酔いどれ日記 2016年09月

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9月30日(金)酒田・鶴岡 温泉旅行♪ 2

先の日記の続きです。あつみ温泉・萬国屋にて楽しみにしていたディナータイムです♪どれもこれも手の込んだ会席料理風で、お味も最高でした!庄内米は、甘くてこれまた感動!何杯でも食べられそうでした。お風呂が三種類あり、どれも広くって楽しめ、お部屋も綺麗で「いいこと尽くめ」でしたよ♪

朝食はバイキングでしたが、種類豊富でどれもこれも美味しく頂きました。この1年間、毎月のように温泉旅行をしてきた私たちですが、これほど大満足した(パーフェクトな)温泉宿は初めてです。「また泊まってみたいね!」とFちゃんと何度も言い合っていたほどです。

26日、旅行2日目の観光巡りは、羽黒山と庄内オープンセットの2箇所です。朝から雨降りでしたが、観光地へ到着する頃には雨も止んでくれてホッとしました。まずは、「羽黒山」です。以前より一度は行ってみたいと思っていた「憧れの場所」であり、ミシュラングリーンガイド三つ星の観光地でもあります。出羽三山とは月山・羽黒山・湯殿山を合わせた総称であり、古修験道の山として古くから信仰を集め、出羽三山全体がパワースポットとされています。その中で特に全国的にも珍しい「三神合祭殿」、国宝の「五重塔」、「2446段の階段」、そして樹齢300~500年ともいわれる杉が生い茂る羽黒山の羽黒神社へ行ってみることにしました。

羽黒山・五重塔は国宝であり東北最古の塔。山内にひっそりたたずむその姿は凛として美しく、そこにいれば時を忘れてしまうほどでした。杉林に囲まれた石段の光景は、「もののけ姫の世界」みたいで、タイムスリップした感覚に陥るほどで「こりゃ確かにパワースポットだ!」と思ったほどです。羽黒山の歴史をずっと見守ってきたのでしょうね。樹齢千年以上の爺杉も圧巻でした。

「三神合祭殿(さんじんごうさいでん)」は、月山・羽黒山・湯殿山の三神を合祭した日本随一の大社殿です。厚さ2.1mの萱葺の屋根、総漆塗の内部など、その全てに迫力があって見ごたえ十分でした。その荘厳さに度肝を抜かれました。本殿は度重なる火災にあったようが、現在の社殿は文政元年(1818)江戸時代に再建したもののようです。前方の鏡池は、神秘の御池として古来より多くの信仰を集め、羽黒信仰の中心だったそうです。羽黒山は、ほんと心落ち着く(心が洗われる)素敵な場所で大感動しました。

次に行ったのが、「庄内オープンセット」です。ここは、映画の撮影のために建てられたセットをそのまま保存して一般公開している撮影所です。まずは、こちらの動画をご覧いただければ「どんな所か?」がご理解いただけると思います。

月山山麓に位置する88ヘクタール(26万4千坪)という広大な敷地をもつオープンセットで(敷地面積は日本一で東京ドーム20個分の広さ)、数々の映画やテレビドラマ等の撮影が行われています。漁村、農村、宿場町、山間集落などの趣のことなる撮影セットがあり、これまで数多くの映画やドラマ等の撮影が行われ、皆さんも一度は見たことがある映画がある筈ですよ♪

敷地内の移動は、なんとバス!しかもマイクロバスではなく大きなバスでビックリしました。入場料は1,300円、バス代が500円。計1,800円とちょっとお高いですが、それだけの価値はあると思いました。ここでもタイムスリップした感覚に陥り、時を忘れ我を忘れ堪能できる素敵な場所で大満足できました。時間の関係上、全てを見ることは出来ませんでしたが、それでも2時間以上タップリと楽しむことが出来ました。ここまでで既にお昼近い時間になっていましたので、あとは一路秋田南ICを目指して帰る事にしました。

「山形最高♪」って思うほど思い出に残る素敵な温泉旅行となりました。鶴岡は、ここ盛岡から とっても遠いです。Fちゃんのお陰で行く事が出来て感謝です。山もいいけど、観光地巡りも楽しいものですね♪月に一度の温泉旅行が楽しみで、仕事も頑張れるように思います。来月の温泉旅行が楽しみです♪ PS.上の写真は羽黒山にて。下の写真は、庄内オープンセットにてFちゃんです(本邦初公開!ボカシなしのFちゃんです)。

