西又沢右俣

- 太平山地・大石岳 -

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大石岳 西又沢右俣 1

Sさんと羽後長戸呂駅に7時待ち合わせ。駅から西ノ又林道車デポ地までは3.5キロしかなく、とても近い距離です。アプローチの西ノ又林道は、結構荒れていて車高のあるRV車でないと厳しいです(と言っても、歩いても2キロ 30分程度ですが)。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 2

現在林道工事の真最中でしたので、改善される可能性が高いです。上記車デポ地より1分で本来の駐車場(標高290m)に到着!この先は、林道が決壊していて車での進入は不可能です。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 3

その本来の駐車場の直ぐ先が、徒渉点です。去年の3月と4月に登りに来た時は、ここの渡渉が核心部でした。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 4

本来の駐車場から荒れに荒れた西ノ又林道を大石岳の登山口目指して歩きます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 5

この超マイナーな沢に興味を抱いたのは、去年の4月のこと。前月の3月に一度敗退して、2度目となる2017年4月6日に再挑戦!念願の登頂を果たしました。そのアプローチの途上で見た西又沢の印象が…

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 6

岩が白く美しい沢だな!いつか遡行してみたいな♪って思ったのがきっかけでした。あれから1年と四ヶ月…。三度(みたび)やって参りました~! ここが大石岳の登山口になります。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 7

その登山口より沢へ降りて入渓します。この大石岳(1,059m)は、2ヵ月前に発売された(リニューアルされた)「分県登山ガイド 04 秋田県の山」にも載っている山です。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 8

小雨の降る中、遡行開始!岩が白くて(花崗岩)とても綺麗♪まるでアルプスの沢みた~い!

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 9

小滝が連続しますが、どれもこれも快適に登れるものばかりで飽きさせません。そうそう、白いナメ床も随所に出来て心が癒されます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 10

この超マイナーな沢、当然遡行記録は皆無だろう!とダメもとでネット検索すると何と一件だけヒットしました。秋田の社会人山岳会・矢留山岳会所属の「ばりこの週末山登り」のホームページにその遡行記録(2008年)が掲載されていました。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 11

ばりこさんとは面識がありませんが、矢留山岳会さんとは、東北沢屋交流会を通じて多少交流があります。この超マニアックな沢に目を付けるとは…只者ではありませんね。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 12

そうそう、今日は山の日です!パートナーは地元秋田出身のSさん。秋田県人なのに大石岳を登ったことがないと言います。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 13

標高420mにある唯一ザイルを出した滝(6m)。水線の右壁より直登(左右どちらからでも登れる)。容易だが安全を期してザイルを使用。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 14

その滝を登るSさんです。ちなみに、この滝、高巻くとなれば大高巻きになりそうでしたので、直登した方が楽だと思います。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 15

美しい白いナメ続き癒されます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 16

朝から小雨が降っていましたので、多少増水気味だったかもしれません。しかし、濁りはありませんでした。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 17

標高440mにある10mほどの見応えのある滝。左壁より直登(容易)。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 18

絶好調のSさん、グイグイ登ります。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 19

標高490mのプチゴルジュ帯。白い岩肌が美し~い♪

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 20

その白いプチゴルジュを抜けると、二段の立派な滝が~!ここも直登可能です。標高500mです。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 21

一段目の滝を登り終わり、二段目の滝を望む。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 22

その滝を登るSさんです。ほんと次から次へと小滝が連続し、楽しませてくれます。これでお天気が良ければ最高だったのになぁ~!

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 23

標高530の滑り台状の白いナメ滝です。ここも二段になっていて、上段は下の写真です。一段目は容易に登れます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 24

二段目は樋状の滝で登れそうでしたが、雨の中のシャワークライミングを嫌って左岸枝沢より小さく高巻きました。 今回唯一高巻いた所です。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 25

その左岸枝沢より高巻いている所です(容易)。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 26

標高540mの白いナメ床。ここを過ぎるとガレの多いゴーロ帯がしばらく続きます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 27

標高590mの滝。これ以降、ガレ場の中に小滝が連続します。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 28

どれもこれに快適に直登できます。浮石と落石に注意が必要です。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 29

こんな感じで、出てくる滝、みな直登してきました。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 30

標高660m付近の傾斜の強い白いナメ滝です。 ここから先、傾斜が強くなり重労働となります。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 31

その傾斜の強い白いナメ滝上からSさんを望みます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 32

どんどん登っていきます。なかなか良い(順調な)ペースです。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 33

標高730m付近です。どんどん傾斜が強くなっていきますが、水線通しに登れます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 34

標高810mで源頭の雰囲気に…

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 35

と思っていたら、標高830mでチェックストーンの滝が出てきました。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 36

そのチェックストーン滝は、左壁より攻めます。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 37

最後のツメはヤブ漕ぎ2~3分で山頂側の登山道に出ました。西ノ又林道の車デポ地より歩くこと3時間10分で大石岳の山頂に到着しました!

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 38

沢は大変面白かったのですが、核心部は下山でした。踏み跡不明瞭の登山道の下山は、何度か道を見失いヤブ漕ぎを強いらました。GPSがないと登山道への復帰は厳しいかもしれません。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 39

特に山頂~中間部がひどかったです。下部は踏み跡明瞭でスッキリした登山道でした。標高1030mに道標を見つけ、ホッとします。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 40

この登山道さえ刈払いされれれば、今回遡行した西又沢右俣、もっと遡行されて良い沢だと思いました。遡行グレードは2級といったところでしょうか。綺麗な沢ですし、小滝が連続するし、初級者を連れて行くのは手頃の沢になるのになぁ~!

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 41

もう直ぐ下山!っていう矢先に、やっと晴れてきてくれました♪標高510m付近にて下界が見渡せます。下降ルートですが…廃道に近い登山道を下るより西又沢左俣を下降した方がスッキリ下れていいかもしれません(左俣は入ったことがないので何とも言えませんが…)。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 42

下山後、私の車のデポ地(待ち合わせ場所)、の羽後長戸呂駅へ、ここで解散! 下山に使用した登山道は2021年秋に刈り払いされ整備されたようです。充分、遡行対象になる沢だと思います。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 43

帰路、田沢湖へ立ち寄りました。連休ということもあり、とても賑わっていました。

2018年8月11日撮影

大石岳 西又沢右俣 44

盛岡市内に入って幸楽苑にて、「味噌野菜らーめん(637円)」を食べました♪この西又沢右俣、下流部はまるでプチアルプスの沢、上流部はプチ谷川連峰の沢って感じ!一粒で二度美味しい沢です。お天気には恵まれませんでしたが、何はともあれ楽しい一日になりました。

2018年8月11日撮影

GPSの軌跡

<2018年8月11日(祝)>
行動時間 5時間 25分(休憩時間含む)
登り:3時間10分  / 下り:2時間 15分

西ノ又林道車デポ地(7時20分)~大石岳登山口(7時30分)~490m二俣(8時20分)~640m二俣(9時)~大石岳(10時30分)~ 登山道850m(11時20分)~登山口(12時35分)~車デポ地(12時45分)
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