今日は日曜日ですが、なぜか?家にいます。2週連続で泊まりの沢へ行き、どうにもこうにも仕事やプラベートの用事がたんまり溜まってしまい、その処理に追われ忙しい日々を過ごしております。この2週間、ず~っと毎朝5~6時に起きて作業に没頭しています。やらなければならない仕事や作業をリストアップし優先順位を決めて、「○○は○日の○時までに絶対仕上げる!」と心に決めて作業すると、大体その通りに終わるから不思議です。明日は山岳ガイドの日で生徒さんを山へガイドしますので、本日は家でのんびり過ごすことにしました。
日曜日、家で過ごすなんて何カ月振りのことでしょうか?今日中に諸々のことを綺麗に片づけて、明日は気分良く山へ行きたいものです(山岳ガイドの仕事)。そうそう、先日ネットで購入したデジカメ(ニコンのCOOLPIX P300)が届きましたよ♪早速試し撮り!やはり綺麗に撮れますね~♪説明書を読破し、ほぼ全ての機能を掌握!いろんな機能を試してみました。
このカメラのウリは、何といっても「暗さに強い!」の一言に尽きます。手持ち撮影でも綺麗に夜景が撮れるくらいですから。手ブレしやすい室内などの暗い場所での撮影でも、ブレを効果的に軽減した鮮明な写真が写せるのですよ。その他、笑顔自動シャッター機能や目つぶり検出機能など、盛りだくさんです。非常にシンプルで使いやすい所(操作が簡単)も気に入っています。パノラマ撮影も超簡単です。カメラを360度(もしくは180度)回すだけで出来るのですから。
それと、以前のカメラに比べるとレスポンス(電源オンから撮影できるまでの起動時間)がとても速くてビックリです。酔いどれ画像掲示板にこのカメラで「試し撮り」した写真を数枚掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね。特に夜、自分の部屋で撮影した写真(フラッシュなしで)が、驚くほど綺麗に撮れていてビックリです。「これが暗さに強い!ということか…」と思い知りました。
さて、前置きが長くなりましたが先週行った栗子山域の滑谷沢について書きたいと思います。下山してから一週間も経つとダメですね…。記憶と書く意欲が薄れてきます。やはり心が熱いうちに(興奮冷めやらぬ前に)書かないとね。順番が逆になりましたが、『沢の扉』には掲載しました。これは、心が熱いうちにまとめましたので、遡行記録の詳細は、そちらをご覧いただければ幸いです。
まさに「癒し系」の沢で緊張感なく、のんびりお散歩するような気分で癒されてきました。単独時や宴会用の沢として最適です。今回結構長い行程でしたが、ザイルを要する滝は一か所もありませんでした(遡下降の全行程で)。こんなに長い沢なのに、困難な滝が一か所も出てこないなんて珍しいです。「癒しの渓」と言われる由縁なのでしょうね。しいて言えば、一番の核心部は栗子山山頂付近のヤブ漕ぎ(ルートファインディング)でしょうか?山頂付近は平らなため、現在地点の把握が難しく正確な読図力が要求されます。背丈を没するヤブですので、視界も効きません(木に登って方向を確認)。
特に滑谷沢~滑谷沢右俣は、緑が濃くブナ林がとても綺麗でした。小滝とナメが連続し飽きさせることなく楽しく遡行できます。ビバーク適地は650m二俣か830mの二俣で、まるでキャンプ場みたいな素敵な幕営地でした。イワナが飛び跳ねるの、何度見たことでしょう。栗子山山頂は展望がありませんが、ちょっと縦走すると視界が開け景色を楽しめます。
1,120mのコルから下降に使った三本木沢左沢は、下るためだけの沢で面白味に欠けました。しかし、滑谷沢左俣と合流する730m付近の広大なナメ床は見事な美しさで感動モンでした♪滑谷沢左俣はナメが発達した綺麗な沢でした。千M足らずのこの栗子山域に最初に目を付けた人は凄いと思いますし、またこの沢の周遊コース考えた人も素晴らしいです。偉大な先人たちのお蔭で、私たちは沢登りを楽しませていただていることに感謝の気持ちで一杯です。
特に今回は来月の北海道・日高山脈への遠征に向けて体力トレーニングと位置づけていたので、良い体力トレーニングになりました(特に2日目は)。一人でのんびり楽しく遡行できた2日間でした♪満足、満足♪(^o^) 今回撮影した写真を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね♪
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昨日、地元新聞(岩手日報)の朝刊のチラシに馬鹿でかいチラシが入ってきました。何やら都南の元サティー跡地にケーズデンキ・新盛岡南店がオープンするらしい。建設中であることは分かっていましたが、「明日がオープンか~!」。東北最大級と書いていました。かなりデカイ店舗です。本日7月28日の日替り大特価商品の中で目に留まった商品が、マイナスイオン・ヘアードライヤーでした。なんと480円ですよ~!
「平日だし、そんなに混むことないだろう!」と思い、開店時間より30分遅い10時半に行きました。そしたら、駐車場は既に満杯状態で物凄い混雑振りにビックリ仰天ですよ~!まるでお祭りのような賑わいでした。先着千名にヤマキのかつお風味だしの素を記念品進呈されるのですが、私が行った時には、既に無くなっていました。ということは、30分で千名以上の来客があったことになります。今日は土日ではなく、平日なんですけど…。
もちろん、480円のマイナスイオン・ヘアードライヤーは、時既に遅く完売状態で買うことが出来ませんでした。せっかくですし、デジカメのケースを買いました。先の日記に書きましたように「ヤブを漕いでいる最中に、勝手にチャックが開くようではマズイ!」と思ったのです。今回購入したデジカメケースは、全面撥水素材で水にも強くチャックも止水ファスナーを採用しているんです。
帰宅後、そのデジカメケースを見ているうちにカメラも欲しくなっちゃいました。例の「奇跡のカメラ」、かなりガタがきているんです。しょっちゅうエラーが表示され、叩くと直ることがありますが、いつもビクビクしながら持参していました。カメラの中に水が入って錆びているものと思われます。動作が錆びついている感じなんです。異音が出ていますし。かれこれ約3年も使いましたので、寿命なのかもしれませんね。山や沢という過酷な条件では、長生出来ないかもしれません。
で、何を買おうか?と思案した結果、今回初めてニコンのカメラを買ってみることにしました(これはまでは富士フィルムばかりでした)。COOLPIX P300 を24,900円でネット購入しました。おそらく明日明後日には届くと思います。価格ドット・コムで、売れ筋ランキング第2位、注目度ランキング第1位、満足度ランキング第8位の商品です。このカメラの特徴は、暗い場所にも強い明るいf/1.8レンズを採用していることです。暗い場所でも驚くほど綺麗に撮影できるようです。楽しみです♪(^o^)
