8月31日(木)ダムに沈む沢 栃ヶ森山塊 成瀬川北ノ俣沢・桑木沢 その2

さて、前回の日記の続きです。入渓点である夢仙人大橋の上から川の増水具合(濁っていないかどうか)を確認する私。濁っていれば遡行を断念、濁っていなければ多少の増水でも決行しよう!と心に決めていました。

恐る恐る覗いて見ると…濁りがない!これなら行けるかも〜♪車は夢仙人トンネルを抜け夢仙人大橋から600mほど下った展望台に停めました。ここは広い駐車場になっていて東屋とトイレもあり、成瀬ダムの造成現場の様子が一望出来ます。

沢支度をしていつもより1時間遅い8時に出発!さて、どこから沢へ降りようかな?当初は橋から簡単に降りることが出来るだろう!と思っていましたが、急斜面の絶壁で無理そうです。展望台付近から川へと向かう林道がありましたので、これを利用しました。しかし、途中で林道が切れてしまったので、急斜面の沢を下って北ノ俣沢へ降り立ちました(堰堤の直ぐ上)。橋の上から見た印象と異なり、濁っていないけど増水でしていることが一目瞭然でした。

特に下流部は、流れが強く徒渉に難儀しました。水位があと10cm高ければ単独での遡行は厳しいかな、と感じました。今はどうにかなるけど、一雨降ってさらに水嵩が増せば退路を失ってしまうな(戻れなくなる)!と気を引き締めながら遡行を続けました。この成瀬川北ノ俣沢と桑木沢、予想以上にスケールの大きな沢でビックリです。小出川より大きいように感じました。本日は晴天!青空の下、キラキラと光り輝く沢を遡行するのは、楽しくって気分の良いものです。何たって、1ヶ月振りの沢ですもの〜!

皆さんがおっしゃるようにほんと「綺麗な沢」で感動しました。森が綺麗、渓相が綺麗、水が綺麗の三拍子揃った渓です。瀞や瀬、ゴルジュもあり変化に富み楽しませてくれます(但し、滝は少なく癒し系)。美しい渓相に見惚れ、まったく飽きさせないのです。

沢屋より釣り師の入渓が多いようで、難所と思われる場所にはご丁寧にロープがぶら下がっていましたし、巻き道も一目瞭然でした。単独遡行するには、まさに「お手頃な沢」だと思った次第です。

ただ、増水していたこともあり水勢強く迫力満点!何はともあれ、単独なので絶対に失敗は許されず、どんな場所でも侮ることなく一つ一つ慎重に対処しなければなりません。標高515mの二俣、支流の荒倉沢は、本流の桑木沢に比べ規模は小さく、水量比一対三といった所でしょうか。

当初予定していた荒倉沢の遡行を止めて桑木沢に変更して正解だったな!と思いました。桑木沢に入ると直ぐに核心部のゴルジュ帯に突入です。ぐつぐつと泡立っており水線突破は無理そう。左岸に巻き道があり悪い所にはロープが固定されていました。とは言うものの、一歩滑れば泡立つ眼下のゴルジュにドボン!決して難しくありませんが、泥交じりの草付き斜面のトラバースは、グシャグシャに濡れていて滑りやすく、気を引き締めなければならない場所だと思います。

そうそう、降りた地点がゴルジュ出口の直下で、対岸に渡るための滝上徒渉には気合を入れました(ここで失敗すれば泡立つゴルジュにダイビングになってしまうので…)。もうちょっと先に行って降りた方が良いかな?とも思いましたが、ヌメっていて悪そうでしたので…。

失敗は許されないけど、過去の経験から「これは渡れる!」と確信しましたので…。唐松沢出合を過ぎると直ぐにまたもやゴルジュ帯が…こちらは規模が小さいけど、胸まで水に浸かり水線突破しました。標高540mにある堰堤状の5m滝は登れず右岸より高巻き。その後、巨岩帯が続き、それが終わると穏やかなゴーロ帯になりました。