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9月28日(水)酒田・鶴岡 温泉旅行♪ 1

10日前の9月17日(土)青森県・白神山地の追良瀬川にて左足の脛を強打し怪我をしたのですが、その後、一向に傷が治らず昨日と今日は怪我以来の出血!「こりゃ、ヤバいかな?」と思い病院で診てもらうことにしました。てっきりパックリ開いた傷口を縫ってもらえると思っていたのですが、「ここは縫えない場所なんですよ!」と諭されました。

さらに「とても治りにくい場所でね、完治まで月単位になるかもしれないよ!」とのこと。月単位とは、1ヶ月のことなのか、数ヶ月のことなのか?分りませんが、いずれ長期戦になりそうです。治療法ですが、バンドエイドのキズパワーパットを貼って皮膚が再生されるのを待つしかない!とのこと。しばらくは、無理出来そうになく、今シーズンの沢登りは、厳しいかなぁ…(^^ゞ。

さて、話し変わって…24日~25日は1泊2日で、山形県は酒田と鶴岡へFちゃんと観光旅行に行って参りました。二人で山形まで足を伸ばすのは、初めてのことです。以前よりFちゃんが何度も言っていたのです。「いつか、オガちゃん(私のこと)と鶴岡のあつみ温泉・萬国屋(ばんこくや)へ泊まってみたいな♪」と。

あつみ温泉・萬国屋といえば、創業347年の歴史を持つ老舗温泉旅館!観光経済新聞社認定の「五つ星の宿」にも選ばれています。さらに、「プロが選ぶ日本ホテル・旅館100選」に36年間連続入賞(総合第11位)。東北NO.1の温泉にも選ばれたこともあり、庭園露天風呂と食の親善大使とのコラボした郷土料理が人気の旅館のようです。つまりは、ハイクラスの温泉宿なのです。じゃらんのポイントがたくさん溜まっていたこともあり、思い切って(Fちゃんの夢を叶えさせてあげたくて)、この宿に泊まることにした次第です。

酒田と鶴岡は、ほんと見どころ満載です!行って見たい所がたくさんありますが、的を絞って効率良く観光地巡りをすることにしました。9月25日(日)秋田南ICに8時半待ち合わせ!Fちゃんの車に乗せてもらい、いざ出発!まずは、米どころ庄内のシンボル酒田の「山居倉庫」へ行きました。山居倉庫は『やまがた景観物語~おすすめビューポイント33』に選ばれ、とても素敵なところでしたよ。NHK朝の連続テレビ小説「おしん」のロケーション舞台にもなりました。

昼食はFちゃんお勧めの「さかた海鮮市場」2Fにある「海鮮どんや とびしま」で食べました。「人気店で、とっても混むよ!」とのことで開店の11時に入店したにもかかわらず既に長蛇の列!これにはビックリです。

数量限定の人気メニュー「舟盛膳(1,000円)」や「とびしま膳(1,000円)」を食べたかったのですが、既に完売してしまい、私はお刺身定食(1,000円)、Fちゃんは海鮮丼(1,000円)を頼みました。新鮮なお刺身とボリュームで、人気の程が伺えました。

お腹を満たした後は、世界一のクラゲ水族館として有名な鶴岡市立加茂水族館へ行きました。日曜日ということもあり、大変混雑していましたが、クラゲが泳ぐ幻想的な世界に魅了された次第です。Fちゃん曰く「クラゲだから餌代が掛からなくていいね!」と。その着眼点が凄いな!と感心しました。この日最後の観光地が、致道博物館です。1万平米の敷地には、藩主隠居所だった御隠殿や名勝の古庭園のほか、重要文化財の多層民家や明治初期の洋風建造物・旧西田川郡役所が移築されています。また、庄内地方の生活文化の推移や地方的特色を知るのに重要な民具、民俗資料が多数展示されていて見所満載でしたよ。

その後、いよいよ本日の宿泊場所である温泉旅館・萬国屋へ向かいました。いや~そにれしても超巨大な施設だなぁ~!こんな大きな温泉旅館、岩手にはないかも?と思うほど超ビックな建物にビックリ!私たちが選んだ宿泊プランは…『《人気NO1》【山形牛と活鮑などメインが選べる】あつみの美食と千年の歴史ある名湯で寛ぐチョイスプラン』中央館10畳【禁煙】です。通常は、一人2万円ほどしますが、貯めていたポイントを使い16,000円ちょいで泊まることが出来ました。続きは後日の日記に続きますね。お楽しみに~♪ PS.上の写真は、宿泊した「あつみ温泉・萬国屋」。下の写真は、浴衣姿が似合うFちゃんです。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね♪(^_-)-☆