ついでにそのカメラの予備バッテリーも買うことにしました。純正品は5千円もしますが、ROWA・JAPANより2個1,000円でネット購入しました。純正品に比べ値段が10分の1とは驚きです。さらにSDHCメモリカードもネットで買いました。これはアマゾンより4GBを810円で買いました。今回は、ちょっと衝動買いに近いです。でも、今年中には買い替える予定でした。最近小さな文字が見えにくくなり(老眼かも?)、メガネを買い替えなければなりません。何かと出費がかさむこの頃…一生懸命働かなければ…と思います。来月の北海道遠征に向けて、資金調達、計画の立案等、忙しくなりそうです。仕事も頑張っています。沢に仕事にと、とても充実した毎日で、一日があっという間に過ぎてしまいます。貴重な時間、大切に使いたいものです。
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私のこのホームページ、何と70万アクセス突破しました♪これも一重に皆様方のお蔭だと感謝の気持ちで一杯です。ホームページを公開して早10年、70万アクセスに至るまで約10年かかったことになります。最初は自分の山行記録を整理する目的で始めたホームページでしたが、まさかここまで頑張り続けられるとは予想だにしていませんでした。これも皆様の励ましや感謝があったればこそ!だと思っています。今後とも、宜しくお願い致します。
さて、和賀山塊、堀内沢・辰巳又沢、7月21日の日記の続き「その3」で~す!標高586m二俣より左に入ると「辰巳又沢」に名前が変わります(2万5千図に沢名は記載されておらず)。いよいよ、ここから未知の世界に突入で、ワクワク・ドキドキの私達…(^o^)。
まずは綺麗なナメ滝とナメの連続で「なんか良さそうかも♪」と、期待に胸が膨らみます。次から次へと出てくる滝の対応に忙しく、「うっ、もう最高だぜ♪」と小躍りしたい気持ちでした。多くの滝は直登可能で、さらに楽しさ倍増!正直、期待以上に楽しめて、かつ綺麗な沢でした。
「こんな面白い沢が、なぜあまり遡行されてこなかったのだろうか?」と不思議に思ったほどです。和賀山塊の主な沢は、今回の辰巳又沢の遡行でほぼ全て遡行したことになりますが(15年かけて15回遡行)、その中でも1~2位を争うくらいの美しく楽しい沢だったと思います。辰巳又沢が遡行されない一番の理由は、おそらく沢をツメて登山道のない北東尾根の稜線に出た時(完全に廃道)、和賀岳山頂までのヤブ漕ぎを敬遠してのことかもしれません。我々も猛烈なヤブ漕ぎを覚悟していたのですが、小一時間ほどで山頂にたどり着くことが出来ました。ニッコウキスゲの群生が素晴らしく、ヤブ漕ぎも大したことありませんでした。
今回のメンバーは、私以外皆さん、”盛岡RCC”さん所属のメンバーです。若さ溢れる30代前半のK君とは、彼が新人の頃より一緒に沢へ行ってましたし、2年前の2009年8月には北アルプスの金木戸川・小倉谷を増水の中、二人で遡行した気心知れた仲です。トレンディードラマに出てきそうな、まさに絵に描いたような好青年です。特にクライミング能力は、ずば抜けています。普段なら、私がリードすることが多いのですが、彼がいると「K君、出番だよ~!」と彼にリードを任せることが多く、楽をさせて頂いています。毎回リーダーで、毎回リードでは疲れてしまいますしね…。彼の沢に対する熱意は素晴らしく、将来岩手の沢屋を担う人材だと期待しています。私が現役に内に、「彼に出来るだけのことを伝授できたら…」と願っています。
RCCさんの中心的メンバーの一人“山の日のひとり言”のタラさんとは、以前よりネットを通じて知っていましたし、厳冬期の八幡平などでお会いしたり、去年の10月に私が企画した森吉・桃洞沢での“オール岩手・沢登り懇親会”にもご参加いただきました。今回泊まりの沢は初めてとのことでしたが、彼の数々の山行記録を拝見すると「特に問題なし!」と思っていました。今回の山行では、彼に食当をお願いしました。出るわ、出るわ、まるでレストランのような超豪華な食事の数々♪ほんとビックリでした!カニとエビのサラダ(しかも生ですよ!)、その次にシメサバ、さらにチンジャオロースときたもんです!さらにメインのハンバーグカレーですよ♪う、もう!まるでレストランのフルコースのようでした。お腹イッパ~イ!満足、満腹♪(^o^)
Sさんとはまったく初めてでしたが、色々と話をさせて頂いているうちに、共通の山仲間がいることが判明しました。彼はなんと100Kマラソンのランナーでもあり、S友会さんのチョモランマHさんとは、マラソン仲間らしいのです。「先日も、Hさんと一緒に走って来ましたよ!」とのこと。世間は狭いものです。彼は埼玉の山岳会で沢登りをバリバリやってこられた方で(北アルプスの上ノ廊下など)、転勤でここ岩手に来られたとのことでした。
とても沈着冷静な方で、人一倍重い荷物を背負っているのに淡々と遡行していました。さすが100Kマラソンのランナーです。宴会の最中に「これ、皆さんで飲んでください♪」と、出された2リットルの容器…。最初は「お茶かな?」と思ったら、なんとウィスキーでした。これには一同ビックリでした!体力抜群で、技術もあり沈着冷静、頼りになるお方です。
登攀が得意の人、料理が得意の人、ボッカ力のある人、人それぞれ得手不得手があります。各人の得意分野を引き出し任せるのがリーダーの務めだと思っています。人って、チームに自分が貢献できたとき、「嬉しい、楽しい♪」と思うようです。何でもこなせる人って、そういるものではありません。「各々がパーティーに自分の貢献できることを一生懸命する!」。そのことを念頭に置き役割分担をすると、相乗効果を生みチームワークがまとまるように思います。
ここ岩手では、沢屋がとても少なく、今回のように広く声を掛けないとメンバーが中々集まりません。今回、皆さんとても素晴らしいメンバーでしたし、ほんと楽しい三日間を過ごさせて頂きました。心より感謝とお礼を申し上げます。ありがとうございました。今回遡行した辰巳又沢は、予想以上に素晴らしい沢で、もっと遡行されて良い沢だと思いました。そんな思いもあり、詳細な遡行記録を『沢の扉』で紹介したいと思っています。
その辰巳又沢の遡行記録作り、先日遡行した栗子山の滑谷沢の写真の整理と記録の整理、夏のメインの沢、北海道・日高山脈の沢登り計画書作成など、やることイッパ~イ!もちろん、仕事も頑張りますよ~!PS.『酔いどれ画像掲示板』に和賀山塊、堀内沢・辰巳又沢の写真を26枚も追加で掲載しました。さらに『沢の扉』に写真87枚と共に紹介しました(これは力作ですよ~!)。ご興味のある方は、ご覧下さいね~♪(^o^)
● 『酔いどれ画像掲示板』 和賀、堀内沢・辰巳又沢 2 ← 今すぐ見たい方はクリック!
● 『沢の扉』 和賀、堀内沢・辰巳又沢 ← 今すぐ見たい方はクリック!