本日の泊まり場は標高575m(2万5千図の桑木沢と書かれている直ぐ下あたり)の右岸にしました。今日はたった3時間30分しか歩いていないけど、ここにベースを張り(拠点として)、釣りながら上部を目指すことにしました。この575mの天場は、そりゃもう最高だったのです!とっても明るくって開放的!広大な場所でテント30以上は張れるのではないでしょうか。ここなら何日でも泊まれそうです。それに、焚き火用の薪がふんだんにあったのです。後にも先にもこれ以上の天場はありませんでした。テントを設営し昼食を済ませた後、釣りながら上流部を目指して遡行しました。釣り下手な私でも結構直ぐに釣れてビックリ!早速2匹ゲット!一人なので2匹もあれば充分!一匹を塩焼きにしてもう一匹を骨酒用にします。

天場より標高605mの右岸枝沢まではひたすらゴーロ歩きでしたが、そこから先は滝とゴルジュが出現しました。そのプチゴルジュ帯を越えた(右岸に巻き道あり)615m付近まで遡行しました(天場より約1時間)。本当は680mの二俣まで行く予定でしたが、帰営時間が遅くなりますし、久し振りに沢でのんびり過ごしたいと思いましたので…。

テント場に戻って2時、それから薪集めに励み焚き火の準備!薪は膨大な数を集めました。だって、そこら辺にゴロゴロ落ちているんですもの。一人で焚き火するには、もったいないと思うほどの量で盛大な焚き火を楽しめそうです。

後は、焚き火を囲み飲みだけです。まさに至福のひと時♪晩飯はお米を焚きレトルトカレーですので3分で調理が終わります。イワナは、じっくりと焚き火で焼き上げます。骨酒用の日本酒もたくさんあります。ウィスキーもあります。おつまみも豊富にあります。幸せだなぁ〜♪ウォークマンで音楽を聴きながら一人宴会も楽しいものです。夜になり空を見上げると満天の星空!明日も晴れてくれると嬉しいなぁ〜♪お酒もなくなり9時頃には寝ました。

明けて翌朝、テントから空を見上げると、どんよりした曇り空…。もしかしたら、雨が降るかも。ウカウカしてられないぞ!雨が降り始める前に下山しないと…。ここで雨に降られて増水してしまうと、身動きが取れず沢に閉じ込められてしまう。朝の焚き火は中止にし、カップラーメンを即効で食べて一刻も早く出発することにしました(5時40分出発)。

沢は、さらに一日が経ち減水していました。昨日胸まで水に浸かった所は、今日は腰上です。水の勢いが昨日と全然違って(弱まって)、楽になりました。堰堤状の5m滝は、安全を期して懸垂下降しました(今回、唯一ロープを出した場所)。

行きと帰り、水量が異なると同じ沢でも違って見えるから不思議です。出発してから3時間で車デポ地の展望台駐車場に帰ってきました。結局、雨は降りませんでしたが、お陰で?お昼には帰宅することが出来ました。当初は、同沢下降に抵抗があった私ですが、美しい沢を2度も楽しめたと思うと、それはそれで良かったし楽しかったかな♪と思いました。

そうそう、今回、愛車のアクア、燃費が過去最高のリッター38キロを叩き出しました(カタログ値はウソではなかった!)。ちなみに夢仙人大橋の展望台から焼石のひめか湯までは、何とリッター42.2キロの新記録樹立!恐るべしアクア…。何はともあれ、約一か月振りに沢に入れて気分が晴れました♪とても綺麗な沢で堪能できましたので、成瀬ダム完成に向けて入渓禁止になる前にあともう一回くらいは遡行したいなぁ〜!今度は、栃ヶ森山の山頂を目指して!と思った次第です。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。今回はドド〜ンと58枚もアップしました。ご興味のある方は、ぜひご覧下さいねぇ〜♪(^_-)-☆

