保呂内沢西ノ股沢~保呂内沢本流

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保呂内沢西ノ股沢~本流下降 1

保呂内沢のアプローチは、鳴子町(現大崎町)~ 鬼首~岩入下バス停(ここより左折)~ 林道に入るとこのような看板があります。 そこを盗人滝方面へ車で3分も走れば、鎌内沢 に出ます。

そのちょい手前に2~3台駐車可能な スペースがあります。林道はさらに保呂内沢 まで伸びていますが、かなりの悪路ですので 歩いていった方がよろしいかと思います。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 2

これは今年7月末にえるさんと行った時のもの。 前日の大雨で大増水していました…。 この時は、遡行を断念せざるを得なかったです。

さらに8月末にも行きましたが、この時もやはり 雨で断念…なんてこったい! ここが保呂内沢の入渓地点です。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 3

で、今回は三度目の正直! 三ヶ月連続、この沢へ挑戦したことになります。 今回は、久しぶりの単独行です。

前日に雨が降り、この日も小雨でしたが、 水量はご覧の通り、安定していました。 上の写真とほぼ同じ位置で撮影したものです。 この水量なら、行けるぞぉ~♪

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 4

山中一泊する予定でしたので、 ザックが重~い!(装備と酒か?) 久しぶりに肩に食い込む重量になりました。

軽量化したんだけどなぁ~! 今回は、新しいヘルメットで~す♪ とっても軽くって気に入りました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 5

そうそう、渓流足袋もおニューでした。 お天気はいまひとつで、今にも降り出しそうな 雲いきでした。雨よ、降らないでおくれぇ~! いざ、出発で~す!

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 6

入渓から最初の30分ほどは、明るく開けた 渓相の中、ゴーロ歩きが続きま~す!

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 7

これは520Mの右岸枝沢のナメ滝だったかな? まるで滑り台のようなナメ滝でしたよ! 12Mくらいあったと思います。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 8

そこを過ぎると両岸が狭まってきて 渓相も綺麗になっていきました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 9

このような広大なナメ床もありましたよ! 歩いていて、とても気持ちいいところです。 どんどん距離を稼ぐことが出来ました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 10

このようなちょっとしたミニゴルジュも! ここの岩はとてもフリクションが効いて 普通なら滑り落ちそうな傾斜も 快適に登れました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 11

遡行開始してから約45分、 西ノ股沢出合に到着で~す! 530Mの二俣(西ノ股沢出合)は、 このような段違いのナメで出合います。

おぉぉ~このナメ、どこまで続くのかなぁ~? ってワクワクしながら遡行したのですが、 ほんの数分でナメ床も終わり、ゴーロ歩き。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 12

ひたすらゴーロを歩いていると突如 この巨大な滝が…度肝を抜かしますよ! これまで単調なだけあって「なにぃ~?」 って感じでした。

落差は20~25Mくらいかなぁ? スダレ状の美しい見事な滝でした。 何と言っても、粘土細工のような 複雑な形をした滝で面白かったです。 ここはちょっと戻り右岸のブッシュより 小さく高巻きました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 13

上の写真の滝を高巻くと、またしても ゴーロ歩きだぁ~!やれやれ…。 ところが650Mあたりから両岸が狭まってきて V字状のゴルジュとなり、期待に胸が躍ります。

地形図上の左岸岩盤マークのところは 実際は両岸が岩盤になっていて、まるで すり鉢の底にいるような感じでした。しかし、 暗さはなく開放的な明るい渓相でしたよ。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 14

そのV字状のゴルジュ内には、ナメとナメ滝が 連続し、この沢の「見せ場」となります。

これがそのゴルジュの中で最初に出てきた 滝です。ここは左岸より小さく高巻きました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 15

これはゴルジュ内の側壁です! 結構な高さがありました! ナメとナメ滝が続いたりして楽しかった のですが、倒木なども多く、ちょっと 荒れているなぁ~!って感じでした。

今年は、どこの沢は行っても豪雪の影響か 倒木が多いですね。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 16

谷がさらに狭まり、ちょっとしたゴルジュ。 ここは結構深かったですよぉ~! ヘツって突破できました。 フリクションはバッチリでしたよ。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 17

この滝は、右壁を直登しました。 7Mくらいあったかなぁ~?