堀内沢・辰巳又沢の遡行記録が途中のままですが(あとで書きます)、22日(金)~24日(日)に行った栗子山塊(山形県と福島県の県境)の烏川本流下降~滑谷沢右俣遡行~栗子山山頂~三本木沢左沢下降~滑谷沢左俣下降の周遊コース(クリックすると今回のコースをご覧になれます)の簡単な山行報告をさせて頂きます。
「今週末はどこの沢へ行こうかな?」とネットで物色し始めたのが21日(木)でした。今回は単独ですので、「2~3級レベルの沢で東北エリア、行程も長く体力トレーニングになり、かつ綺麗な沢はないものか(何というわがまま)?」と探しておりました。
「う?なんかこの山行記録、面白そう♪私が望む条件、全て揃ってるじゃないか!」と目に留まりました。それが栗子(くりこ)山に突き上げる滑谷(なめや)沢です。しかも、栗子山域はまったく初めてです。以前より気になっていた山域でした。同じ栗子山域にある摺上川観音堂沢(叶堂沢)は、ナメの美しい沢として(桃洞沢、大行沢とともに三大ナメ沢といわれている)沢屋なら誰もが知るところでしょう。
「よし、決まりだ!それにしてもこの周遊コース、長いよなぁ~!ほんとに1泊2日で行けるのか?」と不安に思ったものの、他の山行記録を調べても皆さん1泊2日で行ってらっしゃるので「まぁ、大丈夫か!」と判断しました。
22日(金)の夕方、仕事を終えたのち、一路福島を目指しました。遡行の詳細は、後日の日記に譲ることとして、主な出来事のみ紹介しますね。最初の事件?は、710m付近の滝マークのある滝で起きました。この沢、ナメとブナの緑がとても美しく、綺麗な沢でウットリします。まさに「癒し系」の沢でした。釣り師の入渓も多いようでイワナも一杯♪しかし、唯一の難点は季節がらか?ヌメリひどく滑るのなんのってぇ~!その滝で思いっ切りコケてしまったのです。
とっさに思ったこと…それは「カメラを守らなければ!」。転んだ瞬間、手からカメラが離れそうになるのを必死にこらえ、身を挺してカメラを守りました。肘と膝を岩に思いっ切り強打し、体は釜の中へと沈んでいく…。その途上で腕を上げカメラをそっと岩棚に…。「ふぅ~カメラは無事だ!いがったぁ~♪」それにしても痛かったなぁ~!痛みが引くまで、しばし休憩。
830mの二俣は絶好のテントサイトで23日(土)はここに幕営しました。時間はまだ1時前でしたが、「この上にはこれ以上の幕営適地はないだろう!時間は早いけど、今日はのんびりしよう♪」。2時頃でしたでしょうか?焚火の準備をしている最中に5~6人のパーティーがやって来ました。彼らもここにテントを張る予定だったと思います。まさか先客がいるとは予想すらしていなかったかもしれません。
お互いに軽い挨拶を交わした時、「あれ?もしかして”童人トマの風”さん達かな?」と一瞬思いました。” 童人トマの風”さんは、東京の沢登りスペシャリスト集団で、沢屋の間では知らぬ人はいないほど有名な山岳会です。トマの風さんのホームページは毎日のようにチェックしていますし、年報も持っています。「あれ?このお方、ホームページで見たことあるかな?」と思った人がメンバーにいたのです。しかし、間違いだったら恥ずかしいので挨拶のみにし、社交辞令的な会話しかしませんでした。昨日、下山し駐車場で帰り支度をしていたところ、その方々がちょうど下山してきました。
思い切って聞いてみることにしました。「どちらの山岳会ですか?」「童人トマの風です!」「あぁ~やっぱり♪いつもホームページ、拝見しています!」と私。お互いにどのルートを下降したのか、ルート状況など軽くお話しさせて頂きました。トマの風さんの遡行記録を拝見すると、まさにパイオニア精神に溢れ、「沢屋の原点」を感じます。今度どこかの沢でお会いしたら、焚火を囲んで飲みながら沢談義出来たらいいな♪
そうそう、昨日24日(日)、栗子山山頂付近で大事件、いや軌跡が起きたのです!滑谷沢右俣をツメ、せっせとヤブを漕ぎあと数メートルで山頂!「この瞬間をカメラに収めよう♪」とザックの肩バンドにぶら下げておいたカメラケースの中からカメラを取り出そうとしたところ…。ケースのふたが開いていて、しかも、カメラがない…ない、ない…。う、う、ウソだろう!我が目を疑いました。ヤブを必死に漕いでいる最中、カメラケースがヤブに引っ掛かりチャックが開き、知らぬ間にカメラが落ちたものと思われます。
ヤブに突入するところで写真を撮ったので落とした範囲は、この膨大なヤブの海原のどこかにあるはず…。栗子山山頂付近は平坦でヤブが濃く、右へ左へと進路を変えながら山頂を目指したので(約20~30分)、カメラを発見できる可能瀬は限りなくゼロに近い…(^^ゞ。「これまで撮影した写真は全てパーだ!これじゃ山行記録も書けない…長年苦楽を共にしたマイカメラが…」。あまりのショックに脱力感に包まれました。
発見できる可能性はゼロに近いですが、ゼロではありません。なぜなら、必ずこの深いヤブの”どこか”にあるのですから…。「どうしても諦めきれない!なでしこジャパンだって最後まで諦めなかったじゃないか!ダメもとで探すだけ探してみよう!」。名案が閃きました♪「あっ!そうだGPSがあったんだ!GPSで忠実に軌跡を辿れば、もしかして発見できるかも?」。とはいうものの、ほんの1mずれただけでも発見は無理…。
GPSの画面を出来るだけ拡大してトレースに忠実に深いヤブの中、探し回りました。探し回ること約15分、奇跡が起きました!!!黒い物体を発見!もしや…あ、あ、あったぁ~!マイカメラだぁ~♪ほんとビックリしました。まさかこの深いヤブの中、発見できるとは…。あまりの嬉しさに小躍りしたい気持ちで一杯でした♪私はこのカメラを「奇跡のカメラ」と呼ぶことにしました。てなわけで、山行記録の詳細は、後日の日記にて~♪(^o^) PS上の写真は、710m付近の滝で転びながらもカメラを救った私…。なんと転びながら無意識シャッターを押していたみたいです。この姿勢で私の体は釜へ沈んでいきました。下の写真は、栗子山山頂付近の深いヤブです。このヤブの中からカメラを見つけ出しました。
連休明けの19日(火)より、ここ岩手はめっきり涼しくなりました。今日なんて半袖では寒いくらいでした。まるで秋の気配さえ感じます。梅雨が早く開け多分、秋が早く来るのかな?さて、お待たせしました!前回の日記の続きで~す!