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8月29日(火)ダムに沈む沢 栃ヶ森山塊 成瀬川北ノ俣沢・桑木沢 その1

8月は異常なほど長雨の日が続き、沢屋(山屋)泣かせ…週末の日曜日に晴れたのって、ほんと久し振りです。しかし、その出発直前の8月24日(木)の昼から25日(金)の朝にかけて北日本や北陸を中心に集中豪雨!北上川が氾濫しそうな勢いで大雨洪水警報と共に私が住んでいるこの地域でも、一時避難勧告が発令されたほどです。

あれから3日経った昨日28日(月)も北上川は、今なお濁流状態で真っ茶色!本来は26日(土)から27日(日)にかけて遡行する予定でしたが、「あれだけ降ったのだから一日では、水は引かないだろう(平水にならない)!」と。

さらに26日(土)も当初の予報では晴れだったハズなのに、雨のち曇りに変わったのです。予報によれば、27日(日)は、移動性高気圧に覆われ、確実に晴れる!出発を先延ばしして少しでも減水するのを待ちたかったので、予定を一日ずらし27日(日)から28日(月)に掛けて遡行することにしました。

あれだけの集中豪雨、果たして一日でどれだけ減水するだろうか?こればかりは現地に行ってみなければ分かりません。行くだけ行って、もし水が濁っているようだったら遡行は断念し、上東山でも登って帰ろう!と思っていました。多少増水していても濁りがなければ遡行してみよう!と。初めて入渓する沢なので、期待と不安でワクワク・ドキドキでした。今回は、イワナ釣りも楽しもう♪塩焼きと骨酒を堪能したいな!出来れば、イワナのお刺身もね♪久し振りの沢中一泊山行です。単独なので、荷物が重いこと〜!特に今回は軽量化を考えなかったので…。

そうそう、今回遡行した栃ヶ森山塊(焼石岳と栗駒山に挟まれた山域)成瀬川北ノ俣沢桑木沢をご存知の方は、沢屋の中でも少ないのではないでしょうか?私ですら、最近まで知りませんでした。知ったきっかけが、先月7月8日に行われた「東北沢屋交流会」に参加してくださった童人トマの風さんのSさんが、「そのお礼に…」と「とまのかぜ年報No.23」を贈って下さったのです。この桑木沢、「特集 遡下行のススメ!」の中に紹介されていました。遡行されたルートは、北ノ俣沢・桑木沢遡行〜栃ヶ森山〜小出川・栃川下降〜ツナギ沢遡行〜大胡桃山〜大寒沢林道。遡行日は、2002年9月21日〜23日で2泊3日の行程。「綺麗な沢である」とのこと。こんな素敵な沢ルートを思い付かれたFさんは、ほんと凄いです。

そんな素敵な沢なら、私もぜひ行ってみたくなったのです。ところが問題が…2泊3日要すること(頑張れば1泊2日でも可能と思われるが、釣りをする時間を確保できない)。入渓口と下山口が大きく異なる為、車2台必要になること。よって、単独で1泊2日は無理!という結論に達しました。

では、どうすれば単独1泊2日で可能になるのか?小出川方面に降りず他の沢をつなげて周遊できないだろうか?と様々考えましたが名案浮かばず…。であれば、桑木沢ではなく北ノ俣沢・荒倉沢をツメ上げ上東山を登ろう!と思い付いたのです。自転車を利用すれば車の回収も可能!よし!この計画で決定!

