中津川・大滝沢

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吾妻連峰・中津川1

吾妻連峰 中津川 1

これは、1995年8月に行った時のもの。 下流部の「白滑八丁」で、真っ青な 水をたたえた釜とナメが連続するU字形の ゴルジュ。中流部以降は大滝が連続し 遡行者をタップリと酔わせてくれます!

遡行者を魅了してやまない美渓! 高巻き能力など谷の総合力が問われます。 この沢をきっかけに沢にハマッて しまった多くの山仲間を私は知っている!

1995年8月撮影
吾妻連峰・中津川2

吾妻連峰 中津川 2

これは、中流部。第二のゴルジュ入り口 だったかな?渓相の美しさには ウットリです!これほど変化に富んだ 沢も珍しいのでは…? 1995年8月撮影

吾妻連峰 中津川 3

あれから10年、再びこの沢へやって来ようとは! 月日の流れは早いものです。今回は愛弟子さんをお連れして、大きな沢を 経験させてあげたいと思い、やって来ました。

台風15号の進路がとても心配でした。 朝方、強風の為、テントのポールが折れて しまったほどです。いよいよ出発の朝! 酔いどれ探検隊、行って参りま~す!

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 4

これはナメ床と両岸スラブの白滑八丁です。ホールドは細かいけれど、フリクションは バッチリなんです!

と思いきや、あれれぇ~??えるさん転倒!たまたまカメラを向けた 時に転んだようです。シャッターチャンスを 狙っていたわけではありませんよ!

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 5

これも第一ゴルジュ帯、白滑八丁です。 コケると深いお釜へドボンです。 登っているのはどうやら私のようです。

フリクションの限界に近いところもあり、 とても楽しませてくれますよ!

2004年8月20日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 6

時にはこのような泳ぐ場面も…。 沢で泳ぐのはお二人さんにとって 初体験のようです。

極力水線通しに 遡行した方が安全のようです。でも、 できれば泳ぎたくないものです。 結構水が冷たかったですものねぇ~!

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 7

あともう少し!頑張れっ!えるさん! ザックが重そう…。パワー炸裂! この娘、ホント根性の塊なんですよ! 弱音は絶対に吐かないし。 芯のしっかりした娘です。

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 8

魚止めノ滝15Mです。 これは登れそうになく、左岸から高巻く。 登山道なみのしっかりした踏み跡が…

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 9

えるさん(前)と、こばさん(後ろ)。 これは大釜を持った小滝をヘツっている 所です。

お二人の会話を聞いていると どちらが姉貴、いや兄貴か…? 分からなくなることがたまにあります。 兄弟でないのは、確かなようです。

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 10

初日はあまり歩きませんでした。 雨の心配もありましたので、安全な ところに幕営したかったのです。 ここは第2ゴルジュ帯の入り口手前です。 昼から宴会モードに…

2004年8月20日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 11

おつまみ作りに精を出す えるさんです! ジャガイモからポテトサラダを作るなんて~! 出るわ出るわ…おつまみが…。

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 12

こばさんも負けてはいられません! ベーコンエッグを作っているところです。 こばさんもなかなかの腕前なんですよ!

2004年8月20日撮影

吾妻連峰 中津川 13

日も暮れて宴もたけなわに! 皆さん、お酒がとても強いので嬉しいです! 「酒は絶対に切らすな!」 「切らしたら下山するぞっ!」って脅して? います。これ、隊長命令なんですよぉ~!

2004年8月20日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 中津川 14

これが第2ゴルジュ帯の入り口「銚子口」です。

谷のスケールも一段と大きくなり 大釜小釜の連続に、左岸右岸とせわしなく 弱点を突いて進んで行きま~す! それにしても綺麗な渓相でしたねぇ~!

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 15

ホント、水量豊富な沢で、遡行していて ワクワクしましたねぇ~!岩手にも欲しいな、 こんな沢!頑張るこばさんです。

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 16

第2ゴルジュ帯でも泳ぎが… 両側の側壁が絶壁でしかも高いです。 泳げるところは泳いだ方が、安全かもね。 ヤレヤレ!って感じのこばさんと せっせと泳ぐえるさんです。

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 17

これは観音滝20Mです。左岸から高巻きます。

ここから大きな滝が連続するのですが、 大き過ぎて、登攀の対象になりません。 取り付く島もないほどです。 いや、取り付く滝も無い!って感じかな?

