澄川右俣

- 八幡平 -

  1. HOME
  2. 沢の扉
  3. 北東北の沢

澄川右俣 1

10年前、2014年8月24日に遡行した八幡平の澄川右俣はまずまずの沢でした。で、今回は左俣を遡行してみることに。遡行記録が全くない未知の世界です。何が出てくるか?分かりませんので早めの出発!6時15分スタート!私の愛車、アクアです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 2

10年前も砂防堰堤工事をしていましたが、今も続いているようです(令和6年12月20日まで)。右岸に立派な管理道路が完成しており、それを利用して巨大堰堤を超えます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 3

最初の巨大堰堤を超えた後も工事中の道路が続いていました。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 4

二つ目の巨大堰堤です。堰堤中央の溝を突破しようと試みます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 5

その為にまさかの懸垂下降を強いられました。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 6

ところが…その堰堤中央の溝は、水深が深く泳がなければ突破できそうもありません。水は冷たく朝一で泳ぐ気になれず右岸より高巻くことに…。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 7

2つ目の巨大堰堤の右岸にはちゃんと巻き道がありました。巻き道の入口にある目印です。帰宅後、10年前の遡行記録を見たらやはり右岸から高巻いていました。10年前、てっきり中央突破したものと勘違いしていたようです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 8

2つ目の巨大堰堤を高巻き終わるとおびただしい巨岩のゴーロ帯が…。この先直ぐが898mの二俣になります。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 9

ここが澄川右俣の入り口で、4mほどの小滝が掛かっています。直登は難しく左岸より高巻きました(容易)。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 10

何か硫黄臭がすると思ったら…。2万5千分の一地形図を見ると…標高950m付近より標高1,100mまで等高線が密でゴルジュ地形が想像できました。その地図上のゴルジュ地形がどんなものか?自分の目で実際に確かめてみたかったのもこの沢を選んだ理由の一つです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 11

右俣は、水量豊富で水がとても冷た~い!標高960mにて。この先、2万5千分の一地形図ではゴルジュ地形になるようですが、何が出てくるか?楽しみです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 12

標高1,000mにて。傾斜が強くなってきました。いよいよゴルジュ地形部分にへ突入です!

2024年6月22日撮影

澄川右俣 13

水量が凄いです!ダバダバ状態でした。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 14

ダバダバ状態に流れジェット水流で水量豊富な沢、この写真撮影の10分後には水が完全消失しビックリ!

2024年6月22日撮影

澄川右俣 15

地形図上のゴルジュ帯の正体は…実際は「傾斜の強い巨岩が連なった滝の連続」で問題なく突破できたのですが、期待外れでちょっとガッカリかな。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 16

標高1,100m地点にて。写真一番上の滝がゴルジュ帯の出口です。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 17

標高1,110mにて。見せかけのゴルジュ帯終了!あれほどあった水量が急にしょぼくなりビックリ!さらに1,120mで水が完全に枯れてしまいました。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 18

あれほどあった水量が突然枯れてしまったのです。つい先ほどまで怒涛の如く流れていた豊富な水量が忽然と消失…。標高1,130mにて。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 19

伏流帯なのかな?ちょっと歩けば復活するだろう!と気楽に考えていたのですが、歩けど歩けど水が出てこず、ちょっとあせりました。水分補給が出来ない状態でヤブに突入するのはヤダなぁ…って。標高1,160mの二俣以降、水が復活して安堵しました。ここでたっぷりと給水しました。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 20

見せかけのゴルジュ帯を超えてからは、ひたすらゴーロ歩きに終始しました。あれほどあった水量は、一体どこへ…って感じです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 21

標高1,230mで沢形は消失し、いよいよヤブに突入か!いや~結構濃厚なヤブです。いざ突進!

2024年6月22日撮影

澄川右俣 22

ちょっとヤブに突したら、再び沢形が出てきて安堵しました。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 23

それも束の間…標高1,250mが沢形の限界点で、いよいよ覚悟を決めてヤブに突入します。登山道までの標高差は50mほどですが、この50mのヤブ漕ぎがしんどかった…。かなり濃密なヤブでした。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 24

上部のルートファンディングとヤブ漕ぎがこの沢の核心部でした。登山道まで標高差たったの50mなのですが、厳しいヤブ漕ぎを強いられ汗だくヘロヘロ状態になりました。ヤレヤレ、無事登山道に出ました!

2024年6月22日撮影

澄川右俣 25

登山道沿いにはたくさんの花達が咲き乱れ身も心も癒されました。ハクサンチドリです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 26

アカモノという花のようです。登山道に出たら、今度は灼熱地獄が待ち受けていました。暑いのなんのってぇ~!虫も顔目掛けてたくさん襲ってくるし…。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 27

大松倉山の山頂に到着しました!猛暑で汗だく状態です。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 28

大松倉山の山頂から見た光景です。右から乳頭山~笊森山~三角山です。笊森山の背後に秋田駒ケ岳が見えます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 29

大松倉山の山頂から岩手山を望みます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 30

乳頭山、笊森山をズームアップ!背後に秋田駒ケ岳が見えます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 31

お花ロードの登山道を下ります。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 32

ニッコーキスゲも咲いていましたよ♪

2024年6月22日撮影

澄川右俣 33

三ツ石山を望みます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 34

大深岳~源太ヶ岳を望みます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 35

ふ~三ツ石山荘に到着です。ここでランチタイム♪

2024年6月22日撮影

澄川右俣 36

三ツ石山荘より三ツ石山を望みます。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 37

昼食後、松川温泉へと下っていきますが、猛暑で大変でした。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 38

水枯れと長いゴーロ歩き、濃厚なヤブ漕ぎ、灼熱、虫等、まるで我慢比べの「修行のような沢」でしたが、これはこれで今後の沢へ向けての良いトレーニングになったと思います。久し振りに「頑張ったな!」って感じです。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 39

全行程6時間45分でしたが、体感的には8時間以上歩いた感じでしょうか。下山後は、久し振りに八幡平温泉館「森乃湯(600円)」で汗を流しました。

2024年6月22日撮影

澄川右俣 40

その後、ラーメンが食べたくなり…幸楽苑に立ち寄りコレを食べて帰宅しました。

2024年6月22日撮影

GPSの軌跡

<2024年6月22日(土)>
行動時間 6時間45分(休憩時間含む)
登り:4時間30分 / 下り:2時間15分

松川温泉(6時15分)~898m二俣(6時55分)~ゴルジュ地形終了点・標高1120m(8時)~標高1160m二俣(8時25分)~沢形終了点1250m(9時35分)~登山口(10時5分)~大松倉山(10時45分)~三ツ石山荘(11時20分)~松川温泉(13時)
  1. HOME
  2. 沢の扉
  3. 北東北の沢