この荒倉沢については、いくらネットを駆使して調べても遡行記録が一件もなく一抹の不安もありました(一方、桑木沢の方は、ぼちぼち遡行記録がヒットしました)。出発の前日のこと…念のために「Google Earth」で沢の状況を調べてみました。Google Earth、ほんと凄いですよ〜!沢の雰囲気がわかります。滝やゴルジュの位置、そして、ビバーク可能な場所や上部のツメのヤブ漕ぎの具合まで推測可能なんです。桑木沢に比べかなり規模が小さいことがわかりましたし、ほとんど「ゴーロ歩きの沢」であることもわかりました。

「う〜ん!荒倉沢、何かつまらなそうだなぁ〜!」と断念することに。「やはり桑木沢へ行こう!」単独1泊山行であることから下降路が確保できないので、同沢下降になるけど止むを得ないです(出来れば栃ヶ森山までツメ上げたかった)。よし、今回はベースを張って「釣り山行」にしよう♪中流域にテントを張ってベースにし、釣りをしながらのんびりと上流部目指そう!同沢下降は沢屋としてあまり気が進みませんが、しょうがないですね。となれば、28日(月)までお天気が続いてくれることを祈るばかりです。

そうそう、桑木沢に決めたもう一つの大きな理由があります。それは、成瀬ダム建設(平成36年度完成予定)に伴い、悲しいことに あと何年後かにダムの底に沈み遡行出来なくなる沢だからです。「ダムに埋もれさせてしまうのはあまりに惜しい渓だ!」と、ネットで様々な遡行記録を拝見する度に、皆さん同じことを書かれていました。

高桑信一さんのホームページ「山日記」にも同様なことが書かれていました。民主党政権下で一時凍結していた成瀬ダム建設が、自民党へ政権交代後、工事続行になったようです。現在、裁判でも争われているようです。飯豊の胎内川もそうだし、沢屋として「素敵な沢」がどんどん無くなっていくのは寂しいものです。

8月27日(日)朝4時30分に起きて自宅を出発!単独なので高速道路を使わずに北上〜胆沢ダム経由で東成瀬村を目指しました。途中、北上の村崎野にある吉野家で「明太子牛小鉢定食(530円)」をお腹一杯食べて元気を付けました。入渓地点は、現在成瀬ダム建設中の拠点である夢仙人大橋になります。自宅から3時間掛けてやっと夢仙人大橋に到着!恐る恐る橋上より川を望みます。沢が濁っていれば遡行を断念せざるを得ません。果たして結果はいかに〜!私は無事遡行出来たのでしょうか?乞うご期待!!!

PS.上の写真は、入渓地点の「夢仙人大橋」にて橋の上から沢の様子を伺う(濁っていないかどうか?)。既に釣り師の車が3台停まっていました。こんな所に停めて大丈夫なのかなぁ?私は、ここから600m下った展望台の駐車場に停めました(トイレと東屋有り)。真ん中の写真は、橋の上から見た現在建設中の成瀬ダムの様子。下の写真は、その「展望台」にあった成瀬ダムの概要。


8月23日(水)前代未聞! 沢屋泣かせの8月

8月に入って梅雨明け宣言をしたものの、雨ばかりの日々が続いています。初旬は晴れる日もありましたが、それ以降はず〜っと来る日も来る日も雨ばかり…。特に週末になると決まって雨!山や沢へ行けない日々が続きフラストレーションが溜まる一方です(ちなみに今月 沢へ行ったのは一回だけ)。

かれこれ3週間も山へ行けてません。これほどまでに山へ行かない期間が続いたのは、前代未聞かもしれません。そんな雨の日は、パソコンの勉強をしたり読書したり9月〜10月の沢の山行計画を練ったりしています。お陰で?たくさんの山行計画が出来上がってしまいましたよ♪後は晴れるのを待つばかりです。

山や沢へ行けていない分、体力と技術の衰えは否めません。まずは無理せず安全に行ける沢から着手して行きたいと思います。そのような状況ですので、来月の山行計画の見直しを検討している最中です(ハードな山行は厳しいと判断)。ここ岩手は、既に「秋」って感じです。沢シーズンも残すところ、一ヵ月半!あと何本行けるか?お天気次第です。

彼女のFちゃんは、今月8月に職場復帰したものの、半年以上のブランクは体に堪えているらしく、毎日かなりシンドイようでメール(ライン)の数もめっきり減ってしまいました。休職中は、毎日15回以上もあったのにね。楽しみのデートもここしばらく出来ていない状況です。まずは、一日も早く仕事に慣れて元気を取り戻して欲しい!と願うばかりです。

