 8

これがその830mにある三段 7m滝です。 イワナは豊富!魚影がとても濃い沢です。

2017年9月9日

和賀川 上流部 9

三段目はちょっと離れています。 ここは左壁を登りました(容易)

2017年9月9日

和賀川 上流部 10

喜んだのも束の間…沢が荒れ始めました。 8月24日(木)の昼から25日(金)の 朝にかけて北日本や北陸を襲った 集中豪雨の影響だと思われます。

2017年9月9日

和賀川 上流部 11

特に標高880mの二俣以降は、源頭部まで 土石で埋め尽くされていました。

その二俣にて。 自然(雨)の力って、ほんと凄いな! って驚嘆しました。 右俣には小滝。本流は、左俣で左へ進みます。

2017年9月9日

和賀川 上流部 12

沢の長さからすると、日帰りは絶対に無理そう。 よって、沢の上部で一泊し、翌日はツメ上げて 根菅岳の北方コルに出て、高下岳経由で 下山する周遊コース。

ところが予定の幕営地に11時に着いちゃいました。 時間が早いけど、ここにテントを張って泊まるか、 思い切ってツメ上げて今日中に下山してしまうか! 思案した結果、今日中に下山することにしました。

2017年9月9日

和賀川 上流部 13

先月の集中豪雨による影響でしょうか、 おびただしい数の流木と巨岩の土石に驚きました。 恐らく先月の記録的な集中豪雨の影響です。

2017年9月9日

和賀川 上流部 14

登山体系には「核心部、10m、8mの滝を 左岸から高巻く。12m滝を慎重に越え…」と 記載されています。

しかし、そんな滝、 どこにもありませんでした。 きっと埋まってしまったのかもしれません。

2017年9月9日

和賀川 上流部 15

特に880mの二俣以降は、ず~っと(源頭部まで) このような土石に埋め尽くされていました。 山肌が豪雨で削り取られ流れ込んだ感じです。

2017年9月9日

和賀川 上流部 16

今回最大の?核心部。 右から取り付いたところ、掴む岩、 ボロボロと剥がれるのです。 よって、ここは左壁より直登しました。 ホールドが細かく慎重に登りました。

2017年9月9日

和賀川 上流部 17

最後のツメ…このまま登山に出られれば… と思っていましたが…。

2017年9月9日

和賀川 上流部 18

登山道まであと50mというところで 猛烈なヤブに阻まれました。

2017年9月9日

和賀川 上流部 19

登山口より歩き始めて6時間後の13時30分 (登山口から徒渉点まで1時間40分、遡行で 4時間20分)、根菅岳の北方コルの登山道に 出ました!

ここからの下山も長いのですよ…。 暗くなる前に果たして下山できるかなぁ? 時間との勝負です。

2017年9月9日

和賀川 上流部 20

遠方に目指す高下岳を望みます。

2017年9月9日

和賀川 上流部 21

ふぅ~!やっと高下岳です。 あとは下る一方なので一安心♪ 暗くなる前に下山しなくっちゃ~!

2017年9月9日

和賀川 上流部 22

下山中に(高下岳南峰付近)から和賀岳を望む。 今日は重い荷物を背負って1泊2日の沢を 日帰りし9時10分も歩きました。

三連休の沢に向けて、少しは自信が ついたように思います。 帰りにホテル森の風・沢内銀河高原にて 温泉に入り、晩飯はR46の吉野家で 牛カルビ生姜焼き定食(650円)を食べました。

2017年9月9日

GPSの軌跡

<2017年9月9日(土)>
行動時間 9時間 10分(休憩時間含む) 
登り:6時間 10分 / 下り:3時間

高下登山口(7時20分)~高下岳分岐(8時30分)~徒渉点(9時)~830m3段7mの滝(10時20分)~ 880m二俣(11時)~登山道(13時30分)~高下岳北峰(14時30分)~高下岳分岐(16時)~ 高下登山口(16時30分)
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