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 18

さらに滝が続きま~す♪ ここの滝の突破はちょっと悪かったです。 ムーブを考えながら直登しました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 19

上の写真の滝を側で見たものです。 左壁を直登しましたが、数歩が微妙で 慎重に登りました。 テロテロ岩で、ホールドが少なかった ですからねぇ~。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 20

この滝は右より取り付いて中段は 中央を登り、上段は左を登りました。 ここもフリクションがバッチリでしたよ♪

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 21

この滝は、左から登れそうな感じでしたが、 落口が悪そうだったし、単独でしたので 安全を見て右岸より小さく巻き気味に登りました。

しかし、高巻いている最中にさらに上に滝が あることを発見!(それが下の写真です)

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 22

上の写真の滝を高巻いている最中に 「う?また滝だぞ!ありゃ、登れそうに ないかな?」と思い、一緒に高巻きました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 23

またもや滝で~す! 結構楽しませてくれますねぇ~♪ 晴れていたらもっと綺麗に見えただろうに…。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 24

この滝はV字状ゴルジュ内の最後の滝です。 10Mくらはあっただろうか?結構大きな滝でした。

ここは左壁を登り、上部はホールドが 乏しくなったため、左のブッシュに 逃げました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 25

V字状のゴルジュを抜けてからも、 ナメとナメ滝が連続しま~す! そして一気に傾斜が増してきます。 結構な重労働?でした。ふぅ~! ここは左壁を快適に登れました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 26

770Mの奥の二俣を右へ さらに790M、880Mと二俣が 相次いで出てきますが、今回は 山猫森から南東に伸びる稜線の 山猫森山頂直下のコルに出たかったので 二俣を右へ右へと進んで行きました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 27

ここは790Mの二俣、いや880Mの二俣 だったかなぁ~?忘れてしまいました。

いずれにしろ、V字状ゴルジュから先は、 快適なビバーク適地はなかったように思います。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 28

このようなナメ床とナメ滝が稜線直下 まで続きます。高度差約230Mもの ナメナメ状態が続きました。

ここのナメはよく滑りました。 傾斜もそれなりにありましたし…。 これほど長大なナメも珍しいかも?

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 29

登れど登れどナメとナメ滝の連続で 一直線に山猫森に突き上げています。 そして最後は笹とブッシュを軽く掻き分けて (10分程度)山猫森山頂直下のコル付近に 出ました。

ほとんどヤブを漕ぐことなく、快適にツメる ことが出来ましたよ♪

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 30

ツメあがったところは、広大な平坦地で 現在地の確認に手間取りました。 この日はガスが濃くて目標物の山猫森も まったく見えず…ほとんど視界が 効きませんでした。地形を頼りに読図。 おそらくこれが1,000Mのコルだろう! と判断しました。

もちろん、登山道もありません。 ここからヤブを北東方面に急斜面をトラバースし 保呂内沢の本流目掛けて下降しました。 約30分ほどで無事本流に降り立つことが できて、ホッとしました♪(^^)

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 31

本流の760m付近の二俣から下は 伏流となっていました。西ノ股沢とは渓相が 打って変わって、単調なゴーロ歩き(下り)が 続きました。また魚影はほとんど 見かけなかったです。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 32

本流はどこまでも続くゴーロでして… 歩いていて眠くなったほどです。 まぁ、下降用にはいい沢かもしれませんが…

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 33

ゴーロ歩きに安心しきっていたところに… あや?滝だぞぉ~!これは下れそうに ないなぁ~!てなことで、右岸より巻き下り ました。

この滝は、二段になっていました。 二つまとめて巻き下りました。 ブッシュにつかまりながら下ったので ザイルは必要ありませんでした。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 34

上の写真の滝の下の滝で~す! 結局本流にあった滝はこの一箇所 だけでした。その後はまた長~い ゴーロ歩きでした。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 35

本当は山中一泊の予定でしたが、雨が降って きましたので、この日に降りることにしました。 時間的にもまだ余裕がありましたし…。

結局全行程約8時間の日帰り山行となりました。 せっかくテントや酒など重い荷物を背負って 登ったのになぁ~!この雨じゃ、焚き火も 出来そうにありませんしね。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 36

下山したのが16時30分で、そのまま 岩手に帰ろうかな?と思いましたが、 雨が降っているし早くビールも飲みたいし… で、結局近くのキャンプ場に 泊まることにしました。

雨でしたが、この キャンプ場、満員御礼状態でした! しかし、1,250円も取られてしまいました。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 37

単独でしたので、夜は一人宴会しました。 この夜、一晩中雨が降りました。 朝起きた時もまだ雨が降っていましたし…。 沢の中で泊まらなくて正解だったようです。

2006年9月9日撮影

保呂内沢西ノ股沢~本流下降 38

今晩の飯は炊き込み(五目)御飯で~す♪ ふっくら美味しく炊けましたよ!

何はともあれ、久しぶりの新規の沢の 単独行で、ワクワクドキドキしながら 遡行を楽しめました♪ ただ、夜の宴会は寂しいなぁ~! 何はともあれ、めでたし、めでたし♪

2006年9月9日撮影
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