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9月21日(水)白神山地 追良瀬川 2

一気に水位が上がり徒渉点をシッカリと見極めスクラム徒渉でないと前に進めない状況に…。9年前に遡行した時は渇水状態で、平凡で単調なゴーロ歩きの連続だったのに、とても同じ沢とは思えないです。「もう一雨降れば遡行は無理!」と思うほどの増水でした。「どうかこれ以上雨が降りませんように!」と祈るような気持ちで遡行しました。

一の沢の出合を過ぎたら水量も減り、スクラム徒渉しなくてもどうにか前へ進めるようになりました。その直ぐ先の難所「石ノ滝のゴルジュ」は、9年前は楽勝で水線突破したのですが、今回は水勢が暴れん坊将軍状態で到底無理!左岸より高巻きました(踏み跡あり)。

当初の予定では、初日の幕営地を五郎三郎ノ沢出合か標高430mの滝ノ沢出合に泊まる予定でしたが、明日のお天気が心配…。ウズラ石沢出合まで進んでおけば、明日のお天気次第では、予定通り津梅川へも行けるしウズラ石沢経由で白神岳へもエスケープも出来、行動の選択範囲が広がります。それに、もし増水すればウズラ石沢出合手前にある最大の難所、ホノ沢のゴルジュ帯の突破は厳しく、閉じ込められてしまう恐れもあります。

今晩~明日、もし雨が降って増水しても、9年前に超大増水(台風)したウズラ石沢を遡行していますので、「なんとかなる!」と自信を持っていました(あれ以上の増水は考えられませんので)。そんな思いから、何としても今日中にウズラ石沢出合まで進んでおきたかったのです。そのホノ沢のゴルジュ帯でポケをやっちゃいました!飛び石(着地)に失敗して足と腰を強打!あまりの痛さに悶絶状態…。5分ほど休憩したらどうにか歩けるようになりました。

ウズラ石沢出合から120m手前左岸に素敵な天場を見つけホッとしました。スパッツを脱ぐとズボンに穴が空いており鮮血状態…恐る恐る傷口を見てみるとパックリと開いていて気持ち悪いじゃありませんか~!傷は結構深いなぁ~。さらにズキンズキン痛み出してね。傷口をジッと見つめていたら具合悪くなりました。戦意喪失…明日、大丈夫だろうか?と心配になりました。後は先の日記に書いた通りです。

晩飯は、Mさんが栗ご飯と芋の子汁を作ってくれました。さらにKさん(男性)が、おでんを作ってくれました。そりゃもう、怪我した事を忘れるほどに最高に美味しかったです♪楽しく晩御飯を食べているとき、雷鳴轟きボタボタと雨が…。増水が心配でしたが、ここまで来ておけば、まずは安心!追良瀬川の増水の怖さは9年前に体験していますゆえ。傷口が痛むので全身麻酔しないと(熱燗を飲まないと)寝むれそうにありません。全身麻酔が程よく効いた頃(10時半)、明日のことを考え、私一人早目に寝ました。

翌朝目を覚まし傷口を確認したところ、大分良くなっていてホッとしました。元看護師のKさん(女性)曰く「驚くほどの回復力ですね!」と絶賛されたほどです。きっと昨夜美味しいものをたっくさん食べたからだと思います。MさんとKさんに感謝♪(^_-)-☆ 心配していたお天気も今日は良いみた~い♪ 朝食にエビピラフを食べて7時半出発!足をドンと着いたり衝撃を与えると痛むので、そろりそろり静かに、かつ傷口を出来るだけ濡らさないように慎重に遡行しました。足をかばいながら歩いていたせいか、右膝までも痛み出して困ってしまいましたが、下山する為には歩くしかないです。メンバーに心配かけたくなかったので、痛みを隠し一人耐えながら遡行していました。

ウズラ石沢の最大の核心部は、ルートファインディング(読図)です。枝沢を一本間違えただけでとんでもないヤブ漕ぎを強いられると聞きます。特に上部はたくさんの枝沢が入り込んでいますので慎重に読図しなければなりません。

上手く山頂直下の水場のある枝沢にツメ上げられればヤブ漕ぎなしで白神岳の山頂に出ます。こんな時に役立つのがGPSです。事前に遡行ルートをセットしておきましので、バッチリでした。