梅雨明けしたことだし、アブの猛攻撃を覚悟していました。防虫ネットと防虫スプレー、いざとなれば雨具を着込み刺されないようにしよう!と気合を入れていたのですが、なんとアブがほとんど(全くと言ってもいい)いませんでした。「あれ?アブちゃん、どうしちゃったの?」って感じ。何はともあれ、ホッと一安心です。
「やっと遡行できるぞ~!」と取水口より堀内沢へ降りてビックリですよ~!「なんじゃこりゃ~!土石で埋まってるじゃないか~!」。以前は、取水口でせき止められプール状で深くって徒渉できないため、大きく回り込んで沢へ降りていたのです。それが、だだっ広い河原に変わって直ぐに沢へ降りられたのですよ。
あちこちにあった樹林に囲まれた美しい中州もまったく跡形もなくなっていてビックリしました。6月24日の集中豪雨で樹林も中州も全て流されてしまったのでしょう。草や木々がなぎ倒された位置から推測すると、物凄い大増水だったことが分かります。「えぇ~!こんな高い所まで水が来たの~!」って感じです。土石だけでなく、側壁の崩落や倒木の散乱も目立ちました。
この堀内沢は、過去何度も入渓していますので渓相はシッカリと覚えています。「以前、ここは深い淵だったよなぁ~!ここはプチゴルジュで右から巻いたよなぁ~!」とか…。それが、エメラルドグリーンの美しい深い淵は土石で埋まり、綺麗なナメは側壁の崩落により土砂で埋まり、すっかり変わり果てていました。同じ沢を遡行しているとは、とても思えません。最初に出合う大きな支流、朝日沢の出合も土石で埋まっていました。ブナの台地にあった素敵で快適なテントサイトも土石で一杯でした。自然の力の凄さ(猛威)に驚嘆した次第です。
マンダノ沢出合付近でK君がイワナを2匹釣ってくれました。これで今晩の骨酒は決定です♪やったね!(^o^) やがてマンダノ沢出合に到着!ここではさらにビックリしました。ここには過去何度か泊まったことがありますので、よ~く地形を覚えています。信じられないほど変わっていて、危うく通り過ぎるところでした(^^ゞ。その出合は土石に埋め尽くされ、従来の10倍くらいの広さになっていたのです。いつもテントを張っていた素敵なブナ林も変わり果てていました。「マンダノ沢の象徴である蛇体淵、もしかしたら土石で埋まっているかも?」と思ったほどです。
辰巳又沢を遡行するには、マンダノ沢出合で八瀧沢へと入ります。最初の小滝が出てくる付近まで土石で埋まっていましたが、それ以降は従来の美しい渓相に戻りホッとしました。巨岩の連なる滝を超えグイグイ高度を稼ぎます。
この八瀧沢は。1996年9月(私がまだ東京にいた当時)、12名のW山岳会の仲間達と東京から夜行バスに乗って遡行しに来たのです。沢のことは断片的にしか覚えていないのですが、シッカリ記憶に残っていることがあります。それは…無事遡行終了し高下へ下山しました。バスの時刻まで数時間も待たなければなりません。我々一同は、ビールでまずは乾杯したかったのですが、お店はないし車もないし、どうしよう…。そしたら、メンバーのTさんが「私、近所の民家へ交渉してくるね!ビール、売ってくださいっ!」って。
何と交渉成立♪Tさんの交渉術には脱帽です。「ビールはありませんが、お酒ならあります。それでいかがですか?」って。「ありがとうございます♪」「飲むなら、どうぞうちの庭を使って下さい!」とのありがたい言葉を頂戴しました。それだけでなく、次から次へおつまみを作って持ってきて下さったのですよ~!「どうぞ召し上がってください!」って。しかも、お酒とおつまみ代を払おうとしても、どうしても受け取ってくれません。とてもお堅い方で、これには困りました。東京に戻ったのち、後日こっそり送金しましたが…。
「岩手の人って、優しくって何て素晴らしいの!まるで神様のよう!」とメンバー皆から絶賛され、岩手出身の私が何か褒められたような気持ちになり、嬉しかったのを覚えています。それから2年後、まさか自分が岩手に戻ることになろうとは予想さえしていませんでしたが…。
話戻って、八瀧沢に入ると滝や深い釜、ボルダーチックな所も出てきて俄然楽しくなります。やがて辰巳又沢の出合に到着しました。ここまでは素晴らしく良いペースで順調です。いよいよ私にとって未知の世界に突入で~す♪どんな沢なんだろう?ワクワクドキドキ、期待に胸膨らませ、いざ出陣♪続きは後日の日記にて。請うご期待!
PS.先々週行った早池峰山域薬師岳の猿ヶ石川・七郎沢を『沢の扉』に掲載しました。また、先日遡行した堀内沢・辰巳又沢の写真の一部を『酔いどれ画像掲示板』に掲載しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね♪(^o^)
● 『沢の扉』 早池峰山域・七郎沢 ← 今すぐ見たい方はクリック!
● 『酔いどれ画像掲示板』 和賀、堀内沢辰巳又沢 1 ← 今すぐ見たい方はクリック!