今月は、沢もダメ、デートもダメで悶々とした日々を過ごしていますが、まずはあせらず「じっとチャンスを待つしかない!」と思っています。今週末は、久し振りに晴れそうです。思えば今シーズン、まだ一度も沢でイワナを食べていません。今週末は、「イワナ釣り山行」に行ってみようと考えています。遡行しながらイワナを釣って、夜は盛大な焚き火を囲みイワナの塩焼き、お刺身、そしてイワナの骨酒で盛り上がりたいと思っています。

今週末に予定している沢は、秋田県東成瀬村の上東山に突き上げる沢で、遡行記録が皆無の沢です(この沢ルート、よく思い付いたな!と、自分を褒めてあげたい。残念ながら「ダムの底に沈む沢」になってしまいます)。2万5千図から判断すると厳しい沢とは思えませんが(おそらく癒し系の沢だと思われる)、行ってみてのお楽しみです♪未知なる沢への期待とイワナへの期待、そして、体力トレーニングも兼ねて行って参ります。上東山からの展望も楽しみでワクワクしています。特に今月8月の天気予報は、毎日のようにコロコロと変わります。今のところ、週末は晴れマークになっていますが、油断できません。「頼むから、晴れてくれよ〜♪」って祈るばかりです。先に楽しみがあると仕事も頑張れますよね!てなわけで、今日も一日頑張りましょう♪(^_-)-☆


8月15日(火)不発に終わった福島遠征!

梅雨明けしたハズなのになぁ〜!なぜか肌寒く雨ばかりの日々が続いているように思います。8月4日に真昼山地の水沢を遡行して以来、悪天続きで山や沢に行けていません。仕事柄なかなか長期(3日以上の)連休の取得が困難で、遠方の沢へ行ける機会が少ない中の貴重なお盆休み!「この機会を逃してなるものか!」と一ヶ月前より計画を練っていました。

今回は福島県の吾妻連峰・塩ノ川(中〜上流部)と安達太良山の杉田川の2本を2泊3日で遡行する計画を立てました。吾妻3名渓といえば、@中津川 A松川 B塩ノ川ですが、中津川は過去2回遡行済み、松川は単独では無理!塩ノ川であれば、過去の遡行記録から判断し単独でも問題ないだろう!と推測。結構スケールの大きな沢(川)で泳ぎも楽しめる夏向きの沢のようです。

安達太良山の杉田川は、21年前の1996年9月に東京から新幹線に乗って単独遡行をしていますが、正直 沢のこと、ほとんど記憶にないのです。駆け走るように遡行し、あっという間に終了したことだけは覚えていますが…。日本百名谷でもあるし、もう一度今度はゆっくりと遡行したいな♪って、思った次第です。

今回ほど天気予報に翻弄されたことはないと思うほど、判断が難しかったです。出発の3日前まで塩ノ川の遡行日である14日は完璧な晴れマークで安心していました。2日前には晴れ時々曇りに変わり、さらに前日(盛岡出発日の13日)は、終日曇りマークに変わったのでした。「雨さえ降らなければ大丈夫!」と決行することにしました。塩ノ川は確かに大きな沢のようですが、登れる滝が少なく高巻きが多いことから、極端な増水や大雨が降らない限り大丈夫だろう!と思っていました。

13日(日)午前中、母と親戚廻りを済ませお昼は幸楽苑で母と久し振りの外食!帰宅後、遠征用の荷物と山道具を車に乗せて12時30分頃には自宅を出発しました。久し振りの高速道ですが、ここでハプニングが〜!ETCの入口のゲートが開かないのです!あれ?どうしたのだろう?と思い、少しバックしてまた進入するもダメ。しょうがなく係員を呼びました。どうやらETCカードの通信エラーだったようです。そんな事もあるんだなぁ〜!係員曰く。「この通行券とETCカードを一般出口で出して下さい。ちゃんと割引になりますから!」と。