遡行開始してから約6時間、白神岳の山頂に到着!先頭を歩いていたKさん(女性)が、「あれ~Hさん!本当にHさんなの!どうしてこんな所に~!」と驚いた声が聞こえてきました。そしたら本当にHさんだったのです。感動の(偶然の)再会に皆大興奮♪何度も握手したりハグしたりで、大変盛り上がりました。山頂でのんびり休憩し下山開始!結構ヘロヘロです。それもそのはず、今日は10時間近く行動しています。偶然お会いしたHさんの車に乗せもらい、大間越駅にデポしていた車を無事回収することが出来ました。

五能線沿岸の日本海に沈む真っ赤な夕日がとても綺麗で印象的した♪ほんと素晴らしいフィナーレです!帰り道「八森いさりび温泉ハタハタ館」にて入浴し晩飯を食べました。帰宅したのは、夜11時30分でした。1日早く下山したことで19日(祝)は、のんびり過ごすことが出来ました。下山して今日で三日目、まだ筋肉痛が続いています。年々体力の衰えを痛感するこの頃です。でも、体力の許す限り「沢登りを続けたいなぁ~!」とも思っています。何はともあれ、とっても楽しい3日間でした。皆さん、ありがとうございました♪(^_-)-☆

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9月19日(月)白神山地 追良瀬川 1

この敬老の日の連休、白神山地の追良瀬川~ウズラ石沢へ仲間5名と遡行して参りました。初日17日(土)は、早朝のゲリラ豪雨で沢は大増水!「癒しの沢旅」のハズが「修行の沢」へと変貌してしまいました。 何度スクラム徒渉をしたことか…。

さらに、もうちょっとで予定の幕営地に到着!というところでアクシデント発生(私の怪我)!遡行中は、それほど痛みを感じませんでしたが、幕営地に着いたら激痛が…。スパッツを脱いだらズボンに穴が開いていて鮮血状態…。

翌日は追良瀬川の上部にもう一泊し(640m黒滝沢出合)、3日目に津梅川を下降する予定でしたが、メンバーの一人、元看護師(現在は保健師)のKさん(女性)が私の怪我の診察をしてくれたのですが、傷口は思ったより深く「早めに病院へ行って診て貰った方がいい!」とのことで、急遽予定変更し昨日18日(日)は10時間行動で、ウズラ石沢をツメて白神岳山頂経由で下山しました。痛かろうが、どうなろうが歩かなければ下山出来ませんので必死に歩くしかありません。

痛い思いもしましたが、悪いことばかりじゃありません。楽しいこと嬉しいことたっくさんありましたよ♪山頂に着いたら何と山仲間のHさんがいるじゃありませんか~!何年振りでしょうか?こんなところでお会いするなんてぇ~♪まさに奇跡の再会!あまりの偶然にビックリですよ。「オガちゃん(私のこと)、彼女が出来たんだって!聞いてるよ!」って。ど、ど、どうしてそれを…。Hさんとこうしてお会いできたのも「不幸中の幸い、怪我の功名」なのかな。

怪我の方は、思ったほど大したことなく快方に向かっていますのでご安心下さい。今はただ、私のせいで計画の変更を余儀なくされたメンバーの皆さんに申し訳ない気持ちで一杯です。また、怪我以降は歩くことに必死でパーティーの一員として貢献できないことが多く、それが歯がゆく情けなく、これまた申し訳ない気持ちになりました。怪我したものの、今は充実感と筋肉痛に満たされています。メンバーの皆さんに心からお詫びと感謝とお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

さて、前置きはこの辺にして本題(詳細)です。敬老の日の三連休、当初は新潟の今早出沢・ガンガラシバナに行こうと考えていたのですが、毎週の沢通いで最近ちょっとお疲れモードなので「近場で楽な(癒し系の)沢にしたいなぁ~♪」

そんな思いから「和賀山塊の八滝沢か蔵王の小屋ノ沢本流へ行きませんか?」と沢仲間のMさんにお誘いのメールをしたところ「我々は、白神の追良瀬川へ行きますので酔いどれさんも一緒に行きませんか?」と逆ナンパされてしまいました。

追良瀬川~ウズラ石沢~白神岳は、9年前に沢ガイドの仕事でお客様お連れして遡行していますが、今回のMさんの遡行計画は「追良瀬川遡行~津梅川下降~大間越駅下山」という2泊3日のロングコース!Mさんらしい壮大な計画だなぁ~♪てなことで、私も参加させていただくことにしました。