サッカーの女子ワールドカップ(W杯)での日本(なでしこジャパン)の初優勝♪まさに歴史的な快挙!本当に嬉しいです。大震災の混乱が続く東北に感動をもたらしてくれました。日本の底力は凄い!と思いましたし、感動と勇気を頂きました。私は、山へ行っていて試合は見られなかったのですが、帰りの車のラジオで「日本金メダル!」を知り「えっ!うそ~!アメリカに勝っちゃったの!」とビックリ仰天でした。帰宅後、テレビで名シーンを何度も見ては、感動していました。選手の皆様に「勇気と感動をありがとう!お疲れ様でした!」と言いたいです。
この三連休は、和賀山塊の堀内沢・辰巳又沢へ盛岡RCCさん達と計4名で遡行して参りました。実はこの辰巳又沢、三年前より計画を練っていましたが、中々行く機会に恵まれませんでした。「今年こそ、絶対に行くぞっ!」と心に決めていました。『日本登山大系』に記載されている和賀山塊の主な沢で、唯一遡行していないのがこの辰巳又沢なんです。
『日本登山大系』に記載されているにもかからず、ネットに公開されている遡行記録は少なく、また記録があったとしても参考になるような詳細な遡行記録は1~2件のみでした。「まさに未知の世界!どんな沢なんだろう?楽しみだなぁ~♪」。あるネットの遡行記録によると「和賀山塊の沢にあって、唯一登攀を楽しめる沢」と紹介されていました。
堀内沢流域の沢で一番人気が羽後朝日岳に突き上げるマンダノ沢だと思いますし、関東方面からもたくさんの遡行者を迎えています。私も何度も入渓していますし素晴らしい沢です。それに比べ辰巳又沢は、超マイナーな沢…。そうそう、辰巳又沢と言ってもピンとこない人が多いと思います。なぜなら2万5千図に沢名が記載されていないからです。標高400m地点でマンダノ沢(左)と八瀧沢(右)に分かれますが、ここを八瀧沢(右)に入ります。標高586mでさらに沢が二つに分かれます。右へ行くと八瀧沢、左が辰巳又沢です。和賀岳の北東(ヤブ)尾根1,350m付近に突き上げ、小一時間ヤブを漕ぐと和賀岳山頂に至ります。
「三連休だし、皆さん既に予定が入っているだろなぁ~!」と思いつつも、今回は広く岩手の山仲間達にお声を掛けさせていただきました。そしたら、盛岡RCCのメンバーの方々(三名)が「ぜひ行きたいです!」と私の計画に賛同してくれたのです。当初は、誰も参加者がいなければ「単独で行こう!」とさえ考えていたのですが、入渓口と下山口が異なるため、単独ですと車の回収が大変なんですよ…(不可能に近い)。
7月16日(土)今日も33度の猛暑日で暑いのなんのってぇ~!14時30分、盛岡メンバーの三名が滝沢村役場に集合し、下山用の車デポの為、一路甘露水(薬師岳登山口)を目指します。車は道路の決壊により甘露水の1K手前の避難小屋までしか入れませんでした。16時10分避難小屋に到着!横手から参加するK君との待ち合わせは17時の予定で「この暑い中、50分も待つのか…」。当初の計画では、下山用に甘露水に車をデポした後、入渓口の夏瀬温泉へ移動し、そこにテントを張る予定でした。「せっかく小屋があるんだし、今日はここに泊まりましょうか♪」と急遽予定変更!小屋でビールを飲みながらK君を待つことにしました。
17時、メンバーが全員揃い前夜祭の開幕で~す♪この小屋、とても立派でテーブルまであり快適でした♪クーラーボックスでギンギンに冷やしておいたビールが旨い!今宵の食当は私、焼肉をしました。6人前を買ったのですが4人でペロリと全て平らげてしまいました。明日からの遡行に備えパワーを付けなくっちゃねぇ~♪
7月17日(日)朝4時30分起床、朝らかマーボー丼を食べ元気を付ける私たち。今回の遡行メンバーの一人、ブログ『山の日のひとり言』のタラさんの車で夏瀬温泉へ移動し7時に歩き始めました。林道を歩き始めて、その崩壊振りにビックリですよ~!「なんじゃこれ~!」って感じ。まさにズタズタ状態…(^^ゞ。皆さんの記憶に新しいと思いますが、6月24日(金)の歴史的な集中豪雨(岩手県西和賀町では250ミリを観測し、6月としては観測史上最多。ちなみにこの集中豪雨により和賀岳、真昼岳等、岩手県側からの林道は決壊し通行止め)による影響だと思われます。
林道が寸断され崖状態の所も…。危険を感じ山腹を巻いたところもある位です。林道のアプローチで高巻きですか…(^^ゞ。いつも通り取水口より沢へ降りたのですが、その光景に(あまりの変貌振り)に一同唖然としました…。えっ!何これ~!信じられない光景が…。次回の日記に続きます。PS.上の写真は、取水口にて。ここより沢へ降ります。沢へ降りてビックリですよ~!
昨日は、出張の帰りに本屋へ立ち寄りました。その本屋さんの特設コーナーが「東日本大震災」に関する本で一杯でした。たまたま手に取った本をちょっと読んだだけで私は釘づけになってしまいました。その本が、産経新聞出版の『がれきの中で本当にあったこと
- わが子と語る東日本大震災 -』でした。
『家族を失いながらも力強く生きる子供たち、高いプロ意識で被災地を奔走する人々、そして自然の猛威になすすべもなく力尽きた犠牲者たち…。死ぬってなに、勇気ってなに、人はなぜ生きるの?命を考える48の物語』。「家でジックリ噛みしめながら読みたいな!」と思い、思わず買っちゃいました。日が経つにつれ、震災のことが遠い昔のことのように思えるこの頃…。「この悲惨な出来事を自分の中で風化させてはならない!」という思いを刻むために買いました。
『この本は、震災発生以来、産経新聞の記者たちが、被災地から送り続けた様々な人間ドラマ48本を読みやすくまとめたものです』とあります。読んでいて涙が止まりませんでした。この現実を、この事実を真摯に受け止め、「自分に出来ることは何か?」を真剣に考えたいと思います。その本の中から、「名取市職員 S」の記事を皆様にご紹介したいと思います。新聞やテレビで報道され、知っている方も多いと思いますが…。
「苦しいけど 負けないで!名取市職員 S」。東日本大震災で大津波が押し寄せた宮城県名取市の市役所玄関ガラスにこんなメッセージが書かれた紙が張り付けてある。書いたのは名取市職員、Sさん(30)。津波で最愛の妻、Y子さん(28)が行方不明になり、8カ月の長男、直人くんを失った。自分と同じくかけがえのない家族を失った人たちは多い。それでも精いっぱい生きてほしい-。そんな思いを込めたという。
3月11日。激しい揺れを感じたSさんはすぐに、職場からY子さんの携帯電話を鳴らした。一瞬つながったが声を聴けず、途切れた。すぐに市役所は地震で大混乱、職員としてさまざまな対応に追われ、気が付くと12日未明になっていた。ようやく自宅マンションへ戻ると、エレベーターは止まり、泥に足をとられた。部屋に入ると、2人の姿はなかった。近くのY子さんの実家へ向かった。
毛布、食料、紙おむつ…。寒さと飢えをしのげるよう紙袋に目一杯詰め込んで、必死に歩いた。「あとは、2人を見つけるだけ」。しかし、周辺に原形をとどめる家はほどんどなく、がれきの山だ。ひょっとしたら、がれきの下敷きになっているかも知れない…。Y子さんの実家を目指しながら、一晩中捜した。しかし、実家も建物はなくなっていた。
翌日夜、Y子さんの母親とようやく出会えた。自衛隊のヘリコプターに救出されたのだという。憔悴しきった義母は「2人とも流された。どこにも姿がないの…」という。絶望的な気持ちになったが、わずかな望みを信じ捜索を続けた。しかし、直人くんとみられる遺体が安置所にあると聞き、15日夜、身元を確認した。「肌着も服もよだれかけも、妻が好んで着せる組み合わせだった」。安置所で死亡届を出すと居合わせた同僚職員が泣き崩れた。
職場の後輩だったY子さんと出会ったのは3年前。「誠実で信頼できる人」と一目で直感し、6月14日のY子さんの誕生日にプロポーズした。昨年7月には直人くんが生まれた。幸せだった。デジタルカメラには、3人で迎えた最初のクリスマスの写真が保存してある。今年2月に撮影した1枚は3人で写った最後の写真。眺めていると、さまざまな思い出があふれてくる。それでもSさんはメッセージを書いて、市役所玄関ガラスに貼り付けた。
『最愛の妻と生まれたばかりの一人息子を大津波で失いました。いつまでも二人にとって誇れる夫、父親であり続けられるよう精一杯生きます。被災されたみなさん。苦しいけど負けないで!名取市職員 S』 地震発生からちょうど1週間の18日午後2時46分、Sさんの職場でも黙祷を告げるサイレンが鳴り響いた。