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 18

気持ちのいいゴルジュが続きま~す! こんなところで雨でも降られたら ヤバ~イですよね! この日はお天気も良く楽しい遡行でした!

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 19

小滝を楽しむえるさん! 余裕に見えますが…どうなんでしょうか? クライミングが結構上手いですねぇ~。 見ていて安心できました。 これもトレーニングの成果だと思います。

2004年8月21日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 中津川 20

時には足がかりのない滝も…。 これはこばさんの肩を借りて ショルダーで登る私です。 こばさんの肩、フリクションがバッチリでした。

2004年8月21日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 21

神楽滝40Mです。 写真左下にえるさんの姿が…。 えるさんがとても小さく見えます。 滝の規模の大きさを知ることが 出来ると思います。

それにしても、豪快な滝でしたねぇ~♪ 滝下は水しぶきと爆風が凄かったですよぉ~! 左岸から大高巻きとなります。

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 22

その後に出てきたのがこの夫婦滝10Mです。 夫婦がより添っているかのような 滝でしたねぇ~!左壁を快適に登れます。

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 23

そして、続くは静滝12Mです。 左から釜の淵をトラバースし、滝下へ…。 そして、水線左を登りましたが、結構曲者 でした。

ホールド細かい上に岩が 脆くて…。沢で出会った先行者の方は、 登攀中に岩が剥がれ、滝つぼへ落ちたそうで。 途中で倒木もまたがなくては ならず重労働でしたねぇ~。

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 24

滝上から撮影した頑張るこばさんです! 「もう少しだぞ~!」ガンバレェ~! 下に小さく えるさんが見えます。

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 25

いよいよ熊落滝15Mの登場です! 滝の高さはあまり無いのですが、側壁の 高さが半端じゃありません。100Mの垂壁! よって、高巻きも重労働でした。

左岸の小沢から高巻き開始、重労働の 高巻きは獣のようにヤブを漕がなければ ならず、遡行者の力が試させるところです。 写真右下にいる人は こばさんです。 豆粒のように見えてしまいますよねぇ~!

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 26

これは上の熊落滝を間近で見た写真です。 水しぶきが凄かったです! 最後は20Mの懸垂下降でゴルジュ下へ 降りました。下降点を見つけるのも大変かな?

2004年8月21日撮影

吾妻連峰 中津川 27

小滝の側壁に取り付いている 私ですねぇ~!

2004年8月21日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 28

筋滝20Mです! 水線右を直登しました。 下部が少しかぶっていますが、 快適に登れますよぉ~!

2004年8月21日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 中津川 29

上の筋滝を登るこばさんです! 落ちそうに見えて、落ちないのが こばさんの特徴のようです。 粘り勝ち!といったところでしょうか…。

お二人を見ていると、えるさんは感性と 度胸で登るタイプ、こばさんは理論で 登るタイプのようです。ホントいうと山は、 感性と理論の世界なのです。

2004年8月21日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 30

いよいよ、この川で最大規模を誇る 朱滝60Mの登場です! いやはや、この高巻きはホント 重労働でした! ここの側壁も大変なものでした。

お二人とも「気合を入れないと足が 上がらな~い!」って状態に…。 10年前は一日でここまで来たのになぁ~ 私も歳をとったのかなぁ~?

2004年8月21日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 31

ふぅ~♪ 大物、朱滝の高巻きも終え、 時間も夕方6時になろうとしていました。 この日の行動時間は11時間でした。 お二人ともよく歩いてくれたなぁ~!って。

愛弟子の成長振りが嬉しかったです。 標高1560Mの枝沢出合のちょい手前に 幕営。暗くなる前に薪を集めなきゃねぇ~!

2004年8月21日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 32

これはこばさんの作品です。 さすがわ元写真部!仕事も某TV局で 美術を担当しているだけあって、写真撮影も お上手!