16日(金)北上江釣子ICに夜9時集合!Kさん(男性)の車(トヨタ・プリウスα)に5名乗っていざ出発!プリウスαは、荷物がたくさん詰めることが出来て5名乗っても快適でした。メンバーは、「沢の申し子」リーダーのMさん(男性60代)、Kさん(男性50代)、Wさん(女性50代)、Kさん(女性20代)、そして私(50代)の計5名。この日は、「道の駅みねはま」にて仮眠。その前に当然のことながら入山祝いで乾杯しました♪1時頃には寝たと思います。

翌朝17日(土)5時30分起床、6時には出発し車に乗って下山場所の大間越駅へ車をデポ。7時にジャンボタクシーが大間越駅へ向かいに来たのですが、何とスコールのような土砂降り!マジですか…天気予報では晴れるハズだったのに。ともかくタクシーに乗って入山場所の追良瀬大橋まで行くことにしました(約1時間)。到着する頃には、雨も止んでいました。タクシーを降り遡行の準備をしていたところ、Kさん(女性)の大学時代(山岳部)の後輩と偶然の再会!彼ら(3名)は、追良瀬川~ウズラ石沢を遡行するとのこと。世間はホント狭いです。

8時10分出発!まずは追良瀬堰堤を目指して歩きます。追良瀬堰堤には8時40分、その後沢へ降りて遡行開始!先ほどのスコールのような土砂降りに増水を危惧していたのですが、多少濁りがあるものの、ほとんど増水しておらず安堵しました。ところが、遡行開始30分過ぎたあたりから見る見る増水が始まり、あっという間に濁流状態に!9時30分頃には、スクラム徒渉しなければ前に進めないほどの大増水となりました。「ひぇ~!」って感じです。これ以上増水したらヤバいかも…。続きは後日の日記に続きます。


9月12日(月)和賀山塊 高下川

昨日の11日(日)は、和賀山塊の高下川へ単独遡行して参りました。この高下川は、10年前の2006年の7月(後輩と)と9年前の2007年(山岳ガイドでお客様を連れて)に過去2回ほど遡行しています。先週の大荒沢川に比べ、2年連続で遡行していましたので記憶が鮮明です。

宗像兵一さん(沢登り専門学校・渓友塾の塾長)のHPに高下川が次のように紹介されていています。『小滝の連続するなかなか楽しい沢。東京近郊にあれば多くの遡行者を迎えるであろうと思える沢だ。』そして、グレードは中級レベルで「個人的満足度」は三ツ星と評価されていました。

また、岩手県山岳協会の「沢登り講習会」にも使われた沢でもあります。今週末の三連に仲間5名と2泊3日で沢へ行くのですが(2泊以上の沢は丁度1年振り)、メンバーの中で私は2番目に年配者ですので、体力面で皆さんにご迷惑お掛けしないようにと、まずは自分が出来ることをやろう!と思った次第です。ちなみにメンバーの最年少は、26歳のようです。てなわけで、少しでも体力トレーニングをしたくて「単独で行ける手頃な沢」として高下川を物色!9年振りに再入渓してみることにしました。

この三連休の沢は私がリーダーではありませんので、とっても気が楽なのですが、いざという時に少しでもリーダーMさんのお役に立つことが出来たら…という思いは強いです。先週の大荒沢川は、まだ「夏の沢」って感じでしたが、昨日行った高下川は水は冷たく、葉っぱの色も色づき始め、既に「秋の沢」の気配を濃厚に感じました。それに朝が寒くって、今シーズン初のフリースを着たほどです。

前置きが長くなりましたが、この高下川、宗像さんがおっしゃるように『小滝の連続するなかなか楽しい沢』で、そのほとんどが直登可能なんですよ♪なのにネットで検索しても、遡行記録は極めて少なく(知り合いの記録が多い)、先週遡行した和賀山塊の大荒沢川同様もっと遡行されて良い沢だと思います。但し、下流部のゴーロ歩きが長いです(1時間以上)。

でも、その回避方法を今回遡行しながら発見しました。高畑登山口から入山し標高750m地点(登山道が右へ90度曲がる所)から枝沢を100mほど下降すると最初の難所?8m滝(上の写真)の直ぐ下へ降りられます。それにより美味しい所だけ遡行出来る上に下山時間も短縮で可能です。