いやはや、暑い日が続きますね。エアコンのない私の部屋は、短パンにランニング姿でこの日記を書いています(^^ゞ。ジッとしていても汗が滲み出てくるほど暑いです。節電もせねばならず、最近は早起きして朝の涼しいうちに、難解な仕事を片付けるようにしています。朝は涼しいし能率も上がり一石二鳥です。
さて、前回の日記の続きです。いよいよ不遇な(めったに遡行されることがない)七郎沢の遡行開始で~す!「果たしてどんな沢なのか?」ワクワクドキドキです。最初にビックリしたのは、「予想以上に水量豊富だなぁ~!」って。正直、チンケな沢だと思っていたのですが、なんか得した気分です。
それに渓相が綺麗なこと~♪花崗岩の白と深緑の水の色のコントラストが何とも美し~い♪まるで日本庭園のような整った渓相は、遡行していて楽しくなりました。ゴーロ歩きがこんなにも楽しく思える沢は、そう滅多にあるものではありません。深い釜に花崗岩の滑り台のような長いナメ滝が連続し美し~い♪ほんとウットリ状態でした。難所と思えるような滝もなく、のんびり渓谷美を堪能しながら遡行できました。
今回は1,160m付近まで遡行しました。その上は、沢幅も狭まり傾斜も緩み単調なゴーロが続く感じでしたので、そこで遡行を打ち切り、同沢を下降することにしました。ちなみに、上部まで詰めてもヤブが濃く薬師岳までツメ上げるのは多大な労力を必要とします。往復4時間の行程でしたが、十分楽しめました。難所と思えるような場所は特になく、ハイキング気分でのんびりと遡行できました。
で、この七郎沢、どうして遡行者がいないのだろう?と考えてみました。①林道のアプローチの悪さ。かなり長い林道で奥に行くほど草茫々でドキドキします。余程人が入っていないことの証だと思います。②登攀的な楽しさを求める人には向かない沢です。よって、観賞用の沢だと思いました。③下山ルートの悪さ。昔は、隣の尾根に西薬師コースという登山道があり、沢の下山用に利用されていたようです。しかし、現在は全くの廃道で痕跡すらありません。上部はヤブが濃く、薬師岳までツメるのは至難の業だと思われます。
地元だからダメもとで行けますが、岩手県外の方であれば遠路はるばる遡行しにくるような沢ではないと思います。しかし、地元の方で「これから沢登りを始めてみたい!単独でのんびり遡行したい♪」って方にはお勧めかもしれませんね。『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。少しは涼しい気持ちになれるかもしれませんよ~♪(^o^) ご興味のある方は、ご覧くださいね。
● 『酔いどれ画像掲示板』 薬師岳・七郎沢 ← 今すぐ見たい方はクリック!
本日、ここ岩手でも梅雨明けをしたようです。例年よりあまりにも早い梅雨明けでビックリしています。今日の日中の最高気温が何と33.4度ですよ~!暑いのなんのってぇ~!こんな暑いのに、節電しなければならないなんて~!昨日沢へ行ったばかりなのに、また行きたくなっちゃいます。
七郎沢の山行報告をする前に、七郎沢でのハプニングをご報告申し上げます。無事遡行終了し、駐車場に戻ってみると…何たることか!後ろタイヤがパンクしてるじゃありませんかぁ~!誰かのイタズラか?と一瞬思いましたが、こんな所へわざわざイタズラしに来る人がいるワケもなく…。デコボコの林道を長い距離走ったので、それでパンクしたのでしょう。
亡き父からこの車を譲り受けてから約12年、一度もパンクしたことはありませんでした。よって、自分でスペアのタイヤ交換をしたこともありません。「むぅ~困った!」でも、過去何度か山仲間の車のパンク修理を手伝ったことがありますので、要領は知っていました。スペアのタイヤが入ってる場所は知っていたのですが、工具はどこへあるんだ?車のあちこちを探し回りました。
30分ほどで、どうにかスペアのタイヤを交換することが出来ました♪もう、猛暑の中、汗だくになりながら、アブにもバチバチ刺され大変でした。ほんとヤレヤレでした。そして、本日仕事の合間を見て近所のイエローハットさんにパンク修理をお願いして参りました。パンク修理のみですと1500円ほどで済むらしいですが、パンクの状況によっては修理できない場合もあるとのこと。最悪タイヤ交換しようと覚悟していましたので、余分にお金を持っていきました。
修理のお兄さん曰く…「パンクした個所は、ホイールとチューブの境目にありました。どうやらホイールが錆びついて、その摩擦でパンクしたようです。修理も可能ですが、またパンクする可能性があります。かなり錆びついていますので、ホイールの交換をお勧めいたします。」とのこと。となれば、ホイール一つ交換すれば済む話ではなさそうです。その他、3本のホイールも同様に錆びついているのですから…。高速道路などで、万が一パンクしたらシャレになりません。命を預ける乗り物ですものね。
「スタットレスタイヤを履き潰すつもりで11月まで持たせよう!」と考えていたのですが、この際ですのでホイールとタイヤ一式を交換することにしました。大きな出費(6万円)でしたが、「いずれは交換せねば…」と思っていたので、必要経費であり後悔はありません。新品のタイヤにホイール、まるで新車のように見えちゃいます♪上の写真がそうです。父の形見の車、大切に乗り続けたいものです。てなわけで、七郎沢の山行報告は、次回のお楽しみに~♪(^o^)
本日は、早池峰山域は薬師岳、猿ヶ石川・七郎沢を遡行して参りました。数日前までは、週末の天気予報、雨マークだらけで絶望的でした。よって、体力トレーニングに乳頭山~笊森山をグルリと周遊縦走する予定でいました(私のお気に入りコースなんですよ♪)。
ところが、昨日の天気予報によると日曜日のお天気もマズマズで、しかも猛暑で30度を超えるらし~い!(暑いの嫌い!)。となれば、「縦走は中止し、沢登りしかあるまい…」と考え直しました。当初は、「八幡平の南白沢でも遡行しようかな?」と思っていたのですが、「何度も入渓している沢ですし、興奮しないよなぁ~!正解ルートを全てわかっているし…」地図を見なくても遡行できるほど、体に記憶されています。私にとっては、ハイキング同然かもしれません。
「やっぱり、過去一度も入渓していない沢がいいよなぁ~!初遡行は、とってもワクワクするし~♪」てなわけで、『日本登山大系』を物色する私…。出来れば、近場で済ませたい!という思いがありましたので、岩手県内で物色しました。「あった、あった、この沢、まだ遡行してないよなぁ~!」それが、薬師岳の七郎沢でした。その『登山大系』によると、「小さな滝が階段状に連続し、あたりの静寂さと相俟って素晴らしい限りだ」と記載されていました。この「素晴らしい限りだ!」の文言に釘づけになりました。
実は4年前、同じ薬師岳の沢、又一沢(遡行記録は皆無に等しい)を期待せずに遡行したのですが、思いの他、綺麗で楽しめました♪特にツメのブナの樹林帯は幻想的で見事な美しさでした。そんな思いもあり、今回も薬師岳の沢に行こうと思ったのかもしれません。寝坊し朝食を食べずに5時30分、自宅を出発しました。「思いの外、いいお天気だなぁ~♪問題は、林道がどこまで入ることが出来るのか?」です。ネットを駆使して遡行記録を調べるものの、一件も出てこなくって、林道状況さえ調べることが出来ませんでした。
遠野の早池峰神社から猿ヶ石川沿いにず~っと伸びている林道、果たしてどこまで入れるのか?最初は、とても整備された林道で「はぁ、良かったぁ~!」と安心したのも束の間、奥に進入するにつれ悪化してきました。草茫々で車でヤブ漕ぎ状態です。Uターン出来そうな場所も少なく、「どうか終点まで行けますように!」と祈るような気持ちで運転しました。ふぅ~!どうにかギリギリ私の車でも林道終点まで行き着くことが出来ました。
その林道終点は、ちょっとした広場になっていて、焚火の跡もありました。そこより沢へ降りる踏み跡があり、それを辿ると猿ヶ石川と七郎沢の出合にドンピシャリ出ました。いよいよ七郎沢の遡行開始で~す♪それにしても綺麗な水だなぁ~♪沢の規模も思ったより大き~い!この七郎沢、ネットで遡行記録が一件も出てこないということは、アプローチが余程悪いか、沢自体に問題があるのか?果たして結果はいかに?次回に日記に続きます。PS.上の写真は、どうにか林道の終点に到着!いよいよ沢登りの開始で~す!
