一本松沢

- 乳頭山 -

  1. HOME
  2. 沢の扉
  3. 北東北の沢

一本松沢 1

乳頭山の一本松沢を遡行して参りました。まったく遡行記録のない沢ですが、下流部に野湯があり中流部に滝マークのある沢で、どんな沢なのか?試しに遡行してみることにしました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 2

黒湯温泉7時スタートです。遡行記録が皆無の沢の場合、何が出てくるのか?分かりませんので、三つ道具はもちろんのこと、完全装備で挑むことにしています。昭和の香りがする黒湯温泉、いつか泊まってみたいものです。

2023年7月2日撮影

一本松沢 3

先達川沿いに登山道があります。まずは一本松沢の野湯を目指して登山道を登っていきます。

2023年7月2日撮影

一本松沢 4

山肌からは温泉の蒸気吹き上げており温泉(硫黄)臭を嗅ぎながら登っていきます。

2023年7月2日撮影

一本松沢 5

本流を望みながら登山道を進んでいきます。

2023年7月2日撮影

一本松沢 6

登山道は整備されていないのか?草茫々です。

2023年7月2日撮影

一本松沢 7

登山道の徒渉点にて。なかなかいい感じ♪

2023年7月2日撮影

一本松沢 8

黒湯から歩くこと30分で一本松の野湯に到着しました!看板までありました。朝、この野湯に入りに来られた数名の温泉マニアの方にお会いしました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 9

ホースで水が引かれており適温に調整されていました。なかなか立派な野湯です。でも、土砂で埋まっておりちょっと浅かったです。スコップで掘り起こした方が良いかも?です。

2023年7月2日撮影

一本松沢 10

温泉直ぐ側(進行方向右手)の沢が今回遡行する一本松沢です。入渓早々ショボイ沢で期待薄です。

2023年7月2日撮影

一本松沢 11

早くもぼやって来ました。両手でヤブをかき分けながら遡行していきます。水の冷たさには驚きました。さらに肌寒いです。

2023年7月2日撮影

一本松沢 12

しかも、荒れてるし~!あまりのつまらさに「下山しようかな!」と思いましたが、とりあえず滝マークのある所まで遡行することにしました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 13

2万5千図の標高1100m、滝マークのある滝(大滝)に到着!15m以上はあるかな?直登できそうでしたが、水の冷たさとシャワーを嫌って左岸より高巻くことにしました。高巻きがしんどいようであればカッパを着て直登していたと思いますが、高巻きが容易そうでしたので…。

2023年7月2日撮影

一本松沢 14

この沢、唯一のナメ!滝は一つだけ(大滝のみ)でした。大滝を超えたら早めに登山道へ出よう!と思うも根曲竹の強烈なヤブに阻まれ登山道が接近するあたりまで遡行を続けることにしました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 15

雪渓が残っていました。道理で水が冷たいわけです。ここで事件勃発!首にぶら下げていたGPSを見ると…蓋だけぶら下がっていて肝心の本体がない!ヤブを漕いでいる間に本体部分が外れ落としてしまったようです。うぅ~!10万円で買ったGPS!何としても探し出さなければ…。探しましたよ、薮の中を懸命に…。どうにか発見できて安堵しました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 16

ヤブ漕ぎ、勘弁して下さ~い!今シーズン初の強烈なヤブ漕ぎの洗礼を受けました。この強烈なヤブの中、どのタイミングでツメ上げる(登山道に出る)のか?ルートファンディング力が試されます。

2023年7月2日撮影

一本松沢 17

最初は根曲り竹のヤブ、その次が石楠花、その後は灌木帯と変化に富んだヤブ漕ぎでした。岩が出てきてホッとする私。

2023年7月2日撮影

一本松沢 18

最後は背の低い笹ヤブを漕ぐと…。

2023年7月2日撮影

一本松沢 19

ふぅ~!やっと登山道に出ました!この沢、遡行時間全体の7割近くがヤブ漕ぎしていた感じです。短い沢ですが、車デポ地より3時間30分も掛かってしまいました。当初の予定では乳頭山の山頂を経て田代平山荘経由で周回する予定でしたが、お天気が悪くさらに寒さもあり断念し、そのまま下山することにしました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 20

ハクサンチドリが咲き乱れていて、ヤブ漕ぎに疲れた体を癒してくれます。

2023年7月2日撮影

一本松沢 21

ニッコーキスゲも咲いていました♪

2023年7月2日撮影

一本松沢 22

黒湯温泉に無事下山!本日の沢は、ヤブ漕ぎとルートファンディングのトレーニングって感じでした。この沢、二度と入らないとと思います。最後まで遡行した自分を褒めてあげたいくらいです。

2023年7月2日撮影

一本松沢 23

帰路、アルパこまくさより秋田駒ケ岳を望みますが、すっぽり雲の中です。

2023年7月2日撮影

一本松沢 24

アルパこまくさより田沢湖を望みます。帰路、雫石の道の駅(あねっこ)寄って温泉に入りました。ヤブと格闘したアザと傷が無数にありました。下山後、膝は痛いし腰も痛いしで…満身創痍です。

2023年7月2日撮影

一本松沢 25

帰路、みたけの大戸屋にてちょっと遅いランチタイム♪豚のしょうが焼定食(900円)を食べました。

2023年7月2日撮影

一本松沢 26

沢は思いっ切りハズレましたが、これは「当たり」でした~♪とっても美味しかったです。

2023年7月2日撮影

大滝 全景

GPSの軌跡

<2023年7月2日(日)>
行動時間 5時間10分(休憩時間含む)
登り:3時間30分 / 下り:1時間40分

黒湯温泉(7時)~一本松の野湯(7時30分)~大滝(8時30分)~登山道(10時30分)~黒湯温泉(12時10分)
  1. HOME
  2. 沢の扉
  3. 北東北の沢