岩手と宮城を通行している間は、曇り時々晴れって感じで時折青空が見えていました。ところが福島県に入ると何と想定外の雨が…。福島西ICで降車すると結構激しい雨に!あれ〜予報だとこんなに降るはずじゃなかったのになぁ〜。雨の中、スーパーキクタ荒井店とセブンイレブンで食料を買出し、明日の天気に望みをかけます。今はただ、これ以上降らないことを祈るばかりです。

買い物を済ませた後、まずは微温湯(ぬるゆ)温泉を目指しました。ここでひと風呂浴びてから入渓口まで行って泊まる予定です。この微温湯温泉には驚きましたよ〜!ほんと奥深い山の中にある一軒宿なんです。車一台がやっと通れるS字が続く狭い林道をひたすら登っていくのですが、本当にこんな所に温泉があるのかな?って思ってしまいました。山に向かって走るにつれ、どんどん雨脚が激しくなっていきました。勘弁してよ〜!マジかよ…(^^ゞ。

温泉に入れば少しは気分が楽になるかな?その建物を見てさらにビックリ!江戸時代にタイムスリップしたような…例えて言えば、乳頭温泉の「鶴の湯」のような感じといえばわかってもらえるでしょうか。江戸時代(享保年間)から続く老舗の温泉宿のようです。四代目「清三郎」の時、明治戊辰(1868)により宿舎は官軍により焼却されました。現在の建物は明治・大正・昭和にわたり建造されたもので、最も旧い棟は明治5年(1872)頃の建築と伝えられているようです。温泉宿名の由来の通り「ぬるい湯」で、これまたビックリ!これは水風呂ではないか!と思うほどでした。でも、もう一つの浴槽は、適温だったので一安心♪

ここで雨が弱まるのを待ち待ちましたが、待てど暮らせど一向に弱まる気配がありません。この雨の中、テントを張るのか…と思うと心が折れそうになりました。「いっそ、この宿に泊まれたらなぁ〜!」って、何度思ったことか。暗くなる前に入渓口(終点の吾妻貯水池)まで行ってテントを張らなければ…。意を決し出発することにしました。微温湯温泉から来た道を2キロほど戻ったY字路を右へ進みます。パイロットファーム6号線というのかな。そのY字路からさらに2キロ弱進むとまたY字路となります。ここまで道の状態は良好で何の問題もありませんでした。しかし、そのY字路(右方向)から先は、刈払いされておらず、道路の両脇がひどいヤブのトンネル状態!車の進入を躊躇するほどです。遡行記録にも「車に傷がつくことを覚悟しないといけない!」と書かれていたことを思い出しました。

私の愛車、トヨタのアクアは購入してまだ10ヶ月しか経っていません。「傷つけてなるものか〜!」とゆっくりゆっくり(時速5キロで)ヤブに突入することにしました。車でヤブ漕ぎするなんて、はじめてですよ〜!あまりにもひどいヤブの箇所は、車から降りて刈払いをしながら進みました。このヤブのひどい区間2.6キロを40分掛けて進むと終点の貯水池に着きました。やったぁ〜!この緊張感と充実感は沢以上かもしれない!貯水池は広々とした駐車場(7〜8台駐車可能)になっていて、まるでオアシスのように感じられました。ホッとしたのも束の間、相変わらず雨が降り続いています。頼むから止んでくれよ〜!!!