素敵な写真ですよね~! 私はどちらかと言うと大雑把な性格ですので、 こばさんのような几帳面でマメな方が メンバーにいると、とても助かります。

2004年8月21日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 中津川 33

ここまで来れば、難所もありません。 あとはせっせとツメるだけ…。 翌日はヤケノママを通り、ひたすら 稜線を目指して歩くのみ!

我々は 本流を忠実に遡行して中大巓と凡天岩の 中間尾根、1880Mに出ました。 ヤブコギは多少あるものの、(約15分) 草原地帯が心を癒してくれます。

2004年8月22日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 中津川 34

下りは、グランンデコスキー場へ。 ゴンドラに乗って下山しました。 こばさんは、ゴンドラ初体験だったようで 子供のように?はしゃいでいました! いやはや、快適!快適!

2004年8月22日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 中津川 35

番外編!! これは初日の幕場にて焚き火準備を しているワタシのようです。焚き火の最中の 写真は数多くあれど、このように火をつける シーンの写真は珍しいので掲載してみました。

初日の幕場、(第2ゴルジュ帯の入り口)は、 直ぐに大量の薪を集めることが出来ました。翌朝の分もね。昔は焚き付けは 新聞紙でした。濡れた木に火を付けるには 熟練の技が必要でしたが、今は着火材なる ものが売られており、大変便利になりました。

2004年8月21日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 中津川 36

番外編!! これは、遡行初日の第1ゴルジュ帯(白滑八丁) 安全面からすれば、極力私自身がリードや ビレーをするのがいいのでしょうけど、そうすると お二人の技術や経験が育たない…。

勇気を奮って、「任せる!」ことも必要! その見極めも結構難しいのですが…。 ビレーする こばさんと、これから泳ぐ 準備をしている えるさんです。

2004年8月21日撮影
吾妻連峰・大滝沢

吾妻連峰 前川 大滝沢 1

これは、「日本百名滝」の一つ、120Mの 大滝です。右岸を高巻くが踏み跡は明瞭。 舗装道路のようなナメと深い釜が連続し、 心が浮き立つような沢歩きを満喫できます。

上流部のナメ滝もほぼ全て快適に直登 出来るのも嬉しいです。 初心者をこのような綺麗で快適な沢に 連れて行くと沢が好きになるかも…!? 下山後すぐに滑川温泉で入浴できるのも魅力!

1995年8月撮影

吾妻連峰 前川 大滝沢 2

あれから10年、またまたやって来ましたぁ~! これは2004年8月に中津川の遡行の あとに行った時の記録です。

中津川から下山して車で移動、そして、 最後のシメがこの沢でした。 この日は朝から小雨が…寒かったです。15M 滝にて先頭が私で、後ろにいるのが こばさんです。

2004年8月23日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 前川 大滝沢 3

大滝沢は、このように舗装道路のような ナメが続くのですよ~! RV車なら走れそうですね!

2004年8月23日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 前川 大滝沢 4

出合から小1時間も歩くと「おぉ~!」 大滝の出現!連峰随一の大滝です。 120Mもあるんですよぉ~! 写真撮影に忙しいこばさんです。

2004年8月23日撮影(写真提供 えるさん)

吾妻連峰 前川 大滝沢 5

思わずはしゃぐえるさんです! まるで天にも昇るような勢いですねぇ~♪ 「私を滝上まで連れてってぇ~!」 って感じかなぁ~? 大滝120Mの下にて。

2004年8月23日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 前川 大滝沢 6

大滝120Mの全景で~す! この滝、写真一枚に収まりきれないほどの 大きさなんですよ!こばさんが連写して 合成写真を作ってくれました。

確かにこりゃ~見ごたえありましたねぇ~! ちなみに写真右下にいる赤いヘルメットを かぶった人物は私です。分かるかなぁ~?

2004年8月23日撮影(写真提供 こばさん)

吾妻連峰 前川 大滝沢 7

これはひょんぐりの滝です。 まるで滑り台のようですね! えるさんが、「こばを滑らせたい!」って 張り切っていました!

かくして、酔いどれ隊の4泊5日の夏合宿は 無事 幕を閉じたのでした。 めでたし、めでたし… 来年の夏合宿は朝日連峰の岩井又沢へGO!

2004年8月23日撮影(写真提供 えるさん)
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