中盤以降は、ほんと小滝のオンパレードなんですよ(但し、上部の滝はヌメヌメで滑って大変でした)♪最後のツメは、結構なヤブ漕ぎを強いられ疲労困憊しました(40m進むのに約30分の潅木と笹交じりの超濃厚なヤブ)。遡行に4時間30分、下山に2時間の合計6時間30分、ほどよいトレーニンになりました。この高下川、これといった難所もなく、単独で行くには「お手頃(お手軽)な沢」だと思った次第です(中級者以上の場合)。我が家から近くて足慣らしには良い沢です。下山後は、沢内銀河高原ホテルの温泉でマッタリ入浴しました♪今週末の沢登りが楽しみです。(^_-)-☆PS.上の写真は、高下川の象徴的な8m滝、下の写真は、大滝10mです。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪

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9月7日(水)いい沢 発見!
和賀山塊・大荒沢川 その2

10年前に単独遡行した時は、沢へのアプローチで車道と林道を約10キロ近くも歩きました。前回の反省を踏まえ「どうしたらアプローチの時間短縮を図れるか?」を地図とにらめっこして考えました(単独の場合、車の回収の問題がある)。その甲斐あってかショートカットルートを利用することにより半分に短縮(4.8キロ)することが出来ました。

10年前は、ちょうど堰堤工事の真っ最中で標高580m付近まで車が入れたようですが(当時、工事用の車が入っていたので)、今回行ってみたところ林道は荒れに荒れていて2万5千地形図の506mちょい手前までが限界だと思います(今回釣り師の車が停まっていた所)。10年でこんなにも荒れるものなのか…と思ったほどです。

複数人で入渓する場合、車2台で行けますので、入渓口(506m)と下山口(貝沢登山口)にデポすれば、さらに1時間の時間短縮が可能です。堰堤越えがいくつもあり最後の堰堤が標高600mとなります。第一ゴルジュの入口は標高650mですから、車デポ地から そこまでは延々と林道とゴーロ歩きの連続となります(林道506m地点まで車で入れば、ゴルジュ帯入口まで1時間40分。貝沢登山口から歩くと2時間40分)。

この大荒沢川は「暴れ川」と称されるほど雨が降ると一気に大増水するようで、砂防堰堤が多いのも頷けます。それもそのはず、入渓してみれば一目瞭然です。標高650mから710mまでは両岸絶壁の険しいV字状のゴルジュ帯が続くのですが、それ以降もかなり上部までV字の渓相が続きます。ゴルジュ帯に一旦入ると標高900mの二俣まで幕営適地はありません(唯一、思いっ切り開ける場所)。よって、雨天の入渓は絶対に避けなければならない沢とも言えます。ゴルジュ帯の入口までは、水量も少なくまるで小川のような穏やかな流れなので、そのギャップにきっと驚くことだと思います。

標高900m二俣の天場(二俣から数十メートル戻った左岸側にある台地)は、最高です!薪も豊富で安心してくつろげる場所でした。今回は、ソニーのウォークマンを持参しましたので、夜焚き火を囲みお酒を飲みながら音楽鑑賞に耽っていると、時間はあっという間に過ぎていきました。たまには単独の泊まりの沢も良いものですね♪誰にも気兼ねすることなく、自分のペースで遡行出来るのが魅力です。

25年前に買ったICIのゴアライト(1~2人用)が、ボロボロです。縫い目の所に張ってあるシームテープがベロベロと剥がれてきているし、防水コートがポロポロと白い粉になって散乱している始末…。そろそろ限界!買い替え時期なのかもしれませんね。

のこぎりは今回ホーマックで新調しました。ちょっと高級なものを買ったのですが、切れ味抜群で感動しました♪遡行二日目、朝食を済ませ6時30分出発!ポツポツと雨が降っていましたが、大きな崩れはなさそうです。ここより山頂まで一気に高度を上げます(標高差420m)。滝が連続し、その対応に忙しいです。標高960mにある20m滝は、シャワーを被りながら直登しました(左の写真)。1,140mにある20mほどのスラブ滝は、登れそうにも思えましたが安全を期して右岸より高巻きました。大荒沢岳から貝沢登山口までの下山路(一般登山道)も見事なブナの森を堪能できて楽しかったです。

10年も経てば沢も変わり人の記憶も曖昧になります。部分的に思い出せる場所もありましたが、まるで初遡行のような新鮮味溢れる遡行を楽しめました。10年前に遡行した時は、特に苦労することなく印象の薄い沢でしたが、今回改めて遡行してみて「これが本当に同じ沢か?」と驚いたほど、渓相が変わっていました。10年前の44歳の私と、今の54歳の私では、体力や遡行技術が衰えていることも否めません。歳相応に無理することなく身の丈にあった楽しみ方をしていきたいものです。PS.上の写真は、泳ぎで苦労したところ。下の写真は、上部に出てきた20m滝で左壁よりシャワーを被りながら直登しました。『酔いどれ画像掲示板』に写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪(^_-)-☆