あれまぁ~!前回の日記の更新から5日も経っているのですね…(^^ゞ。おもさげながんす(申し訳ございません)。今週は公私共に多忙な一週間でした。いや~それにしても暑いですぅ!この暑さは一体なんだぁ~!ここ北国岩手・盛岡でも猛暑です。じっとしていても汗が出るほどです。この猛暑の中、節電をせねばならず大変です(^^ゞ。現在この日記も、汗だくになりながら書いています。
明日の日曜日(仕事休み)、数日前の天気予報は、絶望的な雨マークの予報でしたので「今週末は、のんびり八幡平の縦走を楽しもうかな♪先々週は宮城の沢、先週は秋田の沢へ行って何かと忙しかったです。来週の三連休も沢で忙しくなるので、今週末は近場の山でのんびり過ごそう!」と思っていたのです。ところが、この猛暑ですよ…。とても縦走する気になれません。よって、急遽沢へ行くことにしました。
「はて?どこへ行こうか?出来ればまだ遡行していない沢がいいなぁ~!」岩手県内の主な沢はほぼ全て遡行し尽くしましたので、物色するのも大変です。私のバイブル、『日本登山大系』を隈なくチェックしました。「あった!ここはまだ遡行していない沢だなぁ~!」ネットで遡行記録を調べるも、皆無に等しい。でも一度遡行した沢へ入るより、未経験の沢へ入渓する方が冒険心を掻き立てられてワクワクして楽しいです。
急遽、仕事の合間に遡行計画を立て慌ただしく準備に励む私…。いやねぇ~初めて入る沢って、ほんと楽しみなんですよ~!グレード(難易度)問わず、興奮するほど楽しみなんです。まさに冒険チックな世界♪その沢が、当たりだろうが外れだろうが、そんなの関係なく楽しみなんです。まるで宝物を探し出すような興奮を覚えます。楽しみ、楽しみ~♪(^o^) 開拓者のお気持ちがよ~くわかります。
前回の日記に岩手・宮城内陸地震(震度7)による産女川(日本百名谷)の現状を書きましたが、その後、このHPの読者の方(関東の沢仲間の知人)よりメールを頂戴しました。なんとその地震後に実際に遡行された方がいて、遡行記録のHPを教えて頂きました。頂戴したメールより一部抜粋いたします。『去年の10月に産女川へ入った記録を見つけました。記録では入渓点を間違っているようで、笊森登山道入り口に車を置き、産女川の1本手前の橋が崩壊しているので、間違えて入渓。その沢は崩壊が激しく、大変だったようで、co907の池辺りから産女に下降。co790辺りから産女を遡行したようで、上流部は以前と変わらない渓の様子が報告されています。』とのこと。その記録を拝読する限り、やはり下流部の美しいナメと大滝は土砂に埋まったようです。
それと、先週森吉の桃洞沢をガイドさせて頂いた福島のKさん、自身のホームページに山行報告を掲載されていました。とても喜んでいただいたご様子で嬉しかったです。ご興味のある方は、そちらもご覧くださいね。上の写真は、その桃洞沢にて。何度入渓しても楽しい沢です♪(^o^)
● 『産女川の遡行記録』 船橋勤労者山の会 ← 今すぐ見たい方はクリック!
● 『福島の山 浪漫紀行』 桃洞沢の遡行記録 ← 今すぐ見たい方はクリック!
最近カメラ(富士のFINEPIX F100fd)の調子が良くありません。かれこれ購入してから3年ほど経ちますでしょうか…。寿命かなぁ?ズームエラーは頻繁にあるし、撮りたいときにシャッター押せない時も多々あり、ストレスに感じることもあります。
叩いたりひっぱったりすると直る時もあるのですが、そろそろ限界かもしれません。山の過酷な条件で持ち歩いているのですから、雨に濡れたり振動したり、ぶつけたりカメラに良いわけがありませんものね。今度買う時もやはり富士のFINEPIXかな。富士は暗さに強いので、沢の日の当たらないゴルジュ帯にはもってこい!なんです。
さて、話変わって、先週末は沢ガイドの仕事で森吉山域の桃洞沢遡行~赤水沢下降に行って参りました。生徒さんは、なんと福島県よりお越し。7月2日(土)遡行現地、森吉にて夕方に合流し、懇親会をさせて頂き、親睦を深めました。焼肉をしながら福島の地酒(純米吟醸・名倉山)と岩手の地酒(北窓三友)で乾杯しました♪こんな高級酒、めったに飲めるものではありません。美味しく飲ませていただきました。
事の始まりは、2月…。その生徒さんから突然メールを頂戴しました。私のホームページ(特に「沢の扉」)が大好きで、「今シーズン、○月には○○沢、○月は○○沢、さらに○月は○○沢等、沢ガイドしていただけないでしょうか?」との依頼でした。
その○○沢の中に、栗駒山の産女川も含まれていました。関東方面の様々な山岳会さんからもお問い合せが多々ありますので、この場を借りてご報告申し上げます。2008年(平成20年)6月14日(土)午前8時43分に発生した岩手・宮城内陸地震(震度7)により、産女川は壊滅状態にあります。現在も土砂で埋まり遡行できません。下流部の美しいナメも大滝も核心部の滝も全て土砂の中です(産女川の被害状況、以下URLでご覧になれます)。
2月からその生徒さんと何度もメールのやり取りを重ね、やっと遡行できる日がやってきたのです。梅雨の真っ只中、数日前の天気予報では絶望的でしたが、出発の前日1日(金)の予報で大きく変わってくれてラッキーでした。「よし、これなら行けるぞ!」諦めていただけに、まるで夢のようです。梅雨のせいか、キャンプ場も沢も貸切りに近い状態でしたしね。
遡行当日7月3日(日)4時50分起床、親子丼とフカヒレスープで朝食を済ませ、6時に歩き始めました。福島(会津若松)から森吉まで7~8時間もかかるそうです。生徒さんの帰りのことを考えると、早目に下山したかったのです。このような長大なナメだらけの沢は初めての経験のようで、とても感動して下さり嬉しく思いました。それと、新緑がとても美しかったです。私は8度目の遡行になりますが、何度入渓しても飽きない素敵な沢ですね♪何よりも生徒さんに喜んでもらえたのが嬉しかったです。二人だと早いです。ザイルを頻繁に出したのですが(主に赤水沢の懸垂下降)、全行程6時間半で遡行できました。「今週末はどこの沢へ行こうかな?」と思案しています。
ガイド料も入ったことだし、デジカメ買おうかなぁ~?カタログを貰ってきて検討中なんです。今のデジカメって、GPS機能があるんですね。撮影場所が特定できて楽しそうです。カメラをタテやヨコにぐるっと振るだけで、最大360度に広がるパノラマ写真を撮影できるようです。さらに感度がISO12800とは驚きです(富士のカメラ)。これなら沢の暗い所でもバッチリですね♪う~ん、欲しくなっちゃうよ~!