今宵はここに泊まることにして、明日に望みを掛けます。微温湯温泉もそうでしたが、ここも携帯電話すら通じない辺鄙な場所なのです。お酒を飲むと心が落ち着きますね。タブレットで音楽を聴きながら一人宴会も楽しいものです♪9時頃には寝ました。夜中、激しい雨音で何度か目を覚ましましたが、相変わらず雨は断続的に降り続いています。朝方も激しい雨音で叩き起こされ、雨が止む気配はまったくなく…。

雨さえ止んでくれれば遡行しよう!と考えていた私ですが、「この雨じゃ〜いくらなんでも遡行は無理だ!」と断念し、中止を決定しました。そうと決まれば、朝はゆっくり過ごし小雨になるのを見計らって帰ることに。「またあのヤブ林道を車で走るのか…」。行きと同様、帰りも車を傷つけないように時速5キロでゆっくり走りました。幸い?雨降りでヤブも車もびしょ濡れ状態でしたので、雨がコーティングと潤滑油の役目を果たし、そのお陰で車は無傷状態でホッとしました。ほんとヤレヤレ!って感じです。

タブレットでインターネットが通じる所まで下り、さっそく天気予報をチェック!どうやら明日も雨のようです。この時点で完全に本山行計画を断念し帰ることにしました。急ぐ旅ではありませんので、経費節約のため高速を使わず下道を走って帰ることにしました。知らない道や街を走るのは、大好きなんです。途中休憩したりお風呂に入ったりして8時間掛けてやっと自宅に到着!結局、今回は往復580キロも走行したにもかかわらず、一歩も山(沢)に足を踏み入れることなく無念の敗退!「微温湯(ぬるゆ)温泉の旅」になってしまいましたが、賢明な判断だったと思いますし、良い気分転換と教訓になりました。

遠方の山へ行く際は、確実に晴れる日に行かないとね!塩ノ川、来月か再来月にリベンジしたいと思っています。今度は、例のヤブ林道は歩くことにしますね(歩いても片道30分程度なので)。何はともあれ、私の夏休みは不発に終わってしまいました。これから仕事モードに切り替えます。9月はたっくさ〜ん沢へ行きたいな〜♪沢シーズンも残す所、約2ヶ月、あと何本行けるかな?『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいねぇ〜♪(^_-)-☆

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8月5日(土)いい沢、見つけた♪ 真昼山地 善知鳥川 水沢

以前より気になっていた沢があります。4年前(2013年)9月10日に真昼山地の善知鳥川・向沢右俣を遡行しました。ネット検索してもほとんど遡行記録が見つからない沢でしたので、正直あまり期待しないで入渓したのです。しかし、予想に反して小滝が連続し、かつほぼ全て直登出来、期待以上に面白い沢でした。

あれから4年が経ち…同じ善知鳥川(うとう)水系の支流、尾根を隔てた隣の沢「水沢」もいつか遡行してみたいな♪って思っていました。この「水沢」、ネットで検索しても遡行記録がほとんどなく情報が乏しいのです。地元秋田の山岳会の「行って来たよ〜!」的な簡単な記録は2件ほど見つけましたが…。

いずれにしろ、初めて入渓する沢は冒険チックでとてもワクワクします♪情報がなければないで、それもまた冒険的要素が強くなり楽しさも倍増します。当初、単独での遡行を考えていましたが、「そういえば、この近くにSさんが住んでいたっけ!」と思い出し、地元のSさんを誘い、一緒に行くことにしました。地元でありながらSさんもこの沢には入ったことがないと言います。

心配なのは先月7月22〜23日に襲った秋田大豪雨(記録的な大雨)の影響です。山仲間の話によれば、和賀山塊や真昼山地など、甚大な被害を受けた可能性があり「林道が決壊して登山口まで行けないんじゃないの?」とのこと。Sさんは地元の利を活かし、山行前に登山口まで行き林道状況を偵察してくれたのでした。結果、問題なく善知鳥の登山口まで入れることが解りホッとしました。Sさんに感謝ですね♪この水沢、沢も長ければ下山も結構長〜い!先に述べた地元の山岳会の記録によれば、大人数(14名)で入渓。遡行で7時間40分、下山で4時間。計11時間40分掛かったとか…。私たちは2人だけの遡行。2万5千図を見て距離や高低差などから判断し、早くて(上手くいって)7時間、厄介な滝など難所があれば9時間くらいは掛かるかも?と推測していました。