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9月4日(日)いい沢 発見!
和賀山塊・大荒沢川 その1

9月4日(土)~5日(日)にかけて山中一泊二日で和賀山塊の大荒沢川へ行って参りました。単独行だと荷物がとっても重いです(軽量化したのですが…)。今は筋肉痛で階段の上り下りがシンドイほどです。久し振りに充実感溢れる沢登りを堪能したなぁ~♪との思いで一杯です。

登山体系に記載されている和賀山塊の沢は全て入渓済みの私ですが、この沢だけは和賀山塊の沢の中でも異色の存在だと思います。和賀山塊の沢は「癒し系」が多いのですが、この沢は大きなゴルジュ帯を有し顕著なV字渓相が特徴で岩肌の色、そして沢の水の色もまったく異なります。

北アルプスを思わせるような美しいゴルジュ(白い岩肌とソーダ水のような水の色)と、ワクワクドキドキ、突破の際に緊張感溢れるパズルを解くような困難さと面白さ!正直、思いの他、楽には登らせてもらえず無事に帰宅出来てホッとしています。顕著なV字谷に掛かる滝に行く手を阻まれ高巻きは絶望的、もはやこれまでか…と思いつつ、どうにか活路を見出し突破出来た所もありました。

当初は仲間数名で行く予定で考えていたのですが、結果今シーズン初の単独での山中一泊二日の沢登りとなった次第です。この異色の沢、岩手の仲間達にも経験してもらいたくて7月16日~17日にも山行企画したのですが、悪天のため中止にした因縁の沢でもあります。実はこの和賀山塊の大荒沢川、ちょうど10年前の2006年9月23~24日(山中1泊2日)に単独遡行していますので、今回で2度目の単独遡行となります。私のHP『沢の扉』にも10年前の遡行記録を掲載していますが、当時の私のこの沢の印象はというと…。林道歩きが長い、堰堤が多い、ゴルジュ帯で苦労したのは一箇所のみ。沢の評価も「星一つ」といった具合…。私のHPを参考にしている方も多いと聞きます。今回改めて遡行してみて、このような最低の評価をしてしまい「大荒沢川に対し失礼なことをした!」と反省している次第です。最低でも星二つ、出来れば三つ上げたいほどの秀渓でした。

沢も生き物、10年も経てば渓相も変わります。前回泳ぎはまったくありませんでしたが、今回はショッパイ泳ぎがありました(3度目のトライでどうにかクリア)。第2ゴルジュの出口に掛かる8m滝は、この沢最大の難所かもしれません。

直登は無理なので高巻くしかないのですが、両壁とも絶壁なのです。10年前は滝の落口直ぐ手前の右岸側壁(岩と泥の絶壁)を登って高巻いているようでしたが(単独なのでノーザイルで)、今回そのラインを見て(少し登ってみて)、「今の俺には無理かも…」と思いました(空身で確保者いれば登るかも)。「10年前の俺って、凄かったのね!」と驚いたほどです。

ここの突破は頭を悩ませました。高巻きが絶望的なゴルジュに掛かる滝でしたし、突破出来なければ敗退するしかありません。10年前に登ったラインは、今の(10年後の)私には厳しい。う~ん、高巻き出来そうな場所を隈なく探す私…。十メートルほど下った右岸に急峻なルンゼがありました。「ここに望みをかけるしかないな!」上部は、見渡せず登ってみなければわかりません。

周辺の地形は急峻な絶壁なので上部で絶壁に阻まれる可能性は大です。でも、そこしか突破できそうな所がありませんでしたので。祈るような気持ちで体一つがギリギリ通れるその溝のような狭い急峻なルンゼを登っていきました。30~40mほど登ったでしょうか…。上部に緑のブッシュ帯が見えた時は、正気ホッとしました。「これで先に進めるぞ!」と。沢床へ降りるのに20mの懸垂下降をしました。水量も10年前に遡行した時に比べ、はるかに多かったです(今回が平水で、10年前が渇水状態だったと思う)。泳ぎを始め、腰や胸までの浸かる所は幾度もありましたので…。また、滝が連続し変化に富み、さらにウットリするような白い岩肌が美しく飽きさせない秀渓だと思いました。但し、下流部のゴーロ歩きは長いですよ。

