振子沢

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蔵王 振子沢 1

昨日は、安達太良山の仏沢を遡行しました。

蔵王エコーラインの蔵王寺(賽の磧)の登山口の 駐車場にて一夜を過ごした後、いよいよ遠征 最終日15日(祝)は、蔵王・振子沢の遡行です。 美しい日の出でした! 今日もお天気が良いです♪

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 2

蔵王寺(賽の磧)駐車場から登山道を 歩きます。まずは、濁川目指してどんどん 下っていきます。

熊が出るのか…。 この振子沢、去年ネットで見つけ興味を抱き 「行きた~い!」と願っていた沢です。 とっても楽しみです♪

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 3

歩きながら遠方に目指す振子沢が望め、 さらに振子滝も良く見えました。

2段になっていて1段目2段目共に 落差約 40mあるらしいです。 見る限り滝の側壁は垂直で「あんなところ、 高巻けるのかな?」と不安に思ったほどです。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 4

濁川に到着!ここよりちょっと(1~2分) 遡行すると振子沢出合です。 ちょっと増水気味かな?

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 5

しかし、支流の振子沢は、規模が小さく 水量も少ないです。傾斜は強く、一気に 高度を稼いでいる感じです。 ボルダーチックにガンガン登っていきました。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 6

駐車場から歩くこと1時間 10分で 振子滝の下に到着しました。 まさに圧巻です。

この一段目(下段)の滝は、 右岸より高巻きました。かすかな踏み跡が あり、高巻きルートも直ぐにわかりました。 沢慣れた方であれば、容易な高巻きです。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 7

その一段目の滝(40m)を真下で撮影したもの。 この日は、風がなく「振り子」は見れませんでした。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 8

高巻きの最中に濁川の 不帰ノ滝が遠望できました。 下山後、滝見台から見たのは、下の写真、No.31 高さ 97.5m、幅 14mもある大きな滝です。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 9

その振子滝の2段目 40m(上段)滝は、 流れを横切り左岸から高巻きますが、 薄らと踏み跡がついていました。

他のネットの記録を読むと、最後滝頭への トラバースが悪く「場合によってはロープが必要」 と書かれていましたが、実際に行ってみると 沢慣れた人であれば、全く問題ないトラバースで 安心しました。容易です。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 10

落口をズームアップ! この落口を真下に見ながらトラバースします。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 11

この振子滝を境に渓相がガラリと変わります。 まさに「一粒で二度美味しい」沢です。 広大な岩盤だらけのアルペンチックな 渓相に変わり独特の景観を形作っています。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 12

このような渓相の沢は、珍しくて新鮮でした。 豪雪地帯の蔵王、おそらく雪による浸食かな?

この振子沢、振子滝下までは規模が小さく、 振子滝の上からは広大になります。 しかも、岩だらけの沢です。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 13

右岸の岩稜を登っていきます(容易)。 簡単な岩登りを満喫できます。 アルペンチックな光景に感動! 適当に好きな所を登っていけます。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 14

このようなプチゴルジュもあり 目を楽しませてくれます。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 15

稜線が見えてきました。 広大で気持ちいいです♪

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 16

なんか、まるで火星みた~い!

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 17

源頭部にはお花が咲き乱れて 「アルプスのおじさん」状態! 心が癒されます♪(^o^)

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 18

この1600mのコルから尾根の反対側の 沢を下って蔵王の象徴、御釜を見に行きます。

主稜線の避難小屋には、 この右手の尾根を登ります。 なんと道があり(マーカーもあり)ビックリ!

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 19

この一帯には、コマクサの群生が 咲き乱れていて感動しました。 今の時期、コマクサが見れるなんて~♪

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 20

フィナーレは、蔵王の象徴でもある「御釜」です。 エメラルドグリーンの水面が目に飛び込んだ時、 思わず「うぉぉぉ~!凄~い!」と 歓声が上がったほどです。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 21

御釜の右側を見ると、こんな感じ…。 静寂な世界、神秘的でした。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 22

遠方に名号峰を望みます。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 23

御釜からロバの耳コース(現在通行禁止)に 合流する道があり、ビックリしました。 コースを示す白ペンキのマーキングも有り。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 24

ロバの耳コースは、落石の為、現在 通行禁止のようです。時既に遅し…。 確かに雨天時などは怖いな! と感じながら歩いていました。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 25

熊野神社です。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 26

蔵王の主峰、熊野岳に到着です。 駐車場から歩き始めて4時間10分でした。 ここより刈田岳を目指して縦走します。 連休ということもあり、山は大賑わいでした。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 27

登山道より御釜を望みます。 つい先ほどまで居た場所です。 エメラルドグリーンの御釜を 見ながらの縦走は、まさに気分爽快♪

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 28

ロープウェイや車を利用して 山頂付近まで楽に来られることもあってか ハイヒールやスカートを履いたお嬢さん達も 多く見かけました。

完全に観光地って感じ。 渓流足袋を履いているのは、当然私だけ…。 ちょっと恥ずかしかったです。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 29

刈田岳の山頂です。 家族連れ、アベック等、観光客で大賑わい。 お天気に恵まれ、しかも連休でしたしね。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 30

刈田岳から大黒天の駐車場に至る 登山道を利用し下山しました。 こちらの登山道には、人はまばらで 急に静かになってホッとしました。 大黒天の駐車場が見えてきました。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 31

大黒天から車デポ地の蔵王寺(賽の磧)までの 車道歩きが怖かったです。

車にひかれそうで…。 滝見台から見た不帰ノ滝です。高さ 97.5m、幅 14mもある大きな滝です。

2014年9月15日撮影

蔵王 振子沢 32

下山後は、遠刈田温泉の公共浴場、 「寿の湯」に入りました。 こちらはとても空いていました。 料金は、「神の湯」と同じ310円です。

但し、シャワー、ドライヤーがありません。 振子沢、とても変化に富み楽しい沢でした。 遡行は容易ですが、まさに三ツ星の沢でお勧め♪

2014年9月15日撮影

GPSの軌跡 ※クリックで拡大

<2014年9月15日(日)>
行動時間 6時間 20分(休憩時間含む)
登り:4時間 10分/ 下り:2時間 10分

蔵王子駐車場(6時20分)~振子沢出合(7時)~振子滝下(7時30分)~ 振子滝上(8時10分)~1600mコル(9時)~御釜(9時20分)~熊野岳(10時30分)~ 刈田岳(11時30分)~駐車場(12時40分)
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