PS.先週行った二口山塊の穴戸沢を『沢の扉』に紹介しました。ご興味のある方は、ご覧くださいね。
● 『産女川の山地災害』 林野庁のホームページより ← 今すぐ見たい方はクリック!
● 『沢の扉』 二口山塊・穴戸沢 ← 今すぐ見たい方はクリック!
あれ~!前回の日記から4日も経ってるぅ~!気づけば7月だし、直ぐに更新する予定が…御免なさ~い!ここ最近、ある企業さんから依頼頂いたホームページ作成に夢中でして、暇さえあればレイアウトやカラーリングを考えたりイラストレーターで素材を作ったりしています。最近のホームページの傾向は、幅980px、サイト内検索、文字サイズの調整機能、プライバシーポリシーなどを盛り込むのが主流で「今風」に作成中です。
さて、前回の日記の続きです。穴戸沢の遡行開始時は、小雨程度でしたが、1時間もしないうちに雨粒が大きくなり、どんどん増水が始まりました。「こりゃヤバイなぁ~!撤退するなら早く決断しないと…」と思っていたところ、標高670mの核心部のゴルジュに到着しました。「もうここまで来たのか!」と驚きましたが、この核心部さえ突破すれば、あとは問題になるところ(難所)はないし、増水しても遡行は出来そう!
この核心部、泳げば突破できそうでしたが、雨の中、泳ぐ気になれません。手前の右岸枝沢より巻いたのですが、結構上まで追い上げられ大高巻きを強いられました。2ピッチの懸垂下降で滝の落口へドンピシャリ出ました。その直ぐ上にも深い淵があり、そこは左岸より小さく巻くことが出来ました。
核心部を無事突破でき(さほど問題ではありません)、ホッと一安心♪それ以降も、小滝とナメが連続し、まったく飽きさせない秀渓だと思いました。「雨の中でも綺麗なだぁ~!楽しいなぁ~♪」と思ったほどです。滝のほとんどは直登出来ましたし、また困難な滝には巻き道がハッキリしていました。人気のほどが伺えますね。雨は激しくなる一方で、一向に止む気配がありません。よって、計画を変更し樋の沢の下降を断念しました。さらに権現様峠に詰めるのではなく、大東岳に直接突き上げるルートを取ることにしました。2万5千図によると標高900m付近から沢沿いに登山道があることになっていますが、廃道になっていて倒木が激しかったです。沢が枯れた後、大東岳の山頂に至るまでの道は、スッキリした登山道でした(つまり沢中のルートが倒木と土砂崩れにより廃道化)。
ふぅ~ヤレヤレ!ゲートから歩き始めて6時間、大東岳の山頂に到着で~す♪本来は展望の素晴らしい山なのですが、雨とガスで景色は何一つ見えません…。さらに登山者も誰一人いません。この雨じゃ、しょうがないですよね。下山は「表(尾根)コース」を下りました。地図には記載されていないのですが、5合目より穴戸沢林道に下る道があるという。5合目に到着したら立派な道標がありましたので、「さぞ立派な道なんだろう!いっちょ行ってみるか~!」と。いや~これが間違いでした(^^ゞ。下り始めは凄い急傾斜で、「これってマジですか…」。傾斜が強く濡れた草…渓流足袋はよく滑り、何度も転びました。
激下りの後は、傾斜が緩み素晴らく見事なブナ林、これが幻想的で綺麗でしたよ~♪ここまでは特に問題なかったのですが、標高650m付近で沢(鹿打沢)にぶつかりました。それ以降は道が判然とせず、あっち探したりこっち探したりする私…(目印のマーカーはなく廃道状態で、かすかに痕跡が残っている程度)。「え~い、道を探すのも面倒だ!沢沿いに下っちゃえ~!」ところが、雨で増水した沢の下降ですから、下るにつれ、どんどん水量が増えていくわけでして…(^^ゞ。徒渉点を探すのも一苦労で、時間をロスするばかりです。
「う~ん、やっぱりヤブの登山道を探して下った方が楽だし早い!これ、一般登山者だったら遭難しちゃうかも?」と思ったほどです。GPSを駆使して道を探し当てることが出来ました(といってヤブの中の登山道ですが)。穴戸沢の遡行より、この下りの方が苦労したかも?でも、冒険チックで楽しかったですよ♪苦労した割には?GPSの記録を見ると、5合目から穴戸沢林道まで1時間で下っているんですよね。時間の感覚がマヒしていたのかも?車2台あれば、5合目からそのまま正規の登山道を二口温泉へ下った方が、楽だし早いと思います。
穴戸沢林道に下り(この頃さらに雨が激しくなり林道は沢化していました)、林道を4.8キロ歩き車の停めてあるゲートに到着したのが14時でした。本日の行動時間は、8時間50分。林道歩き往復約10キロ(2時間)、これがなければ遡行時間的に手頃な沢になるかもしれません。土砂降りの中、車の中で着替え気分スッキリ♪高速道路で一路盛岡を目指しました。帰宅途中にかっぱ寿司に寄って母へのお土産を買って帰りました。物凄い人で混雑していてビックリ!お客さんが外に溢れ出ていたほどです。商売繁盛ですね!何はともあれ、雨でも楽しい一日でした♪めでたし、めでたし♪(^o^)