この沢、沢を詰めて登山道に出ても安心できないのです。4年前に向沢を遡行した際、女神山から兎平までの登山道(縦走路)がヤブ茫々で荒れ放題!ホトホト参りました。沢はヤブ漕ぎがなかったのですが、まさか登山道でヤブ漕ぎを強いられるとは…。また、松坂から善知鳥登山口の間も草茫々!かすかな踏み跡をたどって歩いた記憶があります。

Sさんとは善知鳥の登山口に6時30分待ち合わせ!登山口まで我が家からだと2時間掛かります。よって、私は4時15分に起き着替えて朝食も食べず直ぐに自宅を出ました。車を停めた所(林道終点)から沢を横断し直ぐに水沢へ入渓できるものと思っていましたが、ヤブに行く手を阻まれてしまいました。戻るのも面倒なのでそのまま突進したのですが、20分弱のヤブ漕ぎを強いられ無駄な時間と体力を消耗してしまいました。ちょっと下流に戻ってヤブのないところ(本流)から入渓した方が良さそうです。

水沢の遡行スタート7時! そうそう今回、渓流足袋とスパッツを新調したんですよ♪30分ほど退屈なゴール歩きが続きます。沢の規模は小さく「これはハズレかな?」と思いましたが、標高310mのゴルジュ帯にちょっと厄介な小滝が…(一番上の写真)。なんかワクワクしてきましたぁ〜♪水線突破はズブ濡れになるしなぁ〜!思案の結果、左岸の際のバンドから突破しました。中盤以降は、滝とナメが連続し、快適に登れる滝が多くほぼ全て直登可能!とっても楽しめました。高巻いたのは標高400mの15m滝(左岸高巻き)と、標高460mの15m滝(右岸高巻き)の2箇所だけ。特に上部は長大なナメと滑り台のようなナメ滝の連続!その美しさと楽しさにウットリでした♪初めて入渓する沢、何が起きるか?わかりませんので、今回は三つ道具(ロープ、ハーケン、ハンマー)持参で挑みましたが、結局ロープは一度も使いませんでした。

最後のツメは、湿原に出てフィナーレを迎えられる素敵な沢です♪ヤブ漕ぎなしで女神山のコルの登山道にポンと出ました。覚悟していた女神山から兎平までの縦走路のヤブ漕ぎは、何と刈払いされてばかりのようでスッキリ!超快適じゃありませんかぁ〜!松坂から善知鳥の登山口までは相変わらず草(ヤブ)茫々状態でしたが…。

同行のSさんの話では、この水沢、世間的にはほとんど知られてないけど、地元秋田ではそこそこ入渓されている沢だと言います。どうりで大滝の高巻きも踏み跡がありましたしね。小粒ながらも小滝や美しいナメが連続し、飽きさせず、最後のツメもヤブ漕ぎがなく、かなり「当たりの沢」だと思います。ちょっと行程が長いので、メンバーに初級者がいる場合は、日の長い夏がお勧めかもしれませんね。何はともあれ、もっと遡行されても良い沢だと思いました。

2日前にここ北東北で梅雨明け宣言したばかりなのに、山はすっかり秋風でした(水は冷たくとてもシャワークライミングする気にはなれない)。遡行3時間50分、下山3時間10分、計7時間の行動でした(休憩含む)。夏本番の沢に向けて良いトレーニングになりました。下山後は、地元Sさんのお勧めの温泉、千畑温泉・サンアールで汗を流しました。サウナと露天風呂があり400円とは安い♪帰路、上堂の幸楽苑にて「味噌野菜らーめん(637円)」を食べました。これで2週連続です!すっかりこのラーメンの虜になってしまいました。そうそう、今回私の愛車アクアの燃費、往復で「30キロ / リッター」越えていました。アクア、恐るべし…。PS.『酔いどれ画像掲示板』に今回撮影した写真を掲載しました。ご興味のある方は、ご覧下さいねぇ〜♪(^_-)-☆

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