ネットで大荒沢川の遡行記録を検索しても、ほとんどヒットしません。今回改めて遡行してみて、もっと遡行されて良い沢だと思いました。我が家から1時間 掛からずに行ける近場の沢ですし、他の和賀山塊の沢に比べて流程も短いです(1泊2日あれば余裕で楽勝♪)。10年振りに遡行してみて目から鱗でした。ぜひ、沢好きな皆さんにお勧めしたい一本です(沢のグレードは3級程度だと思います)。そうそう、上部のツメは、パヤパやのヤブ漕ぎ少々で山頂直下の壮大なお花畑に出ますよ♪ちなみに魚影はゼロでした。下山時も見事な「ブナの森」を堪能できます!(^_-)-☆ PS.上の写真は、ゴルジュ帯にて。下の写真は、突破に苦労した第2ゴルジュ帯の出口に掛かる核心部 8M滝にて(右岸ルンゼより高巻くが、ハラハラドキドキ!)。


9月2日(金)北三陸旅行
2日目(久慈編)

台風10号の影響で、岩手県沿岸や岩泉では大変なことになってしまいました。数日前に車で走った道路が通行止めになってしまったことを知りビックリ!また、私たちが宿泊した国民宿舎は、避難所になっていることをテレビで知りました。まずは台風10号に伴う豪雨等により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

前回の日記の続きです。旅行2日目、朝から外は雨降り…。楽しみしていた太平洋からの日の出は見ることが出来ませんでした。朝食を済ませた後、部屋でゴロゴロして9時にチェックアウト!今日の予定は、①小袖海岸、②久慈市地下水族科学館・もぐらんぴあ、③道の駅くじ・やませ土風館、④久慈琥珀博物館、⑤平庭高原です。

まずは北限の海女で有名な、そしてあまちゃんのロケ地にもなった小袖海岸へ行きました。あまちゃんの石碑もありましたよ♪小雨が降っていて風が強く寒かったのですが、観光客もボチボッチきていました。私の傘が骨折しており大変でした。

その後、久慈市地下水族科学館「もぐらんぴあ」へ向かったのですが、赤銅色の岩礁と荒々しい海岸線を縫うように走行するのですが、その岩礁と海の景観のコントラストが素晴らしかったです。お天気が悪くてもこんなに素晴らしいのだから、もし晴れていればどんなに美しいのでしょう。その「もぐらんぴあ」は、日本唯一の地下水族館!入館すると人の多さにビックリ!家族連れやカップルが多かったです。東日本大震災の津波により全壊し被災から5年を経て今年4月23日から営業再開♪大人も子供も楽しめる素敵な水族館ですよ♪

その後は、「道の駅くじ・やませ土風館」にも行きましたが、駐車場は満杯状態!凄い人で賑わっていました。久慈の名産・特産がぎっしり詰まっているお店です。また写真もたくさん展示されていて久慈を知る良い場所だと思います。

それから久慈琥珀博物館にも行きました。私は今度で3度目かな。でも、15年振りくらいでしょうか?新館が出来ていて、さらにテーマパークにもなっていて随分変わったなぁ~!久慈は琥珀の産地ですが、琥珀についてよく知らない方も多いと思います。琥珀がどうしてできたのか、世界各地の琥珀と比較して久慈の琥珀は何が優れているのか、それらを学ぶことができます。

帰りは平庭高原経由で盛岡へ戻りましたが、葛巻あたりでお天気が回復し青空が~!お天気が良いと気分も晴れますよね。夕方3時頃、遅い昼食を食べました。岩手町沼宮内の「ラーメンたけちゃん」です。事前情報なしの行き当たりバッタリで偶然入ったお店でしたが、「当店名物・ホルモン味噌ラーメン(760円)」が、めちゃくちゃ美味しかったですよ♪ホルモンが柔らかくって味が滲みていて病み付きになりそうな味でした。

Fちゃんが「タルトタタンのケーキが食べたい、どうしても食べたいの♪」とのこと。ケーキを目にしたFちゃんは、満面の笑みで嬉しそう。てなことで、タルトタタン経由でFちゃんの車のデポ地、盛岡ICへ。いよいよお別れの時です。この2日間で宮古~久慈を海岸線に沿って見て回り見所満載の楽しい旅行となりました。月に一度のお楽しみ♪これがあるから仕事も頑張れるのかもしれませんね。PS.『酔いどれ画像掲示板』に写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪(^_-)-☆

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